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2021年12月31日金曜日

ウイスキー of the year 2021 -後半-

ということで大晦日。2022年がすぐそこまで来ております。
昨日の前半に続いて後半。いよいよウイスキー of the yearの各部門受賞ボトルの発表です。

ボトル of the year
銅賞
The Naked Grouse
ザ・ネイキッド・グラウス
(スコッチ・ブレンデッドモルト・ザフェイマスグラウス)


今年の7月に我が家にやってきたボトル。
渋くてスパイシー、リッチでフルーティ
香り
レーズン、渋茶、皮製品、蜂蜜、花

マスカット、レーズン、渋み、タンニン、スパイス、オレンジ、チョコレート

余韻
果てしなく長い、リッチでデリケート、ソフトになっていく感じが素晴らしい

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは瑞々しさが出てきてソフトに。味にはバターのような柔らかさが出る。ミルクチョコレート。オレンジピール。タンニンは薄れるけれど、スパイスは増す。余韻は形が少し崩れやすくなる。

ということで、ストレートがおすすめです。もちろん水を加えたり、ロックでも美味しいです。ブレンデッドの頃以上に、フルボディな一本になっていて癖になりそうです笑
以前から贔屓にしている雷鳥さんシリーズ。その中でも大の大好きだったザ・ネイキッド・グラウスがブレンデッドからブレンデッドモルトに変わったという恐ろしい事件。しかも価格はあまり変わってないんです。これは本当に事件です笑

と言いつつ、最近ネットで調べてみると結構値段上がってますね汗
いやー安いうちに買っておいて本当によかった笑
見つけられた際は是非ご賞味くださいまし。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

フェイマスグラウス ネイキッド グラウス 40度 700ml 【並行品】
価格:6480円(税込、送料別) (2021/12/29時点)



銀賞
Over An Islay Rainbow 2016
オーバー・アン・アイラ・レインボー2016
(スコッチ・ブレンデッドモルト・サマローリ)


今年のオープニングボトル。
ピート・スモークとチェリーパイ、ストレートはより爽やか
香り
ピート、炭、チェリーパイ、潮風、ベリー系の果実

塩っぱい、ピート、鮭の薫製、ウッディ、バター、ミント、シトラス

余韻
長い、蒸しパン、ほんの少しピリッとする、爽やか

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはピート・スモークが強く前に出てくる。が穏やか。チェリーパイ感も増す。口に含むとスモークが口蓋を覆う。バターのような滑らかさが強調され、シトラスやミントは少し薄れる。余韻はマイルドに。スモークよりもピート感。
個人的にも大好きだったシルヴァノ・サマローリ氏が亡くなられたのは2017年2月のこと。2016年の作品であるこのボトルは氏の生前のボトリングと考えて間違いないはず。今ではお目にかかれないというか、見つけることができたとしても一体いくらなんだ?ってことになっているでしょう。

憧れのサマローリのボトルで幕を開けた2021年。それだけでも素晴らしいものですが、そのバランス感覚、味わい、香り、どれをとっても素晴らしいボトルでした。思い出したら飲みたくなってきた笑

金賞
Cragganmore 25年
クラガンモア25年
(スコッチ・シングルモルト・スペイサイド)


文句なしに今年一番美味しかったし、今年を代表する一本。
エレガントで複雑、スペイサイドここに極まれり
香り
エレガントな果実、ザクロ、シュガートースト、いちご、モルト

複雑、草原、キャンプ場の青空、ドライフルーツ、ヒリヒリとスパイシー、小鳥の囀り、樽、ダージリンティー、ブラックコーヒー

余韻
スモーク、力強くかつ繊細、ふと見つける紫陽花、湿った葉っぱ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはスウィートに。甘い香水みたい。口に含むと、口蓋を満たす甘い煙。爽やか。後半、ヒリヒリ感が増す。湿っぽさは少し和らぎ心地よさが増幅。ドライというよりも温かいという印象。
実はこのボトルは転職祝いで嫁さんに買ってもらった一本でもあります。それだけに感慨深い。そして、ちゃんとちびちびと飲んでいるため、まだ液体が残っているという前例のない一本でもあります笑

毎年4月に、息子誕生日ということでクラガンモアを購入しているわけですが、それと上記の事情が重なって今年はこれまでにない豪華な一本が我が家にやってきました。

香りも味わいも、そして余韻も。誰も邪魔できない領域です。完璧。こんなボトルとの出会いは人生で何回あることやら。響21年やロイヤル・ハウスホールドと出会った時と同じような衝撃を受けました。素敵すぎる。


デザイン of the year
Water Proof
ウォーター・プルーフ
(スコッチ・ブレンデッドモルト)



パッケージの水滴。これが本物のように立体感があって面白いんです。そしてネックに巻かれているのも素晴らしくオシャレ。

今年はぶっとんだデザインのボトルは買ってないように思います。が、洗練されたデザインのものがいくつかあり、その中でもこのウォーター・プルーフはツボ。


グラス of the year
The Exclusive Malts Glendronach 1994 Aged 17 Years
ジ・エクスクルシブ・モルツ グレンドロナック1994 17年
(スコッチ・シングルモルト・ハイランド)


岡山市内のSALTLICK BAR(ソルトリック・バー)さんにていただいたこの一杯が今年のバーで飲んだウイスキーで最高。
地震があった際にワインがかかってしまってボトルは汚れてるけど、素晴らしく美味しかった。今年、バーでいただいた中で暫定1位です。

特徴的なのが、アメリカンチェリーを思わせる香りと味わい。貴腐ワインやココアのようなニュアンスも魅力的。

そして、このウイスキーが美味しすぎて、飲み終わった後もしばらくグラスの残り香を嗅いでいると、マスターがまさかの「おかわり」を注いでくれました!本当にご馳走様でした!!

パッケージにアカトビ(もしくはトビ)が描かれているのも日本野鳥の会的にグッドですね。
こないだ、年末の挨拶も兼ねて再度ソルリックさんに訪れ、そしてまたこのボトルをいただきました。やっぱりうまい笑

グレンドロナックといえば、シェリー樽熟成で有名な蒸留所ですが、こんなにアメリカンチェリーの風味を纏うとは。昔からアメリカンチェリー味の飴とか好きだったのでドンピシャでしたね。そしてアカトビ。雷鳥に続いての鳥贔屓か!!??笑


ルーキー of the year
Session
セッション
(ワールド・ブレンデッドモルト・ニッカウヰスキー)


これは、間違いなく美味しいです。
甘さが引き立つ軽やかなゼスティ
香り
オレンジ、クッキー、バニラ、オーキー、少しスパイス、りんご蜜

ビターチョコレート、軽やかで滑らか、シルク、少しべっこう飴

余韻
ほんのりピート、長過ぎない、案外ドライ、白胡椒

ドロップ・アップ(1滴加水)
バニラの印象が前に出てきてソフト。味わいも丸みを帯びるがドライ。軽やかでゼスティ。
値段のことを考えると、なんてお得な一本なのかと思いますね。んー、コスパ of the yearの最終選考に入れておいてもよかったかもなー笑

恐るべきニッカ・ウヰスキーさん。というかアサヒビールさんというべきか・・・。




コスパ of the year
Copper Dog
コッパー・ドッグ
(スコッチ・ブレンデッド)


瑞々しさ+ドライ=ゼスティなアップルパイ
香り
大麦、ドライ、草原に咲く白い花、瑞々しい、若干オイリー

モルティ、フルーティ、穏やか、滑らか、優しい口当たり、心地よいスパイス、アップルパイ

余韻
ドライ、火の通ったりんご、みかんの渋皮

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはより穏やかに。湿原の初夏。味はフルーティさが薄れモルティさと後半のゼスティさ。余韻はドライで甘味がキュッと詰まって押し寄せてくる。フルーティはここに集まった感じ。

んー、口に含むたびにいろんな味わいが広がって複雑で奥行きのあるウイスキーかと思います。個人的には以前からブレンデッド・モルトが大好きなわけですが、このコッパー・ドッグにもブレンデッド・モルトの良さが非常に良く表現されていると思われます。

いろんな側面が一口一口顔を出す。これはあの蒸留所の特徴かな?とか、はたまたこれはあれかな?みたいな。そんな楽しみが膨らむウイスキーです。これは本当におすすめ。ウイスキー of the yearとか、そういう問題じゃないんです。単純に美味しいとか美味しくないとかではなく、色々考えさせてくれる。それこそブレンデッド・モルトの楽しさかと思う夜でした。
ここまで色々考えさせてくれたコッパー・ドッグに完敗ですね笑
美味しいとか美味しくないとか、って次元をある意味超越しちゃってる。

そういう面でもコスパ最強です。ウイスキーととことん語り合いたい夜にもってこいです。


香り of the year
いよいよ最後の部門です。

Cragganmore 25年
クラガンモア25年
(スコッチ・シングルモルト・スペイサイド)


まさかのボトル of the year 金賞との二冠。まさに2021年の象徴です。
先ほどもあげましたが、その香りは「エレガントな果実、ザクロ、シュガートースト、いちご、モルト」です。

折角なので、今年の最後はこのクラガンモア25年を飲みながら綴りましょう。


写真は最近購入したグレンケアン6色セットから「ゴールド」と共に。

最高のウイスキーとの出会い、これを幸せと呼ぶんでしょう。来年もいろんな素敵なウイスキーに出会える一年になりますように。

それではみなさん、今年も最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
2022年がみなさんにとって素敵な一年になりますように。

良いお年を!


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2021年12月30日木曜日

ウイスキー of the year 2021 -前半-

今年もこの投稿をする時がやってきました。早いですね1年。

今年は個人的に大きな変化があった、と言うか起こした1年。そんな変化が大きかった1年ということもあり、特に早かったですね。

コロナもまだまだ落ち着きません。特に今年はコロナの影響が昨年以上に出て大変な一年でした。そんな中での東京オリンピック2020開催。賛否両論ではありましたが、僕は個人的に非常に感動しましたし、光みたいなものをもらいました。

そしてファンとしてはこの上ないヤクルトスワローズの20年ぶり日本一。このままヤクルト黄金時代に突入してくれることを望みます。


さて、ここからが本題。
2013年から始まったウイスキー of the yearという企画も今回で第9回。「継続は力なり」という言葉がありますが、まさかこんなに継続できるなんて笑

ただただウイスキーが好きで、飲んではそれを綴ってきたわけですが、そんなウイスキー好きが功を奏してなんとウイスキーを含む酒類メーカーに転職をしたというのが今年の一大イベント。

それはさておき、毎年毎年こんなことができている健康状態に感謝。それを肉体的にも精神的にも支えてくれている家族に感謝。感謝感謝の呑んだくれ生活、その一年の総仕上げイベント、それがウイスキー of the yearです!笑


表彰内容
改めて、この表彰の内容をおさらい。

①ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞

②ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に贈る「デザイン of the year」

③ボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に贈る「グラス of the year」

④新人王を決める「ルーキー of the year」。発売後2年間を新人王資格期間とします。なので、今回は2020年1月〜2021年12月の期間にリリースされたウイスキーが対象となります。

⑤コスパが優れた一本に贈る「コスパ of the year」。読んで字のごとく、コスパが最も素晴らしいと思った一本を表彰。

⑥今年一番の香りを決める「香り of the year」。とにかく、今年を代表する素晴らしい"香り(Scent)"のウイスキーを表彰。

という内容で、勝手に表彰させてもらいます。


ノミネートボトル
まずは、今年のノミネートボトルをずらりと並べてみたいと思います。(※グラス of the yearを除く)

<Scotch Blended>  11種
Mac Na Mara Rum Cask Finish
Johnnie Walker Sweet Peat
Chivas Regal 15年
Sir Edward's Finest
Grant's Triple wood SMOKY
Hedges & Butler
John Walker & Sons Celebratory Blend
Ballantine's Aged 7 Years Bourbon Finish
Strathallan
Bell’s Original Union Jack Label
Black Bottle Aged 10 Years

<Scotch Blended Malt> 8種
Over An Islay Rainbow 2016(Samalori)
Islay Journey(Hunterlaing)
Smoke Stack
Copper Dog
Water Proof
The Naked Grouse
Puff Adder
Scallywag Cask Strength Limited Edition No.2

<Scotch Single Malt> 14種
Glenrothes 8年(The Macphail’s Collection)
Cragganmore 25年
Game Of Thrones House Lannister Lagavulin 9年
Kingsbarns Dream To Dram
Peat's Beast Batch Strength Pedro Ximenez Sherry Wood Finish
Tormore Aged 14 Years Batch A1903
Ardbeg Uiageadal
Ardbeg Anoa
Highland Queen Majesty Islay Single Malt
Caol Ila 17 Years Old 1997 Unpeated Style
The Glenlivet Code
Kirkwall Bay
Game Of Thrones House Stark Dalwhinnie Winter's Frost
The Blue Sky Label Glen Elgin 1995

<Scotch Single Grain> 1種
Hamiltons Lowland

<Irish Blended> 6種
The Whistler Imperial Stout Cask Finish
The Irishman Founder’s Reserve
O'Reilly's
Teeling Small Batch 2020
Sadler's Peaky Blinder
The Dubliner Bourbon Cask Aged

<Irish Single Malt> 1種
Clontarf

<Irish Single Pot Still> 1種
Hinch Single Pot Still

<American Bourbon> 6種
Old Grand-Dad
Evan Williams
Willett Pot Still Reserve
Eagle Rare Single Barrel 10年
Blanton’s Black
Johnny Drum Black Label

<American Blended> 1種
Ezra Brooks White

<Canadian> 3種
Canadian Mist
Black Velvet Original
Casa Maestri Reserva de MFM

<Finnish> 1種
Helsinki Whiskey Rye Malt Small Batch American Virgin Oak #15

<Swedenish Single Malt> 1種
High Coast Hav

<Belgian Single Malt> 1種
Belgian Owl Identité

<French Grain> 1種
Ed Gwenn

<World> 2種
Session
戸河内ウイスキー8年 ミニボトル

スコッチ 34種
アイリッシュ 8種
アメリカン 7種
カナディアン 3種
フィニッシュ(フィンランド) 1種
スウェデニッシュ(スウェーデン) 1種
ベルジャン(ベルギー) 1種
フレンチ 1種
ワールド 2種
合計58種

58種には量り売りやミニボトルも含みます。
2013年42本、2014年42本、2015年42本、2016年36本、2017年44本、2018年50本、2019年53本、2020年59本、そして2021年58本。

昨年に後1本届きませんでしたが、まーこのあたりで頭打ちでしょう。多分www

今年も相変わらずのスコッチ比重高し!34/58で58%に及びます。

そして、ついにJapanese(ジャパニーズ)がノミネートなし
※今年作成されたジャパニーズ・ウイスキーの定義に基づく。そのため戸河内ウイスキー8年はWorld(ワールド)に分類。

なぜかって?ジャパニーズ高すぎですから笑
我が社を含み、いろんな蒸留所からリリースされてますが、まだまだ熟成が若い。そして値段が高い。そんな中、来春にサントリーの値上げが発表されてます。ジャパニーズ・ウイスキーを取り巻く環境は一体どうなってしまうんでしょうか?

風穴をぶち開けたいもんですね笑


ボトル of the year
を、だいぶ絞りました。ので、今日は前半ですが紹介しておきます。

Over An Islay Rainbow 2016
オーバー・アン・アイラ・レインボー2016
(スコッチ・ブレンデッドモルト・サマローリ)

Hinch Single Pot Still
ヒンチ・シングル・ポット・スチル
(アイリッシュ・シングルポットスチル)

Cragganmore 25年
クラガンモア25年
(スコッチ・シングルモルト・スペイサイド)

The Naked Grouse
ザ・ネイキッド・グラウス
(スコッチ・ブレンデッドモルト・ザフェイマスグラウス)

Puff Adder
パフ・アダー
(スコッチ・ブレンデッドモルト・ブラックアダー)

Ardbeg Uiageadal
アードベッグ・ウーガダール
(スコッチ・シングルモルト)

The Blue Sky Label Glen Elgin 1995
ザ・ブルー・スカイ・レーベル・グレン・エルギン1995
(スコッチ・シングルモルト・モリソン&マッカイ)

上記7本が、今シーズン「A(またはS)評価」のボトルたちです。


デザイン of the year
も絞りました。ので、今日は前半ですが紹介しておきます。

Session
セッション
(ワールド・ブレンデッドモルト・ニッカウヰスキー)

Willett Pot Still Reserve
ウィレット・ポット・スチル・リザーブ
(アメリカン・バーボン)

Water Proof
ウォーター・プルーフ
(スコッチ・ブレンデッドモルト)

Blanton’s Black
ブラントン・ブラック
(アメリカン・バーボン)

Black Bottle Aged 10 Years
ブラック・ボトル10年
(スコッチ・ブレンデッド・ゴードングラハム)

上記5本。


グラス of the year
は、実はもう私の中で決まってます。ので、後半で発表。


ルーキー of the year
も絞っておきたいと思います。というか、対象になるボトルを抽出しておきます。

Session
セッション
(ワールド・ブレンデッドモルト・ニッカウヰスキー)

Hinch Single Pot Still
ヒンチ・シングル・ポット・スチル
(アイリッシュ・シングルポットスチル)

Grant's Triple wood SMOKY
グランツ・トリプル・ウッド・スモーキー
(スコッチ・ブレンデッド)

The Naked Grouse
ザ・ネイキッド・グラウス
(スコッチ・ブレンデッドモルト・ザフェイマスグラウス)
※ブレンデッドからブレンデッドモルトに変更になった為

John Walker & Sons Celebratory Blend
ジョン・ウォーカー&サンズ セレブラトリー・ブレンド
(スコッチ・ブレンデッド)

Teeling Small Batch 2020
ティーリング スモール・バッチ2020
(アイリッシュ・ブレンデッド)

Ballantine's Aged 7 Years  Bourbon Finish
バランタイン7年 バーボン・フィニッシュ
(スコッチ・ブレンデッド)

The Blue Sky Label Glen Elgin 1995
ザ・ブルー・スカイ・レーベル グレン・エルギン1995
(スコッチ・シングルモルト・スペイサイド)

上記8本。思ったよりも対象になるボトルが多かった。結構、こっからの選考がきついね笑


コスパ of the year
も絞っておきましょう。もう、どうせなら全部絞っておこう笑

Black Bottle Aged 10 Years
ブラック・ボトル10年
(スコッチ・ブレンデッド・ゴードングラハム)

Copper Dog
コッパー・ドッグ
(スコッチ・ブレンデッド)

The Naked Grouse
ザ・ネイキッド・グラウス
(スコッチ・ブレンデッドモルト・ザフェイマスグラウス)

The Dubliner Bourbon Cask Aged
ザ・ダブリナー・バーボン・カスク・エイジド
(アイリッシュ・ブレンデッド)

Casa Maestri Reserva de MFM
カサ・マエストリ・リゼルヴァ・デ・MFM
(カナディアン・ブレンデッド)

上記5本。


香り of the year
も絞っておきましょう。もう、どうせなら全部絞って

Scallywag Cask Strength Limited Edition No.2
スカリーワグ カスク・ストレングス・リミテッド・エディションNo.2
(スコッチ・ブレンデッドモルト・ダグラスレイン)

Cragganmore 25年
クラガンモア25年
(スコッチ・シングルモルト・スペイサイド)

Tormore Aged 14 Years Batch A1903
トーモア14年バッチA1903
(スコッチ・シングルモルト・スペイサイド)

The Blue Sky Label Glen Elgin 1995
ザ・ブルー・スカイ・レーベル グレン・エルギン1995
(スコッチ・シングルモルト・スペイサイド)

上記4本。

ということで、前半はここまで。後半で、実際に選ばれるボトルはどれなのか!?乞うご期待です。


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2020年12月31日木曜日

ウイスキー of the year 2020 -後半-

ボトル of the year 2020
まずは、今年の59本中から10本に絞りました。ここまでに、今日6時間はかかりました汗

Kilchoman SANAIG(スコッチ・シングルモルト)
Old Particular Braeval 15年(スコッチ・シングルモルト)
That Boutique-y Whisky Company Blended Malt Blend #2(スコッチ・ブレンデッドモルト)
The Speakeasy Lowland Blended Malt(スコッチ・ブレンデッドモルト)
The Story Of Spaniard(スコッチ・ブレンデッドモルト)
Mitchell’s(スコッチ・ブレンデッド)
Great King St. Glasgow Blend(スコッチ・ブレンデッド)
Redbreast 12年(アイリッシュ・シングルポットスチル)
The Quiet Man Single Malt 8年(アイリッシュ・シングルモルト)
Puni Alba(イタリアン・シングルモルト)

いやー、ここまで絞り込むのにすでにヘトヘトです笑
まー、本当に今年の選考は難しかったわけで、味の美味しさはもちろんですが、「印象的」だったかどうか、「経験」みたいな部分も選考には大きく影響していることを改めて詫びておきます。本気で、59本を一斉に並べて飲んだら違う結果になっているかもしれません。

が、それは私がすべきことではない、と思うので。あくまでも、毎日のようにウイスキーを飲んでいる人間が1年を振り返った時に、「これは美味しかったなー」って思いながら綴っているということを認識していただければ幸いです。

それでは、いよいよスタート!


◆ボトル of the year 2020 銅賞
The Speakeasy Lowland Blended Malt
ザ・スピークイージー ローランド・ブレンデッド・モルト


ブレンデッドモルト・スコッチ
ノンチルフィルタード
ダグラス・レイン社
46%
香り
草、干し草、バニラ、蜂蜜、中学校の教室、樽、果実味、少しスパイシー

ドライ、ゼスティ、後半甘い、砂糖、蜂蜜、白い花

余韻
軽やか、トロピカルな甘み、ノウサギのホッピング

ドロップアップ(1滴加水)
ドライな干し草が全体的に。ゼスティさも余韻にプラスされる。ということでストレートで飲むのが吉

表現として正しいかどうかはわかりませんが、生き生きと躍動した生命力を感じる一本です。野生児ではないですが、自然を愛するものとして心躍る一本です。
ということで、銅賞はダグラス・レイン社さんのブレンデッドモルト。日本限定で販売されているザ・スピークイージーシリーズから「ローランド・ブレンデッド・モルト」です。

7月に飲んだ1本ですが「中学校の教室、そしてノウサギのホップ」という表現を個人的にしているんです。それぐらい躍動的な印象が強い1本でした。草のニュアンスとドライ感、後半にかけてのトロピカルなフルーティさ。堂々の銅賞おめでとうございます!


◆ボトル of the year 2020 銀賞
Old Particular Braeval 15年
オールド・パティキュラー ブレイヴァル15年


シングルモルト・スコッチ
by Douglas Laing(ダグラス・レイン)
シングルカスクシリーズ
リフィル・シェリー樽(DL11562)
全377本
48.4%
ノーカラーリング
ノン・チルフィルタリング
蒸留 2001年5月
瓶詰 2016年11月

香り
クリーミー、シナモン、ミント、夏の瑞々しい果物、爽やかなシュガー

スパイシー、ココアパウダー、オーキー、ベタつき

余韻
非常に長い、スパイシー、チョコレート、ローズヒップティー

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはクリーミー、少しバニラ、シュガー感が強い。味は相変わらずスパイシーでオーキー。ベタつきはおさまる。余韻は短くなりスパイシー感が薄くなる。ローズヒップティー感が強まる。

ロック
たまにはロックもいいよね、ということで。香りは果実感やココア感が前面に出てくる。口当たりはよりクリーミー。チョコレート。余韻は引き続き長い。甘みが全体的に印象的になり、スパイシーは薄らいで飲みやすく、スウィートな印象

ということで、ストレートでも美味しいし、ドロップ・アップでも楽しめるし、ロックでさらに違うお酒になったような印象を受ける、非常に素晴らしい1本かと。個人的にブレイヴァルは、現存するスコットランド蒸留所の中で、飲んだことがない数少ない蒸留所の一つ。最近世界的に増えている新興のクラフト蒸留所を除けば、本当に飲んだことがない蒸留所というのはほぼなくなっていましたね。5年くらい前に、「スコットランドに現存する蒸溜所のウイスキーをすべて飲む」という目標を自分の中で作ったのですが、それはおそらく達成間近です。性格が不真面目なので、あと幾つ蒸留所が残っているのか、わかりませんが笑 まー、記録はとってあるので気が向いたら集計して割り出してみたいと思います。
なんと、銅賞に続き銀賞もダグラス・レイン社さんのボトル。シングルモルトのオールド・パティキュラー・シリーズから「ブレイヴァル15年」。味わいの豊富さ、かつバランス感覚の素晴らしさ。間違いなく美味しい一本でした。そしてブレイヴァル蒸留所は、ずっと飲んでみたいと思っていた蒸留所の一つ。やっと飲むことができた、というのも印象深い一本でした。


◆ボトル of the year 2020 金賞
Redbreast 12年
レッドブレスト 12年


シングルポットスチル・アイリッシュ
40%
香り
オーク、レーズン、バニラ、洋梨、夏の草原、りんご蜂蜜、ふくよかさ

軽やかなワイン、果実的な甘みが強い、はじめ口の横のあたりにスパイシーなピリピリ感が来る、少しタンニンっぽさも残るが爽やかな飲み口、ウッディ、複雑

余韻
穏やか、上品、滑らかな舌触り、心地よさが続く

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはふくよかさが増し、オークや洋梨が前に出てくる。味は果実味が薄れ、ウッディさやタンニンっぽさが強まる。余韻は短くなる。という感じでドロップ・アップすると、全体的に「崩れる」印象。ストレートがオススメですね。

という感じで、これは非常に美味。1日の終わりに飲みたい、これを飲んで1日を終わりたい、そんなウイスキー。新しいスタンダードになりそうです。
ということで、今年の金賞はアイリッシュ・ウイスキーの「レッドブレスト12年」です。アイルランドの魂と勝手に思っている「シングルポットスチル・ウイスキー」。その美味しさを教えてくれた素晴らしい一本。

食前酒にもぴったりだと思いますが、個人的には食後に、1日の終わりに飲みたい一本。

そういえば、アイリッシュ・ウイスキーが金賞になったのは、第1回のブッシュミルズ・オリジナル以来です。感慨深いですねー(どこが?笑)


デザイン of the year 2020
Platte Valley Stone Jag
プラット・ヴァレー ストーン・ジャグ


100%ストレートコーンウイスキー・アメリカン
マコーミック・ディスティリング社
ケンタッキー
3年もの
40%

ポーランド製の陶器に入った一本。この陶器を「ストーン・ジャグ」というそうです。持つところとかも付いてて、非常に気に入りました。しかも味もめちゃくちゃ美味しい。個人的に、ここまでの人生で一番美味しいアメリカン・ウイスキーです。


グラス of the year 2020
今年はコロナウイルスによるパンデミックの影響で、外で飲む機会はなかなかありませんでしたので、非常に母数が少ない中からの選考になりました。が、とても美味しい印象的なウイスキーだったので、例年通り表彰したいと思います。

Glen Turner aged 12 years
グレン・ターナー12年


ブレンデッドモルト・スコッチ
40%

1970年代流通。ボトルには「PURE MALT(ピュア・モルト)」と書かれています。とある非常に照明の暗いバーで飲んだので写真は載せられるようなものはありません笑

ということで、上の写真はMaster Of Maltさんhttps://www.masterofmalt.com/whiskies/glen-turner/glen-turner-12-year-old-1980s-whisky/から拝借しました。

バーのマスター曰く「ザ・グレンリヴェット」がキーモルトに使われているものだそうで。ボトル内熟成も進み、オールドボトルの良さを堪能させてもらいました。また出会いたいですね。


ルーキー of the year 2020
2019年1月以降にリリースされたボトルの中から新人賞を勝手に表彰します。

Johnnie Walker -Game Of Thrones Limited Edition- A SONG OF ICE
ジョニー・ウォーカー-ゲーム・オブ・スローンズ・リミテッド・エディション-ア・ソング・オブ・アイス


ブレンデッド・スコッチ
40.2%
香り
花、フローラル、爽やか、ウッディ、ライト

草系、バニラ、トロピカルフルーツ、熱帯、百合の花、ドライ

余韻
滑らか、スムーズで軽やか、少し温かい

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは逆にキツイ。ツンとくる自己主張。ウッディさが増すと言えばわかりやすい。味は蜂蜜感が出て甘み多め。後半にウッディさが来てドライに〆る。ので、スムーズではなくなるかな。

なかなか難しいですね。3,000円余りで購入できることを考えるとコスパは高いかと。FIREよりも個人的にはこっちのICEが好きかもですね。楽しみ方がたくさんある感じ。薄めても面白いし、割ってカクテルにしても美味しいと思います。
ディアジオ社のゲーム・オブ・スローンズ・シリーズから。ウルフのイラストが良いですよね。クライヌリッシュがいい仕事しています。


コスパ of the year 2020
今年のコスト・パフォーマンスNo.1を決める企画です。

Dun Bheagan Blended Malt
ダン・ベーガン ブレンデッド・モルト


ブレンデッドモルト・スコッチ
アンチルフィルタード
43%
香り
ぶどう、樽、シェリー、シュガートースト、メープルシロップ

果実由来の甘み、土っぽいピートのニュアンス、シガー、オーキー、タンニン、非常に深い

余韻
贅沢な心地よさ、非常に深くて長い、やはりシガー、シェリー酒

ドロップ・アップ(1滴加水)
軽やかなビスケットみたいな香り。味わいはかなりドライに。すっきりしている。余韻は焦げるような感覚がグッときて短くなる。炎って感じかな。炎なんて口に入れたことないけど笑

ということで、いろんな表情を見せてくれる楽しい一本。武川蒸留酒販売さんなら3,000円強で購入できる。ということを考えると、コスパ最強ですね。確かに、「安いのに品質が高い」!!

なんとなく、バーで呑んでいる気分になれる一本です。呑んだことがない方には是非呑んで欲しい一本です。

当時の記事から、非常に興奮している様子がわかります笑
3000円前後で購入できるということを考えると、改めてコスパ最強です。


香り of the year 2020
Kilchoman SANAIG
キルホーマン サナイグ


シングルモルト・アイラ・スコッチ
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%
香り
強く華やかな香り、オレンジピール、ロゼワイン、チャーされたバーボンバレル、キャラメル、バニラ

ピート、フルボディ、バター飴、塩分、ビターチョコレート、枝付きレーズン

余韻
少しピリッとしたスパイシーさ・ゼスティさを残しながら心地よくピートが鼻から抜けていく、ぶわっとレーズンが漏れる、後に穏やか

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは、オレンジピール、キャラメルが前面に出てくる。少しバニラも強調される。味は塩分が濃くなる。焚き火感が増す。レーズンは味が薄まる。余韻はベタっと口蓋に張り付くタンニンの印象が強まり、ピートは抜けがやや悪くなり、より重たさを伴う。

これは癖になるね。個人的にはマキャーベイよりも好きだ。
単純に「もう一度嗅ぎたい香り」ということで選びました。キルホーマン蒸留所のハウススタイルである「マキャーベイ」がバーボン樽熟成が多いのに対して、シェリー樽熟成を多くさせたのがこの「サナイグ」。

甘く、力強く、そして華やか。願わくはずっと嗅いでいたい笑


ということで、ウイスキー of the year 2020はこれにて終了。今年も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!来年もまたよろしくお願いいたします。

2021年、皆さんにとって良い一年でありますように。


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ウイスキー of the year 2020 -前半-

2020年も今日で最後。明日からは2021年が始まるというわけで。その前に、毎年恒例のウイスキー of the yearをビシッと発表させていただきます!

2013年から始まったこの企画も今回で第8回。まずは、毎年毎年こんなことができている健康状態に感謝。それを肉体的にも精神的にも支えてくれている家族に感謝。感謝感謝の呑んだくれ生活、その一年の総仕上げイベント、それがウイスキー of the yearです!笑


表彰内容
改めて、この表彰の内容をおさらいさせてもらいます。

①ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞

②ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に贈る「デザイン of the year」

③ボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に贈る「グラス of the year」

④新人王を決める「ルーキー of the year」。発売後2年間を新人王資格期間とします。なので、今回は2019年1月〜2020年12月の期間にリリースされたウイスキーが対象となります。

⑤コスパが優れた一本に贈る「コスパ of the year」。読んで字のごとく、コスパが最も素晴らしいと思った一本を表彰。

⑥今年一番の香りを決める「香り of the year」。とにかく、今年を代表する素晴らしい"香り(Scent)"のウイスキーを表彰。

という内容で、勝手に表彰させてもらおうと思います。


ノミネートボトル
まずは、今年のノミネートボトルをずらりと並べてみたいと思います。(※グラス of the yearを除く)

<Single Malt Scotch>
Glenfiddich IPA Experiment
Kilchoman SANAIG
Old Particular Braeval 15年
Scapa Skiren Batch5
Scarabus
Highland Park 10年 Viking Scars
Provenance Islay Region Call Ila 5 Years 2014
The Glenlivet Nadurra Peated Whisky Cask Finish
Glenfarclas 105
計9本

<Blended Malt Scotch>
Usquaebach "An Ard Ri"
That Boutique-y Whisky Company Blended Malt Blend #2
Oak Cross
Caballus Dalrymple 7年
Sheep Dip
Johnnie Walker Green Label 15年
The Speakeasy Lowland Blended Malt
The Big Smoke 46
Dun Bheagan Blended Malt
The Story Of Spaniard
計10本

<Blended Scotch>
Mitchell’s
The Famous Grouse Bourbon Cask
Something Special
Lauder’s Sherry Edition -Oloroso Cask- 
Green Highlander
Johnnie Walker -Game Of Thrones Limited Edition- A Song Of Fire
Johnnie Walker -Game Of Thrones Limited Edition- A Song Of Ice
Great King St. Glasgow Blend
Cutty Sark Prohibition -edition-
The Glen Stag
Isle Of Skye 8年
The Black Grouse Alpha Edition
計12本

<Single Grain Scotch>
Signatory Vintage Port Dundas 2006
計1本

<Single Malt English>
The English Single Malt Whisky Small Batch Release Wine Cask Matured Cabernet Sauvignon 2007
計1本

<Single Pot Still Irish>
Redbreast 12年
計1本

<Single Malt Irish>
The Quiet Man Single Malt 8年
Tyrconnell
計2本

<Single Grain Irish>
Glendalough Double Barrel
Kilbeggan Single Grain
計2本

<Blended Irish>
Jameson
Red Bush
West Cork Bourbon Cask
Powers Gold Label
計4本

<Blended Japanese>
富士山麓シグニチャーブレンド
計1本

<Borbon>
Rowan’s Creek
Tincup
MacAFEE’s Benchmark
The Yellow Rose Of Texas
Old Overholt
Heaven Hill
John Hamilton
計7本

<American>
Platte Valley Stone Jag
計1本

<Canadian>
Crown Royal Northern Harvest RYE
Seagram’s VO
C.E.O. Private Reserve Aged 12 Years
計3本

<French>
G.Rozelieures Tourbe Collection
Bastille 1789 Blend
計2本

<Italian>
Puni Alba
計1本

<Taiwanese>
Omar Sherry Type
計1本

<Australian>
Starward Nova
計1本

合計59本

今年呑んだボトルは59本。2013年42本、2014年42本、2015年42本、2016年36本、2017年44本、2018年50本、2019年53本、2020年59本ということで、今年もまた過去最高記録を更新してしまいました笑

(内訳のまとめ)
スコッチ・シングルモルト 9本
スコッチ・ブレンデッドモルト 10本
スコッチ・ブレンデッド 12本
スコッチ・シングルグレーン 1本
イングリッシュ・シングルモルト 1本
アイリッシュ・シングルポットスチル 1本
アイリッシュ・シングルモルト 2本
アイリッシュ・シングルグレーン 2本
アイリッシュ・ブレンデッド 4本
ジャパニーズ・ブレンデッド 1本
バーボン 7本
アメリカン(バーボン除く) 1本
カナディアン 3本
フレンチ 2本
イタリアン 1本
タイワニーズ(台湾) 1本
オーストラリアン 1本

今年も相変わらずスコッチが大半(32本)を占めてますが、アイリッシュも数が伸びてきました(9本)。

一方でジャパニーズにほぼ手を出さなかったというのが特筆しておきたいこと(1本)。ジャパニーズ・ウイスキーの高騰ということもあり、なかなか手がでなかったというのが本音。ガイアフロー静岡蒸留所や厚岸蒸留所などが今年2020年にシングルモルトをリリースしています。来年はさらに多くのクラフト蒸留所からシングルモルトがリリースされることでしょう。ということで、来年は私のブログもジャパニーズ・ウイスキーで賑やかになるであろうことを予測しておきます。そのためにも、あまり価格が高騰しないことを熱望します笑

また、昨年のイングランド、インド、南アフリカに続き、今年はフランス、イタリア、台湾、オーストラリアに初めて手を出したというのが個人的に挑戦できたことでもあります。この4カ国はいずれもクオリティーが高く、今後も継続して購入していきたい、飲んでいきたいと思えるものです。

スコッチ一強の時代がいつ終わるのか?というのが、個人的には楽しみ。(すべて私のさじ加減ですが笑)

ということで、いったんここまで。表彰は後半へ続きます。



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2019年12月29日日曜日

ウイスキー of the year 2019

いよいよこの記事を書くときが来ました。毎年恒例のウイスキー of the yearです。

2013年から始まったこの企画も今回で第7回となりました。まずは、毎年毎年こんなことができている健康状態に感謝。それを肉体的にも精神的にも支えてくれている家族に感謝。感謝感謝の呑んだくれ生活、その一年の総仕上げイベント、それがウイスキー of the yearです!笑



表彰内容
改めて、この表彰の内容をおさらいさせてもらいます。

ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞

次に、ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に贈る「デザイン of the year」

そしてボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に贈る「グラス of the year」。というものです。


今年は従来のこれらの賞に加えて、以下3項目を新設します。

①新人王を決める「ルーキー of the year」。発売後2年間を新人王資格期間とします。なので、今回は2018年1月〜2019年12月の期間にリリースされたウイスキーが対象となります。

②コスパが優れた一本に贈る「コスパ of the year」。読んで字のごとく、コスパが最も素晴らしいと思った一本を表彰。

③今年一番の香りを決める「香り of the year」。とにかく、今年を代表する素晴らしい"香り(Scent)"のウイスキーを表彰。



ノミネートボトル
ということで、今年は内容が多いですが、張り切って発表していきたいと思います。
まずは、今年のノミネートボトルをずらりと並べてみたいと思います。(※グラス of the yearを除く)


<Single Malt Scotch>
Bunnahabhain MOINE
The Singleton Glendullan 12 years
Glentauchers Aged 8 Years(Carn Mor Strictly Limited Edition)
Bladnoch 10 years old
Cragganmore 12 years old
Glenturret 10 years old
Glen Elgin 10 years(Berry Bros. & Rudd)
Peat’s Beast
Wolfburn Northland
Inchgower 2007 (Signatory Vintage)
Allt-a-bhainne 1996 (Connoisseurs Choice)
1770 Glasgow 2019 Release Limited Edition
Longrow Peated
Glenallachie Distillery Edition
Finlaggan Original
The Game Of Thrones “The Night’s Watch” Oban Bay Reserve
計16

<Blended Malt Scotch>
Blue Hanger 11th Limited Release(Berry Bros. & Rudd)
Glenalmond
Hogshead Fine Old
Poit Dhubh Aged 12 years
Old St. Andrews Twilight aged 10 years
Elements of Islay Peat
The Classic Range 'SHERRY CASK MATURED'(Berry Bros. & Rudd)
Angus Dundee
The Peat Monster
Adelphi’s Glenborrodale Batch Release No.6
計10

<Blended Scotch>
The Double Single (Compass Box)
Mhain Baraille 1993 (Kingsbury Gold)
Highland Queen Aged 12 Years
Great King St. Artist’s Blend (Compass Box)
Hankey Bannister Original
Whisky de tableLimited Edition No.3 2018 (Compass Box)
Smoky Goat
Bank Note Aged 5 Years
Pig's nose
Waitrose 8 years
Ballantine's aged 17 years
MacArthur’s
White Walker by Johnnie Walker
Passport Scotch
The Famous Grouse Winter Reserve
計15

<Irish>
Black Bush
Writers Tears Copper Pot
Paddy
計3

<Blended Japanese>
白角
ブラックニッカ ディープブレンド
計2

<Singlemalt Japanese>
嘉之助ニューボーン
計1

<Canadian>
Canadian Club CLASSIC aged 12 years
計1

<Borbon>
Early Times (Yellow)
Wild Turkey aged 8 years
計2

<Indian>
Amrut
計1

<English>
Cotswolds Founder's Choice
計1

<Cape Mountain>
Bain’s
計1

合計53

今年呑んだボトルは53本。2013年42本、2014年42本、2015年42本、2016年36本、2017年44本、2018年50本、そして2019年53本ということで、過去最高記録になりました。1年は52週+1日(or 2日)なので、今年はついに毎週1本確実に消費したことなります。

今年も相変わらずスコッチが大半を占めてますが、人生初のイングランド、インド、南アフリカも飲んでみたというのは個人的冒険の拡がりでもあります。来年はさらにオーストラリアとか、フィンランド、フランス、デンマークあたりにも手を伸ばしたいと思ってます。



ボトル of the year
おそらく、この企画で一番重要な表彰。それこそがこの「ボトル of the year」です。散々飲んできたボトルの中から、TOP3を選ぶんですからね。私としても毎年、一番悩む賞です笑

まずは、53本の中から10本に絞りました。

Bunnahabhain MOINE スコッチ・シングルモルト
Glen Elgin 10 years(Berry Bros. & Rudd) スコッチ・シングルモルト
Longrow Peated スコッチ・シングルモルト
The Game Of Thrones “The Night’s Watch” Oban Bay Reserve スコッチ・シングルモルト
Elements of Islay Peat スコッチ・ブレンデッドモルト
The Peat Monster スコッチ・ブレンデッドモルト
Adelphi’s Glenborrodale Batch Release No.6 スコッチ・ブレンデッドモルト
The Double Single (Compass Box) スコッチ・ブレンデッド
Ballantine's aged 17 years スコッチ・ブレンデッド
Writers Tears Copper Pot アイリッシュ

スコッチが9本(シングルモルト4、ブレンデッドモルト3、ブレンデッド2)、アイリッシュが1本。本当、スコッチに傾倒しててすいません笑

いやー、しかし今年は本当に難しかった。M-1グランプリ2019並に難しかった笑
最後の最後まで自分で納得のいく答え(1位)を何度も探し求めた稀有な一年。その結果は、以下の通り。


◆ボトル of the whisky 銅賞
The Game Of Thrones “The Night’s Watch” Oban Bay Reserve
ザ・ゲーム・オブ・スローンズ"ザ・ナイツ・ウォッチ"オーバン・ベイ・リザーブ
スコッチ・シングルモルト


https://d-ksmt.blogspot.com/2019/12/game-of-thrones-nights-watch-oban-bay.html
香りフルーティ、チェリー、塩っぱい、スパイシー
さくらんぼ、オーキー、少しスモーキー、リッチな甘み、みかん的な柑橘
余韻ドライ、草、舌の上がゼスティ
ドロップ・アップ(一滴加水)香りはドライさが増す。味わいも甘さよりもドライで枯れ草っぽい感じに。余韻は長くなる気がします。が、ストレートで飲むのがやはりおすすめですかね。加水するとさくらんぼ感が減る。
総じて素晴らしいリミテッド・エディション。こんな甘塩っぱいウイスキーがあるなんて。本当に奥が深いですわ。

今年最後のウイスキーとなったOban Bay Reserveが、今年の銅賞です。さくらんぼを思わせる甘酸っぱいフルーティが病みつきになる。この記事を書きながら呑んでますが(笑)、やはりこれは素敵な一本。HBOのGame Of Thronesも大好きなドラマでしたが、コラボして素晴らしいウイスキーを数々リリースしたディアジオさんも流石。


◆ボトル of the whisky 銀賞
The Double Single (Compass Box)
ザ・ダブル・シングル(コンパス・ボックス)
スコッチ・ブレンデッド


https://d-ksmt.blogspot.com/2019/01/the-double-single-compass-box.html
多くの原酒を混ぜてブレンデッドウイスキーやブレンデッドモルトウイスキーが作られている昨今。そこにジョン・グレイサー氏が一石を投じるべくリリースしたのがこのザ・ダブル・シングル。つまり2つの蒸留所(モルト1種とグレーン1種)のみをブレンドして造られたという逸品。内面を焦がしたバーボンホッグスヘッドで熟成したグレンエルギン蒸留所を72%、同じく内面を焦がしたバーボンバレルで熟成されたガーバン蒸留所が28%使用されているとのこと。総生産数5,838本の完全限定品。
まず香り。
マーマーレード、オレンジピール、ミント。かすかに蜂蜜。オイリーな感じもする。
続いて味。
パイナップルというか、パイナップルのシロップというか。そしてバニラやバター、生クリーム、ナッツの甘み。果物をふんだんに使った生クリームのケーキを食べているような味わい。焦がし由来かわかりませんが、かすかに残るスモーク感がこれまた堪らんですね。シルキーな舌触りも素敵。総じて非常に個性的で印象的な味わい。癖になる。
余韻はエレガントな充実感。甘みが強く感じられ、意外にあっさりしていたりもする。

「忘れられない」というのが本音でしょうか。こういう出会いこそ、ウイスキーを楽しむ理由かもしれません。まさに「一期一会」というかね。いまだに舌の上に残るその甘さやとろっとした舌触り。パイナップル、生クリーム、オレンジピールなどなど。ブレンデッド・ウイスキーの常識を覆すようなコンセプトで作られたブレンデッド・ウイスキー。"Whisky Maker"としてのコンパス・ボックスさんの意気込みを感じた素晴らしいリミテッド・エディションでした。また、お目にかかれたら是非飲みたいですね。


◆ボトル of the whisky 金賞
Bunnahabhain MOINE 
ブナハーブン モアンヌ
スコッチ・シングルモルト


数々の競合を抑えて、今年一番美味しかったと言えるウイスキーがこちら!!ブナハーブン のヘビリー・ピーテッド・タイプである"Moine"(モアンヌ)。

https://d-ksmt.blogspot.com/2019/02/bunnahabhain-moine.html
香り
土、モルティ、軽く正露丸っぽい、磯っぽさもある、かすかにシトラス
味わい
エナジードリンクみたいな薬品系、さらっとしているけどなかなかピーティ、泥炭、燻製、ウッディ、軽やかな塩味、海水っぽい舌触り、バニラ、熟した梨(武川蒸留酒さんさすが!)
余韻
非常に長い余韻、シトラス、木炭、癖になるやつ
ということで、総じて「エナジードリンクみたいな薬品系で、すなわち癖になるやつ」ですね。
 
ボウモアやラフロイグとはやはり全然違うアプローチ。ラガヴーリンやカリラは近いものがあるような、ないような。しかし、ここまで薬品系がインパクトとして強いのはなかなかないかも。エナジードリンクといえば、僕はレッドブルが大好きなので、つまるところ、このブナハーブン モアンヌは大好きな1本です笑

ここまできたら完全なる私の主観なので、共感していただけない部分も多いでしょうが、このモアンヌこそ、ザ・ダブル・シングルやオーバン・ベイ・リザーブを抑えての堂々1位です。ヘビリー・ピーテッドと言えど、素敵なバランス感覚の上で表現されるピート感。薬品的なニュアンスが強く感じられ、これが最も強烈なインパクトを残してくれました。ナチュラルカラー、ノンチルフィルタードってのも消費者としては嬉しい。言うなれば、カリラ的な柑橘系の甘みとラガヴーリン的な塩っぽさと、そして独特の薬品系なエッジが効いた素晴らしいボトルということです。いやー、書いてたらまた飲みたくなってきた笑



デザイン of the year
続いて、デザインが単純に超お洒落だったボトルを表彰。

ずばり、今年のデザイン of the yearは・・・

WHITE WALKER by Jonnie Walker
ホワイト・ウォーカー・バイ・ジョニー・ウォーカー
スコッチ・ブレンデッド



先ほどのOban bay Reserve同様に、Game Of Thronesとディアジオ社のコラボによって生まれた商品。冷凍庫で冷やすと"WINTER IS HERE"の文字が浮かび上がるというお洒落なボトル。これには度肝を抜かれました。他にも色々素敵なデザインのボトルを今年は多く購入しましたが、この仕掛けが一番でしたね。冷凍したウイスキーを飲むというのも、これまた乙です。



グラス of the year
いったん、ここで家飲みを離れてバーで飲んだものから、一番美味しかったものを勝手に表彰するコーナー笑

まー今年も外でもちょこちょこ飲ませてもらいましたが、間違いなく一番と言えるグラス of the yearは、

Glenrothes 1990 aged 26 years(SIGNATORY VINTAGE)
グレンロセス1990 26年
スコッチ・シングルモルト



https://d-ksmt.blogspot.com/2019/10/bar-hermit-scotch-side_27.html

スコットランドの有力インディペンデントボトラーズ、シグナトリー・ヴィンテージさんのカスクストレングス・コレクションから。以前からグレンロセスは、そのセクシーな舌触りや味わいから大好きな銘柄の一つ。個人的にスペイサイドモルトの中で一番オススメな銘柄です。そんなグレンロセスをシグナトリー・ヴィンテージさんが、素晴らしい状態でボトリングしたのがこの一本。1990年生まれということは、私の1歳下。私は瓶詰されてないので無事に30歳になりましたが笑
このグレンロセス1990は、とてもエレガント。官能的な余韻がやはり印象的で、かつホグスヘッド由来の甘みが心地よく、とろけそうな気分にさせてくれます。
グレンロセスは、以前から「セクシーなシングルモルト」ってことで大好きな蒸留所の一つとして私の頭にインプットされてます。そして10月にBAR HERMIT SCOTCH SIDE(新宿)さんに従兄弟と二人でお邪魔したときに飲んだ今回の1杯が今年のベストでしょう。間違いない。てか、この日このバーで私は8杯も飲んだのか・・・。その前のすしざんまいさんでも4杯くらいは飲んだのに。我ながら引く笑

そして、別にウイスキーが好きなわけでもないのに付き合ってくれた従兄弟よ、改めてありがとうございました。



ルーキー of the year
さて、ここからは新設の賞です。ルーキー of the yearは、今年買って飲んだボトルの中で、2018年1月〜2019年12月までに発売されたものの中から素晴らしかった1本に贈る賞。

Inchgower 2007 (Signatory Vintage) スコッチ・シングルモルト
1770 Glasgow 2019 Release Limited Edition スコッチ・シングルモルト 
The Game Of Thrones “The Night’s Watch” Oban Bay Reserve スコッチ・シングルモルト
The Classic Range 'SHERRY CASK MATURED'(Berry Bros. & Rudd) スコッチ・ブレンデッドモルト
Mhain Baraille 1993 (Kingsbury Gold) スコッチ・ブレンデッドモルト
White Walker by Johnnie Walker スコッチ・ブレンデッド
The Famous Grouse Winter Reserve スコッチ・ブレンデッド
Cotswolds Founder's Choice イングリッシュ・シングルモルト
嘉之助ニューボーン ジャパニーズ・シングルモルト

以上の9本が賞の対象ボトルです。

さて、そんな中でのルーキー of the yearは・・・

嘉之助ニューボーン
ジャパニーズ・シングルモルト


https://d-ksmt.blogspot.com/2019/03/blog-post_16.html
香り
ニス、糊、蜂蜜、メープルシロップ、オーキー
味わい
モルティな風味、ピリピリとしたスパイシーさ、軽快なゼスティ、ふじりんご
余韻
(米焼酎由来?の)まろやかな香り、相変わらずのゼスティ(舌の上でピリピリ)、抜けの良い果実系
というところです。総じて、まるで8ヶ月とは思えない。が、若々しさは少なからず残っている。ぜひ10年物を飲みたいですね。あと9年か。長いようで短い。
10年後、日本ウイスキーはとんでもなく多種多様なクラフトウイスキーで溢れている時代になるでしょう。しかし、この嘉之助のように、米焼酎などの日本独自のお酒文化をフィーチャリングしたウイスキーがどんどん出てきて新たなウイスキーの世界が広がっていくことが楽しみでなりません。サントリーの鳥井信治郎氏やニッカウヰスキーの竹鶴政孝氏の志した従来のスコッチウイスキーを模範とする素晴らしいジャパニーズウイスキーの歴史を、良い意味で覆すウイスキーが主流になる。そんな時代はもう目と鼻の先にまで迫っている。そんな期待をこの嘉之助ニューボーンに感じるのでありました。
8ヶ月ものでリリースされた嘉之介ニューボーン。その味わいは8ヶ月とは思えないコクや熟成感でした。そんな嘉之介に未来を感じて贈るルーキー of the yearです。イングリッシュ・シングルモルトのコッツウォルズやボトル of the year 銅賞のオーバン・ベイ・リザーブなど、なかなかの強者ばかりとなったルーキーたちでしたが、ジャパニーズ・ウイスキーの未来に光を感じた嘉之介ニューボーンを選ばせたもらいました。



コスパ of the year
続いては字の通り、コスパ最強だったウイスキーを表彰します。

コスパ of the year
Hogshead Fine Old
ホッグスヘッド・ファイン・オールド
スコッチ・ブレンデッドモルト


https://d-ksmt.blogspot.com/2019/04/hogshead-fine-old.html
香り樽、シェリー、ザラメ、スモーク
味わい果物由来のあまみ、オーキー、バニラ、複雑
余韻かすかにスモーキーな余韻が満足感を増長
という具合で、これは素晴らしい1本。7年ものってことで、この値段で買えるんでしょうが、本当に素晴らしい。いつになく、感動している!そんな一本です。ぜひ、みなさんに飲んで欲しい!!

なにやら現在は、5千円前後で販売されているみたいですが、これを飲んだ頃は2千円代だった。そこを加味をして欲しいんですが、2千円代でこの味はヤバイ。可愛らしい豚のイラストに油断しているととんでもないことになります笑



香り of the year
さて、いよいよウイスキー of the year 2019の最後の賞です。「香り of the year」、これはまさにこのウイスキーに出会ったことで作った賞です。このボトルのためにあります。

香り of the year
Glen Elgin 10 years(Berry Bros. & Rudd)
グレン・エルギン10年(ベリー・ブラザーズ&ラッド社)


https://d-ksmt.blogspot.com/2019/05/glen-elgin-10-years-by-berry-bros-rudd.html
香り
フルーツ缶、メロン、フルーツのグミとかキャンディ、蜂蜜、若干スパイシー
味わい
フルーツ由来の甘さ、やはりメロン、グレープフルーツ系のシトラス、スパイシーというかピリ辛(これがホワイトペッパーというやつか?)、クリーム
余韻
かすかなオーキーがカスク・ストレングスの贅沢さを物語る、心地よいシトラスとフルーツ感が鼻から抜けていく
この「フルーツ缶、メロン、フルーツのグミとかキャンディ、蜂蜜、若干スパイシー」という香り。これがまさに今年もっとも素晴らしかった香り。もちろん、味わいも素敵な一本だったんですが、この香りこそが忘れられない。一生嗅いでいられる笑


ということで今年も一年、酔っ払いブログを読んでいただいてありがとうございました。来年もより一層、いろんなウイスキーを飲みながら日々綴っていきたいと思います。2020年が皆さんにとって素晴らしい一年になりますように。良いお年を!!


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2018年12月29日土曜日

ウイスキー of the year 2018

さてさて、いよいよこの記事を書く日がやってまいりました。
明日から帰郷するため、ブログは三が日以降までお休みさせていただきます。

このウイスキー of the yearなる企画も今回で第6回。そして今年は、過去最高の50本を飲んだ年ですので、その選考も熾烈を極めました笑

改めて、この表彰の内容をおさらいさせてもらいます。

ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞。

次に、ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に送る「デザイン of the year」。

そしてボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に送る「グラス of the year」。というものです。

まずは、今年のノミネートボトルをずらりと並べてみたいと思います。

<Scotch Single Malt> 17
Kininvie 17 years old 
Mortlach Rare Old 
Tamnavulin Double Cask 
Ileach Non Age(IB)
The Whisky Trail Islay Single Malt Scotch Whisky CAOL ILA 1999 by Speciality Drinks LTD(IB)
Gordon & Macphail Miltonduff 10 years old
Balmenach 2004(Connoisseurs Choice)
Glenglassaugh Evolution
Smokehead
Signatory Vintage "The Un-Chillfiltered Collection" DAILUAINE Vintage 1997
Speyside aged 8 years
Glenmorangie QUINTA RUBAN aged 12 years
Raasay WHILE WE WAIT 3rd RELEASE
Bruichladdich BERE BARLEY 2008
Glenmorangie NECTAR D’OR aged 12 years
Kilkerran aged 12 years
Signatory Vintage Benrinnes 1997

<Scotch Blended Malt> 5
Blue Hanger 9th Limited Release(Berry Bros. & Rudd)
Douglas Laing’s TIMOROUS BEASTIE Small Batch Release
Mackinlay’s Rare Old Highland Malt Whisky  
Old Perth Peaty
Tasty Creations Peat &Fruity Batch 16 Old 10 Years

<Scotch Blended> 13
The Famous Grouse SMOKY BLACK 
The Famous Grouse Aged 16 Years
William Cadenhead blended scotch whisky aged 12 years
Asyla by COMPASS BOX
William Lawson’s Premium Blended Scotch Whisky Aged 13 years bourbon cask finished 
Johnnie Walker Blender’s Batch Wine Cask Blend
Chivas Regal Mizunara aged 12 years
Black Bull Kyloe
Johnnie Walker Blender’s Batch Triple Grain American Oak Aged 10 Years
White Horse aged 12 years
James Eadie’s TRADE MARK ‘X’
Johnnie Walker Black Sherry Edition
Haig Gold Label

<Scotch Single Grain> 4
Strathcolm aged 12 years
Signatory Vintage AYRSHIRE GRAIN 1998(ガーヴァン)
Loch Lomond Single Grain Finest Malted Barley
Cameron Brig

<Irish Single Malt> 1
Bushmills singlemalt irish whiskey aged 10 years

<Irish Blended> 1
The Pogues

<Japanese Blended> 1
The Blend of Nikka Selection Maltbase Whisky 

<Japanese Single Malt> 3
Yoichi peaty&salty
Yoichi sherry&sweet
Yoichi woody&vanillic

<Japanese Grain> 1
Nikka Coffey Malt Whisky

<Boubon> 2
I.W.Harper GOLD MEDAL
Dr.James Crow's OLD CROW

<Tennessee> 1
George Dickel No.12

<Canadian> 1
Canadian Club DOCK No.57 Black Berry


そして、この50本の中から、まずは10本に絞りました。

●Kininvie 17 years old キニンヴィ17年(OB スコッチ・シングルモルト) 

●Gordon & Macphail Miltonduff 10 years old ミルトンダフ10年(ゴードン&マクファイル スコッチ・シングルモルト)

●Bruichladdich BERE BARLEY 2008 ブルイックラディ ベア・バーレイ2008(OB スコッチ・シングルモルト) 

●Glenmorangie NECTAR D’OR aged 12 years グレンモーレンジィ ネクタードール12年(OB スコッチ・シングルモルト) 

●Signatory Vintage Benrinnes 1997 ベンリネス1997(シグナトリーヴィンテージ スコッチ・シングルモルト)

●Blue Hanger 9th Limited Release ブルー・ハンガー9thリミテッド・リリース(ベリー・ブラザーズ&ラッド スコッチ・ブレンデッドモルト)

●The Famous Grouse Aged 16 Years ザ・フェイマス・グラウス16年(スコッチ・ブレンデッド)

●James Eadie’s TRADE MARK ‘X’ ジェームス・イーディー トレードマーク'X'(スコッチ・ブレンデッド)

●Bushmills singlemalt irish whiskey aged 10 years ブッシュミルズ10年(アイリッシュ・シングルモルト)

●Yoichi peaty&salty 余市ピーティ&ソルティ(ジャパニーズ・シングルモルト)

いやー、ここまで絞るのに1ヶ月かかった汗

さて、そしてこの中からいよいよベスト3を発表します!

◆ボトル of the year 2018 銅賞
Kininvie 17 years old 
キニンヴィ17年
(OB スコッチ・シングルモルト) 


Batch No.001 
Bottle No.28263 
42.6% 
35cl

グレンフィディック、バルヴェニーに次ぐ、ウィリアム・グラント&サンズ社の隠れたシングルモルト銘柄。1990年稼働。この3つの蒸留所のブレンデッドモルトであるモンキーショルダーが数年前に発売された頃から気になっていた1本。みずみずしいブドウやパイナップルみたいな香り。その中にあるビターなナッツ感。口に含むと、ふくよかでどっしりしたバニラ風味がたまらん。ピリリと舌の上をスキップするような軽やかなゼスティさと、バニラの甘さ。驚くほど長い余韻。タンニンっぽさはあまりないけど、口の中に残る多幸感。これはたまりませんね。

さすがはグラント家。グレンフィデック、バルヴェニー、キニンヴィ。どれも本当に素晴らしいシングルモルトです。バルヴェニーは、私が勝手にやっている「ウイスキー of the year」で2014年(第2回)のGOLD(最優秀賞)を獲得した銘柄であります。


やはり、グラント家。さすがです。


と申していた通り、素晴らしいウイスキーです。「幻の蒸留所」と言われたりもするなかなか御目に掛かることがなかった銘柄。1月の誕生日に誕生日プレゼントとして買ってもらった1本であります。もう少し、メジャーな蒸留所になっていってほしいですね、グレンフィディックやバルヴェニーみたいに。


◆ボトル of the year 2018 銅賞
James Eadie’s TRADE MARK ‘X’ 
ジェームス・イーディー トレードマーク'X'
(スコッチ・ブレンデッド)


45.6%

ブレンデッドスコッチウイスキー。

まず、武川蒸留酒販売さんの説明文を引用。

ジェームズ・イーディー社は元々スコットランドのバートン・オン・トレントにジェームズ・イーディーによって1854年に設立したビールの醸造会社です。しかし1933年にバス社に売却され姿を消してしまいます。時は立ち2016年にワイン・ウイスキー業界で経験を積んだ創業者の玄孫であるルパート・パトッリックによってインディペンデントボトラーとして復活しました。 

トレードマークXは1940年代まで生産されていたジェームズ・ イーディー社が所有していたブレンデッドウイスキーのブランド (1877年商標登録)で、今回創業者の玄孫であるルパートが 満を持して2017年10月に復活をさせました。 きっかけは、ルパートが当時の古いボトルを手に入れたことに 始まります。このウイスキーに興味を持った彼は国立醸造資料館で 運良く当時のレシピを発見し、このウイスキーを復活させようと 尽力しました。
資料に記されていたリトルミル、ラガヴーリン、 カリラ、タリスカー、グレンドロナックを含むモルトウイスキー12種と グレーンウイスキー2種をブレンド。
40年以上の経験を持つ ノーマン・マティソンをマスターブレンダーに迎え、 著名なウイスキー評論家・デーブ・ブルームなどの協力のもと、 当時のレシピをもとに現代に復活させました。
約70年ぶりの復活を遂げた彼らの熱き情熱のこもった、 しっかりとピートの効いたこのブレンデッドウイスキーは、 シングルモルトファンにも十分お楽しみいただける味わいです。 


このジェームズ・イーディー トレードマーク Xのボトルにも「設立1854年 商標登録1877年 復活2017年」と明記されています。リバイバルですね、つまり。

リトルミル(閉鎖蒸留所)、ラガヴーリン、カリラ、タリスカー、グレンドロナックという並べてみただけで涎垂のモルトが使われているのですね。

それを考慮するまでもなく、このウイスキーは本当に美味しい。奥行きを感じさせるピート感がグッド。

まず、香りはピートでありソルティ。レーズン、ドライフルーツ、青々とした芝生。

味わいは、ピート、桃、マンゴー、梨、バター、レーズン、ホワイトチョコ。モルティ。

そして力強く鼻から抜けていく。

良いね。グッドです。本当にグッド。
こういうウイスキーを探してたんですよ。長いこと。

ぜひ、皆さんに飲んでいただきたい。ピーティなウイスキーが初心者向けじゃないとか言う人がいるとしたらそれは大きな間違い。確かに飲みやすさという点で行けば壁になりかねないピートだけども、このトレードマーク Xは、そんな概念を蹴飛ばしてくれるほど饒舌。一口ごとにいろんな言葉をもたらしてくれる素敵なウイスキー。


いやー、すいません。今回は3位の銅賞を2つ選ばせてもらいました。このトレードマーク'X'も捨てきれない素晴らしいブレンデッドだったもので。うん、文句なく美味しかった。


◆ボトル of the year 2018 銀賞
Bruichladdich BERE BARLEY 2008 
ブルイックラディ ベア・バーレイ2008
(OB スコッチ・シングルモルト) 


アンピーテッド
ノンチルフィルタード
カラーリングフリー
50%

古代種の大麦、ベアバーレイを使用したノンチルフィルター、ナチュラルカラーの一本。
ベアバーレイは、1000年以上前の9世紀ごろスコットランドへ、当時オークニー島を支配していたヴァイキングが持ち込んだ古代種の六条大麦“ベア・バーレイ”を原料に造ったシングルモルトウイスキー。「ベア(BERE)」と呼ばれるこの麦は、スコットランドの麦の最古の品種だそう。2014年のボトリングということで「6年もの」と言ってしまって問題ないかと。

ちなみに、ブルイックラディとはゲール語で「海辺の丘の斜面」という意味らしい。

まず、色はライトなイエロー。明るい金色みたいな色。

香りは麦の麦らしさが伝わって来るって感じの香り。その中にクリームとかフルーツとかを感じる。りんごの間にチーズを挟んだ食べ物ありますよね?なんかそんな感じ。蜂蜜と牛乳を混ぜた飲み物みたいな。ん?それはJohn Lennon & Yoko Onoの"Milk & Honey"か??

味わいはこれがまた力強い。ビールってこんな感じかな?「のどごし」がある。飲みやすさと軽やかなスパイス。ゼスティってやつ。アンピートなんだけど、なんかピートっぽさを感じる。それはこの大麦「ベアバーレイ」の仕業か?

余韻は長く心地よく。充実感に満ちた感じ。

って、べた褒め笑

限りなくパーフェクトに近い飲みやすさと力強さ。これはハマる。さすがはブルイックラディさんですわ。考えてみれば、昨年のウイスキー of the yearは、ブルイックラディさんのオクトモアでしたしね。https://d-ksmt.blogspot.com/2017/12/of-year-2017.html

なんか合うんですよね。


当時語っていたように、本当に美味しいウイスキーだと思います。ここまで印象的なシングルモルトも珍しいかと。恐るべきブルイックラディ。


◆ボトル of the year 2018 金賞
Blue Hanger 9th Limited Release 
ブルー・ハンガー9thリミテッド・リリース
(ベリー・ブラザーズ&ラッド スコッチ・ブレンデッドモルト)


新年はじめのウイスキー。ブルーハンガー9th。気品溢れるブレンデッドモルト。ブナハーブンのヘビリー・ピーテッド「モンニャ」やグレンエルギン、クライヌリッシュ、そしてライトなブナハーブンがブレンドされているらしい。本当に素敵なウイスキー。「飛ぶ鳥 跡を濁さず」ってことわざが何故か思い浮かぶ。素朴な後味のせいか。ギュッときて、ふわーっとなって、シューっと去って行く。後味のクッキーみたいな焦げたニュアンスがまた素敵なんですわ。

香りはレモン系の柑橘、白桃、ビターなチョコレート、蜂蜜、バニラアイス、黄色い花。口に含むと軽やかなスパイシー(ゼスティって表現を最近覚えた)、意外とドライ、フィニッシュにかけて顔を出すピート&スモーキー。しかし、その奥にあるフローラル感。それから後味のクッキー。素敵な余韻。まさに「飛ぶ鳥 跡を濁さず」に相応しい見事なフィニッシュ。羽生くんの着地。


堂々の金賞は年初めの1本、ブルー・ハンガー9thリミテッド・リリース。嘘偽り一切なく、今年1年で一番うまかった。いまだに忘れられない、その味。

「羽生くんの着地」ってのはちょっと舞い上がりすぎたか笑

年初めは毎年、普段手を出せない高級なウイスキーを買うわけですが、その年初めのウイスキーがウイスキー of the yearで金賞に輝いたのは今回が初めて。それだけ強烈に美味だったのであります。2018年の一年間、このブルー・ハンガー9thリミテッド・リリースを思わずにウイスキーを飲む日があったでしょうか。

年明けに30周年を迎える私の人生の中でも指折りのウイスキーです。バーなどで見かけた際は、ぜひお試しください。


◆デザイン of the year 2018
Glenmorangie NECTAR D’OR aged 12 years 
グレンモーレンジィ ネクタードール12年
(OB スコッチ・シングルモルト) 



グレンモーレンジィさんのネクタードール12年。中身も素晴らしく美味しいのですが、デザイン of the yearに選ばせてもらったのは、その箱。触り心地の良いツルツルとした質感。鬼のようにかっこいい。一見、シンプルなんですが、この箱はやばい。ぜひ手にとってもらいたい箱です。

◆グラス of the year 2018
Signatory Vintage Glenallachie 1985(bottled 1996) 
シグナトリーヴィンテージ グレンアラヒー 1985


1996年瓶詰めの11年もの。繊細で心地よいウイスキー。スペイサイドらしいスペイサイド。上品さと優雅さの見事なハーモニー。1996年瓶詰めということで、瓶詰めされてから22年経つという代物。NEMOさんの品質管理へのこだわりも感じられる素敵なご挨拶でした。


東京・浅草のバーNEMOさんで飲んだ一杯。いまだにグレンアラヒーは買ったことがない。来年の課題ですね。

ということで、ウイスキー of the year 2018はこれにて終了。最後までお読みいただいて本当にありがとうございました。来年も相変わらずな酒飲みブログが続くかと思いますが、優しい目でお付き合いいただければ幸いです。

それではみなさん、良いお年を!!


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