Spearhead
スペアヘッド
スコッチ・シングルグレーン(ハイランド)
ロッホローモンド蒸留所
Alc.43%
輸入:都光
"Spearhead"とは、「先鋒」「槍の穂先」「先頭に立つ」といった意味の英語。
南ハイランド地方にあるローモンド湖は、面積がスコットランド最大。そのローモンド湖近くにある街・アレキサンドリアに所在するのがロッホローモンド蒸留所。
Google Mapから |
こちらがロッホローモンド蒸留所のオフィシャルサイト。
一つの建物内に連続式蒸留機とポットスチルが設置されており、この蒸留所だけでモルトウイスキーもグレーンウイスキーも製造。そしてブレンディング、ボトリング設備もあるため独自に製造販売ができるということも特徴。これは、日本のウイスキーメーカーにも似たスタイルで、完全独立型と言ってもいいかもしれません。
ポットスチルもユニークで、ネック部分が連続式蒸留機の精留塔と同じような仕組みになっている「ローモンド型」と言われるポットスチルが計6基。※そのうち3基には棚段がない
そして通常のポットスチルも2基。
スチルの使い分けかどうかは分かりませんが、シングルモルトでもロッホローモンド、インチマリン、インチモーンといった色々な銘柄があります。
創業は1965年。もともとはキャラコの染色工場だったらしい。スコットランド最古を謳っていたリトルミル蒸留所(1772年創業)の第2工場としてスタート。
2019年からヒルハウス・キャピタルマジメント社(香港)がオーナーに。そして現在はゴルフの全英オープン選手権THE OPEN公式ボトルとしても有名です。
ユニークすぎて、なかなか情報過多な蒸留所ですが(笑)、今回のスペアヘッドも結構な曲者。
ロッホローモンド蒸留所で作られたシングルグレーンで、100%大麦麦芽を使用してカフェスチルで蒸留されているそうです。これはニッカさんが作っている「ニッカ カフェモルト」に同じと言う認識で間違いないかと思われます。
バーボンバレルで熟成後、アメリカンホワイトオーク新樽で6ヶ⽉追熟。伝統的な⼿法のトースト樽(70%)以外に、⾚外線トースト樽(30%)も採⽤。
なんともこだわりが多い製品ですね。
ボトルデザインもレトロで可愛らしいです。これが日本では昨年秋にリリースされた新商品だなんて。
キャラメル・ウッドそして香ばしい麦
香り
キャラメル、ナッティ、ウッド、トースト、花
味
バニラ、りんご、オレンジ、ビスケット、クリーム
余韻
単調だが程よく長い、意外にスッキリ、香ばしい麦
得点 87点
グレーンらしからぬグレーン。連続式蒸留機で製造されているとはいえ、やはり原料が100%モルトということでグレーンウイスキーっぽいかと言われるとそうではありません。しかしモルトらしからぬモルトとも言えるかなと。これがどっちつかずで中途半端な味というわけでもなく、モルティな部分と樽由来のキャラメルやウッドがしっかりと味わえます。控えめに言っても「美味しい」です笑
ニッカのカフェモルトを以前飲んだ時に比べると「フルーツっぽい印象」は少ない気がしましたね。なんとなく。
是非試していただきたい一本ですね。
それでは皆さん、良い夜を。
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