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2025年12月31日水曜日

ウイスキー of the year 2025 -後編-

みなさん、こんばんは。

さてこの企画もいよいよクライマックス。「ボトル of the year」の発表を残すのみとなりました。

⑥ボトル of the year 金賞・銀賞・銅賞
ボトルを買って家で飲んだ中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3。これぞまさに「ウイスキー of the year」の本質です。

という内容で、今年購入したボトルの美味しかったBEST3を決めるというとてもシンプルなものです。


・・・と、その前に個人的に今年一年を振り返っておきたいと思います。TVCMみたいな内容ですいません笑

思い返せば、今年は体調不良に苦しんだ一年でした。実家から帰ってきて早々にマイコプラズマ気管支炎を患い1月は合計で約2週間ほど寝込んでました。4月にも風邪をひき、8月、10月、12月と結構な頻度で熱を出して倒れ込んでしまいました。体調管理の強化は必須です。

次に、2月に受験したマスターオブウイスキー2次試験に不合格。これはなかなかショックでしたが、バネにして来年取りに行きます。受験でいうと浪人生というやつですかね。ここは性根入れて頑張ります。

野鳥でいうと、今年は見にいく機会がだいぶ減ってしまいましたが、人生初の宮古島で台風予報の中、奇跡的な晴れ間に鳥見を行えたことはかなり良かったです。ズグロミゾゴイ、キンバトとの出会いは一生忘れないものになるでしょう。

音楽でいえば、プレパラートのコンサートに2度ほど参加させていただきました。できる範囲で続けていきたいと思っております。

畑は夏場の猛暑で夏野菜などが不作でしたが、アスパラガス、大根などは昨年よりもできました。特に大根は豊作。新たにチャレンジしたごぼうが収穫できたのもグッドな案件。そして二条大麦も収穫し、この秋にまた種まきを行ったところです。二条大麦は思っていたほど収穫量がなかったので、撒き方を変更して再チャレンジしているところでもあります。

二条大麦

ということで、来年はマスターオブウイスキー合格と3年目になる畑の収穫量アップ、この辺が個人的に大きな目標ですね。気合い入れていきます。


では本題。

◾️ノミネートボトル
<SCOTCH Blended> 2本
・The Deacon
・Johnnie Walker Black Ruby

<SCOTCH Blended Malt> 3本
・Fable Aged 8 Years Batch 3 "The Captains Daughter" Pendulum Spirits Limited
・Lost Distillery Archivist's Selection Lossit
・Crimson Casks Compass Box

<SCOTCH Single Malt> 6本
・Glen Rothes 1996 Aged 25 Years Cask Strength Collection / Signatory Vintage
・Glenturret Peated Edition
・Ballindalloch Vintage Release 2015
・The Un-Chillfiltered Collection Caol Ila 2007 Blogger's Select by Shinanoya / Signatory Vintage
・Laphroaig Oak Select
・The Octave Bunnahabhain 2014 / Duncan Taylor

<SCOTCH Single Grain> 2本
・The Observatory Aged 20 Years
・Loch Lomond Single Grain

<IRISH Blended> 2本
・Jameson Black Barrel
・Jameson IPA Edition

<IRISH Single Pot Still> 1本
・Boann Single Pot Still Marsala Cask

<IRISH Single Malt> 1本
・The Sexton

<ENGLISH Single Malt> 1本
・Bankhall

<CANADIAN Blended> 1本
・Sam Barton Aged 5 Years

<JAPANESE Blended> 1本
・ブレンデッドジャパニーズウイスキーSOGAINI

<WORLD Blended> 2本
・Nikka Frontier
・White Oak あかし Sherry Cask

ボトル of the year 銅賞
Glen Rothes 1996 Aged 25 Years Cask Strength Collection / Signatory Vintage


グレンロセス1996 25年

スコッチ・シングルモルト
Signatory Vintage Cask Strength Collection
蒸留:1996年3月7日
瓶詰:2021年9月20日
カスクタイプ:ホグスヘッド
カスクNo.3147 + 3153
ボトルNo.74 (of 456)
ナチュラルカラー
Alc.50.9%
輸入:ボニリジャパン

香り
スウィートバニラ、明るい色の花、マンゴー、青リンゴ、ラズベリー、モルティ、紅茶、クルミ、若干オイリー

ビスケット、ビターチョコレート、キャラメル、蜂蜜、ウッディ、革

余韻
3段階に広がり長い、心地よく華やか、木の皮、思いのほかビターでドライ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはより甘くなる。味はドライさが増して少しヒリヒリ。余韻もゼスティでビター
2025年、年明けの1本だったグレンロセス1996です。やはりロセスは美味しい。しかし年々、あの「セクシー」なロセスに出会えなくなっている気がするのはなぜなんでしょうか?このボトルも「セクシー」さがもう少しあれば完全に金賞だったと思います。欲を言えばですが。とはいえ銅賞おめでとうございます!

ボトル of the year 銀賞
Lost Distillery Archivist's Selection Lossit


ロスト・ディスティラリー アーキヴィスト・セレクション ロシット

スコッチ・ブレンデッドモルト
ザ・ロスト・ディスティラリー・カンパニー
Alc.46%
輸入:マツダ

香り
泥炭、タバコ、革、芝生

柑橘、シナモン、タバコ、ビターチョコレート、アーモンド

余韻
穏やかでかつ厚みのあるスモーク、柔らかくミルキィ、少しゼスティ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはタバコが落ち着くが口に含むとタバコが強調され、吸ったことがほぼない葉巻が吸いたくなる笑 シナモンのようなスパイシーなニュアンスが加わり紅茶のようなタンニン感が口に残る。
今はなき蒸留所の味を再現するというコンセプトでリリースされている「ロスト・ディスティラリー」シリーズ。今回のこのボトルはアイラ島にかつて存在したロシット蒸留所の味を再現したもの。

もしかして、コンセプトウイスキーがすきなのかな!?笑
コンパスボックスとか好きですしね。。。

とはいえ、シガーとミルキィが共存した、現存するアイラモルトと似ていて非なるものというニュアンスが非常に面白い一本でした。もちろん大変美味。多分、来年もこのシリーズのボトルを購入すると思います。完全にハマってしまいましたね。銀賞おめでとうございます!


ボトル of the year 金賞
The Octave Bunnahabhain 2014 / Duncan Taylor


ジ・オクタブ ブナハーブン2014

スコッチ・シングルモルト(アイラ)
ダンカンテイラー社
熟成:8年
カスクNo.3834665
オクタブ熟成:5ヶ月
瓶詰:2023年
Alc.54.7%
ボトルNo.26 / 92
輸入:ウィスク・イー

香り
プラム、ラズベリー、ドライプルーン、トースト、コーヒー、革、キャラメル、ピート、クローヴ

スモーク、ソーセージ、泥炭、ナッツ、柑橘

余韻
程よく長い、スモーキーでオイリー

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはよりスモークが強まる。ミーティーな印象と淡い泥炭とベリー。余韻はより長く煙ったい。
ということで、今年の金賞はオクタブ ブナハーブン2014。これは個人的なドストライクでした。2019年にウイスキー of the year金賞となったBunnahabhain MOINE(ブナハーブン モアンヌ、2023年銀賞のArtist Collective Bunnahabhain 11 Years Old 2007(アーティスト・コレクティブ ブナハーブン11年 2007というように、ブナハーブンのピーテッドタイプは私の好み。完全な好み。この件に関してはクレームも受け付けます笑

ダンカンテイラー社の「ジ・オクタブ」シリーズは以前からずっと気になっていたシリーズ。通常の8分の1サイズ(バットに対して50L)の樽で熟成させたシングルモルトはどんな味だろうと思いながら手を出せずにいました。そんな中、大阪の英国フェアで出会ったのがこのボトル。決め手はやはりピーテッドタイプのブナハーブン。それはハズレないでしょう、という目論見で購入したわけですが、ドストライク過ぎました笑

ただでさえ大好きなブナハーブン・ピーテッドにシェリーがどっしり乗っかって。そりゃ美味しいでしょ・・・。


ということで、ウイスキー of the year 2025はここまで。

最後になりますが、今年も一年ありがとうございました。今年は2017年以来、ブログ更新数が100を切ってしまいました。体調不良と忙しさにかまけてしまったのは反省です。

個人的な備忘録としてももっと綴っていかないといけないな、ということで2026年は最低100更新を掲げておきたいと思います。

どうぞみなさん良いお年をお迎えください

2025年12月27日土曜日

Crimson Casks


Crimson Casks
クリムゾン・カスクス

スコッチ・ブレンデッドモルト
コンパスボックス社
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
Alc.46%
輸入:THREE RIVERS

オフィシャルサイトはこちら。

創業者であるジョン・グレイザー氏が同社を去ったのは個人的に大きな衝撃でした。2000年創業のコンパスボックスは新進気鋭と言うべき"SCOTCH WHISKY MAKERS"で、従来のブレンデッドやシングルモルトとは一線を画した画期的なアプローチで業界に一石を投じている会社です。「コンセプト・ウイスキー」なる言葉が流行するほど、各々の「コンセプト」に応じた原酒構成で作られたブレンデッド(主にブレンデッドモルト)やブレンデッドグレーンなど個性、そしてデザイン性あふれる製品を数多く世に送り出してきました。

個人的にも2014年に購入した「スパイス・ツリー」以来、かなり贔屓にしているブランドであります。

https://d-ksmt.blogspot.com/2014/11/blog-post.html

2019年には「ダブル・シングル」で新年を迎えるなど、思い入れのあるボトルもたくさんあります。

https://d-ksmt.blogspot.com/2019/01/the-double-single-compass-box.html

そんなジョン・グレイザー氏が去った後のコンパスボックス社はこれまで同様に「スコッチウイスキーメーカーズ」としてマニアの心をくすぐる商品をリリースしつつ、新たな定番品なども生み出しています。

"CORE COLLECTION"と名付けられた同社の定番品は現在のところ次の4品。

・Nectarosity ネクタロシティ
・Crimson Casks クリムゾン・カスクス
・Orchard House オーチャード・ハウス
・The Peat Monster ザ・ピート・モンスター


「オーチャード・ハウス」「ザ・ピート・モンスター」は以前からリリースされていたボトル。(「ネクタロシティ」と「クリムゾン・カスクス」ももしかしたら以前からある????)

正直言うと、途中コンパスボックスを追えていなかった時期が個人的にあるため判然としない部分があることは否めませんが"CORE COLLECTION"なる4品が揃ったのはここ最近のことと思われます。

それにしてもオフィシャルサイトの芸術性あふれるイメージは、以前にも増して強くなっている印象です。やりますね笑


そしてコンパスボックス社の決定的にユニークな点は全ての商品ではありませんが、ブレンデッドのレシピを公開していること。

これはかなり変態味があります笑

今回のクリムゾン・カスクスで言うと、以下のようになります。

・グレンマレイ蒸留所(リフィルレッドワイン樽) - 5.8%
・アベラワー村近郊の蒸留所(1stフィルオロロソシェリーバット) - 8.4%
・アベラワー村近郊の蒸留所(1stフィルオロロソシェリーバットフィニッシュ)-26.9%
・ベンリネス蒸留所(1stフィルバーボン) - 14.5%
・グレンマレイ蒸留所(1stフィルオロロソシェリーバット) - 31%
・ティーニニック蒸留所(1stフィルシェリーバット) - 6.1%
・ハイランド産ブレンデッドモルト(ヘビートーストフレンチオーク) - 7.3%

アベラワー村近郊の蒸留所とはどこなんでしょうか?マニアの心をくすぐりますね笑
候補になるのは、以下の蒸留所でしょうか?
・アベラワー蒸留所
・グレンアラヒー蒸留所
・ベンリネス蒸留所
・マッカラン蒸留所
・クライゲラキ蒸留所

ん〜・・・。ベンリネス蒸留所は「ベンリネス」と明記しているので違いそうです。アベラワー蒸留所は「アベラワー村近郊」って書くのかどうか・・・。マッカラン蒸留所やクライゲラキ蒸留所は距離的には近いですが、「アベラワー村近郊」って書くかなぁ??

・・・ってことで、おそらくグレンアラヒー蒸留所かアベラワー蒸留所なのではないか、と目論んでおります笑

が、大人の事情で伏せないといけない、ってことを考えるとマッカラン蒸留所も怪しい・・・。というか、一番候補な可能性もある・・・。

と、レシピを公開してくれているので非常に明朗であり、かつ少し伏せられた部分はこのように想像力を膨らませてくれるわけです。ドツボです笑


ボトルの表面には"SPICY","SHERRIRED","INTENSE"と書かれていて、「スパイシーでシェリーで激しい」と言うことが明記されています。

"CRIMSON"=真紅。という意味で、真紅の樽ということですね。

上のレシピを見ると、実に72.4%がシェリー樽、5.8%が赤ワイン樽で構成されています。単純に「シェリー樽が濃い」と表現して問題ないボトルだと思います。


チェリーとアプリコットがダークチョコレートに包まれてクリーミー
香り
ドライフルーツ、レーズン、ダークチェリー、スパイシー、ダークチョコレート、ジャム

シナモン、ドライアプリコット、ダークチョコレート、バタースコッチ、クリーミー

余韻
スパイシーで少しねっとりした余韻が長く続く

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはやや落ち着きのあるイメージでシェリー感が強まる。味わいはよりねっとりしたクリーム感が増す。余韻もやや重たい印象。

評価 B
この安定感のある味わいを「美味しくない」と表現することは難しいでしょう。ただ、思うことに個性という点では少し物足りなさが否めません。

定番品なので、この安定感は素晴らしいのですが、わざわざこのボトルを飲みたい、という動機づけを繰り返し訴求できるほどの個性はまだないような気がします。あくまでも、大好きなコンパスボックス社への過大すぎる期待です笑

間違いなく美味しい一本ですので見かけた際は是非トライしてみてください。


それでは皆さん、良い夜を。

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2025年10月14日火曜日

Lost Distillery Archivist's Selection Lossit


Lost Distillery Archivist's Selection Lossit
ロスト・ディスティラリー アーキヴィスト・セレクション ロシット

スコッチ・ブレンデッドモルト
ザ・ロスト・ディスティラリー・カンパニー
Alc.46%
輸入:マツダ

昨年に初めて購入した「ロスト・ディスティラリー」ボトルの我が家第2弾。現在は閉鎖されている蒸留所の味を再現するというユニークなボトルをリリースしているシリーズです。


・・・半分クセになっています笑
こちらは昨年11月に買った我が家第1弾の様子。

ロシット蒸留所は、アイラ島バリーグラントという地に1817年創業した蒸留所で、1867年に閉鎖。創業者はMalcolm McNEILL(マルコム・マックニール)氏。

Google Mapから

蒸留所閉鎖の理由は「孤立して時代遅れになった(CLOSED DUE TO BEING ISOLATED AND OUTDATED)」とボトルに書かれています。


「アーキヴィスト」シリーズは「クラシック」シリーズとは違い、46%でボトリングし、かつ平均21年熟成のモルト原酒を使用しているそうです。


ラベルには味わいについて以下のように説明されています。
色:イエローゴールド
香り:ピート、わずかにタバコ、塩味のチョコレートプリン
味:あたたかいスモーク、甘くスパイシーな皮、シガーの煙、アーモンドミルクとマジパン

タバコのスモークとミルキィの共演
香り
泥炭、タバコ、革、芝生

柑橘、シナモン、タバコ、ビターチョコレート、アーモンド

余韻
穏やかでかつ厚みのあるスモーク、柔らかくミルキィ、少しゼスティ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはタバコが落ち着くが口に含むとタバコが強調され、吸ったことがほぼない葉巻が吸いたくなる笑 シナモンのようなスパイシーなニュアンスが加わり紅茶のようなタンニン感が口に残る。


評価 A
これは極めて面白いアイラモルト(の再現)。現在のアイラモルトにあるようでないニュアンス。特にシガーっぽさとミルキィっぽさが同居しているのはブレンドの妙。面白い逸品です。



それでは皆さん、良い夜を。

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2025年9月6日土曜日

Fable Aged 8 Years Batch 3 "The Captains Daughter"


Fable Aged 8 Years Batch 3 
"The Captains Daughter"
フェイブル8年 バッチ3「船長の娘」

スコッチ・ブレンデッドモルト
By Pendulum Spirits Limited
瓶詰:2022年7月11日
本数:9000本
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
Alc.46.5%
輸入:ガイアフロー

"Fable"=「寓話」という名のスコッチ・シリーズ。

日本では「ザ・ファブル」なる漫画もありますね。これまた非常に面白い。

坂本慎太郎の4th アルバム"Like A Fable"(物語のように)も素敵なアルバムです。



なんてったってこのラベルが良いですよね。こんなデザインのアニメーションを見たことあるような無いような。

日本の輸入元であるガイアフローさんによる紹介ページを見てみます。
フェイブルは、スコットランドのインディペンデント・シングルカスク & ブレンデッド・モルトウイスキー・ボトラーです。単にウイスキーをボトリングするだけでなくFABLE(寓話)という名の通り、スコットランドの伝説を、アートを通じて蘇らせます。ユニークな味わいと魅力的なキャラクターを備えたシングルモルトをご紹介します。

原酒は、スコットランドの数多の蒸留所から独自に調達して熟成。厳選した樽をシングルモルトとしてボトリングさせるほか、ブレンデッドモルトも手がけています。シングルカスクウイスキーは、すべてカスクストレングス、ナチュラルカラー、ノンチルフィルターでボトリング。数量限定で、全てのボトルにカスクナンバーとリリース本数が記載されています。

高い品質のスピリッツを、クリエイティビティへの情熱を共にボトリングすることが、フェイブルだけの魅力と言えるでしょう。
今回いただいている「船長の娘」がリリースされたのは2023年6月。
スコットランド沿岸を航海する船、トリトン号。
ある月のない真っ暗な夜、荷物を積んで帰路についていたトリトン号は、突然座礁してしまった。…悪天候のせいではなく、邪悪な洞窟の妖精によって。
このイタズラ好きの妖精たちは、安らかに錨泊中の船を模した偽物を使い、浜辺から船を難破させていたのだ。

トリトン号は岩場で真二つになり、船長の娘であるグレースがただ一人、生き残った。
ようやく漂着した洞窟の中、湿った岩に付着するフジツボや、隙間から流れ込む雨水で、哀れに薄汚れたグレースは生き延びた。坑道のダンジョンに迷い込んだような、儚い存在だった。

ある日、グレースは、かすかに響くバグパイプの音を聞き取った。それはまるで涼しい渓谷に輝く太陽のようだった。
その音色をたどっていくと、船長の娘は、(今は亡き)忠実な猟犬を呼び出そうとしていたクランヤード湾のバグパイプ吹きの男と出くわした。
ふたつの哀れな魂は引き寄せ合うように結ばれ、やがて本当の親子のように親密になった。

こうして二人は日々を過ごしていたが、ある日、男が出口を探していると、グレースが意地悪な妖精に捕まってしまった。洞窟に戻ってきた妖精たちが、その邪悪な本性を発揮させて、グレースを自分たちの仲間に変身させてしまったのだ。

男はグレースの失踪に心を痛めた。彼女はあの漆黒の洞窟の中の唯一の光明、辛い日々を分かち合う仲間だったのだ。グレースの消息が分からなくなった男は、落胆した。さらにその上、邪悪な妖精たちから身を隠さなければならなかった。

こうして彼の運命は封じ込められ、名高いバグパイパーでもあった男は、もう二度と愛する音楽を奏でることはなかった。

ラベル裏に書かれていることから読み取れるのは、この物語は"The Ghost Piper of Clanyard Bay"(クランヤード湾の亡霊バグパイパー)というお話から着想された、その続編的なものだそうです。


ちなみにクランヤード湾というのは、ローランド西部に位置する半島にある湾。この"The Ghost Piper of Clanyard Bay"(クランヤード湾の亡霊バグパイパー)という名前でフェイブル・シリーズの第1弾シングルモルトが2022年に発売されています。これまた気になりますね。

という感じで、ゲゲゲの鬼太郎で育った私に取っては非常に興味をそそられるこのシリーズ。多分、今後も色々買い漁ると思います笑


ちなみに、ガイアフローさんが貼り付けたシールが、どうも二重になってまして。「原材料:グレーン、モルト」と書かれたシールの上に「原材料:モルト」のシールを貼り直したみたいです。うーん、これはオタク的には「剥がしてから貼り直せば良くない?」とツッコミを入れたいところですが・・・伏せます笑


さて、そんな些細などうでも良いことは置いておいて、肝心の味はと言いますと・・・。

若いがおっとりしたフルーツ系
香り
蜂蜜、りんご、洋梨、モルティ

草原、ビスケット、バニラ、キャラメル、アーモンド、麦の甘み、少し若い印象

余韻
焦がしたシュガーがやや長め、まろやかな舌触りとフィニッシュ

ドロップ・アップ(1滴加水)
若さが取れて少し落ち着いた感じ。タンニンみたいな口当たりが残る。

評価 B
ウイスキー界隈で「若い」というのはネガティブな言葉になってしまいますが、若いけどしっかりした味わいのあるボトルです。りんごを中心としたこのフルーティさは素敵ですね。このシリーズを色々集めてみたくなっております。いや、確実に色々買います笑

と、しれっとブログを更新しましたが、実は8月は1件も更新が出来ておらず汗
忙しさにかまけておりました。反省いたします。。。

ブログに挙げたい、いやこれまでのことを考えるとアップしなければいけないボトルが10本ほど溜まっておりまして・・・。

しれっと再始動です。今後ともよろしくお願いいたします。


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年12月25日水曜日

Campbeltown Loch


Campbeltown Loch
キャンベルタウン・ロッホ

スコッチ・ブレンデッドモルト
J&A.ミッチェル社
Alc.46%
輸入:ダイセイワールド

J&A.ミッチェル社がリリースしているブレンデッドモルト。裏ラベルに"100% Campbeltown whiskies"と書かれています。キャンベルタウンで稼働している蒸留所って言うと、ここ最近では同社が所有しているスプリングバンク蒸留所とグレンガイル蒸留所、あとはロッホローモンド・グループ社所有のグレンスコシア蒸留所くらいしかありません。新興蒸留所はとりあえず省略させていただきます。

と言うことを考えれば、どう考えてもスプリングバンク蒸留所とグレンガイル蒸留所の原酒でできたブレンデッドモルトだろうと言い切ってしまえそうなこのボトル。最近は値段が上がりすぎているような節を感じておりますが、購入したとき(3ヶ月ほど前)はもう少しお求めやすいボトルでした。


こちらがスプリングバンク蒸留所およびグレンガイル蒸留所のオフィシャルサイト。

スプリングバンクは値段が上がりすぎてとんでもないことになってますね汗

ヘーゼルバーンやロングロウ、キルケランも・・・

そう考えるとこのキャンベルタウンロッホは、まだ割安なのかな?いや、これは催眠術だ笑


ソルティ&スモークとシェリー+バニラの贅沢な味わい
香り
オレンジ、さくらんぼ、アプリコット、花、バター、生ハム

ソルティ、スモーク、パン、りんご、洋梨、バニラ、ダークチョコレート

余韻
想像よりも長い、ソルティでスパイシー、プリンのような甘み、そして煙

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはシェリーが強まる、味わいはよりヘビーでフルボディに近い状態に。ソルティさも増し、余韻はより煙に覆われる

得点 94点
若さは若干感じますが、これは美味しい。ノンヴィンテージと言うことを考慮すると、これは相当得点も高いです。後味のヒリヒリ感がどうも否めないのが唯一の欠点かなと。それ以外はあまり文句をつけるところがないと言いますか、非常に素敵な一本だと思います。ソルティとかスモークが好きな方は是非。また値段上がってるけど汗


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年11月29日金曜日

Lost Distillery Classic Selection Dalaruan


Lost Distillery Classic Selection Dalaruan
ロスト・ディスティラリー クラシック・セレクション ダラルーアン

スコッチ・ブレンデッドモルト
ザ・ロスト・ディスティラリー・カンパニー
Alc.43%
輸入:マツダ

ダラルーアン蒸留所は、キャンベルタウンで1825年創業した蒸留所で1925年に閉鎖。創業者はCharles Colvill(チャールズ・コルビル)氏。

ボトルに書かれたテイスティングノートは「スモーク、ソルト、スパイスそしてフルーツ」。

武川蒸留酒販売さんの商品紹介を拝借。
ザ ロストディスティラリーカンパニーは、かつて実在し現在は失われた蒸溜所のウイスキーを現代に蘇らせることを目的に設立された、新鋭のインディペンデント・ボトラー。数々の書物に残された記録を頼りに幻のウイスキーの味わいを再現しています。

ダラルーアンはスモーキーな燻製肉、潮、ドライフルーツ、そしてスパイスが調和したキャンベルタウンモルトらしい味わいがお楽しみいただけます。

そしてこちらがザ・ロスト・ディスティラリー・カンパニーのオフィシャルサイト。

弊社蒸留所の味を、ブレンデッドモルトによって再現するという斬新なアプローチを行なっている会社で、以下の5蒸留所がシリーズとして商品化されています。

・Towiemore トウィーモア(スペイサイド)
・Jericho ジェリコ(ハイランド)
・Stratheden ストラスエデン(ローランド)
・Dalaruan ダラルーアン(キャンベルタウン)
・Lossit ロシット(アイラ)

アイランズはまだ製品化されていないようですが、各地域を満遍なく網羅している印象です。

ただ、当時の味を再現できているかどうか、誰が評価できるんだろう・・・という疑問は残りますが笑



潮と燻香、穏やかでフレッシュ+長い余韻
香り
燻香、革、オレンジ、ウェッティ、スパイス

果肉のような舌触り、若干ミーティ、甘塩っぱい、穏やかなスモーク

余韻
程よく長く波が2-3回押し寄せる、穏やかで優しい潮と煙、フィニッシュにかけてモルティ、フローラルな返し

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはややスパイスが大人しくなるがあまり大きな影響はない。味はより膨よかで柔らかくなる。余韻は相変わらず長いが波は穏やかに。タンニンを思わせる舌触りが少しだけ残る。


得点 95点
思いがけず、これは美味しい笑

結構複雑で複層的な味わいのため、飲み飽きしないです。キャンベルタウンというイメージからもっと塩っぽさが強いのかと予想していたのですが、程よい塩味。非常にバランスよく作られている感じがします。特に飲み終えた後に込み上げてくるフローラルな余韻はかなり印象的。さっきまで飲んでいたスモーキーでソルティでミーティな飲み物を飲んだ後とは思えないような綺麗な薔薇のようなニュアンスが口の中に漂います。これはただ事ではない笑

久しぶりにハマりましたね。ザ・ロスト・ディスティラリー・カンパニーのシリーズ揃えてみようかな・・・。


それでは皆さん、良い夜を。

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