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2024年4月6日土曜日

BAR:高槻 福田バーさんにて

大阪府高槻市の福田バーさんにて。


Black Adder Raw Cask 
Blair Athol 2009 Aged 13 Years
ブラック・アダー ロウ・カスク ブレアアソール2009 13年

スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
蒸留:2009年7月10日
瓶詰:2022年12月
カスクタイプ:ホグスヘッド
カスクNo.304826
ナチュラルカラー
ノンチルフィルタード
Alc.51.7%
ボトルNo.166 / 300

マスターにおすすめをと頼んで出していただいた一杯。

限りなく樽出しに近い状態で提供することをモットーとしているブラック・アダーのロウ・カスク・シリーズ。その証拠とばかりに、瓶内には樽片が入っております。

そんな黒い蛇の中でも今回いただいたのがブレアアソールのホグスヘッド13年もの。

ブレアアソール蒸留所は1798年創業の老舗蒸留所で、南ハイランドのピトロッホリーにあります。現在のオーナーはディアジオ社。ベルなどのブレンデッドに使用されています。

Google Mapから

「花と動物シリーズ」ではカワウソが描かれています。


種類で言うと、ユーラシアカワウソ(別名:ヨーロッパカワウソ)となります。絶滅種とされているニホンカワウソはこのユーラシアカワウソの亜種。高知県須崎市新庄川で1979年に目撃されたのが最後と言われています。高知県出身の私としては、高知県に密かにまだ生き残っているという説を推したい。しんじょう君も推しております笑


ヴァッティング不要論勃発??
さて、話を戻して今回の一杯。
まず非常に甘そうな香り。明確なハチミツいちごジャムナッティな要素もありました。そして口に含むと、柔らかくてマーマレイドを塗ったパンのような感じ。後半にかけてややウッディ。この複雑さはあっぱれですね。シングルカスクですよね?って感じでした。

樽出しだけでここまでクオリティの高い、複雑な味わいが出せるとは。ヴァッティング不要論勃発??笑

これはぜひおすすめです。見掛けられた際は是非。そして、マスターに改めて感謝です。ありがとうございました!!


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年3月19日火曜日

BAR:神戸Bar Galoさんにて

神戸Bar Galoさんにて。


The Golden Cask Glencadam 10 yo
ザ・ゴールデン・カスク グレンカダム10年

スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
蒸留:2011年9月
瓶詰:2021年10月
カスクタイプ:バーボン
カスクNo.CM232
ボトルNo.215 / 227
アンチルフィルタード
ノンカラーリング
Alc.63.6%

ハウス・オブ・マクダフ社はカンブレー・サプライ社が1994年に使用を開始した、ゴールデンカスクなどを販売するときに用いる別名義だそうです。

ウイスキー業界で40年以上のキャリアを持つ名匠ジョン・マクドゥーガル氏がカスクを厳選し、ノンチルフィルター、ノンカラーリング、カスクストレングスでボトリングされているのがこの「ザ・ゴールデン・カスク」シリーズだそうです。

以前から飲んでみたいボトラーズだと思いながら、ご縁がなく飲めておりませんでした。が、Galoさんにはたくさんのザ・ゴールデン・カスクが並んでおりまして。これは飲まないわけにはいかないなぁと笑

そしてグレンカダムをいただくのもとても久しぶり。
現在、アンガスダンディー・ディスティラリーズ社が所有する東ハイランドにある蒸留所。創業は1825年。

「バランタインの7柱」と言われた以下の蒸留所の一つです。

・プルトニー(ハイランド)
・バルブレア(ハイランド)
・グレンカダム(ハイランド)
・グレンバーギ(スペイサイド)
・ミルトンダフ(スペイサイド)
・スキャパ(アイランズ)
・アードベッグ(アイラ)

現在ではバランタインの主要原酒としては以下がオフィシャルでリリースされていますよね。

・グレンバーギ(スペイサイド)
・グレントファース(スペイサイド)
・ミルトンダフ(スペイサイド)

ふむ。そう考えると、色々面白いですね。もちろん、バランタイン17年がこの3蒸留所だけで作られているわけありませんが。ブレンドの変遷というのは非常に興味深く、探究心を唆られます。

さて、話は戻って今回のゴールデン・カスク グレンカダム。度数が割りかし高いため、甘みよりも刺激が強いのは否めません。が、なんと言ってもクリーミー。

モルティなニュアンスも程よく甘みが出ており素敵。これは飲んだ方が良い一本ですね。

熟成のピークを見極める、というのもウイスキーづくりの大事な仕事だと思いますが、「10年」でしかも「63.6%」というアルコール度数の高さ。これをボトリングしてしまうという心意気。真似できそうで真似できません笑

その味わいの奥深さに、是非皆さん皆さん酔いしれてください。


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年3月8日金曜日

BAR:京都Bar Northern Lights Cornerさんにて

京都Bar Northern Lights Cornerさんにて。



Share, Enjoy, Celebrate(写真左)
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スコッチ・ブレンデッドモルト
コンパスボックス
ナチュラルカラー
ノンチルフィルタード
総本数:1512本
Alc.48.9%

スリー・リバーズ創設20周年を記念し、特別にレシピを考案して造られたボトル。日本限定品。コンパスボックスの「ノーネーム No.3」をイメージしてブレンディングを重ね、出来上がったそうです。

公表されているレシピ
・カリラ蒸留所リフィルシェリー樽 39%
・アードモア蒸留所 ファーストフィルシェリーシーズニングホッグスヘッド樽 25.5%
・グレンエルギン蒸留所 リチャーバレル&ホッグスヘッド樽 19.1%
・ボウモア蒸留所 リフィルバーボン樽 5.7%
・ノーネーム No.3 9.4%
・リトアニア市場向け限定品の残りのファーストフィルシェリー樽 1.3%

相変わらず、レシピ公開しているのエグいですよね汗

そして「ノーネームNo.3自体が入ってるんだ!!」っていう衝撃。かつ「リトアニア市場向け限定品の残りのファーストフィルシェリー樽」って何??めっちゃ気になる笑

味わいはフルーティさと力強いスモークが素敵なバランス感覚で調和。どちらかというとややドライなんですが、複雑な余韻。こいつは一本取られましたね。ぜひ飲んでみるべきです!!




Springbank Hand Filled by Y.Tanaka
スプリングバンク ハンド・フィルド・バイ・Y・タナカ

スコッチ・シングルモルト(キャンベルタウン)
瓶詰日:2023年8月5日
Alc.58%

タナカさんがスプリングバンク蒸留所で手詰めされたという代物をいただきました。
※タナカさんはお客様だそうで、店員さんではありません。

スプリングバンクのおそらくホグスヘッド樽かなと思われます。色もまだやわらかい印象のため、10年以下の原酒かと思いますが、スプリングバンクらしいリッチな香水のような香りは出始めているって感じでした。そしてどことなく青臭いというか、よく言えばミントのような清涼感を感じました。

大変勉強になりました。いつもいつもありがとうございます。ご馳走様でした!!

https://amzn.to/4c3g90N
それでは皆さん、良い夜を。

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2024年2月28日水曜日

BAR:大阪Bar UKさんにて

なかなか更新できておらず申し訳ございません。
体調を崩してしまい、しばらく療養しておりました。

大阪Bar UKさんにて。


Infrequent Flyers Linkwood 2006 Sauternes Finish Aged 14 Years
インフリーケント・フライズ リンクウッド2006 ソーテルヌ・フィニッシュ14年

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
カスクNo.6142
カスクタイプ:ソーテルヌ・ホグスヘッド
蒸留:2006年7月4日
瓶詰:2020年10月
Alc.54.9%
全303本
ボトラーズ:アリスター・ウォーカー
輸入:ウィスク・イー


アリスター・ウォーカー(Alistair Walker)は2018年創業のインディペンデント・ボトラー会社。バーン・スチュワート・ディスティラーズ社で6年以上、その後ベンリアック蒸留所で12年以上ウイスキー業界に従事してきたアリスター氏が新たに挑戦しているのが独立瓶詰業者というわけですね。

リリースされた順番にナンバリングがされてあり、今回いただいたリンクウッドは"No.35"とあります。

他のボトラーズ会社からのリリース頻度があまり分からないのですが、結構ペース的には早いというか、精力的にどんどんリリースしているような数字に思われます。

これまで全く知らなかったボトラーズだけに、今後注目してみたいと思います。


もはや蜂蜜ジュース
さて、いよいよ今回いただいたボトルについてですが、ソーテルヌ・フィニッシュという事で「甘い」「爽やか」な感じは期待しておりました。

また、極甘ワインのソーテルヌ・ワインに、これまた極甘ウイスキーのリンクウッドっていう組み合わせはどうなっちゃうんだ!?って事で気になって注文させていただいた次第です。

果たしてそのお味は!?

もうね、本当に甘い。甘ったるい笑 これ、半分ソーテルヌ・ワイン入ってるんじゃないの?ってくらいで、かすかにスパイスやオークを感じる。それらがなければ、多分「ウイスキーじゃない」って言われるかも・・・。

蜂蜜ジュースっていう感じですかね。全然嫌いじゃないんですが、また飲みたいかって言われると、うーん・・・悩みますね笑

でも一度飲んでみるのはオススメです。こんなにソーテルヌなやつは逆に珍しいでしょうね。


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年1月27日土曜日

BAR:神戸BAR EmiNaさんにて

神戸BAR EmiNaさんにて。

「サブカルバー」と言うんですね。なるほど。
さて、そんなアニメオタクなマスターのお店ですが、シングルモルトの品揃えとかもマニアック笑

特にマスターはオスロスクがお好きだそうで。

まぁ、ジャンルは違えどオタク同士というのは話が盛り上がりますね笑


Signatory Vintage Auchroisk 2008 12 Years Old
シグナトリー・ヴィンテージ オスロスク2008 12年

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
蒸留:2008年9月20日
瓶詰:2021年7月20日
カスクタイプ:ホグスヘッド
カスクNo.813968 + 813969
ナチュラルカラー
Alc.43%


ライトな酒質かと思いきや、しっかり味わえる。オスロスクって安定感がありますね。

甘過ぎず、静か過ぎず。

そういえばオスロスク10年(花と動物シリーズ)に描かれている鳥。よく「イワツバメ」と言われているのを目にするのですが、これは「ヨーロッパアマツバメ」です。

https://d-ksmt.blogspot.com/2017/09/10.html

上の写真はなぜか白黒しか残ってなかったのですが、2017年に我が家で撮影したもの。

「イワツバメ」と言ってもヨーロッパで見られるのはニシイワツバメ Delichon urbicum(Common House Martin, Western House Martin)で、スズメ目ツバメ科イワツバメ属に属する種です。

ニシイワツバメ wikipediaから

ヨーロッパアマツバメ Apus apus(Common Swift)は、アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ属に属する種です。

ヨーロッパアマツバメ wikipediaから

日本にもイワツバメやアマツバメは分布しており、姿はよく似ていますが、見慣れてくるとすぐに見分けられるようになります。

特に今回話題にしているニシイワツバメとヨーロッパアマツバメでは、ニシイワツバメが腰や腹が白いのに対してヨーロッパアマツバメは喉以外は一様に褐色であることが見分けるポイントかと。

という識別ポイントを意識して改めて花と動物シリーズのオスロスク10年ラベルを見ると、やはりヨーロッパアマツバメですよね。

もしイワツバメって言っている人がいたら、優しく教えてあげてください笑



Elements of Islay Ma3
エレメンツ・オブ・アイラMa3

スコッチ・シングルモルト(アイラ)
蒸留:2004年
瓶詰:2019年
カスクタイプ:Ex-バーボン・バレル
本数:734本
Alc.55.2%

「エレメンツ・オブ・アイラ」はElixir Distillers(エリクサー・ディスティラーズ)社が手がけるシリーズ。

今回いただいた"Ma3"はブナハーブン蒸留所のものです。

どうやら"Ma"というのはブナハーブン蒸留所近辺にある地域の名称"Margadale"(マーガデール)から来ているようです。

ブナハーブン蒸留所のピーティーな原酒。いわゆる「モアンヌ」です。私が個人的に大好きなやつ笑

この柑橘的な甘さと牧場を思わせるピーティーさが本当に癖になりますよね。

https://d-ksmt.blogspot.com/2019/02/bunnahabhain-moine.html

https://d-ksmt.blogspot.com/2023/10/artist-collective-bunnahabhain-11-years.html

我が家にやってきたこの子達も本当に美味しかったもんねぇ。それはそれは笑


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年1月26日金曜日

BAR:岡山Bar Saltlickさんにて

岡山Bar Saltlickさんにて。


Adelphi Selection Clynelish 1995 16 Years Old
アデルフィ・セレクション クライヌリッシュ1995 16年

スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
蒸留:1995年
瓶詰:2012年
カスクタイプ:リフィル・シェリー
カスクNo.8668
本数:630本
Alc.55.8%

あとで調べて「リフィル」であることを知りました。リフィルとは思えないくらいシェリーが濃かったなぁ汗

甘いシェリーではなく、どちらかというと渋みが強いアンティーク的なシェリーかと。それが結構濃く出ている印象。

これでもマスター曰く「ようやく落ち着いてきた」とのことで、10年前の購入当時は濃すぎて飲めなかった程だとか。



Three Rivers "The Vanilla" Glen Moray 2007 Aged 14 Years
スリー・リバーズ 「ザ・バニラ」 グレンマレイ2007 14年

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
蒸留:2007年11月16日
瓶詰:2022年6月28日
カスクタイプ:1stフィル・バレル
カスクNo.5460
本数:196本
Alc.59.6%

いただいたボトルは、「ザ・バニラ」シリーズの第5弾だそうです。

その名の通り、バニラの甘みが非常に濃く、そこにレモンのような爽やかさと、微かにビターな余韻

ジャケットの女性のようなソフトクリームの舐め方はできませんが(笑)、個人的にソフトクリームは好きですし、甘めのウイスキーも好きです。

こちらはいい意味で「濃厚」な一杯でした。

毎度ながらスリーリバーズさんが出されているボトルは、非常にクオリティが高いと思います。個人的な好みだと思いますが、本当にお勧めできるボトラーズさんの一つです。


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年1月23日火曜日

BAR:京都Rum and Whiskyさんにて

京都Rum and Whiskyさんにて。


Glenkinchie The Distiller's Edition Double Matured 1991 G2797-D
グレンキンチー ザ・ディスティラーズ・エディション ダブルマチュアード1991

スコッチ・シングルモルト(ローランド)
蒸留:1991年
瓶詰:2005年
Alc.43%

リフィル・オーク樽で熟成後、アモンティリャード・シェリー樽で熟成。

ベースはキンチーらしく麦感や「飲む蜂蜜」感がしっかりあります。そこに深みのあるトロピカルフルーツが乗っているような印象。まさに贅沢な一杯ですね。



Kingsbury Special Bottling for Kyoto Macduff 2007 12 Years Old 
キングスバリー スペシャル・ボトリング・フォー・キョウト マクダフ2007 12年

スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
蒸留:2007年11月16日
瓶詰:2020年9月15日
カスク:ホグスヘッド
カスクNo.11276
ボトルNo.016 / 247
Alc.60%

良くも悪くも癖がなく、自己主張があまりないボトルですが、これはこれで良いんです。飲み飽きることのない一本ってやつですかね。

ホグスヘッドは優秀なボトルが多いです。現在のスコッチを象徴している樽だと思います。

それにしても津之喜酒舗さんのオリジナルボトルは、玄人好みのものが多いですね笑

どれもクオリティが本当に高い。


それでは皆さん、良い夜を。

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2023年12月30日土曜日

Old Pulteney Single Cask 2006 Aged 16 Years


Old Pulteney Single Cask 2006 
Aged 16 Years
オールド・プルトニー シングルカスク2006 16年

スコッチ・シングルモルト
蒸留:2006年
瓶詰:2022年
カスクタイプ:バーボン・バレル
カスクNo.1443
ボトルNo.127 / 252
Berry Bros. & Rudd (BBR)
Alc.53%

さて、いよいよ今年最後のご紹介となるこのボトル。12月の前半にあまり記事が更新できず、こんなギリギリになってしまったことにお詫び申し上げます。

取引先の方がイギリスに研修に行かれた際に、ロンドンのベリーブラザーズ&ラッド(以下BBR)の店舗に寄る時間があるとのことで。なんとも羨ましい話。私の大好きなBBRのボトルを是非お土産に買ってきて欲しいと頼んだところ、このボトルを購入していただきました。

改めて有難うございます。

BBRについては、今更言うまでもないでしょう。

ウィスク・イーさんの説明で、勘弁してください笑
17世紀から続くロンドンの老舗酒商BB&R(ベリーブラザーズ&ラッド)は18世紀キングジョージ3世の時代から現在までロイヤルファミリーにワインを供給している名門中の名門で、2つのロイヤルワラントを授かっています。

さて、プルトニー蒸留所については、少し語っておきましょう。

我が家にプルトニーのボトルが来たのは2014年のプルトニー12年以来。


プルトニーとは、ヴァイキングの言葉で「湾」を意味するそうです。ウィックの町の高台、プルトニータウンに位置。創業は1826年。1955年にはハイラムウォーカー社が所有者となりバランタインのキーモルトに。その後1995年にインバーハウス社(現オーナー会社:タイビバレッジ社)に売却されて「オールドプルトニー」の名前でシングルモルトが発売。

かつては本土最北端を謳っていた蒸留所。現在はウルフバーン蒸留所や8ドアーズ蒸留所に次ぐ位置にあります。


ポットスチルは大きなバルジ型の初留釜と再留釜の2基。特に初留釜はずんぐりとした形で、上部がスワンネックではなくT字シェイプになっている。これは、スチルを搬入した際に天井が低くて入らなかったため、ネックを途中で切ってしまったことによるという。なんだか愛らしいお話。また、屋外ワームタブを使用。

かつてヨーロッパ最大のニシンの水揚げ港として知られた町・ウィックにあやかって、シンボルはニシン船。


蒸留も熟成も"By The Sea"(海のそば)というのが謳い文句。

こちらがオフィシャルサイト。


ソルティなクリームブリュレ
香り
オレンジピール、ハチミツ、芝生、ビスケット、トースト、チョコレート、キャラメル

クリーミー、キャラメル、ハチミツ、ソルティ、バター、バニラ、ココナッツ、クリームブリュレ

余韻
どこまでも長い、柿渋、クリーム、ハチミツ、柔らかい煙、ジャスミン

ドロップ・アップ(1滴加水)
樽感が増す。1stフィルかな?というバーボン感。スパイシーな舌触りが加わる。

レーダーチャート
得点 97点
はい。これはうまい笑

こんなにシングルモルトウイスキーらしいシングルモルトウイスキーっていうのも、なかったような気がします。なぜ、これが日本では販売されないのか笑

このソルティ、クリームブリュレ、クリーミーな煙といったニュアンスはなかなか味わえない気がします。惚れてまうやろ!笑

ということで、いよいよ明日・大晦日はウイスキー of the year 2023の発表です。日程がなさすぎて、今年は1回でまとめての発表となりそうです。

今年は採点方式を取っており、それを公開しているので実は結果は出ているわけなんですが笑

飲んだくれ生活の一年をしっかり振り返りたいと思います。最後までお付き合い頂けますと幸いです。

https://amzn.to/3O57h0z



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2023年12月29日金曜日

BAR:京都Barアンドレイさんにて

京都Barアンドレイさんにて。

今年最後のバーは、京都・祇園のBarアンドレイさんでした。


A Secret Orkney 2006 Aged 16 Years for Kyoto
ア・シークレット・オークニー2006 16年 京都

スコッチ・シングルモルト(アイランズ)
蒸留:2006年6月
瓶詰:2023年1月
カスクタイプ:ホグスヘッド
カスクNo.67
ボトルNo.118 / 342
Alc.51.1%

京都の老舗酒屋津之喜酒舗さんのオリジナルボトル。今回はボトラーズ会社がスリーリバーズさんだそうです。

「シークレット・オークニー」って昔から思ってますが、隠す気ないですよね?笑

大人の事情というやつですかね。

さて、そんなシークレットな蒸留所のシングルカスクものですが、しっかりそのオークニーらしさが出ていて、これは誰が飲んでも美味しいやつです。

やっぱりホグスヘッドなんですよ。バレルサイズだと出過ぎるんだと思います。樽のエキスが。

1stフィルではなさそうな色の出方ですが、それがまた吉。1stフィルは、これまた「出過ぎます」しね。

まぁ、そんなこと言って1stフィルかもしれませんが、このボトルは程良く上品に樽の香味が出ていると思います。原酒由来の旨みがしっかり感じられてグッドスモーク。

良きオークニーです。


Kingsbury Dailuaine 2004 15 Years Old for Kyoto
キングスバリー ダルユーイン2004 15年 京都

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
蒸留:2004年8月25日
瓶詰:2019年10月7日
カスクタイプ:ホグスヘッド
カスクNo.12
ボトルNo.003 / 222
Alc.62.1%

調子に乗って、もう一杯津之喜酒舗さんオリジナルをいただきました。先に飲んだ「シークレットオークニー」ほどのインパクトはないですが、ダルユーインの良いところがしっかり感じられる佳酒です。

これらの「京都シリーズ」は、京都以外にはなかなか出回らないボトルのようですので、京都に行かれた際は是非。


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