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2025年7月11日金曜日

シロチドリ親子を見ながら、環境破壊について考える


本日はお休みをいただき、シロチドリ(Charadrius alexandeinus, Kentish Plover)たちの子育て奮闘ぶりを見てきました。上の写真は草陰に身を潜めながらお昼寝中の雛たちです。35度を超える炎天下の中ですから、みんな日陰に隠れています。

隠れることができない大人たちは一様に口を開けています。まるで暑い日の犬のような状態です。異常に暑い。


こちらの写真は雛たちを見守るお父さん。



そしてこちらが、別の巣だと思われますが母親が擬傷をしている様子。そんなに追い込んでしまったのか、と反省いたしました。

擬傷とは、「傷が負ったふりをする」ことで、つまり演技。天敵が巣の近くに来ると、擬傷をすることで敵の注意を自分に集中させて巣から敵を遠ざけ、卵や雛を守るという行動です。

この雌が持つ巣の場所は特定できていなかったですし、アスファルトの上を歩いていただけなのですが、彼女がここまでするくらいに近づいてしまっていたようです。大変申し訳ない。

こんな姿を見せられると、もちろん遠ざかるを得ず、巣が絶対に存在しないあたりまで歩を進めました。

この地では他にもコチドリ(C. dubius, Little Ringed Plover)も繁殖をしており、彼らも私を遠ざけるべく親鳥が道案内をしてくれました。


気を遣わせてしまって本当に申し訳ございませんでした。


さてここからが実は最も言いたかったことなのですが、シロチドリやコチドリが繁殖を行っているこの土地、実は来年、工場用地となりこの子たちが繁殖するのに適した砂礫は無くなってしまうんだとか。

私が住む廿日市市の地御前、御手洗川河口も道路を上に作るとかで工事が進む見込み。数少ない干潟で大規模な工事が行われれば干潟に依存して生きる生物たちの居場所がまた失われてしまうことになります。

かつ、廿日市市は山も大掛かりな工事で切り崩してスマートシティなるものを建設・・・。

この憤りをどこにどうやってぶつけるべきなのか。

私も所属している日本野鳥の会・広島支部のみなさんも県や市に訴えているのですが絶滅危惧種の住処でもない限り開発は続く一方です。

私も微力ながら本格的に県や市に訴えなければいけないと感じている今日この頃。

日本の人口は減少に転じており、今まで以上に自然環境を破壊する必要性が全くわかりません。

何か、良い手の打ち方、訴え方をご教示いただける方がいらっしゃいましたら連絡ください。

個人的にも、もう限界です。ハラワタが煮え切るとはこのことです。

野生動物たちが穏やかに暮らせる環境を、我々がこれ以上奪う必要が本当にあるのでしょうか?

みなさんの知恵を貸していただきたいです。どうぞ宜しくお願いいたします。


それでは皆さん、良い夜を。

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2025年4月30日水曜日

バードウォッチング:岩国 春編

本日は昨年12月以来に、岩国にある某・鳥の聖地へ。 

こちらが昨年12月の様子。

タカブシギ

どこから話せばいいのか。

春の渡りシーズンということで、シギチを求めて行ってまいりました。上の写真は今日何羽みたかわからないタカブシギ。と言っても今日は「渋め」だったようで合計で30-50羽ほどでしたが。

ウズラシギ(真ん中2羽)とタカブシギ

本日のハイライトの一つ、ウズラシギ。多分小学生以来だと思います。しかも綺麗な夏羽でした。2羽が最初はお休み中だったのですが、後半には採餌を始めて長い間観察させていただきました。

ここからはさーっと写真を並べたいと思います。

ダイサギ

巣の材料を運ぶツバメ

コチドリ

タカブシギの群れ

コサギ

アオサギ

チュウサギ

タシギ

ムナグロ幼鳥

休息中のムナグロ群れ

タヒバリも夏羽になっていました

脚が着く深さなのに泳いでいるように見えるバン

アオアシシギ ・・・遠い

と言った感じでなかなか楽しめました。しかし、今日一番のハイライトはこの岩国の聖地を教えてくださったMさんと再会したこと。Mさんも広島の方で、電車でこちらに通われているそうで。そしてMさんが情報をもらっているS先生にもお会いし、S先生の情報をもとにセイタカシギを見ることができました。こちらも小学生以来。

セイタカシギ♂

このセイタカシギの近くにサルハマシギがいたそうですが、確認できず。残念。しかし、情報は本当にありがたいものです。Mさん、S先生改めて感謝です。

ということで、GWに絶対行きたいと思っていた岩国はこれにて終幕。ツルシギやアカアシシギがこれから来るとのことで、また行きたいとも思うのですが。いけるかな?笑


最後に今日確認できた鳥。
キジc、ヒドリガモ、カルガモ、キジバト、カワラバト※、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ヒクイナc、ムナグロ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、ウズラシギ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロc
【注釈】c=声のみ確認、※=外来種
計36種


それでは皆さん、良い夜を。

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2025年4月6日日曜日

畑:春の種蒔き

昨日は畑の種蒔きに行ってきました。もう4月ですからね。今年も畑が忙しくなりますよ。


2畝を耕して、ごぼう・ブロッコリー・ほうれん草・水菜の種を蒔きました。無事に大きくなりますように。


二条大麦はこんな様子。結構びっしり生えてますし、すくすくと成長してきましたね。こっから一気に大きくなるのでしょうか。


2週ほど前に苗を植えた白ネギ。なかなか立派に成長中です。


冬を越したイチゴの苗。「よつぼし」という銘柄でした。


ようやく芽生え、成長中のスイートピー。個人的に昨日のハイライトですね。


そして最後に収穫した大根。あまり大きく太くはなりませんでしたが、お味噌汁には良いサイズかなぁと。

という感じで畑がなかなか騒がしくなってきました。写真には撮れてませんが、畑に集まっていたハクセキレイやセグロセキレイにモズ♂が襲いかかるという一幕がありました。狩りは失敗に終わりましたが、自分と同じくらいのサイズの鳥を襲うなんて、やっぱりモズって最強の可能性がありますね。

他にも上空ではノスリがハシボソガラス3羽にモビングされていたり。まだまだ囀りが上手ではないウグイスの鳴き声の横から、抜群に上手なホオジロの囀りが聞こえたり。少し遠くからキジの張り裂けそうなシャウトが聞こえてきたり。ツバメたちも忙しそうに飛び回っていたり。良い季節になりました。久しぶりに本格的に鳥見に行きたいなぁ。


それでは皆さん、良い夜を。

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2025年2月26日水曜日

バードウォッチング:三番瀬

三番瀬から見る富士山

一昨日、昨日と東京におりまして。

どうしてもあの鳥が見たくて、千葉県にある鳥の聖地に行ってまいりました。初の「三番瀬」です。それはもう、素晴らしいのなんのって。。。

上の写真は三番瀬から撮影した富士山。「富士見の名所として知られる」と言うのを知ったのは帰りの新幹線でした。なので、最初は富士山ではないのではないか?と謎に疑惑を抱いておりました笑 素晴らしい富士見です。

ミヤコドリ

さて、そんな三番瀬で何を見たかったのかというとこちら。ミヤコドリです。恥ずかしながらライファー。これまでなかなかチャンスを掴むことができず。今回は、このミヤコドリの越冬地としても有名な三番瀬に足を運んだ次第。国内有数の越冬地とは聞いておりましたが、こんなにいるとは・・・。ざっと数えて100羽はいましたね。着いた瞬間から帰る瞬間まで、そこらじゅうにおりました笑




ミヤコドリは漢字で「都鳥」と書き、まさに「都の鳥」という意味になりますが、これは非常に物議を醸す名前でして・・・。

その内容というのが、古典に出てくる「都鳥」は本種ミヤコドリなのか、ユリカモメのことなのか?という点です。

「都鳥」が文献に最初に登場する奈良時代に成立した『万葉集』や、平安時代に成立した『伊勢物語』の「東下り」の段に登場してくることで知られるのですが、これがなんとも。

万葉集
4462:舟競ふ堀江の川の水際に来居つつ鳴くは都鳥かも
ここに出てくる「堀江の川」というのは、どうやら大阪市を流れていた川のことのようです。

現在、本種ミヤコドリがある程度の数、観察されるのは冬の東京湾と九州北部。それに比べてユリカモメは冬になると日本中で観察されますし、警戒心も弱く餌付けが出来てしまうほどです。そう考えるとこの万葉集に謳われている「都鳥」はユリカモメのような気がします。

ただ明治時代に鳥類の和名を統一する動きの中で、本種が「ミヤコドリ」として採用されたのは飯島が参考にしたとみられる島津重豪編『鳥類便覧』は鞠塢の説を取り入れていたため、本種が「ミヤコドリ」とされたwikipediaで説明されています。

ユリカモメが春(夏羽)になると、頭が黒くなり、「体上面が黒、下面が白、嘴が赤い」という特徴が一致することがこの物議を読んでいるポイントだそうです。

ユリカモメ(冬羽) ※今回撮影ではないです

ユリカモメ(夏羽) ※今回撮影ではないです

現在はどちらかというと、「都鳥」はユリカモメであるという説が有力なようで、東京にも「ゆりかもめ」という名のモノレールのような乗り物がありますし、だいたい東京の「都の鳥」はユリカモメに指定されています。

ただし、今回三番瀬でたくさん観察できたミヤコドリは、現在では東京湾や九州北部で集団越冬している以外は、日本国内ではそんなにまとまった数を観察することができない鳥です。私も今回ライファーですし、彼らを観察するために足を運びましたからね。

まぁ、小難しいことはもう良いんですが笑、どうしてもそんなことを考えながらミヤコドリを存分に観察させていただいたわけです。

ここからはミヤコドリ以外に楽しませてくれた鳥たちの写真を羅列。

シロチドリ♂

ズグロカモメ 冬羽から夏羽に移行中

キョウジョシギ冬羽 1羽だけ確認できました

ミユビシギ冬羽

ダイゼン冬羽

ハマシギ冬羽

ハマシギの群れが飛び交う

願わくは、春秋のシギチ渡りのシーズンにもう一度行きたいものですね。聖地すぎました笑

今回観察できた種は以下の通り。
オナガガモ、スズガモ、ウミアイサ、キジバト、カワラバト(外来種)、カワウ、オオバン、ダイゼン、シロチドリ、ミヤコドリ、キョウジョシギ、ミユビシギ、ハマシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、カモメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ
計27種

良いですね。シギチ天国。銚子まで足を伸ばせばカモメ天国ですし。関東っておもろいですねぇ。


それでは皆さん、良い夜を。

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