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2025年2月26日水曜日

バードウォッチング:三番瀬

三番瀬から見る富士山

一昨日、昨日と東京におりまして。

どうしてもあの鳥が見たくて、千葉県にある鳥の聖地に行ってまいりました。初の「三番瀬」です。それはもう、素晴らしいのなんのって。。。

上の写真は三番瀬から撮影した富士山。「富士見の名所として知られる」と言うのを知ったのは帰りの新幹線でした。なので、最初は富士山ではないのではないか?と謎に疑惑を抱いておりました笑 素晴らしい富士見です。

ミヤコドリ

さて、そんな三番瀬で何を見たかったのかというとこちら。ミヤコドリです。恥ずかしながらライファー。これまでなかなかチャンスを掴むことができず。今回は、このミヤコドリの越冬地としても有名な三番瀬に足を運んだ次第。国内有数の越冬地とは聞いておりましたが、こんなにいるとは・・・。ざっと数えて100羽はいましたね。着いた瞬間から帰る瞬間まで、そこらじゅうにおりました笑




ミヤコドリは漢字で「都鳥」と書き、まさに「都の鳥」という意味になりますが、これは非常に物議を醸す名前でして・・・。

その内容というのが、古典に出てくる「都鳥」は本種ミヤコドリなのか、ユリカモメのことなのか?という点です。

「都鳥」が文献に最初に登場する奈良時代に成立した『万葉集』や、平安時代に成立した『伊勢物語』の「東下り」の段に登場してくることで知られるのですが、これがなんとも。

万葉集
4462:舟競ふ堀江の川の水際に来居つつ鳴くは都鳥かも
ここに出てくる「堀江の川」というのは、どうやら大阪市を流れていた川のことのようです。

現在、本種ミヤコドリがある程度の数、観察されるのは冬の東京湾と九州北部。それに比べてユリカモメは冬になると日本中で観察されますし、警戒心も弱く餌付けが出来てしまうほどです。そう考えるとこの万葉集に謳われている「都鳥」はユリカモメのような気がします。

ただ明治時代に鳥類の和名を統一する動きの中で、本種が「ミヤコドリ」として採用されたのは飯島が参考にしたとみられる島津重豪編『鳥類便覧』は鞠塢の説を取り入れていたため、本種が「ミヤコドリ」とされたwikipediaで説明されています。

ユリカモメが春(夏羽)になると、頭が黒くなり、「体上面が黒、下面が白、嘴が赤い」という特徴が一致することがこの物議を読んでいるポイントだそうです。

ユリカモメ(冬羽) ※今回撮影ではないです

ユリカモメ(夏羽) ※今回撮影ではないです

現在はどちらかというと、「都鳥」はユリカモメであるという説が有力なようで、東京にも「ゆりかもめ」という名のモノレールのような乗り物がありますし、だいたい東京の「都の鳥」はユリカモメに指定されています。

ただし、今回三番瀬でたくさん観察できたミヤコドリは、現在では東京湾や九州北部で集団越冬している以外は、日本国内ではそんなにまとまった数を観察することができない鳥です。私も今回ライファーですし、彼らを観察するために足を運びましたからね。

まぁ、小難しいことはもう良いんですが笑、どうしてもそんなことを考えながらミヤコドリを存分に観察させていただいたわけです。

ここからはミヤコドリ以外に楽しませてくれた鳥たちの写真を羅列。

シロチドリ♂

ズグロカモメ 冬羽から夏羽に移行中

キョウジョシギ冬羽 1羽だけ確認できました

ミユビシギ冬羽

ダイゼン冬羽

ハマシギ冬羽

ハマシギの群れが飛び交う

願わくは、春秋のシギチ渡りのシーズンにもう一度行きたいものですね。聖地すぎました笑

今回観察できた種は以下の通り。
オナガガモ、スズガモ、ウミアイサ、キジバト、カワラバト(外来種)、カワウ、オオバン、ダイゼン、シロチドリ、ミヤコドリ、キョウジョシギ、ミユビシギ、ハマシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、カモメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ
計27種

良いですね。シギチ天国。銚子まで足を伸ばせばカモメ天国ですし。関東っておもろいですねぇ。


それでは皆さん、良い夜を。

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2025年1月14日火曜日

バードウォッチング:御手洗川河口+八幡川河口

ズグロカモメ

昨日はようやく、体力も戻ってきたかなーということで畑に行こうと思っていたのですが、どうやら山の方は雪の気配があり急遽近所のマイフィールド(MF)で鳥見を行うことに。

と言っても、今年初めてのMFでしたのでどんな鳥に出会えるか楽しみな状態で向かいました。

同上

まず向かった御手洗川河口で今年も無事に確認できたズグロカモメ。成鳥冬羽のようです。以前は幼鳥もよく混じってたのですが、みんな大きくなったのかな?2-3羽ほど確認できました。相変わらずカニに夢中で、動きを見ていたらすぐに見つけられます。表情がかわいいですよね。どう考えても笑

ユリカモメ

カニを探して飛び回っているズグロカモメとは対照的に、人から餌付けしてもらっているユリカモメたち笑 この光景もこの御手洗川河口の冬の風物詩です。

ホオジロ♀成鳥

河口周辺の藪の中から飛び出てきたホオジロ。数羽の群れがいたようです。幼鳥も可愛らしかったです。

シロチドリ♀

今年はシロチドリハマシギの越冬数が例年に比べて多い気がします。至る所をちょこちょこ歩いておりました。

オオバン

オオバンもよく見ると動きが可愛いですよね。水鶏(クイナ)の仲間だなぁって感じる仕草をよくしてくれます。


そして移動して八幡川河口へ。カモメ類をお目当てに行ってみたのですが、セグロカモメが数羽いたくらいで結構すっからかんでした。反面、シロチドリとハマシギはこちらにも多数おりました。

シロチドリ♂

ハマシギ冬羽

激しく顔を洗うイソシギ

イソヒヨドリ♀

そんな感じで合計2時間程度でしたが、久しぶりの鳥見を楽しめた3連休最後。健康に感謝です。

この日確認できた鳥の種類
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、ホシハジロ、スズガモ、ウミアイサ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、シロチドリ、イソシギ、ハマシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ、ドバト
計35種(外来種含む)

という内容でした。個人的にはズグロカモメを間近で長々と観察できたのがハイライトですかね。これからもMFに来ていただけることに期待。


それでは皆さん、良い夜を。

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2025年1月5日日曜日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

ということで、2025年になりましたね。今年は昨年以上に忙しい一年になりそうです。いろいろ計画的に進めていかないと、身体が追いつかないかもしれないので、しっかり段取り良く進めて行こうという所存です。

この年末年始は、1年ぶりに故郷に帰ってゆっくり過ごすことができました。大袈裟な言い方かもしれませんが、自分のルーツとなる街で過ごす時間というのはやはり違いますね。親戚の子どもたちの成長した姿も見ることができて嬉しかったですね。

皆が無事に生活できていることに本当に感謝感謝です。


話は変わりますが、年末年始で本を2冊購入しました。

「ウイスキーコニサー資格認定試験教本 中巻 スコッチ編 2025」

5年ぶりに改定されました。世界中で新興蒸留所ブームですが、本場スコットランドもその例外ではありません。勉強しないといけない内容がまだまだ盛りだくさんです。この本でまた一から勉強に励もうと思います。

「世界で一番美しいフクロウの図鑑」

以前から愛読している「世界で一番美しい鷲の図鑑」と似たようなタイトルのこの本。猛禽類好きとして、気になっていた本ですがついにポチってしまいました笑

約50種類のフクロウ類について詳しく書かれている本なのですが、世界には250種ほどフクロウ目の鳥がいるので、物足りないなぁって思っていたのですがもう気になって気になって仕方なく笑

今年はアオバズク以外のフクロウにも出会えるようにしたいなぁと思います。行動あるのみ。


そんなこんなで今年もマニアックな話ばかりになってしまうと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年12月15日日曜日

バードウォッチング:岩国

タカブシギ

ようやく一仕事終わったということで、今日は久しぶりにゆっくり鳥見。岩国にあると教わった鳥の聖地へ行ってきました。

岩国にある田畑が広がっている地域。海や川も近く、溜池もあり林も所々にある。これは聖地ですね笑 小学生の頃、高知でお隣の南国市へ師匠に連れて行ってもらっていたことを思い出しました。あの頃も車の中から田んぼにいるシギを見つけては望遠鏡や双眼鏡で覗いて観察してましたねぇ。そんな鳥見ができる、ここはまさに聖地です。もちろん農家さんたちのお邪魔にならないように、というのは最も留意しなければいけませんが。

タシギ

同上

どこから話せば良いのか。越冬中のカモ類をメインターゲットにと思って出かけたわけですが、越冬中のシギ類を近くで観察できたのがハイライトと言って良いかと。タシギはなかなか見た目が地味な鳥で、しかも田んぼの縁のあたりで採餌していることが多くて、見落とすことも多かったのですが、目が慣れてよく見るとめっちゃいる笑 車の中から見ていると、近くまでは来てくれませんが20mくらいの距離であれば安心して採餌している様子を観察させてくれました。

クサシギ

同上

こちらも越冬中のクサシギ。タシギほどではありませんが、5羽ほどは確認できました。シギ類が忙しそうに採餌している様子を見るのは良いですね。非常に愛らしい。

タカブシギ

同上

そしてこちらがタカブシギ。西日本では少数が越冬というのは図鑑にも書いてましたが、あまり冬のイメージがなかったので一番テンション上がりました笑 しかも車の中から見ているということもあり、かなり近い。7mくらいしか距離がなくて、ピントが合うかどうかヒヤヒヤでした。非常にうろちょろ動く個体で、クサシギの近くまで行って採餌もしていました。カニみたいなものを咥えてました。

ケリ

同上

こちらもちょこちょこ数がいて、キーキー騒いでいたケリ。他のシギたちと比べると非常に大きく見えました。ふわふわとした飛翔姿が独特です。

他に農耕地で見た鳥たちの写真を羅列します。

ムクドリ

メジロ

ジョウビタキ♂

ジョウビタキ♀

タヒバリ

ハクセキレイ♀

モズ♂

そして少し場所を変えて、田畑の周りの河川や海側をチェックしてみると、まさかのヨシガモの群れを発見。50羽はいましたね。こんなに集まっているのは見たことがない気がします。

ヨシガモ♂

ヨシガモの群れに数羽ヒドリガモも混じっていました。オナガガモマガモカルガモは種類ごとで群れを作っており、他の種類とはある程度の距離をとっている印象でした。ヨシガモとヒドリガモは全身海に潜って何かを食べていました。ってか、この子達も全身潜れるんですね!!ってびっくりして「フィールドガイド日本の野鳥」の淡水ガモ類のページを見てみると「浅水中に潜ってとることもある」ってちゃんと書かれてました笑 でも、初めて見ました。あんまり見たことないですよね?俺だけかもですが・・・笑

ウミアイサ♂

ヨシガモの群れを見ていると、ちょっぴり色合いとサイズが違うカモがいるなぁって思ったらウミアイサでした。雌雄合わせて3羽ほどだけでしたが、相変わらずかっこいいフォルムの鳥です。

カンムリカイツブリ

海の沖合の方に目をやると、岸から100-200mほど沖のあたりに200-300羽ほどのカンムリカイツブリの群れがいました。中にはまだ若干夏羽が残っている個体もいました。カンムリカイツブリは身体大きいので、集まっていると迫力ありますよね。

ということ、11:00 - 14:00の約3時間の鳥見でしたが、なかなかいろんな種類と個体数を観察することができました。本当にここは聖地ですね。タカ類やフクロウ類が出てきてたら、興奮しすぎで血管が切れていたかもしれません笑 また来ます。有難うございました。

最後に、今日確認できた鳥の種類は以下の通り。
ツクシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、バン、オオバン、ケリ、タシギ、クサシギ、タカブシギ、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、ミサゴ、トビ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイスc、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、イカルc、ホオジロc、ホオアカc、アオジc、オオジュリン、ドバト
計52種 ※c=声のみ確認

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