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2025年11月16日日曜日

バードウォッチング:宮古島

仕事で訪れた沖縄県宮古島市。台風の影響で雨の日が続きましたが、最終日は奇跡的に晴れました。ありがとうございます。

その晴れ間を狙って、早朝に鳥見に出かけました。

キンバト♂

宮古島市熱帯植物園から、大野の森にて日の出とともに野鳥観察スタート。と、徒歩20分ほどで早速出迎えてくれたのが上の写真のキンバト。暗い場所に出てきて採餌をしていて、ISO感度ガッツリ高めの粗い写真で申し訳ないですが、ライファーです。

33cmほどあるキジバトやアオバトとは違い25cmとかなり小柄なハト。英名Emerald Doveと言うだけあってかなり豪華な羽色。

枯葉の下をカサカサ探っておりました。今回見たいと思っていた鳥の一つだったので、これは非常に有り難かったですね。

ズグロミゾゴイ

キンバトの後方30mくらいの位置に立ち尽くす割と大きな茶色い鳥を発見。と思ってファインダーを覗くとズグロミゾゴイでした。これまたライファーで、この森で見たかった鳥の一つ。こんな簡単に会えるのか、とびっくりしました。

特にこの雄と思われる個体は、警戒心が弱い、と言うか見張り役?なのか、散策路のど真ん中に突っ立っていて、5mくらいまで近づかないと逃げてくれないといった具合でした。これでは森の奥に進みたくても進めない。近づいても飛んで逃げることはせず、スタスタと薮の中に歩いて逃げると言う具合で。

この森には結構な数のズグロミゾゴイが生息しているようで、この個体以外にも5羽は確認できました。結構静かにフワフワ飛んでいくのですが、風切羽の白が目立つと言うのが印象的でした。

イワミセキレイ

それからもう少し森を奥へと歩いていくと、小鳥が目の前に現れまして。ピントが全く合っていないのでわかりづらいですが、イワミセキレイです。なんだかんだでライファー。森に入ってわずか30分足らずでライファー3種類とは恐ろしい。

全長15-15.5cmというだけあって、「小さいセキレイ」と言うイメージでした。白と黒の帯状に見える翼の模様がなんとも美しい。

ヤエヤマオオコウモリ

鳥ではありませんが、宮古島の夜に発見して感動していたヤエヤマオオコウモリクビワオオコウモリの亜種)が寝ぐらにしていることらしい大木に出くわしまして、10羽ほどがギャーギャー言っている様子を観察しました。英名Ryukyu flying foxと言うだけあり、顔がキツネとかキツネザルに似ている、ような気がしました。

調べてみると全長はハトより小さいようですが、近くを飛んでいるのをみると結構大きく見えます。重量級みたいな。

野生化したマクジャク

それからしばらくは、なかなか新たな鳥を発見することができなかったのですが、びっくりしたのは野生化したマクジャクが3羽ほどいたことでした。建物の上を走って、その後飛び去って行きました。キジよりはるかに大きく近くで見ると本当に驚くくらいのヘビー級です。

残念ながらもう一つのターゲットであったオオクイナをみることはできませんでしたが、とても良い環境でしたね。また行きたい。

ズアカアオバト

森を出て駐車場に戻ると、真上の電線にズアカアオバトが。先島諸島に生息している亜種チュウダイズアカアオバトかと思われます。

以前、基亜種ズアカアオバトは与論島で見たことがありますが、その時と同じようになんとも観察しやすいところに留まってくれているものですね。


その後、もう一つ目星をつけていた池間島の湿原へ移動しました。ここはムラサキサギが繁殖する日本最北端の地だそうで。

ツミ

この湿原にある展望台に行きましたが、ここから水鳥を探すのはなかなか骨が折れると言うか、根性がいると言うか・・・。

オカヨシガモコガモカワウなどは観察できました。しかし、じっとして動かないであろうムラサキサギリュウキュウヨシゴイを探すのは至難の業。見渡す限りの湿地帯。

その湿地帯の上を飛び去っていくツミを発見。沖縄県はツミがよくいるイメージがありましたが、池間島でも同じようですね。結構見受けられました。

そんな中、メスの個体をなんとか写真に収めることができたのが上の写真。

アマツバメ

そんな中、上空を数羽のアマツバメが飛んでおりました。台風の風の影響でうまく前に進めず、空中でほぼ静止しているような状態が続いていたので写真に撮ることができました。普段は早すぎてなかなか難しい。

彼らは飛ぶのが恐ろしく速いのでツミに対しては全く警戒しておりませんでした。

サシバ

この池でのライファーを諦めて、帰路についた道中、サシバを数羽発見。宮古島市の市の鳥に指定されているサシバは冬鳥としてこの宮古島にも訪れて親しまれています。


と言うことで今回はライファー3種類の鳥見となりました。ありがたい。と言うか、また何回も行きたい島ですね。まだ行けてない鳥見スポットがありますし、宮古島と周辺の島で年間300種類見れるというポテンシャルがエグい。これは鳥屋の楽園なのか!!??

落ち着いて今回見ることができた鳥をまとめます。
オカヨシガモ、ハシビロガモ、コガモ、スズガモ、カイツブリ、リュウキュウキジバト(キジバトの亜種)、キンバト、ズアカアオバト、カワウ、ズグロミゾゴイ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、オオバン、アマツバメ、ミサゴ、ツミ、サシバ、リュウキュウハシブトガラス(ハシブトガラスの亜種)、リュウキュウツバメ、リュウキュウヒヨドリ(ヒヨドリの亜種)、リュウキュウメジロ(メジロの亜種)、セッカ、イソヒヨドリ、スズメ、イワミセキレイ、キセキレイ

カゴぬけ(外来種)
マクジャク

合計30種(うち1種=カゴぬけ) ※ライファー3種


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2025年9月27日土曜日

バードウォッチング:沖縄県豊海城市

仕事で訪れた沖縄。約8年ぶり、人生2度目の訪問。時期的に台風が心配されましたが、天候に恵まれ無事に沖縄で仕事と、ちょっとした野鳥観察を楽しむことができました。

時間がかなり限られていたので豊海城市にある鳥見スポットを3箇所ほど回ってみました。

コチドリ

まずは早朝に訪れた池の横にあった野球場でコチドリ親子を観察。沖縄ならではのリュウキュウメジロシロガシラリュウキュウキジバトなどを見ることができました。

リュウキュウキジバト

そして写真には撮れてませんが、マングローブ横の枯葉をガサガサと歩く生き物に遭遇。猫でもいるのかなと思ってしゃがんで探してみると、その物音は非常に近くほとんど足元から聞こえてくる。ちょっと怖くなって(笑)足元を見てみると、私の拳くらいはある大きなヤドカリが!

オカヤドカリの1種

とてもわかりづらい写真ですが、真ん中で丸まっているのがそれです。種類は特定できませんがオカヤドカリの1種。ヤドカリが落ち葉の上を歩いているとあんなにガサガサ言うんですねぇ。


ポイントを変えてとある有名な池へ。周囲500mほどの小さな池ですが、鳥見ポイントとしてはかなり有名な場所のようです。

着くや否や、鳥がいるのなんの。

アオアシシギとアカアシシギの群れ

アカアシシギ

アオアシシギ

アオアシシギがこんなにたくさん群れ(20羽ほど)でいるのはあまりみたことがなかったので、さすが沖縄だなと思って、他の種類はいないかなと観ていると、なんとアカアシシギを発見!全部で5羽ほど。実はアカアシシギはこれまで縁がなくてライファーとなりました。脚が本当に赤くて、アオアシシギに比べるとサイズが小さく可愛らしいシギです。

クロツラヘラサギ

そして、この池には5羽ほどクロツラヘラサギもいました。至極当然って雰囲気で佇んでおり、かつ距離も30mほどしかなく「動物園かよ!」と思いましたね笑

他にもセイタカシギバンコガモアオサギなどを観察。

セイタカシギ

バン

沖縄では前回もバンを観察できたのですが、沖縄ってバンが多いんですかね?


その後もう1ヶ所、別の鳥見ポイントへ向かいましたが、こちらではイソシギオオサギくらいを観察したあたりでタイムアップ。仕事へと向かいました。

イソシギ

ということで、今回はかなり限られた時間での鳥見でしたが、さすがは沖縄。雰囲気も独特でしたが、野鳥パラダイスですね。また行きたいなぁ。

今回確認できた鳥は以下の通り。
コガモ、リュウキュウキジバト※、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クロツラヘラサギ、バン、コチドリ、セイタカシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、イソシギ、カワセミ✳︎、リュウキュウハシブトガラス※、シロガシラ、リュウキュウヒヨドリ※、リュウキュウメジロ※、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ
計20種
※=亜種
✳︎=声のみ確認


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2025年7月11日金曜日

シロチドリ親子を見ながら、環境破壊について考える


本日はお休みをいただき、シロチドリ(Charadrius alexandeinus, Kentish Plover)たちの子育て奮闘ぶりを見てきました。上の写真は草陰に身を潜めながらお昼寝中の雛たちです。35度を超える炎天下の中ですから、みんな日陰に隠れています。

隠れることができない大人たちは一様に口を開けています。まるで暑い日の犬のような状態です。異常に暑い。


こちらの写真は雛たちを見守るお父さん。



そしてこちらが、別の巣だと思われますが母親が擬傷をしている様子。そんなに追い込んでしまったのか、と反省いたしました。

擬傷とは、「傷が負ったふりをする」ことで、つまり演技。天敵が巣の近くに来ると、擬傷をすることで敵の注意を自分に集中させて巣から敵を遠ざけ、卵や雛を守るという行動です。

この雌が持つ巣の場所は特定できていなかったですし、アスファルトの上を歩いていただけなのですが、彼女がここまでするくらいに近づいてしまっていたようです。大変申し訳ない。

こんな姿を見せられると、もちろん遠ざかるを得ず、巣が絶対に存在しないあたりまで歩を進めました。

この地では他にもコチドリ(C. dubius, Little Ringed Plover)も繁殖をしており、彼らも私を遠ざけるべく親鳥が道案内をしてくれました。


気を遣わせてしまって本当に申し訳ございませんでした。


さてここからが実は最も言いたかったことなのですが、シロチドリやコチドリが繁殖を行っているこの土地、実は来年、工場用地となりこの子たちが繁殖するのに適した砂礫は無くなってしまうんだとか。

私が住む廿日市市の地御前、御手洗川河口も道路を上に作るとかで工事が進む見込み。数少ない干潟で大規模な工事が行われれば干潟に依存して生きる生物たちの居場所がまた失われてしまうことになります。

かつ、廿日市市は山も大掛かりな工事で切り崩してスマートシティなるものを建設・・・。

この憤りをどこにどうやってぶつけるべきなのか。

私も所属している日本野鳥の会・広島支部のみなさんも県や市に訴えているのですが絶滅危惧種の住処でもない限り開発は続く一方です。

私も微力ながら本格的に県や市に訴えなければいけないと感じている今日この頃。

日本の人口は減少に転じており、今まで以上に自然環境を破壊する必要性が全くわかりません。

何か、良い手の打ち方、訴え方をご教示いただける方がいらっしゃいましたら連絡ください。

個人的にも、もう限界です。ハラワタが煮え切るとはこのことです。

野生動物たちが穏やかに暮らせる環境を、我々がこれ以上奪う必要が本当にあるのでしょうか?

みなさんの知恵を貸していただきたいです。どうぞ宜しくお願いいたします。


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2025年4月30日水曜日

バードウォッチング:岩国 春編

本日は昨年12月以来に、岩国にある某・鳥の聖地へ。 

こちらが昨年12月の様子。

タカブシギ

どこから話せばいいのか。

春の渡りシーズンということで、シギチを求めて行ってまいりました。上の写真は今日何羽みたかわからないタカブシギ。と言っても今日は「渋め」だったようで合計で30-50羽ほどでしたが。

ウズラシギ(真ん中2羽)とタカブシギ

本日のハイライトの一つ、ウズラシギ。多分小学生以来だと思います。しかも綺麗な夏羽でした。2羽が最初はお休み中だったのですが、後半には採餌を始めて長い間観察させていただきました。

ここからはさーっと写真を並べたいと思います。

ダイサギ

巣の材料を運ぶツバメ

コチドリ

タカブシギの群れ

コサギ

アオサギ

チュウサギ

タシギ

ムナグロ幼鳥

休息中のムナグロ群れ

タヒバリも夏羽になっていました

脚が着く深さなのに泳いでいるように見えるバン

アオアシシギ ・・・遠い

と言った感じでなかなか楽しめました。しかし、今日一番のハイライトはこの岩国の聖地を教えてくださったMさんと再会したこと。Mさんも広島の方で、電車でこちらに通われているそうで。そしてMさんが情報をもらっているS先生にもお会いし、S先生の情報をもとにセイタカシギを見ることができました。こちらも小学生以来。

セイタカシギ♂

このセイタカシギの近くにサルハマシギがいたそうですが、確認できず。残念。しかし、情報は本当にありがたいものです。Mさん、S先生改めて感謝です。

ということで、GWに絶対行きたいと思っていた岩国はこれにて終幕。ツルシギやアカアシシギがこれから来るとのことで、また行きたいとも思うのですが。いけるかな?笑


最後に今日確認できた鳥。
キジc、ヒドリガモ、カルガモ、キジバト、カワラバト※、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ヒクイナc、ムナグロ、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、ウズラシギ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロc
【注釈】c=声のみ確認、※=外来種
計36種


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