2020年7月31日金曜日

Seagram's VO



Seagram's VO
シーグラムズVO

ブレンデッド・カナディアン
40%


ライト&スムースなカナディアン
武川蒸留酒販売さんによる説明。
ジョセフ・E・シーグラム&サンズ社が1924年の創業初期から製造販売しているカナディアンウイスキー。6年以上熟成させた原酒をベースに、熟練したブレンダーたちがライト&スムースな香味を作り出している。

ペルノ・リカール
カナダで創業したシーグラム社は現在、ペルノ・リカール(フランス)の傘下になっています。ペルノ・リカールと言えば、ワイン・スピリッツ部門で世界1位の大企業です。

ペルノ・リカールの傘下にあるブランドには、スコッチ・ウイスキーならバランタインシーバスリーガル、ロングジョン、ザ・グレンリベット、スキャパなどがあります。アイリッシュ・ウイスキーのジェムソンも傘下。物凄いですね。これらの名前を羅列しただけでも、同社の半端ない規模感が窺えます。



非常に独自のブレンド
"VERY OWN"
MASTER OF MALTでは以下のように説明されています。
Seagram's VO is a classic Canadian whisky blend, made with spirit of at least 6 years of age. It is said the blend was created after a post-prandial conversation amongst the Seagram family; the letters "VO" might well stand for "very own", as in, their very own blend...

シーグラムズVOは、伝統的なカナディアンウイスキーブレンドで、少なくとも6年熟成されたスピリッツにより作られています。ブレンドはシーグラム家の食後の会話の後に作成されたと言われています。「VO」という文字は、「非常に独自の」を意味するかもしれません。


夏のプールから
ジューシーでミーティーに
香り
樽の甘み、夏のプール、ベリー系、麦、チョコレート

スムーズでデリケート、シルクのような滑らかさ、砂糖のような甘み、少しスパイシー、蜂蜜、レモンケーキ

余韻
ナッツ系の甘みを伴いながら爽やか、あまり長くはない、ほのかに煙る

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは果実味が増してよりジューシーな印象。味わいはスモーキーな感じも出てきてミーティー。ビーフジャーキーが食べたくなる。口の中に広がる煙感が強くなり、余韻は少し蒸せた印象に。

ということで、いろんな顔を覗かせてくれるなかなか面白い一本かと。梅雨もいよいよ明けましたかね。海にいきたいなー、釣りではなく海水浴に笑




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2020年7月30日木曜日

クロサギ

梅雨の終わりがようやく見え始めた今日この頃。
5月に家族で釣りを始めてから、ほぼ毎週末釣りをしているわけですが、先週末に近くの港で釣りをしていると久しぶりにクロサギEgretta sacraに出会いました。


写真は2014年12月に呉市で撮影したもの。呉市の沿岸部では、訪れる度にほぼ毎回と言ってよい確率でお目にしたものです。が、廿日市市で見たのは今回が初めて。朝5時ごろから干潮のなか、穴釣りをしていると近くの岩場に降り立ちました。

名前の通り黒い羽が特徴的なサギです。私は勝手に、この鳥に会えると縁起が良いと思っています笑

英語でPacific Reef Heron(太平洋岩礁のサギ)というだけあって、海でお目にかかるサギです。クロサギには黒色型と白色型があり、白色型は真っ白になるのでややこしいですが、真っ白だけどクロサギなんですよねー。

一般的に「シラサギ」と言われるコサギE. garzettaも河口や沿岸部まで出てきますし身体のサイズもかなり近いですが、クロサギの方がより足が太くて短く、コサギのようにうろちょろしない、などの違いがあります。

クロサギはちょこちょこ歩き回らず、すぐ飛んでいくイメージがあります。


上の写真は最初の写真と同個体。首をすぼめたとき、コサギよりもずんぐりむっくりに見えます。飛ぶ時もコサギよりも低いところをふわーって感じで飛んでいきます。ので、白色型であってもすぐに分かる。はず笑

ここまで偉そうに言っておきながら、実はいまだに白色型を見たことがない笑
日本の野鳥650によると「南西諸島以南では白色型が増える」とのこと。沖縄に行った際は是非白いクロサギを狙ってみたいものですね。

 

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2020年7月25日土曜日

The Speakeasy Lowland Blended Malt


The Speakeasy 
Lowland Blended Malt
ザ・スピークイージー ローランド・ブレンデッドモルト

ブレンデッドモルト・スコッチ
ノンチルフィルタード
ダグラス・レイン社
46%

禁酒法時代のウイスキー・バー
武川蒸留酒販売さんの説明が非常にわかりやすいです。
「スピークイージー」は、1920年代~1930年代のアメリカの禁酒法時代の「秘密の酒場」を意味する言葉です。当時の人々は、禁 止されていたウイスキーを楽しむときにスピークイージーに足を 運び、誰の目を気にすることも無く気軽に会話をし、ウイスキーを 楽しんでいました。  裏ラベルには、こう記されています。 「スコッチウイスキーのブームだった当時はユニークでマジカルな時代 でした。そして、その1920年代~1930年代の本質を、我々のスピーク イージーは見事に表現していると信じています。
<テイスティングノート>
香りは干草、バニラ、スパイシーなオー ク。味わいはフローラル、蜂蜜、シリア ルの甘み。フィニッシュは長くトフィー、 リンゴの花、ココナッツ。
禁酒法時代のアメリカで「もぐりの酒場」として名を馳せた"Speakeasy"は、橋口孝司氏の著書『ウイスキーの教科書』にも出てくるバーです。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
ウイスキーの教科書改訂版 [ 橋口孝司 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2020/7/25時点)

アメリカで施行された「禁酒法」についてはまた後日語りたいと思います。
私のような飲兵衛には信じられない、許されない法律www


日本向け専用のボトリング
さて、そんなザ・スピークイージーは、ダグラス・レイン社による"Exclusively Bottled For Japan"(日本向け専用ボトリング)という代物。正直言うと「なぜ?」笑

その謎はここのサイトで書かれていることを読むと分かるかもしれない。
https://scotch-malt.co.jp/information/9099

つまりは「スコッチモルト販売株式会社の働きかけによるもの」ということか。これはこれで乙ですね。


ボトルにデザインされているこの鍵穴が目印。


稀有なシリーズ
シリーズには「ローランド」のほかに「アイラ」「スペイサイド」があるようです。これは良い情報を得ました。おそらくすべてブレンデッドモルトなんだろうと思われますが、この3者を飲み比べることができる機会というのもなかなかあるようでないものだと思います。

「アイラ」と「スペイサイド」はよくスコッチモルトの中で「対極をなす」ものとして位置付けられているような感じがしますが、そこにローランドが割って入っているなんて。「ハイランド」や「アイランズ」、「キャンベルタウン」ではなくてですよ。これが非常に面白いことです。個人的にこういう類の内容は大好物www




中学校の教室、
そしてノウサギのホップ
さてさて、そんなスピークイージーさんのローランドはどんなものかというと・・・。

香り
草、干し草、バニラ、蜂蜜、中学校の教室、樽、果実味、少しスパイシー


ドライ、ゼスティ、後半甘い、砂糖、蜂蜜、白い花

余韻
軽やか、トロピカルな甘み、ノウサギのホッピング

ドロップアップ(1滴加水)
ドライな干し草が全体的に。ゼスティさも余韻にプラスされる。ということでストレートで飲むのが吉

表現として正しいかどうかはわかりませんが、生き生きと躍動した生命力を感じる一本です。野生児ではないですが、自然を愛するものとして心躍る一本です。





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2020年7月23日木曜日

Glendalough Double Barrel


Glendalough Double Barrel
グレンダロッホ ダブル・バレル

シングルグレーン・アイリッシュ
42%

2013年設立の
クラフト・ディスティラリー
 今回はwhiskyではなくwhiskeyをいただいています。
アイルランドのクラフト・ディスティラリーであるグレンダロッホ蒸留所は、2013年にわずか5人で設立されたそうです。

https://www.glendaloughdistillery.com/

ウイスキーの他にジンやポチーン(アイルランドの密造酒、1997年から解禁された)を製造。ウイスキーも、ポットスチルウイスキーやシングルモルト、シングルグレーンと様々な種類のウイスキー製造を行っている。


カフェ式蒸留機からのダブル・バレル
武川蒸留酒販売さんによる説明がわかりやすいです。
https://mukawa-spirit.com/?pid=104947061
原料・・・アイルランド産大麦ととうもろこしを使用
蒸溜・・・連続式蒸溜機(カフェ式)
熟成・・・アメリカンオークのファーストフィル・バーボンバレルにて3年6か月
後熟・・・スパニッシュオークのオロロソシェリーカスクにて6か月以上特性・・・アイルランドの気候と潮風が2種類の樽に重要な印象を与えている
香り・・・わずかではあるけど疑うことない豊かさ さくらんぼ・干し葡萄・イチジクなどクリスマスケーキ レモングラスとわずかにナツメグの香り
味わい・・甘くてクリーミーな味わい 甘美なバーボン樽に由来するバタースコッチや蜂蜜 こしょうの実などを伴って マラスキーノ・チェリーやひとつまみのブラウン・シュガーとともにドライフルーツが現れる
後味・・・生姜のスパイシーさが長く続く かすかにアーモンドの味わい 最初から最後に至るまで非常に複雑なアイリッシュウイスキー



クリーミーなショートケーキ&フルーツ
香り
樽、ベリー、ハーブ、微かに柑橘、クリーミー


ショートケーキ、クリーム、バター飴、スパイシー

余韻
ふっくらとした甘み、ジンジャーエール、杏仁豆腐、フルーツポンチ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは鰹節、出汁、味わいはバーボン樽由来のクリーミー感が増す、後味のスパイシーさは少し抑えられる。


なかなか複雑。丁寧で上品な感じが良いですね。スコッチのシングルグレーンとは違ったアプローチが素敵。和食にも合うしデザートにも合う。ということでずっと飲めます笑



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2020年7月21日火曜日

Starward Nova


Starward Nova
スターワード・ノヴァ

シングルモルト・オーストラリアン
41%
レッドワイン・バレル熟成


オーストラリアン・ウイスキー初上陸
ついに我が家にオーストラリアン・ウイスキーがやってきました。これまでもその存在は存じ上げておりましたが、やっと手頃に購入できる価格の商品が市場に出回りました。まさに「待ってました!」ってやつですね。

先駆けて、今月2回オーストラリアン・ウイスキーに関する記事を書かせてもらいましたが、それは他ならぬこのウイスキーを購入したからです。それにしてもオーストラリアのウイスキーがこんなに歴史のあるものだったとは。しかも現在ウイスキーを製造している蒸留所が約50も存在している、ものすごいインパクトでした。


ビクトリア州のスターワード
ビクトリア州はオーストラリア本土の南東部に位置する州で、現在7つの蒸留所が稼働しています。スターワード蒸留所は、そんなビクトリア州の州都・メルボルンに位置しています。

https://starward.com.au/

オフィシャルサイトでは、メルボルンという街を「カジュアルな輝きに満ちたオーストラリアの食通の都」と表現しています。「フレーバー(味)に焦点を合わせている」街だそうです。恐ろしいほどに自らハードルをあげている気がする笑

「ウイスキーの熟成に赤ワイン樽を使う」ということがスターワード蒸留所のポリシーのようです。そのために、このメルボルンという街を離れるわけにはいかないのだとか。


数々の受賞歴
Tawny(タウニー)がサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・アワード(SWSA)2020でダブルゴールドに輝いたり、Two-Fold(トゥー・フォールド)が同じくSWSA2020で金賞、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2019でベスト・オーストラリアン・ベレンデッド・ウイスキーに輝くなどブランドは近年のウイスキー・コンペを賑やかにしています。

また蒸留所自体も2019年にIcons Of Whisky Australia Visitor Attraction of the year(アイコン・オブ・ウイスキー・オーストラリア・ヴィジター・アトラクション・オブ・ザ・イヤー)に選出されるといった話題性の豊富な蒸留所です。


レッドワイン・バレル熟成の
シングルモルト
Nova(ノヴァ)もその例外ではなく、SWSA2019及び2020で金賞を受賞しています。オフィシャルサイトに書かれているNovaの説明文全文。
Nova is matured exclusively in red wine barrels from wineries making great Australian shiraz, cabernets and pinot noirs. This whisky reflects Melbourne in every sip. From the vibrant foodie scene to the wild weather to the world-class, cool climate wine.
ノヴァは、オーストラリアの偉大なシラーズ、カベルネ、ピノノワールを製造するワイナリーの赤ワイン樽だけで成熟しています。このウイスキーは、すべての一口にメルボルンを反映しています。活気に満ちた食通から荒天、世界クラスの涼しい気候のワインまで。
Nose / Like we took bright flavours of red berries and orchard fruit and coated them in soft oak spice.
Palate / Imagine a rich red berry pudding covered in vanilla, caramel and spice.
Finish / Balanced and long. The sweetness fades and the delicious flavour goes on.

香り/赤い果実と果樹園の果物の明るい風味であり、柔らかいオークのスパイスでそれらをコーティングしたみたい。
味わい/バニラ、キャラメル、スパイスで覆われた濃厚な赤いベリーのプリンを想像してください。
フィニッシュ/バランスが取れていて長い。甘さが薄れ、美味しい味わいが続きます。
Nova borrows from tradition but breaks away from it too. This whisky’s distinctly delicious flavour all starts with our new-make spirit.
All Nova’s carefully sourced ingredients come from just a day’s drive away.

ノヴァは伝統を借りていますが、かつその伝統からも脱却します。このウイスキーの際立っておいしい風味は、すべて新しいスピリッツから始まります。
丁寧に調達したノヴァの元(樽)は、車でわずか1日の場所にあります。
We double distill our single malt whisky using Australian malted barley. Borrowing from the craft brewing scene, we ferment our barley with brewers’ yeast for an extra bold flavour. Then we installed custom water jackets on our giant copper stills to better control the distillation. It's tricks like this that mean we can pick the fruity characters we like and keep each batch consistent.
オーストラリアの麦芽大麦を使用して、シングルモルトウイスキーを2回蒸留します。クラフトビールの醸造シーンを取り入れ、大麦を醸造用酵母で発酵させ、さらに大胆な風味を生み出しています。次に、蒸留をより適切に制御するために、巨大な銅製スチルにカスタムウォータージャケットを取り付けました。このようなトリックは、私たちが好きなフルーティーなキャラクターを選び、各バッチの一貫性を保つことができることを意味しています。
Then come the barrels.
We go local. We source barrels from wineries in the nearby Yarra Valley and Barossa Valley so they keep their fresh red wine flavour profile. Then, they’re lightly charred or steamed. Often, the barrels are still wet with wine when we fill them.

その後、樽の出番。
(樽の)地元に行きます。ヤラバレーとバロッサバレーといった近くのワイナリーから樽を調達しているので、(樽は)新鮮な赤ワインの味を維持しています。その後、軽く焦がしたり蒸したりします。多くの場合、樽を満たしても樽はまだワインで濡れています。
For us, it's all about the flavour. As we fill our barrels at a lower alcohol proof than other single malts, our whisky takes in all the more red wine fruit characters and tannins.
私たちにとって、それは風味についてのすべてです。他のシングルモルトよりも低いアルコール耐性で樽を満たしているので、私たちのウイスキーは赤ワインフルーツの特徴とタンニンをより多く取り入れています。
Next, Melbourne’s intensely reactive climate gets to work. A far cry from the sunny Australian stereotype, Melbourne is famed for experiencing ‘four seasons in a day’. Bad news for beachgoers, good news for whisky. Fluctuating weather makes Nova work hard in the barrel, extracting maximum flavour from the wood in just a short time. We call this elemental maturation.
And it’s why we couldn’t make Nova anywhere else.

次に、メルボルンの激しい反応性気候が機能し始めます。日当たりの良いオーストラリアのステレオタイプとはかけ離れたメルボルンでは、「1日4シーズン」を体験することでできることが有名です。それはビーチファンにとっては悪いニュース、ウイスキーにとっては良いニュース。天候の変化により、ノヴァは樽の中で一生懸命働き、木材から最大の風味を短時間で抽出します。これを"元素成熟"と呼びます。
そして、それが私たちが他の場所でノヴァを作ることができなかった理由です。

癖になりそうなブライトで
フルボディな赤ワイン
香り
果実味、ぶどう、ベリー、チャーされた樽、ウッディ、ほんのりスパイシー


濃い赤ワイン、明るいウッディ、キャラメル、ベリー、少しバニラ

余韻
舌の上にべたっと残るタンニンっぽさ、すっきりと甘い、少しゼスティ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは果実由来の甘さが薄くなりウッディぽさが前に出てウイスキーらしくなる。味はキャラメルやバニラの甘さが強調され、余韻は少し焦げた印象に。

シェリー樽ではない樽を使ったウイスキーでここまでフルボディなウイスキーってのはこれまで飲んだことがないかもしれない。これは非常に面白い。個人的には結構革命的な一本。グッときますね。オススメ。





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2020年7月19日日曜日

巣立ち雛

イソヒヨドリの巣立ち雛♀
なかなか明けませんね梅雨。先日久しぶりに青空をみることができましたが、青空とはこんなに気持ちよかったっけってくらいに気持ちよかった。雨が降ることはもちろん大切ですが、太陽光を浴びることも人体にとって大切なことかと。来週の「海の日」には梅雨明けとなっているだろうか?

さて、今日綴りたいのは7月5日に自宅のベランダから撮影したイソヒヨドリMonticola solitariusの巣立ち雛について。

イソヒヨドリはスズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属に属する全長23-25.5cmの小鳥。ヒヨドリHypsipetes amaurotisとほぼ同大のサイズで、小鳥と呼べるかギリギリのラインですが、一応「小鳥」と言っておきます笑

ヒヨドリ 2015年東京にて
イソヒヨドリはその名前の通り海岸部の磯部に多く生息している鳥ですが、都市化に適応し、海からだいぶ離れた内陸の盆地でも見られる鳥になりました。

こういった傾向は、イワツバメDelichon urbicaハヤブサFalco peregrinusなんかでも見られる傾向です。コンクリートの高い建物が岸壁に似ているんでしょうか?そもそもそんなに海に依存しているわけではない、ということなんでしょう。柔軟で素晴らしい。

ちなみにイソヒヨドリは、雄が非常に綺麗なブルーとレッドの羽毛をしていて、かつ囀りの声も素晴らしい。雄だけでなく雌も美しい声で囀ります。これを知ったときは正直びっくりしました。

イソヒヨドリ♂ 2014年与論島にて

近所の屋根裏でこんな可愛い小鳥たちがすくすく育っていたのかと思うと、心がほっこりします。無事にたくましい成鳥となって末長く生きて欲しいものです。


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2020年7月16日木曜日

オーストラリアン・ウイスキー その2

昨日に続いてオーストラリアン・ウイスキーの話を。というのも昨日1回で書き切ろうと思っていたのですが事切れました笑

オーストラリアには50ものウイスキー蒸留所が存在しているそうです。今回は、地理的な要素も交えつつ、この蒸留所たちを紹介していきたいと思います。


6つの州と2つの特別地域
https://www.ryugaku.or.jp/australia/state_territory_city.html

オーストラリアには6つの州と2つの特別地域があります。
各州(地域)と州都は以下の通り。

ニューサウスウェールズ州 シドニー
ビクトリア州       メルボルン
クイーンズランド州    ブリスベン
南オーストラリア州    アデレード
西オーストラリア州    パース
タスマニア州       ホバート
首都特別地域       キャンベラ
北部準州         ダーウィン


ウイスキー最大の産地
タスマニア
南半球なので、北側の地域は暑く、南側の地域は寒くなります。州の中で最大のウイスキー産地は最も南に位置するタスマニア州。このタスマニア州には22を超える蒸留所が現存。

タスマニア州とはすなわちタスマニア島。この島の気候はウイスキーを創るのに適したものだそうです。

1992年の創業以来、ザ・ブティック・ウイスキー時代を築き上げたラーク(Lark)蒸留所もこのタスマニアにあります。2014年にWWAにおいて、ベスト・シングルモルト・ウイスキーに輝いたサリヴァンズ・コーブ(Sullivans cove)蒸留所もタスマニアンです。

その他、タスマニア島にあるウイスキー蒸留所については、以下のサイトがわかりやすいです。
https://taswhiskytrail.com/








ニューサウスウェールズ州
オーストラリア最大の都市・シドニー周辺を中心に9つの蒸留所が現存。アーキー・ローズ(Archie Rose)蒸留所などがその代表格。アーキー・ローズ蒸留所は2018年からライ・ウイスキーの生産を開始。そして2020年にWWAにて世界一のライ・ウイスキーに選ばれました。
https://archierose.com.au/shop/product/rye-malt-whisky





ビクトリア州

1863年〜1980年にかけて、オーストラリア最大のウイスキー産地であったビクトリア州。オーストラリア大陸の南東に位置し、対岸にタスマニア島があります。大都市メルボルンを中心に形成されるこのビクトリア州では、7つのウイスキー蒸留所が稼働中です。

スターワード(Starward)蒸留所ティムボーン(Timboon)蒸留所ベーカリー・ヒル(Bakery Hill)蒸留所などが著名な蒸留所のようです。





西オーストラリア州
2020年現在、4つの蒸留所が存在します。中でもライムバーナーズ・ウイスキー(Limeburners whisky)蒸留所は、数々の受賞歴があるようです。
https://www.distillery.com.au/limeburners

「ウェスタン・オーストラリアン・シングルモルト」ってのは確かに興味深い。




南オーストラリア州
南オーストラリア州のウイスキーは、まさに「これから」ってところのようです。個人的に食品会社のモチーフが小便小僧というのはいかがなものか、とも思ったけど興味深い蒸留所を発見。フルリオ(FLEURIEU)蒸留所。個人的に今後注目してみます。
https://fleurieudistillery.com.au/


クイーンズランド州 
クイーンズランドの温かく湿潤な気候は、ウイスキー蒸留には不向きで蒸留所で作られているのはラム酒がメインだそうです。が、そんな中3つの小さなウイスキー蒸留所があるとのこと。マウント・アンクル(Mt Uncle)蒸留所、ワイルド・リバー(Wild River)、2020 蒸留所。台湾のように、逆境を跳ね返して世界的な評価を得て欲しいですね。応援します。

マウント・アンクル蒸留所
https://mtuncle.com/
ワイルド・リバー蒸留所
https://www.wildrivermountaindistillery.com.au


というか、蒸留所あり過ぎでしょう笑
あー、疲れた。軽く調べてまとめてみようと思っただけだったのに汗
もっと日本でもバンバン売って欲しいですね。絶対人気出ると思うんだけどなー。オーストラリアのワインとか牛肉とか普通に出回ってるじゃないですか。そんな感じでウイスキーもね。

参考までに。オーストラリアにある蒸留所をまとめて紹介してくれている"The Whisky List"というサイトもなかなか面白かったです。ウイスキー以外の蒸留所も出てきて大変だけど笑
https://thewhiskylist.com.au/


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