Glen Elgin 10 years 2007
グレン・エルギン10年 2007
(シングルモルト・スペイサイド)
Berry Bros & Rudd
58.9%(カスク・ストレングス)
アンチルフィルタード
アンカラード
令和の一口目、すなわり「レイスキー」
令和あけましておめでとうございます!
毎年正月の一口目に飲む「年初めのウイスキー」のように、今回も令和初めのウイスキー、つまり「レイスキー」を少し奮発して準備しました。
その「レイスキー」が今回のグレン・エルギン10年 2007。インディペンデントボトラーであるBerry Bros & Rudd(ベリー・ブラザーズ&ラッド)社からの素晴らしい逸品。
武川蒸留酒販売さんの説明が以下。
BB&R社は1698年創業の英国最古のワイン・スピリッツ商です。これ以上に特に私から追加で説明することはありません笑
1903年にエドワード7世により英国御用達を賜り、現在はエリザベス女王とチャールズ皇太子からそれぞれ御用達指定を受けています。
グレンエルギンはホグスヘッドの10年熟成。 シングルカスク、カスクストレングスでボトリング。
香りは、メロン果汁とイチゴのゼリー、フルーツサラダ。 後から、蜂蜜やトフィーの芳醇なアロマが香ります。 味わいはスペイサイドモルトの特徴が存分に感じられ、スムースで穏やか。 上品な甘みにシトラス、イエローフルーツが広がります。 フィニッシュにかけてホワイトペッパーが現れます。https://mukawa-spirit.com/?pid=142333522
銘酒に使われるグレン・エルギン
BB&R社といえば、昨年のウイスキー of the yearで金賞に輝いた「ブルーハンガー 9th」をリリースした会社。https://d-ksmt.blogspot.com/2018/12/of-year-2018.html
という縁もあり、今回の「レイスキー」にふさわしいと思い購入したわけです。
特にこのグレン・エルギンという蒸溜所は、先のブルーハンガー9thにも使われていたり、今年の「年初めのウイスキー」であるザ・ダブル・シングル(by コンパスボックス社)にも使われていたり。https://d-ksmt.blogspot.com/2019/01/the-double-single-compass-box.html
ホワイトホース12年のキーモルトだったり。https://d-ksmt.blogspot.com/2018/09/white-horse-aged-12-years.html
と、何かと楠本にとっては話題にのぼる蒸溜所なわけで。
2014年にOBの12年は購入して飲みました。当時の私が、とっても浅いコメントをしております笑https://d-ksmt.blogspot.com/2014/08/blog-post.html
グレン・エルギンという蒸溜所は、スペイサイドでは19世紀最後に建てられた蒸溜所。
1898~1900年 グレンファークラスの元所長ウィリアム・シンプソンと、
地元の企業家ジェームズ・カールの共同出資によって建てられる
1902年 操業開始、5ヶ月後倒産
1930年 DCL社が買収
現在 ディアジオ社の系列として稼働中
というなかなかの沿革。特に操業して5ヶ月で倒産って・・・。当時は第一次世界大戦(1914~1918年)、アメリカの禁酒法(1920〜1933年)、世界恐慌(1929〜1933年)などウイスキー業界にとって恐ろしい時代だったそうで・・・。そんななか新しい蒸溜所を作るということが如何に難しいことだったでしょうか。。。そんな時代の中、生まれたグレン・エルギンは仕込み水があのリンクウッドと同じミルビュイズ湖付近の泉の水だそうです。そしてグレン・エルギンの最大の特徴はいまだに使われている伝統的な木製ワームタブ(冷却槽)だそうです。
ブランドサイト
https://www.mhdkk.com/brands/glen_elgin/
なるほど、OB12年に書かれたあの鳥はイワツバメだったのか。んー、絵のクオリティが・・・笑
メロン&シトラスの美酒
香り
フルーツ缶、メロン、フルーツのグミとかキャンディ、蜂蜜、若干スパイシー
味わい
フルーツ由来の甘さ、やはりメロン、グレープフルーツ系のシトラス、スパイシーというかピリ辛(これがホワイトペッパーというやつか?)、クリーム
余韻
かすかなオーキーがカスク・ストレングスの贅沢さを物語る、心地よいシトラスとフルーツ感が鼻から抜けていく
ドロップアップすると・・・
ドロップアップ(ストレートに1滴水を入れる)と、香りは蜂蜜の要素が強くなる。味わいはホワイトペッパー感が強くなりますかね。
総じて非常に美味い。美酒の一つです。永遠に栄えよ!
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