2015年7月22日水曜日

欲望の前に大志が崩れる

マーシーの『俺は政治家だ』って歌に出てくる歌詞、
「欲望の前に大志が崩れる こっちを立てればあっちが立たない」
ってのは本当によく言い表していると思います。

初志は誰もが大きな志しを持っていたことでしょうけれども、中に入って目の前にぶらぶらぶら下げられると、ころっと意見も変わってしまう。そんなことばっかりでしょう。

別にそれを咎めるつもりもありませんが、大きな仕事を任されている以上は、自分自身の保身に走ったり目の前のご馳走に自分だけ与ろうってのはどうですかね?

さてさて。少しまた更新が空いてしまったので、ウイスキーもいろいろと溜まっております笑

まずは先々週のウイスキー
Aberfeldy アバフェルディ 12年
南ハイランドの蒸留所。アバフェルディとは、「バルドックの河口」という意味だそうです。

蜂蜜を思わせるその香りとは裏腹にドライなオレンジ、柑橘系な味と爽やかな後味。

丸っこいボトルデザインもまたオシャレで良いです。





続きまして先週のウイスキー
Inchmurrin 15年
Non Chill Filtered(=冷却濾過なし)でUnpeatedなシングルモルトウイスキー。蒸留所はJoch Lomond(ロッホ・ローモンド)蒸留所です。

フルーティーな感じもありますが、個人的には「ワクシー」って言われてた、先日東京のバーで飲んだMillburn(ミルバーン)に似た印象を受けました。

言い方が悪いかもですが、僕にとっては「飲むのに気を遣う」一品になりました。

独特のワクシーさに加えて46度という度数が、他の40度と違い結構ガツンと来る。
気軽に飲める代物ではないですね。


今週のウイスキーは今週の僕の宿題として・・・。

番外編的ではありますが、会社の取引先さんからニッカ・ウヰスキーさんの「余市」「宮城峡」「BLACK Deep Blend」の試供品をいただきましたので、こちらの話を最後にしたいと思います。

1本50mlの可愛いミニボトル。

余市、宮城峡はNon Aged(年数表記なし)に今後なるということで、そのNon Agedの試供品だそうです。

まずは「余市」余市に関しては僕個人、日本で一番好きなシングルモルトなだけに、かなり贔屓です笑

Non Agedだろうがなんだろうがうまいものはうまい。
ピートやら塩っぽさやらリンゴに似たフルーティーな甘みやら。
口の中がパラダイスですわ。Non Agedになろうがなるまいが、オールOKだと僕は思います。

次に「宮城峡」これまで宮城峡の年ものを飲んだことがなかったので率直に「ありじゃない?」って感じです。スペイサイドでこんなシングルモルトを飲んだことがある。余市とのキャラクターの違いが際立っている感も受けました。個性が強い余市に対して、万人受けしそうなど真ん中なシングルモルトって感じです。

最後に「BLACK Deep Blend」正直、僕はBLACK NIKKAシリーズをなめてたんじゃないか?ってくらいに美味しいです。樽の木の芳醇な様がぐっと集約されているような。個性を持ちつつ、あくまで飲みやすい。これが1,500円とかで買えちゃうんですか???

まーどちらにせよ、楽しいですねーウイスキーって。では。

2015年7月5日日曜日

東京のバーで飲んだやつをまとめておきます

今週はいろいろと忙しく、体の疲れもほへーって感じで。
しかし昨日、息子のお食い初めイベントも無事終了し、いまはのんびり一人酒。

さて、今週は出張で東京にお邪魔した際に立ち寄ったバーで飲んだウイスキーを整理します。いやー飲んだ飲んだ。

1.PORT CHARLOTTE ISLAY SINGLE MALT(ポートシャーロット アイラシングルモルト)

ブルイックラディさんのシングルモルトシリーズ。バーの下の店でラーメンを食った後、すぐの1発目ってこともあって、アイラのくっさいのがよいと思い注文。これがまたグッと来るけど、臭すぎず程よい。先日飲んだ「Bruichladdich Scottish Barley ブルイックラディ スコティッシュバーレイ」はノンピートだったものの、二つとも同様にバランスが非常によく、楽しめるウイスキーだと思う。「アイラで好きなのは?」って訊かれたら、ブルイックラディさんを挙げる。それぐらいハマった。


2.Royal Household(ロイヤルハウスホールド)

でました。贅沢ブレンデッド・ウイスキーの定番品。ジェームズ・ブキャナン社さんが提供する「英国王室の酒」。世界でも3箇所でしか飲むことができないとか。英国王室と昭和天皇との友好な関係により、世界で日本でのみ一般販売が許されているという逸品。バーのマスター曰く、「めでたい時に飲むお客さんが多い酒の代表」になっているらしいです。昔はバランタイン30年がその役目だったそうな。飲みやすく、絹のような上品な舌触りと、とっても長〜い余韻。「浸れるウイスキー」です。これは是非、まるまる1本買って飲んでみたいなー。


3.Millburn(ミルバーン)
閉鎖された蒸留所のウイスキーの話を突如始めたマスター。
そんな珍しい代物に出会えたら是非飲んでおくべし!とのことで、このバーには他にもいろいろとありましたが名前の響きだけでミルバーンを選択。北ハイランド。これが、またなんというか。マスター曰く「ワクシー」と表現するのだそうで。昔は「カナブン臭」とかいっていたそうです。独特の臭み。これまでに経験したことのない、いやブレンデッドのどこかでは嗅いだことありそうな・・・いや、ない。そんな初体験なやつでした。


4.Argyll(アーガイル) 12年 (1980年代もの)
「ワクシー」を飲んだあと、他にも変わったものをとマスターからサービスで飲ませてもらったのがアーガイル。アーガイルの中でも80年代に流通していたやつは、これまた違ったフレーバー。「パヒューミー」というのだとか。「化粧香」とも言っていたらしい。どうも石鹸のような口紅のような。絶対になんか柔軟剤みたいなやつまぜただろう?って思う不思議な一杯でした。でもこれまた不思議なことに、そんな特徴があるのは80年代のものだけらしく、今は別にそんなではないそうで。


5.The Glenlivet Nàdurra Oloroso(ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ)
大好きなシングルモルトThe Glenlivet。その中でもナチュラルにとことんこだわった「Nàdurra」シリーズの最新作。ウイスキー・マガジンhttp://whiskymag.jp/glno/でも特集されていたこともあり、とっても気になっていた一本。そんな一本でこの楽しく、そして長い夜を締めくくってやろうと。最高品質のシェリー酒「オロロソ」の樽に詰められたウイスキーということで、それはそれは上品かつ程よい甘み。ロックでいただきました。この日は本当に多種多様なウイスキーを楽しませてもらったのですが、この一杯で締めれたことは感謝感謝です。素敵な夢を見れそうなそんな代物。これもまるまる一本買ってみようって思いました。

そんな感じで今回はお開き。こちらのバーは東京に行った際の行きつけにしたいと勝手に考えています。一番衝撃的だったのは、初めて入ってきた僕にマスターが「どこかであったような・・・」と話しかけてきて、「23年前、グレンフィディックの蒸留所にいた日本人アルバイトの青年にそっくり!」と言っていたこと。23年前は僕は3歳ですからね。笑

そのあと、常連さんから、スコッチ・ウイスキーの蒸留所を地域別でまとめたリストももらいました。これからも日々、勉強していきたいと思います!!

最後の写真は全然関係ないけど、この土日、息子のお食い初めできてくれていた高知の両親が持ってきてくれたかつおのたたき。やっぱり本物はうまい!!