2020年12月31日木曜日

ウイスキー of the year 2020 -後半-

ボトル of the year 2020
まずは、今年の59本中から10本に絞りました。ここまでに、今日6時間はかかりました汗

Kilchoman SANAIG(スコッチ・シングルモルト)
Old Particular Braeval 15年(スコッチ・シングルモルト)
That Boutique-y Whisky Company Blended Malt Blend #2(スコッチ・ブレンデッドモルト)
The Speakeasy Lowland Blended Malt(スコッチ・ブレンデッドモルト)
The Story Of Spaniard(スコッチ・ブレンデッドモルト)
Mitchell’s(スコッチ・ブレンデッド)
Great King St. Glasgow Blend(スコッチ・ブレンデッド)
Redbreast 12年(アイリッシュ・シングルポットスチル)
The Quiet Man Single Malt 8年(アイリッシュ・シングルモルト)
Puni Alba(イタリアン・シングルモルト)

いやー、ここまで絞り込むのにすでにヘトヘトです笑
まー、本当に今年の選考は難しかったわけで、味の美味しさはもちろんですが、「印象的」だったかどうか、「経験」みたいな部分も選考には大きく影響していることを改めて詫びておきます。本気で、59本を一斉に並べて飲んだら違う結果になっているかもしれません。

が、それは私がすべきことではない、と思うので。あくまでも、毎日のようにウイスキーを飲んでいる人間が1年を振り返った時に、「これは美味しかったなー」って思いながら綴っているということを認識していただければ幸いです。

それでは、いよいよスタート!


◆ボトル of the year 2020 銅賞
The Speakeasy Lowland Blended Malt
ザ・スピークイージー ローランド・ブレンデッド・モルト


ブレンデッドモルト・スコッチ
ノンチルフィルタード
ダグラス・レイン社
46%
香り
草、干し草、バニラ、蜂蜜、中学校の教室、樽、果実味、少しスパイシー

ドライ、ゼスティ、後半甘い、砂糖、蜂蜜、白い花

余韻
軽やか、トロピカルな甘み、ノウサギのホッピング

ドロップアップ(1滴加水)
ドライな干し草が全体的に。ゼスティさも余韻にプラスされる。ということでストレートで飲むのが吉

表現として正しいかどうかはわかりませんが、生き生きと躍動した生命力を感じる一本です。野生児ではないですが、自然を愛するものとして心躍る一本です。
ということで、銅賞はダグラス・レイン社さんのブレンデッドモルト。日本限定で販売されているザ・スピークイージーシリーズから「ローランド・ブレンデッド・モルト」です。

7月に飲んだ1本ですが「中学校の教室、そしてノウサギのホップ」という表現を個人的にしているんです。それぐらい躍動的な印象が強い1本でした。草のニュアンスとドライ感、後半にかけてのトロピカルなフルーティさ。堂々の銅賞おめでとうございます!


◆ボトル of the year 2020 銀賞
Old Particular Braeval 15年
オールド・パティキュラー ブレイヴァル15年


シングルモルト・スコッチ
by Douglas Laing(ダグラス・レイン)
シングルカスクシリーズ
リフィル・シェリー樽(DL11562)
全377本
48.4%
ノーカラーリング
ノン・チルフィルタリング
蒸留 2001年5月
瓶詰 2016年11月

香り
クリーミー、シナモン、ミント、夏の瑞々しい果物、爽やかなシュガー

スパイシー、ココアパウダー、オーキー、ベタつき

余韻
非常に長い、スパイシー、チョコレート、ローズヒップティー

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはクリーミー、少しバニラ、シュガー感が強い。味は相変わらずスパイシーでオーキー。ベタつきはおさまる。余韻は短くなりスパイシー感が薄くなる。ローズヒップティー感が強まる。

ロック
たまにはロックもいいよね、ということで。香りは果実感やココア感が前面に出てくる。口当たりはよりクリーミー。チョコレート。余韻は引き続き長い。甘みが全体的に印象的になり、スパイシーは薄らいで飲みやすく、スウィートな印象

ということで、ストレートでも美味しいし、ドロップ・アップでも楽しめるし、ロックでさらに違うお酒になったような印象を受ける、非常に素晴らしい1本かと。個人的にブレイヴァルは、現存するスコットランド蒸留所の中で、飲んだことがない数少ない蒸留所の一つ。最近世界的に増えている新興のクラフト蒸留所を除けば、本当に飲んだことがない蒸留所というのはほぼなくなっていましたね。5年くらい前に、「スコットランドに現存する蒸溜所のウイスキーをすべて飲む」という目標を自分の中で作ったのですが、それはおそらく達成間近です。性格が不真面目なので、あと幾つ蒸留所が残っているのか、わかりませんが笑 まー、記録はとってあるので気が向いたら集計して割り出してみたいと思います。
なんと、銅賞に続き銀賞もダグラス・レイン社さんのボトル。シングルモルトのオールド・パティキュラー・シリーズから「ブレイヴァル15年」。味わいの豊富さ、かつバランス感覚の素晴らしさ。間違いなく美味しい一本でした。そしてブレイヴァル蒸留所は、ずっと飲んでみたいと思っていた蒸留所の一つ。やっと飲むことができた、というのも印象深い一本でした。


◆ボトル of the year 2020 金賞
Redbreast 12年
レッドブレスト 12年


シングルポットスチル・アイリッシュ
40%
香り
オーク、レーズン、バニラ、洋梨、夏の草原、りんご蜂蜜、ふくよかさ

軽やかなワイン、果実的な甘みが強い、はじめ口の横のあたりにスパイシーなピリピリ感が来る、少しタンニンっぽさも残るが爽やかな飲み口、ウッディ、複雑

余韻
穏やか、上品、滑らかな舌触り、心地よさが続く

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはふくよかさが増し、オークや洋梨が前に出てくる。味は果実味が薄れ、ウッディさやタンニンっぽさが強まる。余韻は短くなる。という感じでドロップ・アップすると、全体的に「崩れる」印象。ストレートがオススメですね。

という感じで、これは非常に美味。1日の終わりに飲みたい、これを飲んで1日を終わりたい、そんなウイスキー。新しいスタンダードになりそうです。
ということで、今年の金賞はアイリッシュ・ウイスキーの「レッドブレスト12年」です。アイルランドの魂と勝手に思っている「シングルポットスチル・ウイスキー」。その美味しさを教えてくれた素晴らしい一本。

食前酒にもぴったりだと思いますが、個人的には食後に、1日の終わりに飲みたい一本。

そういえば、アイリッシュ・ウイスキーが金賞になったのは、第1回のブッシュミルズ・オリジナル以来です。感慨深いですねー(どこが?笑)


デザイン of the year 2020
Platte Valley Stone Jag
プラット・ヴァレー ストーン・ジャグ


100%ストレートコーンウイスキー・アメリカン
マコーミック・ディスティリング社
ケンタッキー
3年もの
40%

ポーランド製の陶器に入った一本。この陶器を「ストーン・ジャグ」というそうです。持つところとかも付いてて、非常に気に入りました。しかも味もめちゃくちゃ美味しい。個人的に、ここまでの人生で一番美味しいアメリカン・ウイスキーです。


グラス of the year 2020
今年はコロナウイルスによるパンデミックの影響で、外で飲む機会はなかなかありませんでしたので、非常に母数が少ない中からの選考になりました。が、とても美味しい印象的なウイスキーだったので、例年通り表彰したいと思います。

Glen Turner aged 12 years
グレン・ターナー12年


ブレンデッドモルト・スコッチ
40%

1970年代流通。ボトルには「PURE MALT(ピュア・モルト)」と書かれています。とある非常に照明の暗いバーで飲んだので写真は載せられるようなものはありません笑

ということで、上の写真はMaster Of Maltさんhttps://www.masterofmalt.com/whiskies/glen-turner/glen-turner-12-year-old-1980s-whisky/から拝借しました。

バーのマスター曰く「ザ・グレンリヴェット」がキーモルトに使われているものだそうで。ボトル内熟成も進み、オールドボトルの良さを堪能させてもらいました。また出会いたいですね。


ルーキー of the year 2020
2019年1月以降にリリースされたボトルの中から新人賞を勝手に表彰します。

Johnnie Walker -Game Of Thrones Limited Edition- A SONG OF ICE
ジョニー・ウォーカー-ゲーム・オブ・スローンズ・リミテッド・エディション-ア・ソング・オブ・アイス


ブレンデッド・スコッチ
40.2%
香り
花、フローラル、爽やか、ウッディ、ライト

草系、バニラ、トロピカルフルーツ、熱帯、百合の花、ドライ

余韻
滑らか、スムーズで軽やか、少し温かい

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは逆にキツイ。ツンとくる自己主張。ウッディさが増すと言えばわかりやすい。味は蜂蜜感が出て甘み多め。後半にウッディさが来てドライに〆る。ので、スムーズではなくなるかな。

なかなか難しいですね。3,000円余りで購入できることを考えるとコスパは高いかと。FIREよりも個人的にはこっちのICEが好きかもですね。楽しみ方がたくさんある感じ。薄めても面白いし、割ってカクテルにしても美味しいと思います。
ディアジオ社のゲーム・オブ・スローンズ・シリーズから。ウルフのイラストが良いですよね。クライヌリッシュがいい仕事しています。


コスパ of the year 2020
今年のコスト・パフォーマンスNo.1を決める企画です。

Dun Bheagan Blended Malt
ダン・ベーガン ブレンデッド・モルト


ブレンデッドモルト・スコッチ
アンチルフィルタード
43%
香り
ぶどう、樽、シェリー、シュガートースト、メープルシロップ

果実由来の甘み、土っぽいピートのニュアンス、シガー、オーキー、タンニン、非常に深い

余韻
贅沢な心地よさ、非常に深くて長い、やはりシガー、シェリー酒

ドロップ・アップ(1滴加水)
軽やかなビスケットみたいな香り。味わいはかなりドライに。すっきりしている。余韻は焦げるような感覚がグッときて短くなる。炎って感じかな。炎なんて口に入れたことないけど笑

ということで、いろんな表情を見せてくれる楽しい一本。武川蒸留酒販売さんなら3,000円強で購入できる。ということを考えると、コスパ最強ですね。確かに、「安いのに品質が高い」!!

なんとなく、バーで呑んでいる気分になれる一本です。呑んだことがない方には是非呑んで欲しい一本です。

当時の記事から、非常に興奮している様子がわかります笑
3000円前後で購入できるということを考えると、改めてコスパ最強です。


香り of the year 2020
Kilchoman SANAIG
キルホーマン サナイグ


シングルモルト・アイラ・スコッチ
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%
香り
強く華やかな香り、オレンジピール、ロゼワイン、チャーされたバーボンバレル、キャラメル、バニラ

ピート、フルボディ、バター飴、塩分、ビターチョコレート、枝付きレーズン

余韻
少しピリッとしたスパイシーさ・ゼスティさを残しながら心地よくピートが鼻から抜けていく、ぶわっとレーズンが漏れる、後に穏やか

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは、オレンジピール、キャラメルが前面に出てくる。少しバニラも強調される。味は塩分が濃くなる。焚き火感が増す。レーズンは味が薄まる。余韻はベタっと口蓋に張り付くタンニンの印象が強まり、ピートは抜けがやや悪くなり、より重たさを伴う。

これは癖になるね。個人的にはマキャーベイよりも好きだ。
単純に「もう一度嗅ぎたい香り」ということで選びました。キルホーマン蒸留所のハウススタイルである「マキャーベイ」がバーボン樽熟成が多いのに対して、シェリー樽熟成を多くさせたのがこの「サナイグ」。

甘く、力強く、そして華やか。願わくはずっと嗅いでいたい笑


ということで、ウイスキー of the year 2020はこれにて終了。今年も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!来年もまたよろしくお願いいたします。

2021年、皆さんにとって良い一年でありますように。


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ウイスキー of the year 2020 -前半-

2020年も今日で最後。明日からは2021年が始まるというわけで。その前に、毎年恒例のウイスキー of the yearをビシッと発表させていただきます!

2013年から始まったこの企画も今回で第8回。まずは、毎年毎年こんなことができている健康状態に感謝。それを肉体的にも精神的にも支えてくれている家族に感謝。感謝感謝の呑んだくれ生活、その一年の総仕上げイベント、それがウイスキー of the yearです!笑


表彰内容
改めて、この表彰の内容をおさらいさせてもらいます。

①ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞

②ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に贈る「デザイン of the year」

③ボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に贈る「グラス of the year」

④新人王を決める「ルーキー of the year」。発売後2年間を新人王資格期間とします。なので、今回は2019年1月〜2020年12月の期間にリリースされたウイスキーが対象となります。

⑤コスパが優れた一本に贈る「コスパ of the year」。読んで字のごとく、コスパが最も素晴らしいと思った一本を表彰。

⑥今年一番の香りを決める「香り of the year」。とにかく、今年を代表する素晴らしい"香り(Scent)"のウイスキーを表彰。

という内容で、勝手に表彰させてもらおうと思います。


ノミネートボトル
まずは、今年のノミネートボトルをずらりと並べてみたいと思います。(※グラス of the yearを除く)

<Single Malt Scotch>
Glenfiddich IPA Experiment
Kilchoman SANAIG
Old Particular Braeval 15年
Scapa Skiren Batch5
Scarabus
Highland Park 10年 Viking Scars
Provenance Islay Region Call Ila 5 Years 2014
The Glenlivet Nadurra Peated Whisky Cask Finish
Glenfarclas 105
計9本

<Blended Malt Scotch>
Usquaebach "An Ard Ri"
That Boutique-y Whisky Company Blended Malt Blend #2
Oak Cross
Caballus Dalrymple 7年
Sheep Dip
Johnnie Walker Green Label 15年
The Speakeasy Lowland Blended Malt
The Big Smoke 46
Dun Bheagan Blended Malt
The Story Of Spaniard
計10本

<Blended Scotch>
Mitchell’s
The Famous Grouse Bourbon Cask
Something Special
Lauder’s Sherry Edition -Oloroso Cask- 
Green Highlander
Johnnie Walker -Game Of Thrones Limited Edition- A Song Of Fire
Johnnie Walker -Game Of Thrones Limited Edition- A Song Of Ice
Great King St. Glasgow Blend
Cutty Sark Prohibition -edition-
The Glen Stag
Isle Of Skye 8年
The Black Grouse Alpha Edition
計12本

<Single Grain Scotch>
Signatory Vintage Port Dundas 2006
計1本

<Single Malt English>
The English Single Malt Whisky Small Batch Release Wine Cask Matured Cabernet Sauvignon 2007
計1本

<Single Pot Still Irish>
Redbreast 12年
計1本

<Single Malt Irish>
The Quiet Man Single Malt 8年
Tyrconnell
計2本

<Single Grain Irish>
Glendalough Double Barrel
Kilbeggan Single Grain
計2本

<Blended Irish>
Jameson
Red Bush
West Cork Bourbon Cask
Powers Gold Label
計4本

<Blended Japanese>
富士山麓シグニチャーブレンド
計1本

<Borbon>
Rowan’s Creek
Tincup
MacAFEE’s Benchmark
The Yellow Rose Of Texas
Old Overholt
Heaven Hill
John Hamilton
計7本

<American>
Platte Valley Stone Jag
計1本

<Canadian>
Crown Royal Northern Harvest RYE
Seagram’s VO
C.E.O. Private Reserve Aged 12 Years
計3本

<French>
G.Rozelieures Tourbe Collection
Bastille 1789 Blend
計2本

<Italian>
Puni Alba
計1本

<Taiwanese>
Omar Sherry Type
計1本

<Australian>
Starward Nova
計1本

合計59本

今年呑んだボトルは59本。2013年42本、2014年42本、2015年42本、2016年36本、2017年44本、2018年50本、2019年53本、2020年59本ということで、今年もまた過去最高記録を更新してしまいました笑

(内訳のまとめ)
スコッチ・シングルモルト 9本
スコッチ・ブレンデッドモルト 10本
スコッチ・ブレンデッド 12本
スコッチ・シングルグレーン 1本
イングリッシュ・シングルモルト 1本
アイリッシュ・シングルポットスチル 1本
アイリッシュ・シングルモルト 2本
アイリッシュ・シングルグレーン 2本
アイリッシュ・ブレンデッド 4本
ジャパニーズ・ブレンデッド 1本
バーボン 7本
アメリカン(バーボン除く) 1本
カナディアン 3本
フレンチ 2本
イタリアン 1本
タイワニーズ(台湾) 1本
オーストラリアン 1本

今年も相変わらずスコッチが大半(32本)を占めてますが、アイリッシュも数が伸びてきました(9本)。

一方でジャパニーズにほぼ手を出さなかったというのが特筆しておきたいこと(1本)。ジャパニーズ・ウイスキーの高騰ということもあり、なかなか手がでなかったというのが本音。ガイアフロー静岡蒸留所や厚岸蒸留所などが今年2020年にシングルモルトをリリースしています。来年はさらに多くのクラフト蒸留所からシングルモルトがリリースされることでしょう。ということで、来年は私のブログもジャパニーズ・ウイスキーで賑やかになるであろうことを予測しておきます。そのためにも、あまり価格が高騰しないことを熱望します笑

また、昨年のイングランド、インド、南アフリカに続き、今年はフランス、イタリア、台湾、オーストラリアに初めて手を出したというのが個人的に挑戦できたことでもあります。この4カ国はいずれもクオリティーが高く、今後も継続して購入していきたい、飲んでいきたいと思えるものです。

スコッチ一強の時代がいつ終わるのか?というのが、個人的には楽しみ。(すべて私のさじ加減ですが笑)

ということで、いったんここまで。表彰は後半へ続きます。



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2020年12月30日水曜日

The Black Grouse Alpha Edition


The Black Grouse Alpha Edition
ザ・ブラック・グラウス アルファ・エディション

ブレンデッド・スコッチ
40%
マシュー・グローグ&サン社

2020年最後の一本
早いもので明日はいよいよ大晦日。2020年も残すところあと1日。世界的なパンデミックでいろいろなことが自粛となった中、思えば音楽活動はほとんどできなかった。3月の頭にD:KSMTで岩国にてライブをさせてもらって、先日praparat.の無料配信ライブにゲスト出演させてもらった、という2本だけでした。

非常に苦しいなかではありましたが、日本野鳥の会についに入会し情報を得たり、新しく釣りを覚えたりと、できる範囲で楽しめた一年だったかと思います。

嫁さんとは結婚10年目をむかえ、5歳になった息子は自転車に乗れるようになったし。世間の波にのまれるように鬼滅の刃は全巻読んだし。

廿日市の美味しい居酒屋さんが店をたたんだとかいう悲しいこともありましたが、個人的には一年しっかり過ごすことができたかなと。

年末年始に実家である高知に帰れず、というのは寂しいものですがこればかりは致し方なし。

そんな2020年のトリを飾るウイスキーはThe Black Grouse Alpha Edition(ザ・ブラック・グラウス アルファ・エディション、以下ブラック・アルファ)です。私にとってはお馴染みのザ・フェイマス・グラウス(雷鳥さん)シリーズ。

といっても、このブラック・アルファは以前購入して飲んだことがある一本。
大好きな雷鳥さんシリーズの日本では販売されていないらしい1本。スコットランドから取り寄せましたよ!!アイラモルトをブレンドしたThe Black Grouseよりもさらに「アイラ臭さ」を感じることができます。しかし、花を連想させる香りやアイラがクンッと来ながらも抜群の味わい、そして官能的な余韻。どれをとっても文句なしです!なぜ日本では取り扱われてないのか。意味不明ってくらい、相変わらず最高な雷鳥さんなのでした。この華やかな円みはいったいなんなんでしょうか?知れば知るほど、好きになっていく雷鳥さんシリーズ。個人的には、今年飲んだ雷鳥さんの中でも1・2を争う美味さかと。抜群のバランス感覚にアイラが心弾ませるそんな代物です。
2015年12月なのでちょうど5年前。当時は日本の通販では購入することができず、U.K.のオフィシャルサイト内にあるショップで注文したことを覚えています。

当時は購入できる商品も多くて充実していたんですが、いまはかなり簡素になった様子。

そう言えば、当時は「アイラモルト」が明記されてました。私にとって一番の殺し文句がそれで、購入を決意したことを覚えています。



現在は通販で普通に購入可能
数年前から日本国内の通販でも購入できるようになり、いつもお世話になっている武川蒸留酒販売さんで購入。https://mukawa-spirit.com/?pid=139474492
ピートの香り豊かな熟成したモルトを多く使い、塩味のポップコーン、焼けた木材、麦芽の香りがあふれます。舌の上にフルーツを感じた 後、甘草と木炭の味わいが広がり、後を引くうまさが特徴的です。 フィニッシュは、スパイスの効いた木炭とアニスのフレーバーです。

北欧スカンジナビア地域及びロシアの免税店限定商品。
北欧の免税店限定商品だったというのは初めて知りました。


レシピ改定(?)
武川蒸留酒販売さんの説明もそうですが、パッケージにも「アイラモルト」は謳われていないので、おそらくピーティーな原酒はアイラではなく、グレンタレット蒸留所のピートタイプがキーなのではないかと思われます。

5年前とはまったく違った印象。かと言って美味しくなくなった、というわけではありません。悪しからず。アイラ好きにとっては物足りないというか、ハイランドのピートという感じになったということです。あくまで個人の感想であり、事実確認はまったくできておりませんが。



さすがは雷鳥さん、安定感と奥行きがグッド
香り
土や泥に近いピート香、ソルティ、フルーツ、焦げた木片

いちじく、びわ、少しスパイシー、ピートが膨らみながら口内を覆う、苦味を伴うシュガー、プリン

余韻
非常に長い、ピート、薬草、ローズマリー

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはフルーツ(特にブドウ系)が前に出てくる、ソルティさは薄れるがピート香は継続。スパイシーさが抑えられ木片感が強まる。フルーツも薄れてしまう。余韻はストレートとあまり変わらない印象。

ということで、レシピはおそらく変わっていると思われますが、さすがは雷鳥さん。相変わらずの安定感と、アルファ・エディションならではの奥行きがグッドです。

飲み応え抜群の雷鳥さんシリーズで2020年のウイスキーも終了。いよいよ明日はウイスキー of the year 2020です。まだ全然選考できていませんが汗

今年は本数も多いけども、なかなか難しい・・・。あと1日、最後まで頭を悩ませることにします。それでは。





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2020年12月29日火曜日

Glenfarclas 105


Glenfarclas 105
グレンファークラス105

シングルモルト・スコッチ
カスクストレングス
60%
50ml(5cl)ミニボトル

家族経営とシェリー樽100%
ボトルには「ハイランド」と記されていますが、スペイ川中流域に位置し分類としては「スペイサイド」に当たるグレンファークラス。輸入会社はミリオン商事。ミリオン商事による説明ページは以下。
ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」を意味するグレンファークラスは、スコットランド・ハイランド地方スペイサイドで1836年に創業しました。スコットランドの蒸溜所の半数以上が集結しているこの地は、清涼な空気と良水に恵まれ、大麦の主産地であり、また燃料となるピートも豊富に産出する、ウイスキー造りに最適な土地です。 1865年にグラント家が蒸溜所を購入して以来、6世代にわたり家族経営を続けるとともに、伝統的なスペイサイドスタイルによるウイスキー造りにこだわりつづける、現在では数少ない蒸溜所です。時代に左右されない信頼の味わいは、世界中のウイスキー愛好家を魅了し続けています。

“105”とは、英国式アルコール表示で60°を意味します。驚くほどパワフルな味わい、驚くほどスムーズな喉越し。グレンファークラスが持つ味わいの全ての要素が、この1本に凝縮されています。是非少量のお水を加えて下さい。濃厚なフルーツの風味が溢れ出してきます。
1968年、4代目当主ジョージ・グラントが、業界初のカスクストレングスウイスキーとしてリリース。現在に至るまでグレンファークラスの看板商品として、世界中のウイスキーファンに愛されています。
家族経営かつシェリー樽100%にこだわる蒸留所として有名。「業界初のカスクストレングスウイスキーとしてリリース」されたというのがまた素晴らしいエピソードですね。


今回、とあるバーで「お土産」としていただいたミニボトルです。そのため、我が家のウイスキーラックのでっぱり部分にちょこんと乗るサイズ。まるでコノハズク系の小さいフクロウみたいな写真になりました笑


リッチでエレガント、
加水でスパークリングワイン
香り
リッチなシェリー、レーズン、樽、ココア、トロピカルフルーツ

リッチでエレガント、結構ピリピリなゼスティ、シェリー、シュガー、フルボディ

余韻
非常に長い、フルーティ、蒸気のような煙が鼻から抜けていく、心地よさ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはまろやか、ラズベリーチョコレート。味はピリピリが前面に出てくるがシェリー由来のフルーティさが際立つ。スパークリングワインみたいな爽やかさ。余韻は短くなるがしゅわしゅわした感じが印象的。

カスクストレングスならでは、と言ってよいこの重厚感。そしてドロップ・アップすることでガラッと印象が変わり、とても楽しめます。

個人的にはストレートが好きですが、ドロップ・アップもまた楽しい。素敵な一本です。





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2020年12月28日月曜日

John Hamilton


John Hamilton
ジョン・ハミルトン

バーボン(ケンタッキー・ストレート・バーボン)
40%

輸入者はバカルディジャパン株式会社。バカルディジャパンによるブランドの説明は以下。
レッド・リカーを初めて蒸留したと言われている
ジョン・ハミルトンの名が付けられたバーボン
独立戦争直前の1774年に、レッド・リカーを初めて蒸留したと言われているジョン・ハミルトンの名が付けられたバーボン。ライトでドライな味わいでありながら、独特な個性を持ち、初心者も手軽に楽しめる逸品。

レッド・リカーというのは、蒸留したウイスキーを焼いた(チャー処理した)樽に数年入れておくと赤みを帯びたことから「レッドリカー」と名付けられたとか。平たく言えば、現在のバーボンウイスキー全般を示す言葉です。

ボトルには次のように書かれています。
ジョン・ハミルトンは、由緒ある製法・材料から生産されます。ライムストーンウォーター、熟練した職人、熟成が、その際立った風格を創りだします。
ライムストーンウォーターとはケンタッキー州で採れる水で、バーボン造りに欠かせない水だそうです。



ドライでスパイシーな古のバーボン
香り
チャーされた樽、バニラ、白い花、キャラメル、蜂蜜

バニラ、スパイシー、ドライ

余韻
ドライでオイリー、トースト感もあり

ドロップ・アップ(1滴加水)
ドライさが少し薄れる一方オイリーな感じが強まる。香りはオーキーが強くなる。味わいはスパイシーが強調されヒリヒリする。非常にドライ。

ということで、わかりづらいかもしれませんが「ドライでスパイシーな古(いにしえ)のバーボン」というのが印象です。美味ですが、あまり量はいらないかな。飲み過ぎには御用心。

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2020年12月19日土曜日

Powers Gold Label


Powers Gold Label
パワーズ ゴールド・ラベル

ブレンデッド・アイリッシュ 
43.2%

1791年創業の正統派アイリッシュ


武川蒸留酒販売さんによる説明。
1791年ダブリンで創業のジョンパワー社の製品。
発芽しない大麦、小などに、大麦麦芽を加え、3回蒸留。
オーク樽で7年以上熟成させたあと、グレーンウイスキーをブレンド。麦芽由来の香味に富む。
ボトルにツバメが三羽刻まれている。いやー、こういうところ好きですね笑
選ばれたアメリカンオーク樽でつけられた原酒が使われているとのこと。これも良い情報。美味ですね。

以下、パワーズのオフィシャルサイト。

アイリッシュならではの3回蒸留


アイリッシュ・ウイスキーといえば3回蒸留ですよね。スコッチが基本的に2回蒸留なのに対して、アイリッシュは3回蒸留。蒸留回数が増えることで、より味わいがまろやかでスムーズになる、という特徴があるらしい。

スコッチで3回蒸留を謳っている蒸留所と言えばオーヘントッシャンとヘーゼルバーンがあります。

オーヘントッシャン12年

ヘーゼルバーン8年


スパイシーな蜂蜜トースト
香り
蜂蜜、トースト、麦、樽、スパイシー

スパイシー、オーキー、トースト、バニラ、後半にかけてゼスティ

余韻
スパイシーで爽やか、少し口蓋にべたっと残る感じも素敵、飴玉を舐めた後みたいに甘い

ドロップ・アップ(1滴加水)
スパイシー感は大人しくなり、ハニートーストみたいな甘さが前面に出てくる。後味もシロップ。これはこれであり。というか別物ですね。個人的には角が立っているストレートの方が好きですが、オススメはドロップ・アップかもしれません。素晴らしい。



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2020年12月14日月曜日

Isle Of Skye Aged 8 Years


Isle Of Skye Aged 8 Years
アイル・オブ・スカイ8年

ブレンデッド・スコッチ
40%

タリスカー+スペイサイドモルト
スカイ島は、アイランズに分類されるタリスカー蒸留所がある島。このスカイ島は、イアン・マクロードのホームだそうです。このブレンデッド・ウイスキーにはタリスカーとスペイサイドモルトがキーモルトとして使用されているとのこと。

1900年代中盤にイアン・マクロード家によって作り出されたブランド。


scotchwhisky.comでは次のように説明されています。
Isle of Skye is a renowned, historic blend incorporating Speyside and Island malts no doubt around a Talisker core, for many years the only distillery on the Isle of Skye.

The brand is thought to have been created in the 1930s by Ian Macleod, the Skye-born blender whose family owned the Torgorm estate in Inverness-shire. The blender and bottler created Isle of Skye in homage to Clan Macleod, which has long associations with the island dating back to the 14th century.

The brand’s core bottlings are 8- and 12-year-olds, although Isle of Skye is also available in 18-, 21- and, remarkably, 50-year-old expressions. A 5-year-old Elgol edition is sold exclusively in travel retail.

アイル・オブ・スカイは、スペイサイドとアイランドモルトを長年にわたってスカイ島唯一の蒸留所であるタリスカーを中心に組み込んだ有名かつ歴史的なブレンド。

このブランドは、インヴァネス・シャイアのトーゴーン・エステートを家族が所有していたスカイ島生まれのブレンダーであるイアン・マクロードによって1930年代に作成されたと考えられています。ブレンダーとボトラーは、14世紀にまで遡る島と長い関係があるマクラウド氏族に敬意を表してアイラ・オブ・スカイを作成しました。

ブランドのコアボトリングは8年と12年ですが18年、21年、そして驚くべきことに50年も経験することができます。 5年物のエルゴール・エディションは、旅行小売店でのみ販売されています。
スカイ島にあるタリスカー蒸留所は、1830年創立。その100年後にこんなブランドが立ち上がったわけですね。1930年代と言えば、日本でいうところの昭和初期。「戦前」って言った方がわかりやすいかな。そんな時代から存在するブランドなんですね。あらま。


バター飴でフルーティ、
エッジ部分にタリスカーを感じる
香り
フルーティ、柑橘、煙、ピート、樽

バター飴、ミルキー、少しオイリー、胡椒、ソルティ

余韻
煙っぽい、塩っぽさ、滑らか

ということで非常に安定した味わい。12月はほぼ毎日、おもに食前酒扱いで楽しんでいます。仕事終わりの一口目って重要ですよね。そのポジションを間違いなく任せられる味わいです。




どういうわけか、アイル・オブ・スカイ8年が見当たらなかったので、リンクは12年や18年です。申し訳ない。武川蒸留酒販売さんの8年リンクは以下です。


僕はウイスキーでよく使われる"experience"="経験"という言葉が非常に好きです。人はどんな事象に対しても先入観を抱く物だと思います。先入観というのは恐ろしいもので、実際に経験したことが無い物に対して自分の価値観で、勝手な判断を下します。実際を知りもしない状況で。

これは非常に危険なことだと思います。私は実際、ウイスキーを飲むとき、その銘柄に対して様々な先入観を持った上で飲み、ことごとく先入観を打ち壊されてきました。鳥をみる時は尚更で、実際には見たこともない鳥への先入観など、なんの当てにもなりません。

どんな鳥も初対面では先入観をぶっ壊されます。思っていた以上に大きい、思っていたよりも小さい、思っていたよりもすばしっこい、思っていたよりもスマート・・・なんていうのが日常茶飯事です。

何が言いたいかというと、「経験」に勝るものはないということです。マーシーは名曲「コインランドリー」のなかで「想像力 それは愛だ」と綴っています。たしかにそれは間違いないことだと思います。自分が経験できない他人の人生を想像したり、立場を想像したり、というのは愛です。

「相手の立場に立つ」というのはつまるところ「愛」です。しかし、自分が経験したこと以上を想像するのは非常に難しい。それこそ「机上の空論」です。

そういう意味で、私は「経験主義」を徹底していきたいと改めて思う、今日この頃でした。人によっては、それを「無駄」というんでしょうが、結局のところ「無駄」な経験などないと思います。「急がば回れ」という諺があるように、何が正解かはわかりません。それこそ経験ですね。


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2020年12月9日水曜日

The Glenlivet Nadurra Peated Whisky Cask Finish


The Glenlivet 
Nadurra Peated Whisky Cask Finish
ザ・グレンリヴェット ナデューラ・ピーテッド・ウイスキー・カスク・フィニッシュ

シングルモルト・スコッチ
ノンチルフィルタード
カスクストレングス
バッチNo.PW1016
62%

Nadurraとは自然

"Nadurra"とはゲール語で"Natural"の意味。自然な状態のウイスキーというコンセプトでリリースされたシリーズ。ナデューラシリーズには他に「オロロソ」「ファーストフィルセレクション」があります。

「オロロソ」は、その名の通りオロロソ・シェリー・カスク、「ファーストフィルセレクション」はバーボン樽の1stフィルを使った逸品。オロロソを飲んだのは何年前ですかね。銀座のとあるバーで。

振り返ってみると2015年7月の出来事でした。

「ファーストフィルセレクション」は、2017年最後のウイスキーでした。同年のウイスキーof the yearで銅賞。これもまた美味しかった。

オロロソやファーストフィルセレクションとまた違った趣旨でリリースされたのが今回いただいている「ピーテッドウイスキーカスクフィニッシュ」。グレンリヴェットに新しい風を吹かせる、まさかのピーテッドタイプなわけです。


ヘビリー・ピーテッド・カスクの調達
ピーテッド麦芽を使うのではなく、あくまでも伝統的なグレンリヴェットの製法に、他の蒸留所から仕入れたヘビリー・ピーテッド・カスクを使うという発想。これが個人的には非常にグッドです。

今年飲んだウイスキーの中に、同じような作り方をしたものがありました。
2月に飲んだイタリアン・シングルモルト・ウイスキーのPUNI ALBA((プーニ・アルバ)です。


プーニ・アルバは、アイラ島のピーテッド・カスクを使用していることを明言していました。人生初のイタリアン・ウイスキーでしたが、非常に美味でした。



焦げ感の強いアップルパイ
香り
アップルパイ、トフィー、瑞々しいシトラス、梨の皮

快活に舌の上で跳ねる、バニラ、ハニートースト、後半にかけてスモーキー

余韻
長くて複雑、スパイシーな印象もぐっと出てくる、荒削りなテクスチャーが舌に残って心地よい、終盤はやはりスモーキー

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはオレンジピール。少しシナモン。ビターチョコレート。味はゼスティさが爆発。トースト感が強まり焦げた印象。ジュワーっていうより、チリチリっていう焦げ目。余韻はテクスチャーは細やかになる。でもしっかりとスモーキー。

総じて「焦げ感の強いアップルパイ」。あんまり褒めてないようにとられるかもしれませんが、非常に美味です。ドロップ・アップするといろんな表情が楽しめます。さすがはカスク・ストレングス。でも個人的にはストレートが好きですかね。ドロップ・アップだと、ちょっとゼスティさが強すぎる気もするので。

スモーキーでありながらフルーティでもある。うん、これが正しいかも。褒めてるって感じするし笑

さて、早いものでもう12月。そろそろ今年のウイスキー of the yearを選考しないと。今年は本当に難しいので、最後の最後まで悩むことになりそうです。

それでは。




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