Old Overholt
オールド・オーバーホルト
ストレート・ライ・アメリカン
ケンタッキー州
3年熟成
40%
アメリカンウイスキーの基礎石
オールド・オーバーホルトは、アメリカで最古の継続的に維持されているウイスキーブランドだそうです。1810年にペンシルベニア州ウェストオーバートンで設立。設立者は、ドイツ人だったHenry Oberholzer(英語でOverholt)ヘンリー・オーバーホルツァー氏。
現在、オールド・オーバーホルトは、日本のサントリーホールディングスの子会社であるビーム・サントリー社の子会社A. Overholt&Co.が製造。ケンタッキー州クレルモンのジムビーム蒸留所で製造されています。
アメリカで最も一般的に入手可能なストレートライウイスキーの1つであり、ほとんどの酒屋で入手できるそうです。オールドオーバーホルトは、長い歴史から「アメリカンウイスキーの基礎石」と呼ばれてきたんだとか!
アメリカンウイスキーの定義
ここで改めてアメリカンウイスキーの定義・種類を整理します。
1.バーボン・ウイスキー
原料:51%以上がトウモロコシ(以下コーン)
熟成:内側をチャー(焦がすこと)処理した新樽
※2年以上熟成させると「ストレート・バーボン・ウイスキー」に
2.ライ・ウイスキー
原料:51%以上がライ麦
熟成:内側をチャー(焦がすこと)処理した新樽
※2年以上熟成させると「ストレート・ライ・ウイスキー」に
3.ホイート・ウイスキー
原料:51%以上が小麦
熟成:内側をチャー(焦がすこと)処理した新樽
※2年以上熟成させると「ストレート・ホイート・ウイスキー」に
4.モルト・ウイスキー
原料:51%以上が大麦麦芽
※100%大麦麦芽を使うと「シングルモルト・ウイスキー」に
熟成:内側をチャー(焦がすこと)処理した新樽
※2年以上熟成させると「ストレート・モルト・ウイスキー」に
5.ライモルト・ウイスキー
原料:51%以上がライ麦芽
※100%ライ麦芽を使うと「シングルライモルト・ウイスキー」に
熟成:内側をチャー(焦がすこと)処理した新樽
※2年以上熟成させると「ストレート・ライ・ウイスキー」に
6.コーン・ウイスキー
原料:80%以上がコーン
熟成:古樽または内側を焦していない樽
※2年以上熟成させると「ストレート・コーン・ウイスキー」に
7.ブレンデッド・ウイスキー
上記1〜6のストレート・ウイスキーに、それ以外のウイスキーまたはスピリッツをブレンドしたもの。ただし、ストレート・ウイスキーは20%以上含まれていることが必要
オールド・オーバーホルトは、ストレート・ライ・ウイスキーなので51%以上のライと2年以上熟成、ということがわかります。実際はライが59%以上かつ3年熟成ということで、なんだか拘りを感じます。
武川蒸留酒販売さんの説明も。
オールド・オーバーホルトは、1810年にペンシルヴェニア州ウエストモーランド郡で、ドイツ系開拓移民の3世アブラハム・オーバーホルトにとって生み出された銘柄です。同社は、創業以来ストレート・ライ・ウイスキーだけを生産しており、アメリカン・ウイスキーの草分けメーカーの一つとしても知られていました。本来のライ・ウイスキーの性格を色濃くとどめている同ブランドは、連邦アルコール法によって、原料中のライ麦使用率を51%以上と規定されているライ・ウイスキーに、59%使っており、そのため、ライ麦からくる味が印象的なウイスキーとなっています。
ストレートだとノイジーなほど
様々な側面を見せてくれる
唯一無二感すら漂う
ストレート・ライ・ウイスキー
香り
チョコレート、ドライフルーツ、アプリコット、ミント、ブラックガム、微かに炭火で焼いた牛肉
味
枯れ草、ダークチョコレート、スパイシー、タンニン、ドライ
余韻
軽やかにゼスティ、すっきりと短い、ほんの少し塩っぱい
ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはミントや炭火が落ち着いてドライフルーツ感が強まる。味はスパイシーさが薄れまろやかに。ノイジーさが消える。余韻は温かい。
ロック
口の中に含めたときに、奥の方でぼわっとなる。喉の手前あたり。ゼスティさは影を潜め、穏やかにライ麦を楽しむことができる、って感じですかね。
デザートと合わせるなら、余韻がほんの少し塩っぱいのでチョコレートが食べたくなる、クリーム系は要らないって感じです。
不思議で素敵なウイスキー。バーボンとはやはり一線を隠す代物です。
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