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2024年7月21日日曜日

ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 SAKE CASK FINISH


ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 SAKE CASK FINISH

ジャパニーズ・ブレンデッド
Alc.40%

2022年7月以降、私が購入したジャパニーズ・ウイスキーは我らが廿日市にあるSAKURAO DISTILLERYのものばかり。。。

この事実を鑑みるに・・・わかりますよね?笑

そう。2022年7月の響ブロッサムハーモニー2022以降、いかにジャパニーズに手を出していないか。

単純に高価すぎるんですよね汗

もはや、「老害なのでは??」って自分でも思うんですが、「いや10年前はこんな値段で買えてたじゃん!?」って老舗のジャパニーズウイスキーに対しては思ってしまって手が出ないし。一方、新興の蒸留所に対しては、「10年以下でこの値段って・・・・・・・・・・・・・・・」とか思ってしまって手が出ないし。

んーーーー、多分これは「老害」です笑

そんな中でも、なんとか購入できているジャパニーズウイスキーがSAKURAO DISTILLERYのものなわけです。

特に、このブレンデッド「戸河内」というシリーズは、以前から存在しており当初は海外原酒や8年ものに関してはスピリッツも混ざった、いわゆる「まがいもの」的な立ち位置だったと個人的には思っております。

が、モルトウイスキーだけでなく、2019年からグレーンウイスキーも生産しているこちらでは、ついに昨年秋に戸河内ウイスキーが「本物のジャパニーズウイスキー」※に生まれ変わったわけです。

※日本洋酒酒造組合が定義したジャパニーズウイスキーの定義に当てはまる商品ということです

まぁ、このあたりは賛否両論でしょうし、言いたいことがある方はなんでも言ってくださって結構です。

とりま、その基準に則ったジャパニーズウイスキーの中で、かつブレンデッドウイスキーというのは、おそらくサントリーの「響」や「オールド」「ローヤル」「リザーブ」、ニッカの「THE NIKKA」、キリンの「富士ブレンデッド」のほかはこの「戸河内」シリーズしかないのではないか、と思います。


こちらがオフィシャルサイト。

当社で醸造した純米酒を熟成した樽で、ウイスキーをフィニッシングさせたブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 SAKE CASK FINISH。純米酒由来のまろやかな甘みと酸味が、ウイスキーをエステリーなアロマに彩ります。
ふむふむ。


シャンパンのような爽やかさと青々しさ
香り
エステリー、青い果実、朝露、フルーティ

メロン味の飴、マスカット、シャンパン、牧草

余韻
短め、穏やかでスッキリ、とうもろこしの甘み、奥の方でヒリヒリとスパイシー

得点 80点
悪くない、というか多分美味しいジャンルのウイスキー。「及第点」を突破していると言ったらいいのかな。

元々白ワインの熟成に使われていた樽に、SAKURAOで生成された日本酒を熟成した樽を"SAKE CASK"と名付けているあたりは業界初(????)と言ってもいいかもしれません。いや、わかりません笑

江井ヶ島蒸留所の「あかし」にも"SAKE CASK"は存在し、こちらはバーボン樽に日本酒を熟成させた樽をどうやらそう呼んでいるらしい。

んーーー、まだまだルールがないだけに面白くも難しい"SAKE CASK"。今後の発展に期待ですね。



それでは皆さん、良い夜を。

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2024年6月23日日曜日

ジャパニーズウイスキーの状況整理①

梅雨ですねぇ。やっと梅雨って感じですが。

さて、ジャパニーズウイスキーの状況整理というか、個人的に状況把握というか。

最近まったく追いついていない気がしまして汗


こちらのサイトに掲載中(準備中含む)を確認したところ、116ヶ所蒸留所が存在している(これから存在する)ということになっております。

うん、これは追いつかないわけです笑

私の方で、今回整理しておきたいなと思ったのは、現在ウイスキー(3年以上のボトル)をリリースしている(または今年にする予定の)蒸留所の情報です。

①サントリー 山崎蒸留所、白州蒸留所、知多蒸留所

日本最古の本格ウイスキー蒸留所である山崎が今年で創業100周年。白州と知多が昨年50周年。近年のウイスキーブームに伴う原酒不足などもあり、今春に大々的に値上げをしたことでも話題になりました。

響12年なんかをボトルで買って飲んでいた学生時代が懐かしいですね。。。

100周年記念ボトルはバーでもよく見かけます。

https://www.suntory.co.jp/whisky/hibiki/information/100thbottle/



②ニッカウヰスキー 余市蒸留所、宮城峡蒸留所

余市蒸留所の創業は1936年ですが、ニッカ創業90周年ということで、90周年記念ボトルが販売されることを書かせてもらったのは先日の記事。

30万円でも安いんじゃないかって思ってしまうのは、毒されている証拠www

余市10年が昨年復活したことも話題になりましたね。



③キリン 富士御殿場蒸留所

こちらも昨年創業50周年でした。シングルモルト富士、シングルグレーン富士、ブレンデッド富士が定番商品として出されて、現在一番手頃に購入できるジャパニーズウイスキーかと思われます。今年9月に値上げする予定とのことですが。



④ベンチャーウイスキー 秩父蒸留所
現在のクラフトブームを牽引しているベンチャーさん。2008年から稼働している秩父蒸留所の秩父10年などが販売されるなど製品化されているものもありますが、定番のイチローズモルトホワイトラベル以外はプレ値がすぐに付いてしまいます。



⑤マルス 信州蒸留所、津貫蒸留所

1985年創業のマルス信州蒸留所はこの度「マルス駒ヶ岳蒸留所」に改名されました。鹿児島県に2016年創業のマルス津貫蒸留所のシングルモルトもすでに発売されています。

現在は駒ヶ岳2023 edition、津貫2024 editionが通常購入可能。



⑥江井ヶ嶋蒸留所

「あかし」や「江井ヶ嶋」という銘柄でシングルモルトも販売中。ボトルは以前から販売されている500mlで統一されているので、わかりやすいですね。そして可愛らしい笑



・・・と、ひとまずここまで。。。すでに疲れた笑

上記の6社は2010年以前にウイスキー製造をしていた企業。で、もともと私の脳みそに入っていたのもここまででした汗

それが今や100を超えているわけで。頭がパンクするわけです笑

いつになるか分かりませんが、一応続く。


それでは皆さん、良い夜を。

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2024年6月19日水曜日

どうしても気になる、ニッカ90周年ボトル

梅雨らしい梅雨が、広島にはまだ来ません・・・。

畑の野菜たちは大丈夫かしら。特にナスの成長が遅い・・・。

さて、そんな今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

もはや、私がわざわざ話すまでもなく、みなさんご存知の通り「ニッカ 90周年限定ボトル」となる商品が7月に発売されます!!

その名も"The Nikka Nine Decades"(ザ・ニッカ・ナインディケーズ)

上記オフィシャルサイトから

1934年創業から90周年。

古い原酒で1945年の余市原酒や設立まもない頃の宮城峡(1969年設立)原酒も使われているのだとか!!

門司工場・さつま司蒸溜蔵のグレーンなども使われた惜しみないブレンデッド。

恐ろしい笑

ボトルデザインは、以前から販売されている"The Nikka"シリーズのものが踏襲されています。

気になる価格は30万円。んー、頑張ってみようかな・・・いや、きっと嫁さんに殺されるな笑

Alc.48度っていうのもそそられますよねー。マスターブレンダーの尾崎さん、恐ろしいことしてくれますよねぇ笑

っとまぁ、どうしても最近気になってしょうがないので記事にしてみました。あまり新商品の情報などブログに最近は上げていなかったので久しぶりすぎますが・・・。マイペースすぎてすいません汗

ジャパニーズウイスキーで言うと、今年の秋はシングルモルト発売の波が来そうですね。新潟亀田蒸留所さんも3年以上経過した「シングルモルト・ジャパニーズ・ウイスキー」の発売を表明されていますし。あとは新道蒸留所さんとか井川蒸留所さんとか。

今や120ヶ所以上とも言われる日本のウイスキー蒸留所。その行く末や如何に。

と言うことで、近々ジャパニーズ・ウイスキーの状況を個人的に整理した記事を書こうと思います。じゃないと、頭が追いつかないので笑

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

お中元 送料無料 ギフト ニッカザ・ニッカ TN‐G
価格:8,415円(税込、送料別) (2024/6/19時点)



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2024年5月25日土曜日

BAR:RITZ CARLTON京都 THE BARさんにて

RITZ CARLTON京都 THE BARさんにて。


なんともおたかさそうなボトルをテイスティングさせていただきました。

改めて写真を見ても、お高い・・・笑

ニッカウヰスキーさんの限定ボトル。余市2019宮城峡2019

これらのボトルは宮城峡蒸留所の50周年を祝ってリリースされたものです。

余市2019
力強く厚みのある味わいの余市モルト原酒の中から、5つの年代の原酒をヴァッティングしました。ダークチョコのようなビターな味わいや、香ばしい麦のコクが特長です。オーク由来のバニラの香りに加えて力強いピートの余韻をお楽しみいただけます。

 パッケージデザインは、フロスト加工を施した黒のボトルに黒の商品ラベルを重ねました。「宮城峡」「余市」のブランドロゴや商品名を白字で書くことで、高級感のあるデザインとしました。背景には、各蒸溜所のイラストとともに宮城峡蒸溜所の気候風土の特徴である“森”、余市蒸溜所の気候風土の特徴である“海”のデザインを施しました。
宮城峡2019
華やかで軽やかな味わいの宮城峡モルト原酒の中から、宮城峡蒸溜所で初めて蒸溜された原酒(ファーストドロップ)を含む、5つの年代の原酒をヴァッティングしました。シェリー樽由来のコクのある甘さ、芳醇で豊かな味わいが特長です。長期熟成を経たシェリーのような甘い香りに加えて、カシューナッツのような滑らかさ、ほのかなピートの余韻をお楽しみいただけます。
以上、アサヒビールのニュースリリースから引用。


余市2019に関しての感想。

ミズナラ、シェリー、スモーク

多分、どっかにミズナラの樽が使われているはず。。。確証はない笑
でも、ミズナラ感が強く感じられる面白い余市、というかなんだか「懐かしい余市」

元々、個人的に余市は「日本一美味しいシングルモルト」だと思っているので。大学生の頃は余市10年とか手頃な価格で買えてましたしね。「手頃」と言っても大学生にとっては高かったですが笑


宮城峡2019に関しての感想。

PX

うむ、我ながら感想が雑www

いや、それくらいシェリーの甘さがしっかり出ていたと言うことです。

余市も宮城峡も素晴らしいボトル。このリミテッドエディションは買いですね。と言っても、庶民には買えないくらいの価格になっちゃってますが・・・汗

いやぁ、飲ませてもらえて本当に良かった。感謝感謝です。


https://amzn.to/3R0NuR0



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2024年1月28日日曜日

ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 PEATED CASK FINISH


ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 PEATED CASK FINISH

ジャパニーズ・ブレンデッド
Alc.40%
昨年9月に発売された商品。スタンダード品である"PREMIUM"について綴ったのが以下の記事。

いわゆる「ジャパニーズウイスキーの定義」に完全に則った商品。

日本洋酒酒造組合が作成した「ジャパニーズウイスキーの定義」は、ざっというと以下の通り。

1.以下の品質基準を満たすこと。
・原材料には麦芽、穀類、日本国内で採水された水のみを使用すること。また、麦芽は必ず使用すること。
・糖化、発酵、蒸留は日本国内の蒸留所で行うこと。また、蒸留留出時のアルコール分は95%未満であること。
・貯蔵に当たっては、内容量700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること。
・色調の微調整のためにカラメルの使用を認める。

2.表記上は「ジャパニーズ」と「ウイスキー」の文字を統一的且つ一体的に表示し、文字の間を別の用語で分断してはいけない。  
3.「日本ウイスキー」「ジャパンウイスキー」等の同義語や外国語への翻訳時にも上記の品質基準を満たしていなければならない。 
 
4.日本を想起させる人名・都市名や山岳名等の地名・日本国の国旗及び元号等も、上記の品質基準を満たしていないものに使用してはいけない(品質基準を満たしていないことを明示している場合を除く)。
この内規が定められたのが2021年2月で、同年3月31日以前に販売されたウイスキーについては表記の変更まで3年、つまり2024年3月までは猶予期間となっております。よって、来年4月からは猶予期間が終わっていよいよ色々とジャパニーズ・ウイスキーとしての取り締まりが始まるというわけです。

この件に関しては今後も啓蒙活動していく必要があると思っております。

というのも、ウイスキーに興味がある人以外にとっては????な話。

そもそも「ウイスキー」とはどのように定義づけされているものなのか。法律上の定義は。そしてこの内規の目的と役割、効力とは。

みたいな諸々を多くの方に知っていただいて、近い将来法律にしてもらう必要がある案件だと考えております。

そのためにも啓蒙活動は必要です。


さて、あまり熱くなりすぎないうちに、今回のPEATED CASK FINISHについて。
スモーキーな燻煙香をもつウイスキーが熟成された樽で、
ウイスキーをフィニッシングさせた
ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内 PEATED CASK FINISH。
煙をくゆらせたような特有の風味と香りが、
ウイスキーにコクのある甘みをもたらします。
オフィシャルサイトから引用。

ボトルに"FINITION TOURBÉE"(フランス語:ピート仕上げの意)と書かれているのもオシャレ。

前回のPREMIUM同様に、SAKURAO DISTILLERYで蒸留されたモルト原酒とグレーン原酒をブレンド。そしてこのCASK FINISHシリーズはその名の通り、特徴ある樽で追熟させたシリーズです。

オレンジピール&生姜紅茶でフィニッシュ炭
香り
ナッツ、柑橘、リンゴ、バナナ、バニラ、土

オレンジピール、生姜紅茶、舌にヒリヒリと残る

余韻
炭、泥、ダークチョコレート、軽やかだが長い

得点 80点
PREMIUMでも書かせてもらったように、「若さ」は否めません。が、上出来(超上からwww)。

ハイボールでもいただいてますが、ストレートよりもハイボールの方が美味しいかも。

ほんのり塩のニュアンスも感じ取れるので、ハイボールに黒胡椒をかけるスタイルでいただいても合いそうです。タリスカー的な。




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2023年12月26日火曜日

BAR:京都お酒の美術館 三条烏丸本店さんにて

京都お酒の美術館 三条烏丸本店さんにて。


Johnnie Walker Black Label 70's & 80's
ジョニーウォーカー ブラックラベル 70年代流通・80年代流通

スコッチ・ブレンデッド
Alc.43%

お酒の美術館さんの総本店。お酒の美術館さんと言えば、やはりジョニーウォーカーのオールドボトルですよね。

今回はブラックの70年代流通と80年代流通をいただきました。

写真の右が70年代、左が80年代です。

店員さん曰く、ジョニ黒は70年代/80年代で大きく味が変わっているとのこと。

70年代は比較的シェリーが濃くてリッチな印象。80年代はシェリーは軽くなり、スモーキーさが強調されている、そんな印象を受けました。

しかし、流石に状態が良いですね。どちらも非常に美味しくいただけました。


ブレンデッドジャパニーズウイスキー"龍流"

ジャパニーズ・ブレンデッド
Alc.43%

お酒の美術館さんのオリジナルボトル第3弾。我らがサクラオディスティラリーとのコラボ商品。サクラオが自社蒸留したモルトとグレーンで作られたブレンデッド。

「龍流」は、その構成する原酒の全てが単一の蒸留所(SAKURAO蒸留所)でつくられた、世界的にも珍しいブレンデッドウイスキーとなります。モルト、グレーン、いずれの原酒も熟成期間は3年以上であり、バーボン樽とミズナラ樽で熟成された原酒をブレンドの軸に構成。スモーキーでフルティーなモルト原酒に、ふくよかでエステリー、ボリュームのある味わいのSAKURAO蒸留所のグレーンが交わり、ブレンデッドウイスキーながら蒸留所の個性がしっかりと感じられます。
我が家でも飲んでいたブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内PREMIUMと比べると、スモーキーさが顕著。ふっくらとしたボディ感で飲みやすいですね。

ストレートでもハイボールでも美味しくいただけるやつです。


最後に3本並べて撮影。素敵な時間をありがとうございました。


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2023年10月24日火曜日

BAR:大阪Bar UKさんにて

大阪Bar UKさんにて。

マニアックなオールドボトルを良心的かつ明朗会計でいただける素敵なお店。


古い余市10年を注文させてもらったところ、現在は廃盤中の竹鶴12年をサービスいただきました。なんとも至福。

余市10年を飲むと10数年前、大学生の頃を思い出します。あの頃は酒屋さんに行けば普通に変えてましたから。大学生からしたら安いとは言えない価格帯ですが、社会人になってみるとめっちゃお得だったなぁと。あの頃の私は「一番美味しいシングルモルト・ジャパニーズは余市だ」としょっちゅう言ってましたねぇ。いまだにそう思っていますが笑


J&B15年のオールドボトル(特級)。オールドボトルのシェリー樽の古臭い香りってたまりませんよね。心臓が落ち着くって感じ。心臓はあんまり落ち着いたらダメか笑


こちらのBlack & White(特級)もサービスでいただきました。メニューにあった「ブラック&ホワイト12年」を注文したところ、「奥から出すのが大変」と言うことで、こちらをサービスで・・・汗

Black & Whiteは現行品もそうですが、ハイランドと思われるピート感が程よく、そして土っぽさや華やかな香り・甘さが絶妙。そりゃ、長年愛されるわけですわ。敵いません。



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2023年10月4日水曜日

ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内PREMIUM


ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内PREMIUM
Blended Japanese Whisky Togouchi Premium

ジャパニーズ・ブレンデッド
サクラオブルワリー&ディスティラリー
40%

オフィシャルサイトはこちら。

「戸河内ウイスキー」なるブランドは以前から存在しておりましたが、今回ついに「ジャパニーズ・ウイスキー」の定義に準ずる商品にリニューアル。

日本洋酒酒造組合が作成したジャパニーズウイスキーの定義は、ざっというと以下の通り。

1.以下の品質基準を満たすこと。
・原材料には麦芽、穀類、日本国内で採水された水のみを使用すること。また、麦芽は必ず使用すること。
・糖化、発酵、蒸留は日本国内の蒸留所で行うこと。また、蒸留留出時のアルコール分は95%未満であること。
・貯蔵に当たっては、内容量700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること。
・色調の微調整のためにカラメルの使用を認める。

2.表記上は「ジャパニーズ」と「ウイスキー」の文字を統一的且つ一体的に表示し、文字の間を別の用語で分断してはいけない。 
3.「日本ウイスキー」「ジャパンウイスキー」等の同義語や外国語への翻訳時にも上記の品質基準を満たしていなければならない。 
4.日本を想起させる人名・都市名や山岳名等の地名・日本国の国旗及び元号等も、上記の品質基準を満たしていないものに使用してはいけない(品質基準を満たしていないことを明示している場合を除く)。
この内規に則った商品として生まれ変わったのが今回の「戸河内ウイスキー」ということです。

この内規が定められたのが2021年2月で、同年3月31日以前に販売されたウイスキーについては表記の変更まで3年、つまり2024年3月までは猶予期間となっております。よって、来年4月からは猶予期間が終わっていよいよ色々とジャパニーズ・ウイスキーとしての取り締まりが始まるというわけです。

ただ、この内規はあくまでも組合内での取り決めであって、法的罰則はありません。

従って、組合に属していない企業がどうしてようが関係ないわけで。

私個人としては、私の目が黒いうちにこれを法律に持っていくのが定めだと思っております。

それがジャパニーズ・ウイスキーの品質やブランドを担保するとともに、先人たちの思いでしょう。

でも、最近よく思うことには、「ジャパニーズ・ウイスキーかどうか」を気にしている人は非常に少ないという事実です。

上記の内規について知っているという方は非常にレアで、ほとんどの人が「ウイスキー」と書かれていて日本のメーカーが作っているものであれば、それ即ち「ジャパニーズウイスキー」として取り扱う流れはなかなか変わらないと思います。

やはり法律として「ウイスキーとは何か?」を正す必要があると思いますが、時間がかかりそうです。私の目の黒いうちにね笑


さて、小難しい話はここまでにして改めて「ブレンデッドジャパウイスキー戸河内PREMIUM」について。

これは、サクラオブルワリー&ディスティラリーで蒸留されたモルトとグレーン100%で作られた「ジャパニーズ・ウイスキー」です。

まず、国内でグレーンウイスキーを製造している会社はまだまだ少なく、大手のサントリーやニッカ、キリンの他には吉田電材やマルス、嘉之介くらいでしょうか。すいません、このへんは勉強不足です。

とりあえず2023年10月現在で、ジャパニーズのブレンデッド・ウイスキーを自社原酒で市販できているのは先述したサントリー、ニッカ、キリン以外にはこのサクラオブルワリー&ディスティラリーしかありません。ここは特筆すべきですね。

また、サクラオブルワリー&ディスティラリーのグレーンウイスキーは、単式蒸留(2回蒸留)で、かつ大麦麦芽:未発芽大麦=1:10で作られています。割合比率は違いますが、アイリッシュのシングルポットスチルウイスキーみたいな原材料です。


フルーティー&ナッツ、バニラな余韻
香り
りんご、バナナ、ミント、レモン、アールグレイティー、ナッツ

ミルクチョコレート、アーモンドナッツ、ビスケット

余韻
程よく長い、軽やかにウッディ、バニラ、ハチミツ

レーダーチャート
得点 82点
まだまだ熟成期間が若いであろうことは否めないブレンデッド。ただし、スコッチの若い熟成のブレンデッドよりも色濃くグレーンの甘味が出ていると思います。

強いて言えば、グレーンの樽がまだ若い。「バーボン感がうるさい」という感じですかね。後味が時にバーボンのうっすい感じになる。2ndフィル、3rdフィルになるに従って落ち着いていくのかなぁと思いながら。

本当、シングルポットスチルウイスキーな甘味の出方かと。それでいて、さらに柔らかさを感じるのはジャパニーズならではかもしれませんね。


何はともあれ、ジャパニーズウイスキーでこの値段は本当におすすめ。我が家は常備する方向で検討中です。