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2020年6月8日月曜日

思い出のウイスキー ④余市10年

1ヶ月ぶりの企画w
前回のJohnnie Walker Blue Label(ジョニーウォーカー・ブルーラベル)と、時系列では逆になりますが、大学生の頃に飲んだ余市10年を。
https://d-ksmt.blogspot.com/2020/05/johnnie-walker-blue-label.html


シングルモルト・
ジャパニーズ・ウイスキー
学生時代、Johnnie Walker Black Label(ジョニーウォーカー・ブラックラベル)との出会いから、一気にスコッチ・ウイスキーの虜になってしまったわけですが、「日本のウイスキー」にも興味は尽きませんでした。

と言ってもそんなにお金があるわけでもないので、よく飲んでいたのはサントリー角瓶、白角、黒角、角瓶プレミアムといった角シリーズ。サントリーのRED(レッド)OLD(通称だるま)なんかもよく飲んでいました。

そんな中出会ったのが「スモーキーなジャパニーズ・ウイスキー」余市10年。ニッカ・ウヰスキーの誇るシングルモルト。当時はまだノンエイジではなく、10年物が5,000円くらいで売られていました。他にも12年、15年、20年があったと思います。

余市宮城峡といったニッカ・ウヰスキーのシングルモルトは、2015年8月をもって年代ものを終売し、ノン・エイジを販売開始。ニッカ・ウヰスキーの代表格であるブレンデッドモルト・ウイスキー「竹鶴」の原酒確保のため、という説明を見た記憶があります。

現在ではこのノン・エイジが5,000円前後で売られています。いやー、ジャパニーズ・ウイスキーの相場は上がりましたねー。本当に。

日本でシングルモルト・ウイスキーと言えば、当時はサントリーの山崎白州。ニッカ・ウヰスキーの余市宮城峡。それとイチローズモルトくらいでしたね。そんな時代に出会った余市10年はスコッチ・ウイスキーに傾倒していた私にグサリと深く刺さりました。


日本最高の
スモーキー・フレーバー
余市は、日本ウヰスキーの父・竹鶴正孝氏(以下マッサン)がスコットランドに近い環境で理想のウイスキー作りに励むべく選んだ地。

余市蒸留所
2年前の2018年5月に私も訪れました。思い返すと、本当に最高の体験でした。いやー、毎週末行きたい。何回目かに摘み出されるでしょうが笑
https://d-ksmt.blogspot.com/2018/05/blog-post.html

マッサンが「スモーキー・フレーバーのウイスキー」を作るべく、天然のピート(泥炭)が採取できるこの冷涼な地に蒸留所を設立したのは1934年。現在でも石炭直火蒸留を続ける世界でも稀有な蒸留所。そんな余市蒸留所で作られるシングルモルト・ウイスキーは、他のジャパニーズ・ウイスキーにはほとんど見られない「スモーキー・フレーバー」を有する、これが最大の特徴。スモーキーかつフローラルでソルティ。

余市10年はまさにそんな特徴が凝縮され、かつ入門編としてわかりやすい。改めて素晴らしい一本でしたね。大学生時代1回しか買えませんでしたが(結構高価だし)、非常に美味しく、スコッチ・ウイスキーに傾倒していた私をジャパニーズ・ウイスキーに(ある意味)戻してくれた、そんな一本だと思います。





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2018年6月24日日曜日

桜尾蒸留所


4月の廿日市・さくら祭りの折、祭りの開催されている公園から徒歩圏内にある中国醸造さんにふらりと息子と歩いた。

中国醸造さんは、桜祭りに合わせて蔵開きがされており、中に入ることができたのでそのままズカズカと入りました。

すると、そこには最近できたばかりの新しいクラフトウイスキーの蒸留所が!!


SAKURAO DISTILLERYというオシャレな看板の中には、最初の写真の蒸留釜がありました。作ったばかりということもあり、超綺麗!!

オフィシャルサイト
https://www.sakuraodistillery.com/

確かに最近、こちらの「桜尾」と書かれたジンをスーパーでもよく見かける。

広島初のシングルモルトウイスキーを製作中だそうです。
リリースされる3年後の2021年が待ち遠しいですね。いったいどんなウイスキーが登場することやら。

個人的には15年後くらいにしっかり熟成された原酒をボトリングしたものが出されるのが楽しみ。まー、クラフトウイスキーで生産量も少ないだろうし、ただでさえジャパニーズウイスキーの値段は高騰しているので、15年ものとか「は?」って思うような値段でデビューするのでしょうが・・・。

最近は世界中でクラフトウイスキーがブームになっており新しい小さい蒸留所が続々オープン。10年後のウイスキー界はとても賑やかになっていることでしょう。その中でもひときわ輝きを放ってほしいと「桜尾蒸留所」に期待を寄せるのであります。頑張れ!広島シングルモルト!!


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2018年5月20日日曜日

余市蒸留所訪問 その3

余市蒸留所訪問についての第3回。

第1回は入り口から蒸留棟。第2回は混和棟から旧竹鶴邸でした。
ということで、第3回はいよいよ終盤、ウイスキー博物館から。

ウイスキー博物館は、ウイスキーやスコットランド、ニッカ、竹鶴政孝氏の歴史・文化をたくさんの資料で学ぶことができる施設。


まずは、混和棟にあった樽の説明を改めてしてくださっている資料。写真には残していませんが、この上には実際に樽がそれぞれ置かれていて、大きさの違いなどが一目でわかります。




それから圧巻だったのは、樽に貯蔵されてからのウイスキーの着色具合を見ることができる資料(上3点の写真)。無色透明の0年から5年、15年とその色合いの変化を比べることができます。欲を言えば、もう少し細かく刻んでいただいて、たくさん並べているのを見てみたいものです。1年でどれくらい変化していくのかを。

この他にも、ピートや原料となるモルトも触ることができました。


次に、上の写真のものが記念すべきニッカウイスキーの「第1号ウイスキー」。「Rare Old NIKKA WHISKY」という名前で昭和15年10月に発売されたそうです。刻まれたボトルデザインがまた良いですね。


NHKで放送された朝ドラ「マッサン」の資料もたくさん並んでいました。ドラマで登場した商品や「鴨居ウヰスキー」、「清酒 亀山」などなど。自分も観ていましたが、あのドラマの影響力は大きかったんだなと改めて実感。


ウイスキー博物館には、有料で試飲ができるバーが併設されていて、余市蒸留所限定のボトルなども飲むことができました。ショップでも売られていない「2000's 余市」をいただきました。余市の良いところを余すとこなく感じられるシングルモルト・ウイスキー。度数57%、貯蔵されていたのは2000年〜2009年。心地よいピーティとソルティ。果実味も爽やかに加わり、全体的にはウッディが前に出た印象でしたが、蒸留所限定というのが本当に惜しい、バーに置いておいてほし逸品でした。


博物館を後に、ニッカ会館の無料試飲コーナーへ。
こちらでは成人一人に「余市シングルモルト」「スーパーニッカ」「アップルワイン」を1杯ずついただけます。至福。アップルワインがこれまた美味しいんです。


それから、レストラン樽へ。
こちらでは竹鶴17年をいただきながら昼食をいただきました。




レストランで一番のお目当、ラム肉のしゃぶしゃぶ。赤ワインとウイスキーでしゃぶしゃぶするという贅沢ぶり。臭みほぼゼロ。とても美味しいラム肉でした。


そして最後にディスティラリーショップ ノースランドでお土産を買って帰りました。自分へのお土産が上の写真。余市蒸留所限定の余市シングルモルト「ピィーティ&ソルティ」、「ウッディ&バニリック」「シェリー&スウィート」の3本と余市ロゴ入りのショットグラス。

改めて余市蒸留所訪問は、素晴らしい経験でした。北海道に行かれる際はぜひ。
それでは。

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2018年5月16日水曜日

余市蒸留所訪問 その2


ゴールデンウィークに訪れた余市蒸留所について。第2弾。
前回の第1弾は、入り口から蒸留棟までのことを書かせていただきました。


今回は、まず蒸留塔の隣にある混和棟から。
こちらにはウイスキーの貯蔵に欠かせない樽について、詳しく資料が展示されておりました。まず、出迎えてくれたのはミズナラの原木。ジャパニーズウイスキーならではの樽材。これを縦に4〜8等分に割るそうです。


カット・乾燥した側板を2〜3時間蒸した状態で、型に入れてプレス。樽独特のカーブを生み出すとのこと。側板にカーブをつけて並べながら中に入れる液体が漏れることがないようにする非常に重要な工程と説明されていました。


こんなことも教えてくれるんですね!改めて勉強になりますっていう資料が。
樽の種類と名前を一覧で簡潔に教えてくださっているありがたいものです。


文字に起こしてみます。

バレル BARREL
容量/約180リットル。別名バーボン樽。バーボンウイスキーには、内部を焼いた新樽は1度しか使いません。バーボンの空樽は、モルトウイスキーやグレンウイスキーの熟成に適しており、貯蔵に使用されます。

ホッグスヘッド HOGSHEAD
容量/約250リットル。ホッグ(HOG)は養豚業者が使う言葉で、成長した食肉用の雄豚のことです。この樽と豚一頭の重さが同じらしく、愛称のようにホッキーともいわれます。

パンチョン PUNCHEON
容量/約500リットル。ずんぐりと短く太い樽で、もともとはワインや、ビールの貯蔵に使われた樽を意味する名のようです。

シェリーバット SHERRYBUTT
容量/約500リットル。パンチョンと同じ容量でも、形はかなり違います。シェリー酒の空樽は、モルトウイスキーの熟成に適しており、貯蔵に使用されます。

とてもわかりやすい。素晴らしい!


次に向かったのは発酵棟。
これまたものすごく大きな発酵槽。


写真は本当にごく一部なのでなかなか迫力が伝わりづらいですが、本当に大きいんです。


それから給食室の前を通り。


竹鶴政孝氏の胸像を拝み。


旧竹鶴邸へ。
竹鶴邸には、奥さんであるリタさんがよく弾いていたというピアノが流れ、所謂「客間」が一般開放されているわけですが、家全体の模型が以下。


玄関の天井もとても高く素敵。


そして、竹鶴氏が毎日1瓶のウイスキーを飲んでいたとのことで、ボトルとグラスが。テレビドラマ「マッサン」でも毎日1瓶飲むことは紹介されていましたね。 それは飲みすぎだ、とさすがに思います笑



それから一号貯蔵庫へ。


実際に眠っているウイスキー樽を見ることができるのは本当にありがたい。とても貴重な経験でした。ここに少なくとも3年は眠っているわけで。エンジェルシェアが少しずつ樽内部から消えていきながら・・・って考えてたら、ものすごいロマンですよね。本当にウイスキーって素晴らしい!

続く。

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2018年5月9日水曜日

余市蒸留所訪問 その1

ゴールデンウィーク休暇を利用し、家族で北海道旅行に行ってきました。
前半は小樽を拠点に、小樽・積丹・余市を観光。後半は旭川を拠点に旭山動物園と美瑛ドライブ。小樽から旭川への移動日には札幌市内をぶらり観光。といった旅でした。

そんな旅の中で、私的に一番の目玉としていたのが、余市蒸留所訪問。
何を隠そう、ジャパニーズウイスキーのシングルモルト中、一番好きな蒸留所がここ余市。日本ウイスキーの父・竹鶴政孝氏が創業したニッカウヰスキーの総本山。他のジャパニーズウイスキーでは味わえない独特のスモーキーと塩味。そこにフルーティなエッセンスが随所に感じられる最高のシングルモルトの一つが余市だと思っています。


余市蒸留所では、案内付きの見学もできますが、今回は家族で行っていたこともありますし、自由に移動させてもらいたいという考えから自由見学をさせていただきました。


小樽駅から20分弱、電車に揺られて降りた余市駅。坂の多い小樽とは違い平坦な大地が印象的。「ウイスキーと果物の町」という表記を何箇所かで見ました。実際、リンゴやブドウをはじめとする果物が多く栽培されているようで、余市ワインも有名。ニッカウヰスキーでもリンゴワインなんかも作ってますしね。

余市駅から徒歩3分。アクセスのとても素晴らしい位置に蒸留所はあります。上の2枚目の写真がまさに駅から歩いてきて初めに目にする入り口の門です。蒸留所内の見学は無料でできるんです。案内付きの見学は予約が必要ですが、こちらも無料。これまた素敵。


 門を潜ると、そこは異世界。スコットランドの景色かってくらいスコットランド感。

ニッカウヰスキーのHPでも「日本のスコットランド」って書かれてましたが、なるほど。本当にびっくりします。ワクワクが収まらない。。。

門から入ってすぐ左にある見学待合所。ニッカウヰスキーの優しい顔のおっさんがお洒落なステンドグラスで迎えてくれました。






改めて外に出て程なく、乾燥棟がありますが、中は立ち入り禁止になっていました。そして、その乾燥棟の向かいあたりにあるのが、この蒸留棟。世にも有名な注連縄がなされた蒸留窯は神々しく、見ていて圧倒されます。

蒸留棟の中は、少し蒸し暑く、酵母の甘い香りと炭の香りで満たされていて、とても気持ちの良い場所でした。

正面からNo.1の蒸留窯を拝む。やはり神々しい。世界で唯一になってしまった石炭直火蒸留。貫かれた余市蒸留所の精神を感じていると、まさに炭を入れる作業の方がおいでになり、じっと見入ってしました。

当たり前のことではありますが、炭を入れる扉を開けたら中は燃えているわけで。とても熱かった。その迫力はとんでもないものでした。


最後に改めて全体像を。こうして見ると、蒸留窯がたくさん並んでいることがわかります。4月に廿日市の中国醸造さんが新しい取り組みとして作られた桜尾蒸留所を見てきましたが、やはり規模が違う。クラフト蒸留所とは比べ物にならない設備の大きさ・規模・充実。さすがは老舗のジャパニーズウイスキーメーカーです。初留基が4本、再留基が2本稼働しているそうです。が、全部で8基あったような気がします。いやー、写真で見直しても本当に神々しい。素晴らしい場所です。

続く。

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