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2024年11月7日木曜日

Cutty Sark Aged 12 Years


Cutty Sark Aged 12 Years
カティ・サーク12年

スコッチ・ブレンデッド
Alc.40%
輸入:マツダ

カティ・サークのオフィシャルサイトはこちら。

我ながら今更なんですが、12年を購入したのは今回が初めて。


もともとカティ・サークを1923年に完成させたのはロンドンのBBR(ベリー・ブラザーズ&ラッド)社。アメリカ市場向けにマイルドでライトな仕上がりで、無着色というのも売りのブランド。

ブランド名は中国から紅茶を運んだ高速帆船(ティークリッパー)であるカティーサーク号が由来。ブランド権は長らくエドリントン・グループが握っていましたが、現在はフランスのラ・マルティニケーズ社が所有しております。なので現行品は同社が所有しているグレンマレイ蒸留所(モルト)やスターロー蒸留所(グレーン)の原酒が主なのだろうな、とか思うのは深読みかもしれません。


ふむふむ。最近、嫁さんの影響で紅茶も良く飲む私にとっては、当時の中国紅茶も非常に気になりますね。そもそもイギリスって中国の紅茶が欲しかったんですもんね。

それが今ではインドやスリランカの紅茶が日本国内でも「紅茶」の主流になっているなんて、歴史はややこしいものです。

・・・まぁ、この辺はあまり深入りしないようにします。



軽やかでありながら複雑
香り
軽やかなフルーツ、キャンディ、ベッコウ飴、ビスケット、革用のオイル、ヘーゼルナッツ

ライト〜ミディアムボディ、さっぱりしたバニラ、ほんのりスパイシー

余韻
あっさりしているがやや長め、後半にかけてスパイスが強まる


得点 85点
ライトなのかと思わせて、なかなか味わい深い。これが12年熟成の成せる技なのかもしれませんね。ストレートでもソーダ割でも美味。さすがは私の大好きなBBR社が作った銘柄です笑

カティ・サークのノンヴィンテージ(NV)とは全くの別物といった印象ですね。同じシリーズとは思えない。思えば、カティ・サークは以前飲んだプロヒビションとかも美味しかったしなぁ。

正直、NVはあまり好みではないのですが、それ以外のシリーズは一目置いておいた方が良いのではないかと思われます。隅に置けないやつです笑

https://amzn.to/3NV7PWf

それでは皆さん、良い夜を。

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2024年11月3日日曜日

Johnnie Walker Red Rye Finish


Johnnie Walker Red Rye Finish
ジョニー・ウォーカー レッド ライ・フィニッシュ

スコッチ・ブレンデッド
ボトルNo.RRF1 336925
Alc.40%
輸入:麒麟麦酒

ライウイスキー樽でのフィニッシングをかましたスモールバッチ。


ライウイスキー樽由来と思われる「香ばしさ」というか、「スパイシーさ」というか。なかなか良い出来だと思います(上から目線ですいません汗)。

現在は弊社蒸留所であるポートダンダス蒸留所の原酒を含み、1stフィルバーボン樽で熟成後、ライウイスキー樽で後熟。

ポートダンダス蒸留所は、1811年創業で2010年に閉鎖されたグレーンウイスキー蒸留所。1877年のDCL社創設6社の1つ


スパイスとハーブで若干スモーク
香り
スパイス、ウッド、オイリー、ハーブ系のソーセージ

若干スモーキー、スパイシー、キャラメル、ナッツ

余韻
ハーブ、甘ったるい重み、アルコール感

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは和らぎクローヴ系。味はスモーキーが少し際立ち、余韻はアルコール感が増す。

得点 75点
決して悪くない。「アルコール感」という表現が適切かどうか。ただツンツンした当たりの強さを感じるのは否めないのだけれど、はっきり言って1000円前後で買えるよくわからない銘柄のブレンデッド・スコッチのそれとは全く違うのでご安心を。飲めます笑

これがライ・ウイスキー由来だと言われるとそうなのかもしれない。ここは好みが分かれるところでしょうね。私は好きでも嫌いでもない(もっとも曖昧www)。

個人的な見解としては、通常のジョニー・ウォーカー レッドよりは好きかな。面白いと思います。ソーダ割も吉。

https://amzn.to/3C8Iplp


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2024年11月2日土曜日

君が思い出になる前に


スピッツさんの名曲ですね。1993年発表。

うむ。

それはさておき笑

今回、「思い出」になってしまう前に揃えておこうということでThe Famous Grouseシリーズをとりあえず6種類買い揃えました。


ブランド権が現在のエドリントン・グループからウィリアム・グラント&サンズ社へ譲渡されることが決定した、ということに関しては先月の記事で触れされていただきました。

今回は予算2万円で揃えさせていただいた次第。本当は16年とかも揃えたかったけど、ちょっと値段上がりすぎてて遠慮しました・・・。

それにしても改めてボトルが並んだのを見て思うのは、みんな雷鳥が右向きっていうことなんですよね。もしかして、最初に雷鳥を描いた人(マシュー・グローグさんの娘さんだったかな?)は左利きだったんじゃないかなぁとか思うわけで。

でもシリーズの中には左を向いているボトルデザインもあったりするので一概には言えません。

そんな雷鳥さんが「思い出」になってしまう前に(だいぶ大袈裟ですが笑)、エドリントン・グループでリリースされたボトルを一通り買い集めておこうというのが今回の動機でして。

グラント社からの新しいボトルが出たら飲み比べをしてみようかな、とか思っております。

それまで飲まずに置いておけるかどうかはさておき笑

今回のは保存用として、追加で愛飲用を買っておくべきかな。悩ましい・・・。いや、買っておこう笑

https://amzn.to/3YzHT7g


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2024年10月18日金曜日

The Ultimate Bunnahabhain Staoisha 2013


The Ultimate Bunnahabhain Staoisha 2013
ザ・ウルティメイト ブナハーブン ストイーシャ2013

スコッチ・シングルモルト(アイラ)
蒸留:2013年9月6日
瓶詰:2022年3月
熟成年数:8年
カスクタイプ:リチャー・ホグスヘッド
カスクNo.900077
ボトルNo.250
ナチュラルカラー
ノンチルフィルタード
Alc.46%

オランダのインディペンデント・ボトラーズであるThe Ultimate Whisky Company(以下ザ・ウルティメイト社)からのボトル。

こちらがオフィシャルサイト。

「ストイーシャ」とはブナハーブン蒸留所のピーテッドタイプ。以前は「モアンヌ」などと呼ばれていたシリーズで、個人的な大好物の一つ。柑橘系の味わいで、私は「エナジードリンク」を感じるのがこの「モアンヌ」。

参考までに。

ということもあって、今回「ストイーシャ」に手を出してみた次第です。

てか輸入会社が明記されていない・・・。そんなことある?笑
あれ、箱とか付いてたのかな?あれ??


What is "Dechar"?

"Dechar / Rechar Hogshead"という表記は初めてみましたね。"Dechar"とは、樽内の焦付きを削り落とすことだそうです。その後、リチャー(再度焦がす)という加工をしたホグスヘッド樽ということですね。

つまり、「リチャー」だけだと、「デチャー」はせずにバーボン樽やホグスヘッド樽を再度焦がしたという解釈ですが、敢えて「最初のチャー処理された部分を削ぎ落としてますよ」ということになるわけです。

流行りの"STR樽"がS=樽内側の表面を削ぎ落とす、T=トースト 遠赤外線加熱処理、R=リチャー 再度直火で焦がすという意味ですが、この"S"と"R"を行った樽が"Dechar / Rechar"ということなのでしょう。おそらく。


湿気を伴う古紙
香り
ライム、カシス、ドライフルーツ、芝生、タバコ、紅茶、煙、カモミール

ピート、バター、麦芽、じゃがいも、コケ

余韻
程よく長い、若干カビ臭い、柑橘の皮

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはやや落ち着き、少し湿った古紙。味は樽感やチャー処理された焦げ感が増す。余韻はピトッと舌に張り付きながらより長めに。徐々にヒリヒリ。

得点 84点
香りの印象度は非常に良い、というか幅広くて面白い。ただし若さから来るものなのか不明ですが「カビ」や「コケ」を思わせるニュアンスが個人的なネガティブ。それでいて、「古紙」というニュアンスが、これまであまり感じたことのない部分で趣があるような気がします笑

なんだか、現行のOBの当たり障りのない感じに飽き飽きしてしまった時に飲むと面白い気がします。ん?どっちに対してもとんがってますかね笑

https://amzn.to/4hdkEII

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2024年10月7日月曜日

第13回Hatsukaichi Whisky Freaks : Octomore 14.1

昨日は第13回Hatsukaichi Whisky Freaks(HWF)を開催させていただきました。

この企画も13回なんですねぇ。紆余曲折ありながら、よく続いております。誠に有り難い次第です。


さて、今回は「世界一へビリーピーテッドなウイスキー オクトモア」というお題でオクトモア14.1を取り上げました。

改めてブルイックラディ蒸留所について調べてメンバーに共有させていただいたのですが、やっぱりブルイックラディって凄い蒸留所ですよね。

2001年の再開以降、ジム・マッキュワン氏のもと、誰もやったことがない取り組みや製品化を次々に行なっていて。革新的な蒸留所の代表格です。

個人的に大好きな蒸留所が多すぎて、何が「推し」なのかよくわからないくらいの状態ですが笑、ブルイックラディは本当に「推し」の一つ。特にポートシャーロットやベアバーレイは定期的に口にしたい逸品です。


こちらが今回のHWFの参加メンバーで出したテイスティングコメントとレーダーチャート。

改めてオクトモア14.1のプロフィールはこちら。

Release 2023
Barley:Concerto (Scotland Mainland)
Cask Type:Bourbon
Aged 5 years
Alc.59.6%
PPM:128.9
Un-chill Filtered
Colouring Free

穀物様の味わいがしっかりしていて、フローラル感やフルーティも感じられ相変わらずバランス感覚の素晴らしいシングルモルト。以前飲んだバッチもそうでしたが、PPMの高さを感じさせない(というか感じられないだけなのかもしれない笑)味わいの深さ。

牧歌的な雰囲気、そしてオレンジやベリー的なフルーツ感。短めの余韻が爽やか。

やはりオクトモアは恐ろしいお酒です。今年出たばかりのエディション"15"も是非飲んでみたいですね。

https://amzn.to/4h8X14j

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2024年10月5日土曜日

ザ・フェイマス・グラウスが変わるってよ

早くも10月。

先月末、衝撃的なニュースが私の耳に飛び込みました。

それがこちら。

エドリントン・グループがザ・フェイマス・グラウスおよびネイキッド・モルトのブランド権をウィリアム・グラント&サンズ社に売却したというニュースです。

日本語で紹介してくださっているサイトだと以下が非常にわかりやすいです。

エドリントン・グループは「より高級なスピリッツブランドに注力」するそうで、ウィリアム・グラント&サンズ側として「当社のポートフォリオに大きな意味を与えてくれる。多くの市場で革新と国際的成長の可能性を秘めており、将来が楽しみ」としています。

実際、エドリントン・グループが所有するグレンロセスの42年ものなんてえげつないものがリリースされていたり。

https://milroysofsoho.com/ja/products/glenrothes-42-year-old-43-70cl

同グループは他にもハイランドパーク、マッカランを所有しているのでそりゃあとんでもないプレミアムなウイスキーをリリースできることでしょう。

それはそれで期待大なのですが、雷鳥さん大好きな人間としてはなかなか複雑なわけで。


・・・これ以降の内容はただの個人的な意見、むしろ愚痴だと思って見てやってください笑

エドリントンとグラントの間でどんな契約が交わされたのかを知る由もありませんが、雷鳥の原酒構成に影響が出ることは疑いようがない事実かと。

グラント社が所有している蒸留所といえば、グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサベイ、そしてグレーンウイスキーを製造しているガーバン。これらの原酒が主要原酒になるという方向性は十分に考えられます。誤解していただくないのは、これらの蒸留所の原酒が美味しくないとは言っておりません。実際、グランツやモンキーショルダーは非常に美味しいですしね。

ただし、それらがザ・フェイマス・グラウスになり得るのか、ということに懐疑的なわけです。もしかすると、エドリントン・グループからグレンロセスやマッカラン、ハイランドパークの原酒供給を得るという契約なのかもしれませんし。詳しいことはただのファンとしてはわかりませんが。

まぁ、オーナー会社が変わって内容が変更されるということはウイスキーの宿命と言いますか、他のブランドでも繰り返されてきたことなのでとりわけ珍しい事象ではないでしょう。

ですので、取り乱しことなく冷静に物事の流れを見極めていきたいと思っているわけです。

とか、言いながらおそらく今年中に現行の雷鳥をまとめてストックするという行為には走ると思います。悪しからず笑

ウィリアム・グラント&サンズと言えば、これまで日本の輸入はサントリーおよび三陽物産が担っていましたが、来年1月からはブラウン・フォーマンへ移管するとのことで、ザ・フェイマス・グラウスもブラウン・フォーマンの管轄になるということでほぼ間違いないでしょう。

雷鳥さんはレミーコアントローさんが正規輸入代理店を退いてから正規が存在しない期間が続いていたので、代理店が安定するのは個人的にはプラスの要素でもあるのですが・・・。んーーー、複雑www

まぁ、何を言いたいのかというと、私のような雷鳥さんの大ファンにとっては

①ブランドオーナー会社は変わっても相変わらずの雷鳥さんでいてほしい
②正規輸入代理店も決まって安定して入ってきてくれる

この2点がクリアされるのであれば及第点というか、これ以上ないというか。

ただ、それでもまだ気がかりなのはエドリントン・グループがディアジオと共同経営しているノース・ブリティッシュ蒸留所(グレーンウイスキー製造)はどうなるんだろうか?ってことくらいですかね。

詳しい方いらっしゃったら是非教えてください。

もう寝ます笑

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ザ フェイマスグラウス 40度 箱なし 700ml
価格:1,958円(税込、送料別) (2024/10/5時点)


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2024年9月22日日曜日

Balblair Aged 18 Years


Balblair Aged 18 Years
バルブレア18年

スコッチ・シングルモルト(北ハイランド)
ナチュラルカラー
ノンチルフィルタード
Alc.46%
輸入:ウイック

あれ、輸入が有限会社ウイックさんってことは並行輸入か?

バルブレア蒸留所は、創業1790年とハイランドではグレンタレット蒸留所に次いで歴史が古い蒸留所です。ゲール語で「平地の集落」という意味。1970年にハイラムウォーカー社が所有し、バランタインの主要原酒に。シングルモルトはなかなか市場に出回らない銘柄でしたが、1996年にアライド社からインバーハウス社に売却されてからはシングルモルトが市販されるようになりました。

映画『天使の分け前』のロケ地になったことでも有名。

現在はインバーハウス社のオーナー企業であるタイ・ビバレッジ社の所有となっています。

こちらがオフィシャルサイト。

そしてこちらが、日本の正規輸入代理店である三陽物産のサイト。


バルブレア18年はアメリカンオークのバーボン樽にて熟成後、1stフィルのシェリー樽(スパニッシュ・オーク)にて後熟。

Google Mapから

蒸留所は、北ハイランドのエダートンという街に位置しています。東に行くとテインの街がありますので最寄りの蒸留所はグレンモーレンジィ蒸留所ということになりますかね。

どちらも訪れてみたい蒸留所の一つです。



古き良き時代を思わせるバニラ+ドライフルーツ、そしてゼスティ
香り
バニラ、洋梨、ドライフルーツ、スミレ、シナモン

ドライフルーツ、ハチミツ、バニラ、ダークチョコレート、革

余韻
フレッシュでゼスティ、年数の割には若々しく弾けるがそれが決して若さ由来のものではないことを感じさせる、枯れ草


ドロップ・アップ(1滴加水)
重たいウッディさを兼ね備えたバニラの印象が香る。味わいは少し苦味を帯びながらも相変わらず柔らかくて甘い。余韻はよりゼスティで弾ける。スパイシーで長い。ストレートよりは少しウェッティになる。なんだかオールドボトルを飲んだ時のようなドライシェリーの後味。これはある意味でクセになる

得点 89点
ふむふむ。この蒸留所からリリースされているボトルが非常に高評価を受けていることはよくわかる気がします。実に丁寧で、古き良き時代を感じさせる味わい。欲を言えば18年という熟成時間にあたり、もう少し「エレガントさ」が欲しい気がしますね。とても美味しいんですが、私のような若造を黙らせてしまうほどの納得感というか、満足感というか、圧力というか笑

ある意味ではそれらが少し弱いので、「物足りなさ」に繋がってしまっているような気もします。美味しいことは間違いないのですが、もうワンプッシュ欲しい。これは多分本当に私の欲でしかないのでしょうが・・・。

https://amzn.to/3MU2fTr

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2024年9月21日土曜日

Spearhead


Spearhead
スペアヘッド

スコッチ・シングルグレーン(ハイランド)
ロッホローモンド蒸留所
Alc.43%
輸入:都光

"Spearhead"とは、「先鋒」「槍の穂先」「先頭に立つ」といった意味の英語。

南ハイランド地方にあるローモンド湖は、面積がスコットランド最大。そのローモンド湖近くにある街・アレキサンドリアに所在するのがロッホローモンド蒸留所。

Google Mapから

こちらがロッホローモンド蒸留所のオフィシャルサイト。

一つの建物内に連続式蒸留機とポットスチルが設置されており、この蒸留所だけでモルトウイスキーもグレーンウイスキーも製造。そしてブレンディング、ボトリング設備もあるため独自に製造販売ができるということも特徴。これは、日本のウイスキーメーカーにも似たスタイルで、完全独立型と言ってもいいかもしれません。

ポットスチルもユニークで、ネック部分が連続式蒸留機の精留塔と同じような仕組みになっている「ローモンド型」と言われるポットスチルが計6基。※そのうち3基には棚段がない

そして通常のポットスチルも2基。

スチルの使い分けかどうかは分かりませんが、シングルモルトでもロッホローモンド、インチマリン、インチモーンといった色々な銘柄があります。

創業は1965年。もともとはキャラコの染色工場だったらしい。スコットランド最古を謳っていたリトルミル蒸留所(1772年創業)の第2工場としてスタート

2019年からヒルハウス・キャピタルマジメント社(香港)がオーナーに。そして現在はゴルフの全英オープン選手権THE OPEN公式ボトルとしても有名です。


ユニークすぎて、なかなか情報過多な蒸留所ですが(笑)、今回のスペアヘッドも結構な曲者。

ロッホローモンド蒸留所で作られたシングルグレーンで、100%大麦麦芽を使用してカフェスチルで蒸留されているそうです。これはニッカさんが作っている「ニッカ カフェモルト」に同じと言う認識で間違いないかと思われます。


バーボンバレルで熟成後、アメリカンホワイトオーク新樽で6ヶ⽉追熟。伝統的な⼿法のトースト樽(70%)以外に、⾚外線トースト樽(30%)も採⽤。

なんともこだわりが多い製品ですね。


ボトルデザインもレトロで可愛らしいです。これが日本では昨年秋にリリースされた新商品だなんて。


キャラメル・ウッドそして香ばしい麦
香り
キャラメル、ナッティ、ウッド、トースト、花

バニラ、りんご、オレンジ、ビスケット、クリーム

余韻
単調だが程よく長い、意外にスッキリ、香ばしい麦

得点 87点

グレーンらしからぬグレーン。連続式蒸留機で製造されているとはいえ、やはり原料が100%モルトということでグレーンウイスキーっぽいかと言われるとそうではありません。しかしモルトらしからぬモルトとも言えるかなと。これがどっちつかずで中途半端な味というわけでもなく、モルティな部分と樽由来のキャラメルやウッドがしっかりと味わえます。控えめに言っても「美味しい」です笑

ニッカのカフェモルトを以前飲んだ時に比べると「フルーツっぽい印象」は少ない気がしましたね。なんとなく。

是非試していただきたい一本ですね。



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