2021年11月22日月曜日

Kirkwall Bay


Kirkwall Bay
カークウォール・ベイ

スコッチ・シングルモルト(アイランズ オークニー諸島)
モリソン&マッカイ社
ノンチルフィルタード
46%
輸入:ウィスク・イー

まずは、武川蒸留酒販売さんによる説明。(武川さんのオフィシャルサイトがデザインリニューアルしましたね)
モリソン&マッカイは元モリソン・ボウモア取締役のブライアン・モリソンと キーパー・オブ・ザ・クエイクを受賞しているケニー・マッカイがスコットランドの パースシャーで創業したインディペンデントボトラーです。

カークウォールベイは、オークニー諸島メインランドのある蒸溜所のシングルモルト。
「北の巨人」とも呼ばれているこの蒸溜所はスコットランド最北端に位置し、フロアモルティングを行っていることでも知られています。

香りは桃やオレンジ、塩キャラメル、焼きマシュマロ、スモーク、白コショウ、ヘザーハニー。味は赤いリンゴ、バニラ、塩気を伴ったヘザーハニーの甘みとともにピートスモークが絡み合い、ジンジャー、ブラックペッパーの辛みが舌の上で弾け、ドライに切れ上がります。
スコットランド最北の島モルトらしく、柔らかな甘みとオークニー諸島を吹き抜ける潮風、そしてピートスモークが調和した一本です。

※カークウォールベイとは、オークニー諸島メインランドにある州都「カークウォール」に面した湾の名前です。
「北の巨人」とか「フロアモルティング」ってキーワードで瞬殺かと思われますが、ハイランドパー●蒸留所ですね。NV(ノンヴィンテージ)とはいえ、ボトラーズでシングルモルトとしては非常にリーズナブルかと。

オークニー諸島は、スコットランドの中でも北に位置するため、あまり木が生えず、ピートは本土やアイラ島のものとは違った独特のものになっているそうです。

また、ハイランドパー●蒸留所は、硬水を仕込み水で使用していることでも有名。現在はエドリントン・グループが所有してます。エドリントン・グループといえば、他にマッカラン、グレンロセス、そしてグレンタレット蒸留所を所有。ザ・フェイマス・グラウス(雷鳥さん)やカティーサークと言った超有名なブレンデッド・ウイスキーのメーカーでもあります。
※グレンタレット蒸留所、カティーサークは2018年ごろ、他社に売却しているようです。


さて、モリソン&マッカイ社について触れておきたいと思います。
モリソン&マッカイ社は現在モリソン・ディスティラリーズ社という名前に変わっています。

Carn Mor(カーン・モア)やOld Perth(オールド・パース)、Mac-Tarra(マクタラ)といったウイスキー・ブランドとBruadar(ブルーダー)というリキュール・ブランドを所有しています。

カーン・モアは、2019年に同ブランドのグレンファース8年を飲んだので記憶に新しいです。


オールド・パースも2018年に「ピーティ」が我が家にやってきました。こちらはブレンデッド・モルトでした。


そして、マクタラは最近酒屋さんでよく見かけます。



シリーズの概要は以下のようになっているそうです。

Carn Mor(カーン・モア)
珍しく、とてもユニークなシングルモルト・レンジ。各リリースはバッチで厳密に制限されている。

Mac-Tarra(マクタラ)
スコットランド・ゲール語で「エコー」を意味するMac-Talla。モリソン家が何世代にもわたってアイラ島と築いてきたつながりを完全に反映する、アイラ島のシングルモルト。

Old Perth(オールド・パース)
ブレンデッド・モルトシリーズ。

上記3ブランドに加えてBruadar(ブルーダー)というリキュール・ブランドも非常に気になりますが、話が長くなりそうなのでウイスキーだけで終わっておこうと思います笑

ブルーダーについて知りたい方は以下をチェック。シングルモルト・スコッチ・ウイスキーと、スローベリー、蜂蜜を混ぜて作られた度数24%のリキュールだそうです。これはこれで興味深い。

また、2017年にパースシャーにAberargie Distillery(アバーアーギー蒸留所)なる蒸留所を新設。いやー、色々してますね、さすがに。


甘さとスモーク&潮の絶妙な塩梅
さて、今回のカークウォール・ベイは、上記のブランドが成立する前に生まれた製品という認識で間違いないのかな?

香り
梨、ジョナゴールド(赤りんご)、ハニートースト、メープルシロップ、ハーブ、海水、スモーク

青りんご、ビスケット、バニラ、胡椒、爽やかなスモーク

余韻
ピリピリっとした舌触りを残しながらサッと後キレが良い、ドライ、長くはない、終盤にかけて草っぽい

ドロップ・アップ(1滴加水)
加水するとピリピリとした胡椒感が増し、生姜のニュアンスも出てくる。土や根っこといった印象が顔を出し、「畑」が脳裏に浮かぶ。しかし、これはこれで美味。

うん。OBより下手したら安く購入できることを思うと、めちゃくちゃお得。今シーズンのコスパ最強ボトルの1本かと。恐るべし、モリソン&マッカイ社。




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