前回までのシェリー、マデイラに続いて今回はポート。この3つは世界三大酒精強化ワインであるわけですが、シェリーは特にスコッチウイスキーの樽としてもよく使われていて有名かと思います。が、マデイラとポートはややマニアックかなー。
Wikipediaによるポートワインの説明。
ポートワイン(英語:Port Wine)またはヴィーニョ・ド・ポルト(ポルトガル語:Vinho do Porto)はポルトガル北部ポルト港から出荷される特産の酒精強化ワイン。日本の酒税法上では甘味果実酒に分類される。ポルト・ワインともいう。ふむふむ。ポルト港から出荷されるワインだけがポートワインなのか。なるほど。シェリーやマデイラもそうですが、このポートワインも大航海時代に大活躍したんだろうなーって感じがしますよね。酒精強化ワインは、通常のワインに比べてアルコール度数が高いので長く保存できるそうな。
私がこれまで飲んできたウイスキーでポートワイン樽と関係のあるものといえば、次のようなウイスキーがあります。
The Famous Grouse Port Wood Cask Finish
ザ・フェイマス・グラウス ポートウッドカスクフィニッシュ
https://d-ksmt.blogspot.com/2016/06/blog-post.html
大好きな雷鳥さんのポートウッドカスクでフィニッシュさせた1本。1000mlってのはちょっと多すぎな感が否めませんが・・・。700mlが探しても見当たらないー。3大酒精強化ワインの1つであるポートワイン。マデイラやシェリーとまた違った「強さ」が際立っているような感じがします。ズシッと来る飲みごたえのある代物。なんだかんだで1000mlあったことを忘れてしまいそうなほど、減っている・・・。おう。どんなコメントだよ笑 「強さ」を感じたそうです。当時を思い出して、もう少し詳しく書いてみるなら、「強さ」というのは「重さ」だと思い出されます。ズシッと来る。ラガービールで言うところの「のどごし」みたいなものかと。
Glenmorangie QUINTA RUBAN aged 12 years
グレンモーレンジ キンタ・ルバン 12年
https://d-ksmt.blogspot.com/2018/09/glenmorange-quinta-ruban-aged-12-years.html
ルビー・ポート・カスクでフィニッシュさせたノン・チルフィルターの1本。うん、これくらい複雑なことを言ってしまうくらいキンタ・ルバンは美味しかった。このキンタ・ルバンやネクタードールを飲んだあたりから、シングルモルトの中でグレンモーレンジは個人的に外せない大好きな蒸留所になりました。コメントした「割とボディは強め」ってあたりにポートワインの個性を感じます。
ライトでデリケート。果実味の強い素敵な食後酒って感じですが、割とボディは強め。
香りは白い花。ジャスミン。ミルクチョコレート。メープルシロップ。女の人の香水(アバウトすぎる笑)。ウッディ、かつスパイシー。
味わいは舌の上でピリッとしたスパイシー。糖度の高いブドウ。舌触りが異常に滑らか。セクシー。
余韻はパッと明るく、かつ長い。あー、ワインだ。って感じもある。
総じて「貴婦人」。
個人的にはグレンロセスを彷彿とさせる1本。セクシーで官能的なあたりが特に。
しかし、それでいてパッと明るく、清々しい若い娘みたいな。ん?なんか歳とったかな俺(笑)
上品さを感じる一方で、ハツラツとしたエナジーを感じる。そんな1本。これは凄い。
Cragganmore DOUBLE MATURED 13年 2000
クラガンモア ダブル・マチュアード 13年 2000
https://d-ksmt.blogspot.com/2017/04/blog-post.html
息子の誕生日に毎年呑むクラガンモア。生まれた日にたまたま飲んでいたことがきっかけで、毎年呑もうと決めた。生まれた年に飲んでいたのがオフィシャルの12年。去年がBLACKADDER RAW CASKの19年。ってことで今年がこのDOUBLE MATURED 13年。骨太で重厚なボディに、ポートウッドの上品な香りと味わい。 まったりとした余韻もGOOD。僕が思うにクラガンモアは、骨太な「男」って感じのシングルモルト。息子にも骨太な男に育ってもらいたいものです。ちょっとやそっとのことでへこたれないような。何倍飲んでも飽きがこない。やばいな、これは。後味のすっきり感が半端ない。余韻がないわけじゃないけど、すっきり爽やかな感じ。フィニッシュで使われたポートウッドの果実感、スパイシー感もさることながら、おそらくバーボン樽由来のバニラ感も素敵な甘みを演出。それでいてこの「骨太さ」をまったく失っていないという現実。沁みるわー。個人的に思い入れが強いクラガンモア。よく「スウィートで女性向けのシングルモルト」的な紹介をされるのを見かけますが、僕が思うにクラガンモアは「男性的なシングルモルト」です。このクラガンモアで感じられたポートワイン樽の影響は「上品な香りと味わい」、「果実味」、「スパイシー感」というところ。いま思い返しても素晴らしくよくできた佳酒。
んー、つまりポートって?ってなると、これはこれでまたまた難題www
力強さ、重さ、上品さ、果実味、スパイシー。キーワードを並べてみるとこんな感じかな。今度、シェリーのウイスキーと飲み比べてみますか。
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