スコッチ世界売上ランキングTOP10に入っているブランドを掘り下げていこうという企画。
今回は6位のブラック&ホワイトについて掘り下げていきましょう。
6.Black & White
ブラック&ホワイト
https://d-ksmt.blogspot.com/2015/09/black.html |
いよいよブラック&ホワイトの話ができる時が来ました。私の愛してやまないブレンデッド・ウイスキー・ブランドの一つ。写真は2015年に我が家に訪れたボトルのもの。
「1,000円台で購入できるスコッチで一番おすすめ」のウイスキーとして当ブログでも数回フィーチャーしております。
製造元はジェームズ・ブキャナン社。ブランドの所有者はディアジオ社です。製造者のジェームズ・ブキャナン(1849-1935)は、他にブキャナンズやストラスコノン、ロイヤルハウスホールドといった素晴らしいブレンデッド・ウイスキーの生みの親でもあります。
ブキャナンズ18年 |
ロイヤル・ハウスホールド |
ストラスコノン12年 |
彼の半生についてはこちらをチェック。意外だったんですが、ブキャナン氏はカナダ出身なんですね!独立して事業を開始したのは1884年。「ブラック&ホワイト」の前身である「ブキャナンズ・ブレンド」が生まれたのはこの頃と思われます。
発売当初のブランド名である「ブキャナンズ・ブレンド」。黒いボトルに白地のラベルがスタイリッシュだったため「ブラック&ホワイト」と呼ばれ、その後正式名称に。
https://d-ksmt.blogspot.com/2022/03/bar-conrod_0290287368.html |
ラベルの代名詞的な2匹の犬は、黒いスコティッシュテリアと白いウエストハイランドホワイトテリア。
その後、1909年までに「ブラック&ホワイト」は英国で最も売れているスコッチ・ウイスキーに成長。
1898年、ジェームズ・ブキャナン氏はビクトリア女王、プリンスオブウェールズ、およびヨーク公に供給するために王室御用達を受け取りました。
同年、スペイサイドにグレントファース蒸留所(現在はペルノリカールが所有)を開設し、後にさらに2つの蒸留所を買収。
1902年にパリのオフィスを開設し、その直後にニューヨークのオフィスを開設しました。
1909年、ブキャナンは当時のウイスキー会社「ビッグ3」:ブキャナン、デュワーズ、ウォーカーの合併を提案。しかし、これは成功しなかったそうです。1914年に再試行し、1915年4月にブキャナンとデュワーズは共同持株会社であるスコッチウイスキーブランドを設立し、1919年にブキャナン・デュワーズに改名。
1925年、「ビッグ3」はディスティラーズ・カンパニー(DC)と合併。ブキャナン氏は取締役でしたが、彼の年齢と健康状態の悪化のため、取締役会に出席したのは1回だけだったそうです。
こう見てみると、ジェームズ・ブキャナン氏はブレンドの天才だっただけでなく、経営の天才だったことも窺えます。
また、wikipediaによると、フランス、ベネズエラ、ブラジルで最も成功しており、現在は英国では販売されていないそうです!
キーモルト他
ダルウィニー、グレンダラン、クライヌリッシュを中心に35種類のモルトとグレーンがブレンド
間違いなく、楠本個人的な「ビッグ3」は、ブキャナン、ジョニー・ウォーカー、フェイマス・グラウスですね。フェイマス・グラウスがTOP10に、いやTOP20にすら入っていないのが残念ですが・・・。
ちなみに、2015年当時のテイスティングコメント。 https://d-ksmt.blogspot.com/2015/09/black.html 香りは花のようでちょっとスパイシーな感じも受ける。口に入れると、蜜のような甘さと全開なスパイシーが舌の上で弾む。抜ける空気に若干のスモーキーさも感じる。余韻は長く、徐々に虜にする。 それでは皆さん、良い夜を。 |
ウイスキーランキング
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントはこちらから。