2022年4月3日日曜日

第2回 Hatsukaichi Whisky Freaks を開催いたしました

春うらら。花粉症が今年は酷くて、1日中目が痒いし、最近は鼻水もひどい。肌も荒れて・・・って感じですがみなさんいかがお過ごしでしょうか?笑

先週末に第2回 Hatsukaichi Whisky Freaks(以下HWF)を開催いたしました。第1回が昨年12月。そこから蔓延防止措置の影響で次回開催が延びに延びて・・・。ようやく、第2回開催することができました。

改めてHWFとは「廿日市のウイスキー狂信者たち」の意味。皆でお金を出し合って高価なウイスキーを購入し、そのウイスキーについて勉強しながら味わう集まりです。

わかりやすく言うと、ウイスキー好きが集まってボトルを購入して飲むと言うサークルみたいなものです。

第2回のテーマは「アイランズ」。と言うことで、選りすぐりのボトルの中からメンバーで投票を行い、今回いただくことになったのがこちら。


Darkness Tobermory Aged 17 Years
ダークネス トバモリー 17年

メーカー:マスター・オブ・モルト
地域:アイランズ(マル島)
カスクタイプ:オロロソシェリーフィニッシュ
カスクストレングス
度数:50.2%
容量:500ml

インディペンデント・ボトラーであるマスター・オブ・モルト社が手がける「ダークネス」シリーズは標準的なシェリーバットの1/10サイズ(50リッター)に組み替えたフレッシュなファーストフィルシェリーの樽で3か月以上フィニッシュをかけたものをカスクストレングスでボトリング。

繊細さ、落ち着き、優雅さとは対照的な「力強さ」、「濃厚さ」、「ボリューム感」を楽しむシリーズだとのことで。

トバモリー17年はオロロソシェリーカスクでフィニッシュした17年熟成。

というスペック。このスペックだけでも恐ろしいことです。50Lのファーストフィル・シェリー樽。わおwww


https://tobermorydistillery.com/

トバモリー蒸留所
インナー・ヘブリディーズに位置するマル島にある蒸留所。

設立:1798年、ジョン・シンクレア氏(海運業を営んでいた)

現オーナー:ディスティル社(バーン・スチュワート社)
※2013年にバーン・スチュワート社を南アフリカの飲料会社ディスティル社が買収

発酵槽:オレゴン松×4基

蒸留器:初×2 再×2

仕込み水:レダイグ川

年間生産量:75万L (100万L) ※100%アルコール換算値,()内はキャパシティ

ブレンド銘柄:スコティッシュリーダー、ブラックボトル、シックスアイルズなど

ノンピート麦芽で作られる"Tobermory"(トバモリー)と、35ppmのヘビリーピーテッド麦芽で作られる"Ledaig"(レダイグ)という2種類のシングルモルトをリリースしている蒸留所です。


Mater Of Malt

次に、インディペンデント・ボトラーであるマスター・オブ・モルトですが、こちらは1985年にロンドン南東部のロイヤル・タンブリッジウェルスに創業したウイスキーショップ。

ウイスキー・マガジン誌の「アイコンズ・オブ・ウイスキー」で「ワールド・ベスト・
オンライン・ウイスキー・リテイラー」を3度受賞。

また、シングルカスクだけでなく、オリジナルのブレンデッドウイスキーやリキュールをプロデュース。WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)2015では、「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」、「ワールド・ベスト・グレーン」、「ワールド・ベスト・フレーバード・ウイスキー」の3部門を制覇。

同社のブランドであるブティック・ウイスキー(That Boutique-y Whisky)は、すべてスモールバッチ、年数表記をしないオリジナルシリーズで、私も個人的におしゃれだなーって思ってしょっちゅう狙っていますが、なかなか高価なため1回しか買ったことがない汗


気品あふれる落ち着き,スウィートなひととき
そして、いよいよ今回のダークネス トバモリー17年です。「ダークネス」シリーズが、そもそも繊細さ、落ち着き、優雅さとは対照的な「力強さ」、「濃厚さ」、「ボリューム感」を楽しむシリーズだと説明されていました。

しかし、実際に飲んでみると「力強さ」ではなく、非常に落ち着きのある味わいで、オロロソシェリーカスクのスパイシーがガツンと来るのかと思ったら優しいスパイス具合で優雅な美酒でした。加水すると果実的な甘みが増し、より楽しめました。

香り
ラズベリー、赤い果実、ナッツ、バニラ、桃、湿気、タール

リッチ、オレンジ、ナッツ、少し胡椒

余韻
ほんのりスパイシー、優雅でやや長い、ワイン

加水(ドロップ・アップも含む)
スパイシーな要素はアニスのスパイスへ変化。カシスなどの赤い果実感が増して甘みが強まる。

と言うことで非常にデリシャスな一本でした。素敵。


マリアージュ
そして今回はメンバーのO氏たっての希望でマリアージュを行うことに。マリアージュとは「料理との組み合わせによって新たな美味しさを引き出すこと」です。




しめ鯖、レーズンバター、燻製ナッツ。どれも素敵でした。お皿もこだわっていただいて。
また、レーズンバターを食べた後、ウイスキーを口にするとウイスキーのエグみ(特にシェリー樽由来のワイン感やスパイス)を強く感じて咳き込んだのは良い発見になりました。こういった発見や経験がウイスキーに対するメンバーの知見を深めていってくれると思います。次回もお楽しみに!

それでは、良い夜を。


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