2019年3月7日木曜日

宮城峡蒸留所設立50周年

ニッカウヰスキーさんの宮城峡蒸留所が、設立50周年というアニーバサリーイヤーを迎えました。

特設サイト
https://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/50th/

写真はニッカウヰスキーさんのオフィシャルサイトから。

宮城峡蒸留所は、1969年設立。宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地にある、ニッカウヰスキーのウイスキー蒸溜所。敷地面積は20万㎡。日本ウイスキーの父・竹鶴政孝氏が、余市とは違うシングルモルトを作るために探し当てた地がこの広瀬川と新川に挟まれた緑豊かな峡谷だったのです。

ウイスキーマガジン(Whisky Magazine)さんに詳しい記事が。
http://whiskymag.jp/miyagikyo50_1/
http://whiskymag.jp/miyagikyo50_2/


「ハイランド余市とローランド宮城峡」と言われるそうですが、個人的には宮城峡はローランドというよりスペイサイドのようなウイスキーという印象があります。非常にスムーズで甘美なウイスキー。現在、スコッチのシングルモルト蒸留所が密集しているウイスキーのメッカ・スペイサイド。そこで作れる上品で口当たりの柔らかなシングルモルトに近いかと。


シングルモルト宮城峡リミテッド・エディション2019
今回の目玉と言ってもいいでしょう、シングルモルト宮城峡リミテッド・エディション2019。一緒にシングルモルト余市リミテッド・エディション2019もリリースされています。


これがまた、とんでもない逸品。というのも、60年代・70年代・80年代・90年代・2000年代の厳選してヴァッティング。特に宮城峡の「60年代」といえば、1969年設立なので、稼働した最初の原酒ということになります。




「宮城峡の竣工は1969年の5月10日ですが、実は3月に試作した本当のファーストドロップがありました。竹鶴政孝が初めて味わい、感謝を込めて新川に流したという原酒です。このウイスキーには、まさにそのスピリッツを50年熟成した原酒も入っているんです」(Whisky Magazineから引用)

だそうです。末恐ろしい。
価格はオープン価格ですが、参考小売価格は30万円だそうです。これまた末恐ろしい。


宮城峡との思い出
自分自身の飲んできた宮城峡を振り返っておこうと思います。

過去振り返ってみますと、2013年に「宮城峡」をボトルで購入して飲んだ記録が残っておりました。

その後、2015年。この年はニッカウヰスキーさんが、シングルモルトの12年ものをリリースせず、代わりにノンエイジものを発売することが決まった運命的な年でありました。その際、いただいた試供品を飲みました。


懐かしい。ノンエイジものの余市、宮城峡、そして同時に発売されたブラックニッカのディープブレンド。ちなみに、宮城峡ノンエイジの感想は、

次に「宮城峡」これまで宮城峡の年ものを飲んだことがなかったので率直に「ありじゃない?」って感じです。スペイサイドでこんなシングルモルトを飲んだことがある。余市とのキャラクターの違いが際立っている感も受けました。個性が強い余市に対して、万人受けしそうなど真ん中なシングルモルトって感じです。https://d-ksmt.blogspot.com/2015/07/blog-post_22.html

と言っておりました。


昨年の夏に飲んだカフェモルトもこれまた美味でしたね。
https://d-ksmt.blogspot.com/2018/08/nikka-coffey-malt-whisky.html



カフェ式連続式蒸留機と言えば、宮城峡の代名詞存在だと思います。

カフェ式連続式蒸溜機では、トウモロコシを主原料とするグレーンウイスキーがつくられます。
宮城峡蒸溜所にある蒸溜機は1830年代にイギリスで発明されたもので、西宮工場を経て、この蒸溜所にやってきました。
カフェ式連続式蒸溜機は、今ではスコットランドでも珍しい蒸溜設備です。
他の連続式蒸溜機と比べて操作が難しく、アルコールをとりだす効率も劣るのですが、原料の香味が残るため、ウイスキー本来の美味しさが引き出せます。

ニッカウヰスキーのオフィシャルサイトより。https://www.nikka.com/guide/miyagikyo/map/map02.html

「モルト」が原料ですが、シングルモルトではなくグレーンウイスキーに該当します。それがすごく衝撃的だった。確かに単純な話で、単式蒸留機(ポットスチル)で蒸留されてないもんね、って思うんですが、「モルト」って言われるとねーって去年の夏、何時間か考えておりました笑

まず香りですが、大麦そのものって感じと、バニラとかハチミツ。メロンや桃みたいな果実。味わいは意外とスパイシーでありながら円く形が整ったバナナやバニラ。マンゴー。ミルクキャラメル。年数が若いんでしょうか、若干角がたった感じも否めない。最後に凝縮された苦味が残るけど、これがまた嫌じゃない。余韻はザラメ。シュガートースト。爽やかですね。
総じて非常に美味しい心軽やかになれるウイスキーです。ぜひ、このシリーズの10年とか12年とかの年代物が飲みたい。

というのが当時の感想。


それから2017年に飲んだ伝説のブレンデッドウイスキー
https://d-ksmt.blogspot.com/2017/12/blog-post_23.html


バーで飲んだもので、結構に酔っ払っていたので「うまかった」という感想しか覚えてませんが(笑)、こんな伝説のブレンデッドウイスキーに出会えたことに感謝ですよね。ちなみに、昨年訪れた余市蒸留所で限定販売されておりました。宮城峡蒸留所でも販売されているのかな?


それから、THE NIKKA 12年
https://d-ksmt.blogspot.com/2014/10/blog-post.html


鶴の後継者、ニッカウヰスキーのブレンデッドウイスキー。これがまた美味い。

日本ウイスキーここにあり!といえる絶品です。香りは甘いハチミツや林檎、バニラを感じます。口当たりは柔らかい反面、少しスモーキーであり、余韻は華やか。全体を通して個人的な印象では「りんご」です。
これは本当に美味い酒です。今年のウイスキー of the year(僕が勝手に選出する賞)に名前が並ぶこと間違いなし。ネットで買い損ねてショボンとしていた僕を、このウイスキーと出会わせてくれたやまやさんに感謝です。

冗談抜きに「りんご」ですよね。りんご感だけで言えばシーバスリーガルに近いか(?)リッチで上品な素晴らしいブレンデッド。


それから、去年嫁さんの弟さんから「会社にあって誰も飲まないし」ってことでいただいたThe Blend of Nikka Selection Maltbase Whisky
https://d-ksmt.blogspot.com/2018/05/the-blend-of-nikka-selection-maltbase.html


非常に上品は代物と云いましょうか、ニッカのブレンデッドシリーズである「ブラックニッカ」や「鶴」(いまは市販されなくなった)、「フロム・ザ・バレル」、「THE NIKKA」のどれとも違う、これまた素敵なブレンデッドです。
香りはフルーティでありながら、どちらかというとフローラルな感じ。花。ツツジとか。味わいは急にお爺さんが登場。って感じのノスタルジックなスモーキーと、タンニン、リンゴ、ハチミツ、メロン、ビターなチョコレート。余韻はやや重めで、じっくり。
THE NIKKAや鶴の甘さが前に来る印象とは違い、オールディーズな落ち着く味わいのウイスキーでした。これがまた美味。

そう、他のシリーズとはまた全然違うって印象が忘れられない。これだからウイスキーは止められないんですよね。

結局何が言いたかったかというと・・・宮城峡蒸留所50周年おめでとうございます!今後さらなる発展を祈って!!


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