2019年3月23日土曜日

市町村の鳥 宮崎県

県の鳥  コシジロヤマドリ
宮崎市  なし
都城市  なし
延岡市  なし
日南市  カワセミ
小林市  アオバト
日向市  なし
串間市  メジロ
西都市  ウグイス
えびの市 なし
三股町  ホオジロ
高原町  ブッポウソウ
国富町  なし
綾町   なし
高鍋町  なし
新富町   ウグイス
西米良村 メジロ
木城町  アオバト
川南町  なし
都農町  メジロ
門川町  なし
諸塚村  メジロ
椎葉村  ヤマドリ
美郷町  メジロ
高千穂町 ホオジロ
日之影町 ウグイス
五ヶ瀬町 メジロ

メジロ6、ウグイス3、アオバト2、ホオジロ2、ヤマドリ1、カワセミ1、ブッポウソウ1の計16件。

どうでも良い情報ですが、東京に行くのに一番時間がかかる県・宮崎県。の県の鳥は、コシジロヤマドリ。


NT(準絶滅危惧種)・コシジロヤマドリ

コシジロヤマドリhttps://www.birdfan.net/2008/10/31/3098/
コシジロヤマドリ(Syrmaticus soemmerringii ijimae)は、ヤマドリの亜種で九州中南部だけに生息(そもそもヤマドリが日本の固有種)。NT(準絶滅危惧種)にも指定されている希少種。ヤマドリの中では唯一、♂の腰部分が白色。
キジに似たかっ色の美しい鳥で、腰のところに白いもようがあります。
飛ぶことも走ることもたいへんはやく活動的で、姿の美しい鳥ですが、日本では九州の南部にしか住んでいません。
県内ではおもに霧島山系や双石(ぼろいし)山の周辺に生息しています。
なお、鳥獣保護法で、捕ることも飼うことも禁止されています。
昭和38年が、明治16年に宮崎県が再置されてから80年になることから、置県80周年を記念して、県民の皆さんに、コシジロヤマドリ・アオバト・ヒュウガカケス・シラサギ・メジロの中から、「県の鳥」を投票していただいた結果、「コシジロヤマドリ」に決まりました。
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/kohosenryaku/kense/koho/symbol2.html
ということだそうです。ってヒュウガカケスってなに!?www


本亜種カケスのシノニム・ヒュウガカケス

カケス 2016年、廿日市市にて
図鑑でも日本に生息するカケスの亜種は、カケス(Garrulus glandarius)・ミヤマカケス(G. g. brandtii)・サドカケス(G. g. tokugawae)・ヤクシマカケス(G. g. orii)の4亜種とのこと。ネットで調べてみると「ヒュウガカケスは本亜種カケスのシノニム(同意義)」とのことで、どうやら本亜種カケスの地方名といったところらしい。古い図鑑には載っていたという記事も散見される。カケスの世界も奥が深いんですね。


改めてその愛くるしさにフォーカス・メジロ

メジロ 2019年、廿日市にて
宮崎県の市町村の鳥として一番指定されているメジロ(Zosterops japonicus)。指定がある全16件中6件がメジロという人気ぶり。この「市町村の鳥」企画をやっていて思うのですが、メジロは西日本の特に暖かい地域で人気がある、というか馴染み深い鳥のようですね。もちろん東日本でも指定されている地域はありますが、全国的に圧倒的に指定数の多いウグイスと、立場が逆転するのが西日本の温暖な地域。という感じがあります。


外来種・ソウシチョウ
このメジロですが近年、籠抜けで増えている小鳥に生息地を奪われているなんていう話も聞きます。その小鳥っていうのはソウシチョウ(Leiothrix lutea)という中国原産の飼い鳥。

ソウシチョウ 2014年、安芸太田町にて
メジロが全長12cm、ソウシチョウが全長14cmと若干ソウシチョウの方が大きい。ボディの色彩も鮮やかですが、さえずりがまた美しく、飼い鳥としてはなかなかスペックが高いのではないかと思われます。


一方、ソウシチョウは日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれてしまってます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BE%B5%E7%95%A5%E7%9A%84%E5%A4%96%E6%9D%A5%E7%A8%AE%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88100

野生のソウシチョウを初めて観たのは、2014年に安芸太田町の恐羅漢山に夏訪れたとき。上の写真がそうですが、その可愛らしく美しい姿とは裏腹に、なかなか気の強い、物怖じしない性格なんだなーっていう印象を持ちました。結構近くまで来て、警戒の声を出しながら、こっちが移動すると一緒に付いてくるという・・・。なかなかの気の強さ。これは確かにメジロやウグイスは負けちゃうかもって思いましたね。

そんなソウシチョウですが、廿日市では見かけたことがなかったんですが、2016年ごろから冬に見かけるようになりまして。ついに山を降りてきたのか!ってメジロを心配していたわけですが、今年の冬はメジロをよく見かけた冬になりまして・・・。メジロもソウシチョウも仲良くやっていってくれればと思います。

個人的に籠抜けとかは、確かによろしいことではないですが、「生き物に罪はない」というのが持論。あくまで飼い主に問題ありです。なのでソウシチョウさんのことを悪くいうつもりはありません。

まー、外来種で世界一悪いと言われているのは、イエネコ(野良猫)なわけで・・・。これには、結構文句もあれば、猫を援護したいとおもうところもあり。

なかなか難しい問題ですね。とりあえず、飼い主の人間側の意識を上げる必要があるかとは思います。自分の行動がどれだけの影響を及ぼす可能性があるか。

では。


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