Bladnoch 10 years old
ブラッドノック10年
(シングルモルト・ローランド)
ノンチルフィルタード
ノンカラーリング
バーボン・エクスプレッション
46.7%
1817年設立・2回の閉鎖を経験した蒸留所
ブラッドノック蒸留所は、バーンズ・カントリーの南、ウィグタウンの外れに位置。スコットランド最南端の蒸留所。
1817年 ジョン・マクレーランド、トーマス・マクレーランドの兄弟が設立。その後の数年間で蒸留所は成長・近代化し、「ローランドの女王」という地位を確立していった。
1938~1956年、1993~2000年の計2回閉鎖。現在は、オーストラリアのビジネスマンDavid Prior氏が、2015年から蒸留所の栄光時代を再現することをビジョンに掲げ操業している。
2017年、設立200年を迎えた。仕込み水に使用されているのは、ブラッドノック川の水。
ブラッドノック蒸留所オフィシャルサイト
https://bladnoch.com/
バーボンバレル熟成の10年もの
今回飲んでいるブラッドノック10年は、バーボンバレル熟成。特徴的である「ノーランド・スタイル」を表現した一本とオフィシャルサイトでは謳われている。ブラッドノック川の仕込み水と、地元の大麦が使われ、冷却濾過なし・無着色で限りなくピュアな状態でボトリングされた、とのこと。46.7%という度数もまたグッド。
牧草地に咲く花、その味わいはスパイシー
さてテイスティング。
香り
干し草、牧草、スパイシー、春の花、バニラ
味わい
ゼスティ、舌の上を刺すようなスパイシーさ、モルティかつオーキー、パラパラとしたアルコール感
余韻
爽やかであるが滑らかでない、草っぽい感じと胡椒っぽさが後に残る
なかなか独特。これまでに飲んだシングルモルトのどれとも似ていないような。
似ているというわけではないけど、以前飲んだGlen Garioch aged12 years(グレンギリー12年)を思い出した。https://d-ksmt.blogspot.com/2015/02/blog-post_22.html
グレンギリーの12年。スコッチ・ハイランドのシングルモルト。とても優しい口あたりの麦の 香。どこか懐かしさすら感じる。表現が悪いかもしれませんが、田舎くさいっていう印象。高知の仁淀川町(旧吾川村)のおじいちゃん家がなぜか想起される。おじいちゃん家は仁淀川の渓谷を上に上に上がっていった山の上。家から下には斜面に畑や茶畑が広がっていて、谷の向こうに旧仁淀村の山々が広がっている。そんな光景を思い出して、急にノスタルジックになってしまうそんな1本です。っていうことで、このウイスキーの呼び名は「おじいちゃん家」にさせてもらいます笑といっておりましたが、まさにこの「田舎」っぽい感じを今回のブラッドノック10年にも感じるのでありました。良い意味でね。グレンギリー12年が「おじいちゃん家」であるのに対して、このブラッドノック10年は「牧草地の春」と呼ぶことにします。
山に登ってきた親戚に、ビールを持って出迎えるおじいちゃん。親戚の人が「今日は早よ帰らにゃいかんき」って言ってビールを断るとすんごく寂しそうな目で「そうか」と言ってました。可愛いおじいちゃんなんですよ。
さすがはローランドの女王。これからも末長く、頑張っていってほしいものです。
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