2022年12月31日土曜日

ウイスキー of the year 2022 -後半-

大晦日。今年も残すところ数時間。昨日の続きで、「ウイスキー of the year」の後半をお届けします。

⑤ボトル of the year
これぞ、「ウイスキー of the year」の本質。今年家で飲んだボトルで美味しかったTOP3。

銅賞 Bronze
響ブロッサムハーモニー2022
Hibiki Blossom Harmony 2022
ジャパニーズ・ブレンデッド
43%
香り
花、桜、金木犀、青リンゴ、アプリコット、樽

スムーズ、穏やか、洋梨、ハチミツ、ヘーゼルナッツ、桜餅、あんこ、胡椒

余韻
非常に長く心地よい、瑞々しい新緑

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはより円やか、果実味が増す。味も洋梨感が強まり甘味は少し抑えられてスッキリした印象に。後半にかけてのスパイスが強まる。余韻は相変わらず長い。水の音が聞こえる森の中。

全体的な骨格は響のままに、桜樽由来の独特な花、桜餅のニュアンスが楽しめる非常にユニークな一本。ついつい心が躍ってしまいますね。素敵な夜。
今年嬉しかったことのTOP10に入るのが、「響ブロッサムハーモニー2022」の購入権を獲得して購入できたことですね。一緒に応募した「山崎2022」は見事に抽選落ちしましたが笑

非常にバランスが良いボトルだったのですが、今でも忘れられないのが「あんこ」のニュアンスですね。桜樽で紅熟させるとこんな「桜餅」のニュアンスが付くのかー、ていうか敢えて強調するしてるだろう!って感じでしたね笑

来年も購入できるように頑張ります。




銀賞 Silver
Glenmorangie Signet
グレンモーレンジィ シグネット
スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
46%
輸入:スピンザワールド

香り
ホワイトモカ、カプチーノ、ダークチョコレート、シナモン、チャー処理された樽、焼き菓子、スポンジケーキ、ティラミス

コーヒー、ダークチョコレート、レーズン、オレンジピール、軽やかなにスパイシー、おこげ、ナッツ、バター

余韻
スパイシー、モカ、アマレット(まさに!)、ブラックベリー、ポンカン

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはよりフルーティー、穏やかなウッディが顔を出す。香ばしさが増し、口に含むとスパイシーが結構強まってゼスティでピリピリ。コーヒーのニュアンスは終盤に固まる。余韻は苦いモカ、カプチーノというかエスプレッソ。全体的に後半の苦味が増す。これはこれで非常に面白い。

ということで、非常に面白い、忘れられないウイスキー。人生で指折りでしょうね。最近よく言ってる気がする笑
今年の「デザイン of the year」とダブル受賞。最もオシャレだったこの一本は、見た目だけでなくその味わいでもインパクトを残しました。チョコレートモルトってだけでこんなに「モカ」になるのか!って感じでしたね。

「ウイスキーって苦手」って人にも是非おすすめ。というか多分誰でも飲める。だってほぼ「チョコレート」ですからね笑

香り
リッチでフローラル、ラベンダー、スミレ、アプリコット、紅茶、ハーブティー、ミント、苔

穏やかで濃厚なピート、土っぽい、モルティ、ダークチョコレート、ソルティ、ドライ、力強いがしつこくないヒリヒリ、アーモンド

余韻
非常に長く複雑、甘い含み香を感じさせながらドライでしっかりまとまっている

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはより土っぽい感じに。味はゼスティさが強まり塩辛い印象が強烈に続く。余韻は相変わらず長い。複雑さは和らぐ。相変わらずドライ。

ということで、これはとんでもないものに出会ってしまった感じですね。特にドロップ・アップしてから一気に拡がった印象がありました。加水が吉ということでしょう。
今まで、あまりスプリングバンクを意識してきませんでしたが、これは凄い。大人気な理由が窺えました。ハマるわ。
今年はなんの迷いなく、ダントツでこのボトルでしたね。TOP of TOPです。岡山の某ウイスキー専門店で購入させていただいた一本。スプリングバンクがどんどん入手しにくい銘柄になっている中、本当に素敵なボトルをいただきました。改めてありがとうございました。

スプリングバンクは、正直そこまで意識してこなかった蒸留所。ファンが非常に多いということは承知しておりましたが。でもこの「カスクストレングス」を飲んで考えが一変しました。

これはね、絶対に飲んでおくべき一本ですね。特に「シングルモルト好き」を公言している方は。いや、すでにみんな飲んでるかwww

スプリングバンクの良さがギュッと詰まっている、伝わってくる素晴らしい一本。どっかBARで見かけないかなー・・・。



⑥ショット of the year
さて、最後はBARで飲んだものの中から選ぶTOP3です。

銅賞 Bronze
The Bottlers Port Ellen 1981 
19 Years Old
ザ・ボトラーズ ポートエレン1981 19年
蒸留:May 1981
瓶詰:July 2000
カスクタイプ:Refill Sherry Butt
カスクNo.1550
カスクストレングス
59.4%

香りは、年老いた感じで柔らか過ぎるくらい。ピート感もほんのり。

味は塩っぽさもピートも感じられるが、シェリーはリフィルのためかだいぶ穏やか。全体的に優しく気品が漂う。

飲んだ後も30分くらいは胸にしっかりその味わいが沁み込んだのが、とても印象的。あまり煩くないアイラピートと柔らかく甘いシェリーが贅沢でした。

もちろん、ポートエレンという名前がここまでの高揚感を引き起こしていることは否めませんが、非常に良かった。本当に飲めて良かった。
岡山県倉敷市のONODA-BARさんにていただいたこちらの一杯。遂に憧れだったポートエレンに辿り着いてしまいました。しかもこの半年後にはローズバンクも飲んでしまったわけで。

閉鎖蒸留所(ローズバンク蒸留所は復活して再稼働中。ポートエレン蒸留所は復活に向けて準備中)のボトルを飲むのって、やはり特別感があるんですよね。妙な緊張感もある。だって、飲み干してしまうともうなくなってしまうんですよ!っていうね。

ONODAさん曰く、ストックはまだあるらしい。これは倉敷に行った時は絶対ですね!


銀賞 Silver
Strathconon 12 Years Old
ストラスコノン12年
スコッチ・ブレンデッドモルト
43%
以前、大阪のBar Augustaさんでもお目にかかったボトル。今回初めて飲むことができました。マスターも「天才」と呼ぶジェームズ・ブキャナン氏によるブレンデッドモルト。ジェームズ・ブキャナン社と言えば、ロイヤルハウスホールドやブラック&ホワイトなど素敵なブレンデッドを製造しているメーカー。

ストラスコノン12年は、ハイランド的なピートが穏やかに感じられ、蜂蜜や洋梨のような甘さとしっかりとしたボディ感。流石です。また見つけたら是非飲もう。見つけられるかどうかはわかりませんが笑
岡山県津山市のBar Ritzさんにて。故ジェームズ・ブキャナン氏が残したブレンデッドには偉大な銘柄が多いですよね。ブラック&ホワイトも大好きですし、ロイヤルハウスホールドなんてもう最高のウイスキーの一つ。

そんなブキャナン氏の「ブレンデッドモルト」。美味しくないはずがない。

ブレンデッドモルトっていうジャンルはもう少し光を当てられるべきだと思うんですよねぇ。ジョニーウォーカー・グリーンにしても、ネイキッド・モルトにしても。どれも本当に美味しいし、シングルモルトのように癖が強すぎないし。しかも価格もシングルモルトより手頃。

実は一番コスパが良いウイスキーの気がするんですよね。わっかるかなー?笑


金賞 Gold
The Whisky Agency × Three Rivers Artwork Longmorn 1992 Aged 25 Years
ザ・ウイスキー・エージェンシー×スリーリバース
アートワーク ロングモーン1992 25年
スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
蒸留:1992
瓶詰:2017
カスクタイプ:ホグスヘッド
ボトル総数:273
48.1%
んー、これはエグい汗 達観してしまった、行き着いてしまったような一本。間違いなく美味しい。スペイサイドの雄、永遠に。
神戸市中央区のThe Nineteenth Barさんにて。これはね、本当に完璧。というべき一本でしたね。実はこの2ヶ月後にThe Nineteenth Barさんで「おかわり」しましたがやっぱり美味しかった笑

「美味しいスペイサイドモルト」が全部詰まってます。問答無用。無敵。天井。こんな感じですかね笑

それにしてもスリーリバースさんのボトルって以前から評判良いですが、本当にどれも美味しいんですよね。名声も頭ひとつ飛び抜けていくような気がする。そんな予感がしたロングモーンが今年の「ショット of the year」Bestです。おめでとうございました!!


はい、ということで「ウイスキー of the year 2022」はこれにて終了。今年も酒飲みのグダグダなブログに最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました!

来年もグダグダだとは思いますが、少しずつクオリティを上げていけたらと思っております。
引き続きよろしくお願いいたします。

それではみなさん良いお年を!


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2022年12月30日金曜日

ウイスキー of the year 2022 -前半-

早いものでもう年の瀬。いかがお過ごしでしょうか?
12月に入り多忙な日々を送っていたことと、クリスマス当日からインフルエンザを発症して現在に至るために、今月の記事数の少なさ・・・。猛省いたします。

本当は12月のボトルとして書くべきボトルが2-3本あるんですが、まぁまだ中身も残っていることですし、そのあたりは来年に持ち越したいと思います。


さて、気を取り直して今年一年を振り返りますと、大きな変化が2点。
①仕事でBARに伺う機会が増えたので、BARで飲んだウイスキーの記事が増えた
仕事で特に関西(神戸・大阪)、岡山、そして広島のBARに伺う機会をたくさんいただきまして。改めて数えてみると、なんと58記事。全体の3分の1以上。有難いことです。ということで、毎年行っている「グラス of the year」というその一年でBARで飲んだ中で最も美味しかった一杯に送る賞。これを今年は、金・銀・銅、3つ選びたいと思います。

かつ「グラス of the year」という名前がなんとなくしっくり来ない気がしてきたので、「ショット of the year」に変更いたします笑

②家で購入して飲むボトル数を減らした
これはBARに伺う機会が増えたため、健康上の理由から家で飲む本数を減らしたというものです。誰が言い出したかどうかはお察しください笑 しかし、そのおかげで1本あたりの平均単価は上がりましたので家でも結構な贅沢をしているという自負があります。いや、それは以前からか笑

他にも今年を振り返ると、広島県鳥であるアビ(シロエリオオハム)を観に行ったり、息子が小学生になったり、Tear In Toneというバンドを組んでライブを行ってみたり、クリスマス前にドカ雪が降ったり・・・。なかなか色々あった年でしたね。あっという間でしたが楽しかったなぁ。



さて、ここからが本題。
2013年から始まったウイスキー of the yearという企画も今回で遂に第10回。なんと、そんな節目の年だったのか汗

毎年毎年こんなことができている健康状態に感謝。それを肉体的にも精神的にも支えてくれている家族に感謝。感謝感謝の呑んだくれ生活、その一年の総仕上げイベント、それがウイスキー of the yearです!笑

表彰内容
①デザイン of the year
ボトルのデザインが単純に超おしゃれだった1本。

②香り of the year
今年一番の香りを決める。とにかく、今年を代表する素晴らしい"香り(Scent)"のウイスキーを表彰。

③コスパ of the year
コスパが最も優れた一本に贈る。

④ルーキー of the year
新人王。発売後2年間を新人王資格期間とする。今回は2021年1月〜2022年12月の期間にリリースされたウイスキーが対象。

⑤ボトル of the year 金賞・銀賞・銅賞
これは本当に美味い!!って思ったベスト3。これぞまさに「ウイスキー of the year」の本質です。

⑥ショット of the year 金賞・銀賞・銅賞
BARで飲んだものの中から選ぶベスト3。旧名「グラス of the year」。

①〜⑤は家で飲んだボトル(以下ノミネートボトル参照)から選出。⑥はBARで飲んだものから選出。

ノミネートボトル 2022
<Scotch Blended> 10本
・The Famous Grouse Toasted Cask
・Richardson
・The Famous Grouse Wine Cask
・Winchester The Original
・Fort William
・Teacher's Royal Highland 12 Years Old
・William Peel
・The Famous Grouse Ruby Cask
・Muirhead's Blue Seal
・The Famous British & Irish Lions

<Scotch Blended Malt> 4本
・Duglas Laing “Rock Island”
・Berry Bros & Rudd "Classic Islay"
・Naked Malt
・Shetland Reel Blended Malt

<Scotch Single Malt> 9本
・Glenmorangie Signet
・Arran Machrie Moor
・Cardhu Aged 18 Years
・Cragganmore Double Matured 2005 / 2017
・Murray McDavid 'BENCHMARK' Craigellachie Aged 12 Years 2008
・Springbank Cask Strength Aged 12 Years
・Mac-Talla Terra Classic Islay
・Glenrothes 1996 21yo
・Kilchoman Saligo Bay

<Irish Blended> 1本
・Kilbeggan Blended

<Irish Blended Malt> 1本
・Lambay Blended Malt Whiskey

<American Bourbon> 2本
・Four Roses Single Barrel
・Henry Mckenna

<American Blended> 1本
・Eleven Jones

<Canadian> 1本
・Rich & Rare Reserve

<Japanese Blended> 1本
・響ブロッサムハーモニー2022

<Taiwanese Single Malt> 1本
・Kavalan Concertmaster Port Cask Finish

<Icelandic Single Malt> 1本
・Flóki Sheep Dung Smoked Reserve

<Indian Blended> 1本
・Mont Castle

<World Blended> 2本
・Black Nikka Special
・Suntory Whisky White

全35本。昨年一昨年と60本近くノミネートしていたことを考えると減りましたねー。
相変わらずスコッチが23本と過半数を占めております。やっぱ強いなー、って私の匙加減なんですけどね笑 ちょっとアイリッシュを落とし過ぎたかな・・・。


はい、それでは発表していきたいと思います!張り切ってどうぞ!!

①デザイン of the year


Glenmorangie Signet
グレンモーレンジィ シグネット
スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
46%
輸入:スピンザワールド

2021年の年初めボトルであったシグネット。このボトルが一番素晴らしいデザインでした。改めて見てみても、なんともオシャレですね。箱もマグネット式でかっちり閉まるのがグッド。最近Galoreを読んで知ったんですが、このシグネットにも施されている模様、これはグレンモーレンジィが所在するハイランド地方を8世紀頃まで支配していたピクト人に関係しているそうです。まるで万華鏡な複雑な模様で、グレンモーレンジィが万華鏡のように無限の広がりを
得られるようにという願いが込められています。この模様はグレンモーレンジィ蒸留所の蒸留室にも装飾されているそうです。クールですよね。




②香り of the year


Flóki Sheep Dung Smoked Reserve
フロキ シープ・ダング・スモークド・リザーブ
アイスランディック・シングルモルト
47%
輸入:ロェアケ(LOERKE)インターナショナル

この香りを忘れることは多分一生ないでしょう笑
人生初のアイスランド産ウイスキー。それも、アイスランドの伝統文化をうまくウイスキー造りに取り入れたのがこの一本で、羊の糞でモルティングしています。というのも、アイスランドは火を起こすための燃料が非常に乏しく、羊の糞を燃料にするというのが伝統的だったそうで。

泥炭(ピート)に代用して羊の糞とは。勉強になりました。

実際、これまでのウイスキーでは嗅いだことのない香ばしい香りがしました。それがだんだん慣れてくると癖になるというか。いけるんですよねー、これが。今度BARで見かけたら飲もうと思います。



③コスパ of the year


Shetland Reel Blended Malt
シェットランド・リール ブレンデッド・モルト
スコッチ・ブレンデッドモルト
47%
輸入:グローバルグロサリー

スコットランド最北の蒸留所、サクサ・ヴォード(Saxa Vord Distillery)。シェットランド諸島にある蒸留所で、それまで最北として有名だったハイランドパークのあるオークニー諸島からだいぶ北に上がったところに位置します。グリーンランドとかフェロー諸島みたいにデンマーク領なんじゃないかって疑ってしまうくらい、結構スコットランド本土から離れています。
グレングラッサなどハイランド、スペイサイドで蒸留した原酒をシェットランドに運んでブレンドし、オロロソシェリーカスクで6ヶ月間フィニッシング
というブレンデッドモルト。フルーティ、フローラル、そして蜜というニュアンスがバランス良く伝わってきて3000円前後っていう価格が最高。これは見かけたら買いですね。



④ルーキー of the year


Naked Malt
ネイキッド・モルト
スコッチ・ブレンデッドモルト
40%
輸入:アクサス

大好きな雷鳥さんシリーズの「ネイキッド・グラウス」がブレンデッドからブレンデッドモルトに変更されたかと思っていたら、今度は雷鳥が樽になっちゃった!っていうこのボトル。

ボトルに樽の絵と"Naked"の文字が彫られているのは、以前のネイキッド・グラウスでも見られた方法。一応、中身はブレンデッドモルトのネイキッド・グラウスと同じということで、間違いなく美味しい。

オフィシャルサイトもぜひ見てみて欲しいんですが、おそらく若者向けのブランドとして育てていきたいんだろうなーって感じ。グレンモーレンジィも「カクテル用」っていう商品を出してPRしておりますが、このネイキッド・モルトも訴求ポイントは一緒な気がします。

んーー、カクテルベースか・・・。僕個人としてはそのまま飲むべきだろうって思っていますが。。。若年層、新しいファンを獲得するためには「フェイマス・グラウス」という(日本以外では)出来上がってしまってる、周知され尽くしているブランドが邪魔だったってことなのかなー????とか考えたりもします。

でもまぁ、そのあたりの見せ方も含めてルーキー of the yearですね。おめでとうございます!

はい、本日はここまで。明日は、いよいよ⑤ボトル of the year ⑥ショット of the yearの各TOP3を発表いたします。

後半へ続く!


それでは皆さん、良い夜を。

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2022年12月24日土曜日

神戸のBar Villa 18さんにて

神戸のBar Villa 18さんにて。


Bruichladdich 2010 11 Years
ブルイックラディ2010 11年

スコッチ・シングルモルト
Micro-Provenance Series
蒸留:2010年9月14日
大麦:Publican
カスク:2ndフィル・フレンチ・オーク
60.8%

ブルイックラディは本当に色々な試みをしている蒸留所ですね。このシリーズをいただいたのは今回が初めて。というか、ボトルを見たのも初めてでした。

シングルカスクもので、カスクNo.などの情報は画像が粗くて流石に識別不能。程よく酔ってましたしメモもありません汗

なかなかバランスの取れた一杯で、心地よく刺激的。シングルカスクは当たり外れというか、好き嫌いがかなりはっきり出てしまいますが、これはグッド。なかなか上品な仕上がりです。見掛けられたら是非。


別件ですが、明日12月25日(日)13:00~ 小方くんが1年を振り返るというYOUTUBE配信イベントにトークゲストとして参加します。

改めて考えて、なんなんこの企画?笑
ご都合あえば見てみてください。

それでは皆さん、良い夜を。

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2022年12月23日金曜日

The Bar J.W.Hart(オリエンタルホテル神戸)さんにて

The Bar J.W.Hart(オリエンタルホテル神戸)さんにて。


桜尾PDSボトル

ジャパニーズ・シングルモルト

蒸留:2018年5月
瓶詰:2022年8月
カスクNo.6001
全230本
65%
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー

広島・桜尾蒸留所のシングルカスク。

Plan Do Seeグループのオリジナル。三好ワイナリーのプティ・ヴェルド(赤ワイン)の樽熟成。

多分、このオリエンタルホテル神戸さんが一番リーズナブルな価格で提供されています。

個人的に赤ワイン樽のシングルカスクものは苦手な傾向ですが、これは飲みやすかったです。シェリーに近いレーズン感もあり、ダークチョコのニュアンスもグッド。


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2022年12月15日木曜日

西宮のBar山谷さんにて

西宮のBar山谷さんにて。

JR甲子園口駅を出て、商店街を南に向かって徒歩5分ほどのところ。マスター曰く「ジャパニーズ・ウイスキーをできるだけ集めたくて」という思いをひしひしと感じるお店で、今まで飲んだことがなかったボトルを楽しませていただきました。



余市アロマティックイースト

今年9月末に数量限定で発売され、非常に気になっていた一本。なんたって余市のファンですからね。2024年の創業90周年に向けた「NIKKA DISCOVERYシリーズ」。昨年の第1弾に続く第2弾としてリリースされたものが今回の「余市アロマティックイースト」「宮城峡アロマティックイースト」だそうです。なるほど。ちなみに昨年発売されたのは「余市ノンピーテッド」「宮城峡ピーテッド」でした。

今回いただいた「余市アロマティックイースト」はアルコール度数48%。発酵で使用する酵母の違いによる特長ある香りという趣旨のチャレンジ的な代物。第1弾も結構チャレンジ的で面白かったですが、今回もこれまた。さすがですね、ニッカさん。

香りは非常に甘くて華やか。口に含むとフルーティさが際立ち、後からピートの波が押し寄せてくる。これは美味しい。




YUZAファーストエディション2022
YUZAセカンドエディション2022

遊佐蒸留所から今年2月にリリースされた「ファーストエディション」と10月にリリースされた「セカンドエディション」。まさかまさか飲み比べさせていただきました!マスター、改めてありがとうございました!!

ファーストエディションは、バーボンバレルのみ使用。カスクストレングスの61%。オフィシャルサイトでは味の特徴を
「クリーン&エステリー」。蜂蜜、バニラ、アプリコットのような甘く華やかな香り。滑らかな舌触りとライト〜ミディアムボディの味わい、フルーティな甘み。
と表現しています。確かに非常に上品な印象で丁寧なヴァッティングが心地良いです。エステルは印象としては薄いですが確かに感じることはできました。どちらかというとクリーンでニュートラルな印象に近い。嫌な雑味が一切なく、やはり丁寧さが際立ちます。

セカンドエディションは、
エステリーさのあるドライフルーツのような芳醇な香り、 リンゴ、洋ナシを思わせるフルーティーさ。バニラのような甘さとともに、 なめらかでクリーミーな口当たり。 それでいて存在感のあるしっかりとしたボディ。 甘さやフルーティー感に重層的な味わいが加わり、 複雑な中にも落ち着きを感じられます。
こちらはアルコール度数62%。ファーストと違い複数の異なる原酒がヴァッティングされている野田と思います。複雑で飲み応えがあり、やはり上品。

うん。私の中で遊佐蒸留所はとても上品なものを作るんだな、というところに落ち着きました。




桜尾シェリーカスク

こちらは我らが廿日市の桜尾蒸留所から今年リリースされたスティルマン・セレクション。アルコール度数は50%。2種類のクリーム・シェリー樽原酒のヴァッティング。

クリーム・シェリーとは、主にオロロソ・シェリーとペドロ・ヒメネス・シェリーまたは濃縮還元果汁をブレンドして造られる甘口のシェリー酒。オロロソやペドロ・ヒメネスと言えば、ウイスキーのシェリー樽としてよく耳にします。が、クリーム・シェリー樽というのはあまり聞き馴染みがない。そんなクリーム・シェリーと桜尾蒸留所、特に桜尾ウェアハウスの相性が抜群なんだとか。

味わいは若い原酒ながらもしっかり落ち着きがあり、甘やかさとダークチョコのような苦味もあって味わい深い。オレンジを纏ったピート感が追いかけてきて、非常に心地良いフィニッシュ。熟成年数が経った状態を是非味わいたい、そんな一本です。



最後の写真は、飲んだわけではないですが(というかすでに空でした)、イチローズモルトのトランプシリーズからスペードAとダイヤA。そして肥土伊知郎氏のサイン入りというボトル。これは凄い。末恐ろしいですわ。

それでは皆さん、良い夜を。

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2022年12月13日火曜日

神戸のDining Bar SelVaggioさんにて

神戸のDining Bar SelVaggioさんにて。

JR摂津本山駅から徒歩3分ほど。非常に天井が高くて広々とした空間。素敵なお食事と共に、お酒を楽しめます。


Chivas Regal 12 Years Old
シーバス・リーガル12年

現行品(左)と旧ボトル。2-3個前になりますかね?度数も43%。

赤りんごも甘味がやはり素敵なボトルでした。こうして並べて比べてみると、寸胴な体型も然りですが、強調している部分にも違いがありなかなか面白いですね。

現行品はシュッとしていて、新しいロゴが中心にどんと目立ちます。対して旧ボトル(旧旧ボトル?)は、創業年1801年が中心で目立ちます。"100% SCOTCH WHISKIES"といった表記も現行品では、シーバスリーガル以外でもみることがない気がする。

時代によって謳い文句が違うってのも見ていて楽しいポイントです。

2022年12月9日金曜日

福山市のBar La Golaさんにて

福山市のBar La Golaさんにて。


Glen Keirth Distillery Edition
グレンキース ディスティラリー・エディション

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
40%

グレンキース蒸留所は、1957年にストラスアイラの第2蒸留所として、アイラ川を挟んだ向かいに創設された蒸留所。ということで、シーバス・リーガルの重要な原酒で、現在はペルノリカール社がオーナー。

ちなみにウェアハウスは持っていないそうです。熟成はシーバス社の集中熟成庫で行われるんだとか。行ってみたい!

1970年までは3回蒸留を行っていたそうで。蒸留器のラインアームが長いのが特徴とのことです。

2000年からは生産休止となっていましたが、2014年に復活。このボトルは、再稼働を果たした第1弾としてリリースされたもの。故に、再稼働後最初につくられた原酒ということになるそうです。

通りであまり馴染みがなかったわけだ。

洋梨や甘い柑橘系。ソフトで穏やかな一本でした。良き良き。


早いもので師走。今月に入って何を隠そう、今回の記事が最初。。。月日があっという間に過ぎていくので着いて行けてません汗

精進します。



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