12月に入り多忙な日々を送っていたことと、クリスマス当日からインフルエンザを発症して現在に至るために、今月の記事数の少なさ・・・。猛省いたします。
本当は12月のボトルとして書くべきボトルが2-3本あるんですが、まぁまだ中身も残っていることですし、そのあたりは来年に持ち越したいと思います。
さて、気を取り直して今年一年を振り返りますと、大きな変化が2点。
①仕事でBARに伺う機会が増えたので、BARで飲んだウイスキーの記事が増えた
仕事で特に関西(神戸・大阪)、岡山、そして広島のBARに伺う機会をたくさんいただきまして。改めて数えてみると、なんと58記事。全体の3分の1以上。有難いことです。ということで、毎年行っている「グラス of the year」というその一年でBARで飲んだ中で最も美味しかった一杯に送る賞。これを今年は、金・銀・銅、3つ選びたいと思います。
かつ「グラス of the year」という名前がなんとなくしっくり来ない気がしてきたので、「ショット of the year」に変更いたします笑
②家で購入して飲むボトル数を減らした
これはBARに伺う機会が増えたため、健康上の理由から家で飲む本数を減らしたというものです。誰が言い出したかどうかはお察しください笑 しかし、そのおかげで1本あたりの平均単価は上がりましたので家でも結構な贅沢をしているという自負があります。いや、それは以前からか笑
他にも今年を振り返ると、広島県鳥であるアビ(シロエリオオハム)を観に行ったり、息子が小学生になったり、Tear In Toneというバンドを組んでライブを行ってみたり、クリスマス前にドカ雪が降ったり・・・。なかなか色々あった年でしたね。あっという間でしたが楽しかったなぁ。
さて、ここからが本題。
2013年から始まったウイスキー of the yearという企画も今回で遂に第10回。なんと、そんな節目の年だったのか汗
毎年毎年こんなことができている健康状態に感謝。それを肉体的にも精神的にも支えてくれている家族に感謝。感謝感謝の呑んだくれ生活、その一年の総仕上げイベント、それがウイスキー of the yearです!笑
表彰内容
①デザイン of the year
ボトルのデザインが単純に超おしゃれだった1本。
②香り of the year
今年一番の香りを決める。とにかく、今年を代表する素晴らしい"香り(Scent)"のウイスキーを表彰。
③コスパ of the year
コスパが最も優れた一本に贈る。
④ルーキー of the year
新人王。発売後2年間を新人王資格期間とする。今回は2021年1月〜2022年12月の期間にリリースされたウイスキーが対象。
⑤ボトル of the year 金賞・銀賞・銅賞
これは本当に美味い!!って思ったベスト3。これぞまさに「ウイスキー of the year」の本質です。
⑥ショット of the year 金賞・銀賞・銅賞
BARで飲んだものの中から選ぶベスト3。旧名「グラス of the year」。
①〜⑤は家で飲んだボトル(以下ノミネートボトル参照)から選出。⑥はBARで飲んだものから選出。
ノミネートボトル 2022
<Scotch Blended> 10本・The Famous Grouse Toasted Cask・Richardson・The Famous Grouse Wine Cask・Winchester The Original・Fort William・Teacher's Royal Highland 12 Years Old・William Peel・The Famous Grouse Ruby Cask・Muirhead's Blue Seal・The Famous British & Irish Lions<Scotch Blended Malt> 4本・Duglas Laing “Rock Island”・Berry Bros & Rudd "Classic Islay"・Naked Malt・Shetland Reel Blended Malt<Scotch Single Malt> 9本・Glenmorangie Signet・Arran Machrie Moor・Cardhu Aged 18 Years・Cragganmore Double Matured 2005 / 2017・Murray McDavid 'BENCHMARK' Craigellachie Aged 12 Years 2008・Springbank Cask Strength Aged 12 Years・Mac-Talla Terra Classic Islay・Glenrothes 1996 21yo・Kilchoman Saligo Bay<Irish Blended> 1本・Kilbeggan Blended<Irish Blended Malt> 1本・Lambay Blended Malt Whiskey<American Bourbon> 2本・Four Roses Single Barrel・Henry Mckenna<American Blended> 1本・Eleven Jones<Canadian> 1本・Rich & Rare Reserve<Japanese Blended> 1本・響ブロッサムハーモニー2022<Taiwanese Single Malt> 1本・Kavalan Concertmaster Port Cask Finish<Icelandic Single Malt> 1本・Flóki Sheep Dung Smoked Reserve<Indian Blended> 1本・Mont Castle<World Blended> 2本・Black Nikka Special・Suntory Whisky White
全35本。昨年一昨年と60本近くノミネートしていたことを考えると減りましたねー。
相変わらずスコッチが23本と過半数を占めております。やっぱ強いなー、って私の匙加減なんですけどね笑 ちょっとアイリッシュを落とし過ぎたかな・・・。
はい、それでは発表していきたいと思います!張り切ってどうぞ!!
①デザイン of the year
Glenmorangie Signet
グレンモーレンジィ シグネット
スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
46%
輸入:スピンザワールド
2021年の年初めボトルであったシグネット。このボトルが一番素晴らしいデザインでした。改めて見てみても、なんともオシャレですね。箱もマグネット式でかっちり閉まるのがグッド。最近Galoreを読んで知ったんですが、このシグネットにも施されている模様、これはグレンモーレンジィが所在するハイランド地方を8世紀頃まで支配していたピクト人に関係しているそうです。まるで万華鏡な複雑な模様で、グレンモーレンジィが万華鏡のように無限の広がりを
得られるようにという願いが込められています。この模様はグレンモーレンジィ蒸留所の蒸留室にも装飾されているそうです。クールですよね。
②香り of the year
Flóki Sheep Dung Smoked Reserve
フロキ シープ・ダング・スモークド・リザーブ
アイスランディック・シングルモルト
47%
輸入:ロェアケ(LOERKE)インターナショナル
この香りを忘れることは多分一生ないでしょう笑
人生初のアイスランド産ウイスキー。それも、アイスランドの伝統文化をうまくウイスキー造りに取り入れたのがこの一本で、羊の糞でモルティングしています。というのも、アイスランドは火を起こすための燃料が非常に乏しく、羊の糞を燃料にするというのが伝統的だったそうで。
泥炭(ピート)に代用して羊の糞とは。勉強になりました。
実際、これまでのウイスキーでは嗅いだことのない香ばしい香りがしました。それがだんだん慣れてくると癖になるというか。いけるんですよねー、これが。今度BARで見かけたら飲もうと思います。
③コスパ of the year
Shetland Reel Blended Malt
シェットランド・リール ブレンデッド・モルト
スコッチ・ブレンデッドモルト
47%
輸入:グローバルグロサリー
スコットランド最北の蒸留所、サクサ・ヴォード(Saxa Vord Distillery)。シェットランド諸島にある蒸留所で、それまで最北として有名だったハイランドパークのあるオークニー諸島からだいぶ北に上がったところに位置します。グリーンランドとかフェロー諸島みたいにデンマーク領なんじゃないかって疑ってしまうくらい、結構スコットランド本土から離れています。
グレングラッサなどハイランド、スペイサイドで蒸留した原酒をシェットランドに運んでブレンドし、オロロソシェリーカスクで6ヶ月間フィニッシング
というブレンデッドモルト。フルーティ、フローラル、そして蜜というニュアンスがバランス良く伝わってきて3000円前後っていう価格が最高。これは見かけたら買いですね。
④ルーキー of the year
Naked Malt
ネイキッド・モルト
スコッチ・ブレンデッドモルト
40%
輸入:アクサス
大好きな雷鳥さんシリーズの「ネイキッド・グラウス」がブレンデッドからブレンデッドモルトに変更されたかと思っていたら、今度は雷鳥が樽になっちゃった!っていうこのボトル。
ボトルに樽の絵と"Naked"の文字が彫られているのは、以前のネイキッド・グラウスでも見られた方法。一応、中身はブレンデッドモルトのネイキッド・グラウスと同じということで、間違いなく美味しい。
オフィシャルサイトもぜひ見てみて欲しいんですが、おそらく若者向けのブランドとして育てていきたいんだろうなーって感じ。グレンモーレンジィも「カクテル用」っていう商品を出してPRしておりますが、このネイキッド・モルトも訴求ポイントは一緒な気がします。
んーー、カクテルベースか・・・。僕個人としてはそのまま飲むべきだろうって思っていますが。。。若年層、新しいファンを獲得するためには「フェイマス・グラウス」という(日本以外では)出来上がってしまってる、周知され尽くしているブランドが邪魔だったってことなのかなー????とか考えたりもします。
でもまぁ、そのあたりの見せ方も含めてルーキー of the yearですね。おめでとうございます!
はい、本日はここまで。明日は、いよいよ⑤ボトル of the year ⑥ショット of the yearの各TOP3を発表いたします。
後半へ続く!
それでは皆さん、良い夜を。
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