2021年10月25日月曜日

Utena Bar(ウテナ・バー)さんにて


今回は、岡山市内にあるUtena Bar(ウテナ・バー)さんにていただいた一杯について。

High Spirits Master Of Magic
Aultmore 2008
ハイスピリッツ マスター・オブ・マジック オルトモア 2008年

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
蒸留:2008年4月
瓶詰:2019年11月
カスクタイプ:シェリー・ホグスヘッド
度数:48%

オルトモアを飲むのは、実に2017年以来。

Aultmore of the foggie moss aged 12 years
オルトモア12年

キース周辺に蒸留所があるスペイサイド・シングルモルト。スッキリした香りかつ味わい。でありながら桃の缶詰みたいなネクター感。すごくライトなピート。桃と蜜柑。やっぱりフルーツ缶。若干オイリー。粘りっこさも備えています。抜け方はドライでもある。っていう振り幅の大きいウイスキーかと。奥行が半端ないっすね。非常に優秀なウイスキーの一つだと思います。癖がないように見せかけて、我が道を着実に歩いて行っているような。舌に残るドライフルーツの切れ端みたいな感じもまたたまらないですね。干し柿かな。
もう、こんなに月日が過ぎたのかと、改めて愕然としますね。2017年に飲んだこちらのオルモア12年はオフィシャルボトル。

今回、Utena Barさんでオルトモアを飲んだのは単純なジャケ買いってやつです笑
見たことがないボトルを見ると、ついついそれを頼んでしまう。本当、今までお世話になってきたバー(もちろんUtena Barさんも含め)の皆さんが良心的であることに感謝です。

値段も見ずに頼んでしまうので。大体ショットで2,000円以上する場合は教えてくれますね。そんな皆さんの良心のおかげで今の私があります笑

さて、今回いただいたハイスピリッツ社のオルトモア。2008年蒸留で2019年瓶詰なので、11年ものということになります。

ハイスピリッツ社(High Spirits)は、イタリアのインディペンデント・ボトラー。イタリアと言えば、私も大好きなサマローリ(Samaroli)がとても有名ですが、このハイスピリッツ社もさすがはイタリアン。素晴らしいボトルを色々出している会社です。

以下は同社の紹介文。スコッチ・ウイスキー.comから引用。
High Spirits is an Italian independent bottler owned by Ferdinando (Nadi) Fiori, which specialises in single cask single malts bottled at cask strength. The company is noted for the artistic style of its labels and packaging – a typical characteristic of several Italian bottlers – in particular its Scottish Colourist, Sails In The Wind and Lochs And Castles Of Scotland ranges, as well as the more surreal Life Is A Circus series.

High Spirits also bottled whiskies selected by renowned Italian collector Valentino Zagatti, bottled to celebrate Zagatti’s 50th anniversary of whisky collecting in 2008.

Many of the company’s early bottlings are now quite rare.

ハイスピリッツ社は、Ferdinando(Nadi)Fioriが所有するイタリアのインディペンデント・ボトラーで、カスク・ストレングスで瓶詰めされたシングルカスクのシングルモルトを専門としています。同社は、ラベルとパッケージの芸術的なスタイル(いくつかのイタリアのボトラーの典型的な特徴)、特にスコティッシュ・カラリスト、セイルズ・イン・ザ・ウィンド、ロックス・アンド・キャッスルズ・オブ・スコットランドのレンジ、そしてよりシュールなライフ・イズ・ア・サーカス・シリーズで有名です。

ハイスピリッツ社は、2008年にザガッティがウイスキーを収集してから50周年を祝うために瓶詰めされた、有名なイタリアのコレクターであるバレンチノ・ザガッティが選んだウイスキーも瓶詰めしました。

同社の初期の瓶詰めの多くは、今では非常にまれです。
さて、今回いただいたオルトモア2008ですが、個人的には非常にオイリーな印象。オイリーと言うと「油っぽい」と言うことでネガティブな印象を持たれがちですが、そうではなくて舌触りの話。ヌメっとした、とはまた違う重厚感のある舌触り。それが「オイリー」だと私は思っています。

そんなオイリーさと、白桃や洋梨のようなフルーティさ。これはいろんな人に飲んで欲しい一本ですね。バーで見かけた際は是非。



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