2019年4月24日水曜日

Glenturret 10 years old


Glenturret 10 years old
グレンタレット 10年
(シングルモルト・ハイランド)
40%

出ました!我らが、いや私が勝手に敬愛しているブレンデッド・スコッチ・ウイスキーの最高峰「ザ・フェイマス・グラウス」がホーム蒸溜所としているグレンタレット!!

1775年創業。現存する蒸溜所の中で最古を謳うグレンタレット。しかし、密造酒時代を入れるとその歴史はさらに古く1717年にまで遡るという。

グレンタレットはゲール語で「タレット川の谷」を意味する。蒸溜所は1923〜1959年まで閉鎖されていた。という歴史ある蒸溜所。

その閉鎖を解いたのは、ウイスキーの熱狂的な愛好家であったジェームズ・フェアリー。彼は1957年にグレンタレットを買収し、その復興に生涯を捧げたらしい。見学者を受け入れるためのビジターセンターを設けたのは彼の功績で、当時としては画期的なものだったそうな。

そしてこの蒸溜所にはタウザーという名の猫が住んでいて、その猫はギネス記録になっているそうで。というのも、23歳11ヶ月まで生きたこの雌ネコが生涯で捕まえたネズミの数が実に2万8,899匹!!誰がこの数字を測ったんだ!?笑

そして彼女は"Whisky Cat"(ウイスキー・キャット)と言われるようになったとか。

https://scotchwhisky.com/magazine/latest-news/14874/glenturret-names-whisky-after-mouser-towser/

というグレンタレットですが、現在いちばんの特徴言えるのは「マッシュタンで、レイキなどの攪拌装置は付いておらず、職人が木の棒でかきまぜる仕組み」。こんな原始的な手法を用いているのはスコットランドでもグレンタレットのみだそうです。(土屋守著 『シングルモルトウィスキー大全』から)

そんなグレンタレット蒸溜所は今では、我らがザ・フェイマス・グラウス(いわゆる「雷鳥さん」)のホーム蒸溜所となっております。

The Famous Grouse(ザ・フェイマス・グラウス)といえば「雷鳥さん」と私が勝手に呼んでいる素晴らしいブレンデッド・ウイスキー。日本での評価はどうかわかりませんが、スコッチ・ウイスキーの母国であるスコットランドで長年一番の売り上げを出しているウイスキーの銘柄。

私・楠本大介の大好きなお気に入りの銘柄でもある。

このグレンタレットを飲むと、いかにこのグレンタレットがザ・フェイマス・グラウスの「骨格」を作っているか理解できる。というかぶっちゃけ、このグレンタレット10年を一口飲んだとき、「え?雷鳥さんでは??」って思ったほど。ザ・フェイマス・グラウスは謳い文句として「マッカランやハイランドパーク」が含まれていることを言っているけども、その中心にあるのは間違いなくこのグレンタレットだ。

確かにマッカランやハイランドパークと言えばシングルモルト・スコッチのなかで超花形。に比してグレンタレットは影が薄い。と言えど、そのバランス感覚の素晴らしさ、そしてスコットランド最古の蒸溜所となれば、ここをホームにする理由もうかがい知れる。

前置きはこれまでにしてテイスティング。


雷鳥の骨は素朴でエレガント
香り
贅沢、ハニー、シュガートースト、生姜、フローラル

味わい
はちみつ、百合の花、ジャスミン、ぶりの刺身

余韻
柔らかくエレガント

という具合で非常に素晴らしい。下手したらザ・フェイマス・グラウスのファイネストなんかよりもこっちの方がおすすめ笑 まー、ファイネストの方が安いけど・・・。

とはいえど、ブラック・グラウスにアイラモルトが含まれず、グレンタレットのピーテッドが含まれているのはどうかと・・・。個人的な意見ですがね。あくまで。



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