2019年4月27日土曜日

世界5大ウイスキーについて考える

今日から10連休。超大型休暇になる今年のGW初日、近くのショッピングセンターに行っただけでもうくたくた笑

息子が生まれた4年前以来、広島でのんびりと過ごすGW。ちょこちょこ出かけはしますが・・・。3年前は隠岐の島、2年前は金沢、そして去年は北海道という具合に息子が生まれてからもGWと言えば実家以外の場所に遠出するというのが慣例になっていたので、今年のこののんびり感には不思議な感じがあります。

が、楽しんで令和を迎えたいと思います。


サントリーの新商品「ワールドウイスキー 碧Ao」
さて、今回「世界5大ウイスキーについて考える」と題して書きたいと思ったのは、先月サントリーからリリースされた新商品「ワールドウイスキー 碧Ao」。

https://www.suntory.co.jp/whisky/ao/
スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本の蒸溜所を所有しているサントリーならではの画期的なブレンデッドウイスキーが誕生しました。

その名も「碧Ao」。メーカー希望小売価格は5,000円ですが、すでにネットでは10,000〜14,000円ぐらいが相場になっているようですね。これは手が出ない笑





このウイスキーの紹介としてサントリーが「世界5大ウイスキー」と語っていたところに、いまだに違和感があって今回記事に取り上げた次第です。


世界4大ウイスキー
従来、「世界4大ウイスキー」という考え方は存在しました。
その4大に入るのがスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダの4カ国。

スコットランド(スコッチ)
言わずと知れたウイスキーの聖地。蒸溜所の数では世界No.1。シングルモルト・ウイスキーやブレンデッド・ウイスキーが有名。シングルモルトはハイランド、ローランド、アイラ、アイランズ、スペイサイド、キャンベルタウンに大別される(諸説あり)。
主な銘柄:ジョニー・ウォーカー、バランタイン、ザ・グレンリヴェット、マッカランなど

アイルランド(アイリッシュ)
世界最古を誇る1608年創業のブッシュミルズをはじめ、古からのウイスキー作りを主体とする。一説にウイスキー発祥の地。スコッチが主に2回蒸溜であるのに対し、アイリッシュは3回蒸溜。そのため、スッキリした口当たり、味わいが特徴とされる。
主な銘柄:ブッシュミルズ、ジェムソンなど

アメリカ(アメリカン)
とても有名な産地はバーボン。主にトウモロコシを主原料とし、1から作った樽しか使用することができなかったり、その樽の内側を焦がす(チャー)といったところに特徴がある。
主な銘柄:ジャック・ダニエル、ジム・ビーム、メーカーズマークなど

カナダ(カナディアン)
ライ麦などを主原料とするカナディアンは、4大ウイスキーの中でもっとも癖がない飲み口でカクテルなどに使用されることが多い。
主な銘柄:カナディアンクラブなど


世界中で生産されているウイスキー
数年前から4大ウイスキーに日本(ジャパニーズ)を加えた「5大ウイスキー」という表現は散見されてきました。

それに懐疑的な意見を持っていたのが私です。「5大ウイスキー」と言いながら、日本にある大きなウイスキーメーカーって、サントリーとニッカ、そしてキリンやベンチャー・ウイスキーくらいじゃないかって。

しかもニッカは2001年にアサヒビールに買収されたし・・・。いや、それは関係ないか笑

まーとにかく、他の4大ウイスキーに比べてまだまだ足りない部分が多いんじゃないかと。5大ウイスキーに加わるなんて言える立場じゃないだろう、ってのが持論でした。

スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本以外にも世界中の様々な国でウイスキーは生産されています。

オーストラリア、ドイツ、フランス、イングランド(イギリス)、ウェールズ(イギリス)、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、インド、台湾、南アフリカなど。

特にオーストラリアやインドは近年激アツなウイスキー産地になっている気がするんですが。彼らを差し置いて日本を5大ウイスキーの一角に認めてよいのかどうか。。。

そもそもウイスキーと名乗れる定義は「穀物を原料とした蒸溜酒」であれば良いのであって、その原料の幅はとても広い。


日本勢が独占したウイスキー品評会
そんななかで、日本のウイスキーが5大ウイスキーの一つとして認識される理由はウイスキーの品評会において最高賞を総なめし続けているという事実に他ならないだろう。

2001年のウイスキーマガジン社が選ぶ「ベスト・オブ・ザ・ベスト」で総合1位に輝いたのがニッカ「余市10年」、そして2位がサントリー「響21年」

その後WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)で2007年以降、毎年最高賞にジャパニーズ・ウイスキーがノミネートされているという実績。これがジャパニーズ・ウイスキーの位置を押し上げている最大の要因。

今年のWWAでも、

ワールドベスト・ブレンデッドモルトウイスキー
竹鶴25年ピュアモルト/日本
ワールドベスト・ブレンデッドウイスキー
サントリー響21年/日本
ワールドベスト・ブレンデッドウイスキー・リミテッドリリース
イチローズモルト&グレーン ジャパニーズブレンデッドウイスキー リミテッドエディション2019/日本
と、3部門をジャパニーズが獲った。

こういった功績が認められて5大ウイスキーの一つに数えられていることは疑いようがない事実。ということで私もこの4月、ついに4大ウイスキーを諦めてジャパニーズを含めた5大ウイスキーと呼ぶことに決めました。

とは言えど、日本のウイスキー生産量や輸出量は世界のそれらとはまだまだ開きがある。今後、どんどん蒸溜所も増えてリリースされるウイスキーの銘柄も増えていきますが、そのジャパニーズたちがサントリーやニッカ、キリン、ベンチャー・ウイスキーのように世界的な評価をいただけるように願っています。


P.S.どっかで安く碧Ao売ってないかな・・・。8,000円以下なら即買いなのに笑


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