コンパスボックス ヘドニズム
スコッチ・ブレンデッドグレーン
ナチュラルカラー
ノンチルフィルタード
43%
コンパスボックス社はほとんどの商品のブレンディング・レシピを公開しているユニークな会社でもあります。
このレシピによると、今回飲んでいる2021年ボトリングものは、キャメロンブリッジ、ノースブリティッシュ、ガーヴァン、ポートダンダス、インバーゴードンのグレーンウイスキーがブレンドされたもののようです。
モルト原酒を集めるという好意もなかなか大変な作業だと思いますが、大手企業が牛耳っているグレーン原酒を集めるのは更に骨のある作業というか、コネクションの重要性が増すでしょう。
キャメロンブリッジ :ディアジオ社
ノースブリティッシュ:ディアジオ社、エドリントングループ社
ガーヴァン :ウィリアム・グラント&サンズ社
インバーゴードン :エンペラドール社
ポートダンダス :ディアジオ社 ※2010年閉鎖
特にポートダンダスは2010年4月に完全に閉鎖されたグレーン蒸留所で、その原酒が含まれているという点で希少価値が高いアイテムでもあります。
このヘドニズムは、コンパスボック社の看板商品でもあります。同社が設立された2000年に発売された商品であり、オフィシャルサイトにも"Our signature whisky, Hedonism is the grain whisky that launched the company in 2000. Always alluring, surprising and delicious."(当社の代表的なウイスキーであるヘドニズムは、2000 年に会社を立ち上げたグレーン ウイスキーです。)と紹介されています。
キャメロンブリッジはシングルグレーンも販売していたり、他のボトラーズからリリースされているシングルグレーンは目にする機会がありますが、ブレンデッドグレーンとなると話は別。
思いつく範囲でもロイヤルサルート・ブレンデッドグレーン21年くらいかなと。
Amazonから |
たまに専門店とかでお目にかかることがあるアイテムですが、これも是非飲んでみたいですね。私個人としてはフェイマス・グラウスやジョニー・ウォーカー、ブラック&ホワイトなどのブレンデッド・ウイスキーが大好きな人間ですのでモルトも好きですが、グレーンも非常に好き。嫁さんからは「ウイスキー博愛主義」と言われています笑
あ!雷鳥さんのスノーグラウスもありましたね。2013年に飲んでいた記述があります。
冷凍庫で冷やす前提のボトルってやつですね。これも確かに美味かった。コスパで言えば、スノーグラウスの方が上かな笑
それにしても新年のフェノメノロジーに続いてのヘドニズム。相変わらずコンパスボックスのめっちゃファンですね笑
リッチなバニラクリームと湿気を伴った樽
香り
バニラクリーム、湿った木、苔、オーク、干し草
味
トフィー、バニラアイスクリーム、バター、ハチミツ、シナモン
余韻
甘くて穏やか、優しくて長い、カスタードクリーム
ドロップ・アップ(1滴加水)
香り、味ともにあまり印象が変わらない。余韻はより柔らかくて官能的な舌触りに。
レーダーチャート
前回から採用したレーダーチャートです。あまり自信ないけど笑
なんといって良いか。モルトウイスキーと同じ指標で見ていいのかも全然わかりませんが、スウィートが飛び抜けていてウッディーさやシリアルな印象が強いですね。んーーー、このレーダーチャートのバランスが悪いのかなー?汗 もう少し続けてみて内容精査していきます笑
得点 85点
フェノメノロジーのよりも甘さという点では上だと思います。グレーンウイスキーならではの特徴もしっかり感じられて85点と言っても私の中ではこれは高得点。
ただ、「サイレント・スピリッツ」と言われるだけに個性的な主張はありません。そのあたりをグレーンにそもそも求めるのはどうかと思いますが、その分「印象的ではない」と捉えられる可能性は高い気もします。しかし、しっかり飲み応えのある一本なので「ブレンデッド不要論」が生じる可能性も秘めた恐ろしい商品かと。
んーー、こないだのフェノメノロジーも88点でヘドニズム85点とか・・・。M-1審査員だったら「辛口」過ぎてネットでボロクソに言われそうな採点だなー汗
これでも個人的には「非常に高い」評価ですので悪しからず笑
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