2020年5月19日火曜日

Port Dundas 2006 (SIGNATORY VINTAGE)


Port Dundas 2006 (SIGNATORY VINTAGE)
ポート・ダンダス2006(シグナトリー・ヴィンテージ)

シングル・グレーン・スコッチ
43%
蒸留:2006年9月12日
瓶詰:2019年7月29日
ロスト・ディスティラリー


シグナトリー・ヴィンテージさんのシングル・グレーン・コレクションから。ロスト・ディスティラリーであるポート・ダンダスの12年もの。

武川蒸留酒販売さんによる説明。
https://mukawa-spirit.com/?pid=146957355
ポートダンダス蒸溜所は1811年から1813年にグラスゴーの中心地から1マイルほど離れた運河沿いに創立されたスコットランドで最も古いグレーンウイスキー蒸溜所のひとつ。
ホワイトホースと強いつながりを持っていましたが2009年に閉鎖されました。

ポート・ダンダス蒸留所
Scotch Whisky.comによる紹介ページ。
https://scotchwhisky.com/
Glasgow’s Port Dundas distillery was a landmark, even though not many people actually knew what it was. It was built in 1811 at the highest point in the city next to the banks of the Forth & Clyde Canal. Another distillery, Cowlairs, started operation soon after and in 1860 the two sites – by then both with Coffey stills installed – merged. In 1877, Port Dundas was one of the founding members of the grain distillers’ conglomerate DCL.
With its good transport links and prime location in the city, which had become the blending powerhouse of Scotland, Port Dundas grew in size to become the largest distillery in Scotland. By 1885, its three Coffey and five pot stills were producing over two million gallons a year and, in an approach we’d today label as innovative, was using ‘American corn’, barley, and rye.
Its neighbour, Dundashill (which itself would be absorbed within the complex in 1902), was at that time the largest pot still distillery in the world, its two wash stills and 10 spirit stills making both double- and triple-distilled malt, peated and unpeated. There was a cooperage, housed in the former Dundashill building, and a piggery – the swine being fed on draff.  The whole site was topped by a 138-metre brick chimney, for a time the highest in the world.
Two fires at the start of the 20th century didn’t stop it for long, though by the 1970s it was in need of modernisation. At that point, production increased once more and a dark grains plant was installed.
In 2010 however its owner Diageo decided to concentrate its grain production at the vastly expanded Cameronbridge. Although there were offers from rival distillers to buy Port Dundas they foundered – possibly because of the potential cost of another upgrade. In 2011, production ceased and the site was demolished. The landmark had gone. 
 
グラスゴーのポート・ダンダス蒸留所は、多くの人々が実際にそれを知っていたわけではありませんが、ランドマークでした。1811年に、フォース&クライド運河のほとりにある市内で最も高い場所に建てられました。別の蒸留所であるカウエアーズもその後すぐに操業を開始し、1860年には2つの拠点が統合されました。1877年、ポート・ダンダスは穀物蒸留業者の複合企業DCLの創設メンバーの1人でした。交通の便が良く、スコットランドのブレンデッドの原動力となった街の絶好のロケーションにあるポート・ダンダスは、スコットランドで最大の蒸留所になるまでに規模が大きくなりました。1885年までに、3つのコフィーと5つのポットスチールが年間200万ガロンを生産し、「アメリカンコーン」、大麦、ライ麦を使用していました。これは私たちが今日では革新的と位置付けているアプローチです。その隣のダンダシル(それ自体が1902年に複合施設内に吸収される)は、当時、世界最大の蒸留所であり、2つのウォッシュスチルと10のスピリットスチルでそれらを2倍精製し、ピーテッド(タイプ)とアンピーテッド(タイプ)のモルトを3倍蒸留していた。元ダンダシルの建物に収容されていた協同組合と豚舎がありました。敷地全体は、かつて世界最高の138メートルのレンガの煙突で覆われていました。20世紀初頭の2つの火災は、それを長く止めることはできませんでしたが、1970年代までには近代化が必要でした。その時点で、生産量は再び増加し、暗い穀物工場が設置されました。しかし2010年に、ライバルの蒸留業者から(おそらく別のアップグレードの潜在的なコストのために)ポート・ダンダスを購入するという申し出がありましたが、その所有者のディアジオは、その穀物生産が大幅に拡大されたキャメロンブリッジに集中させることを決定しました。 2011年に生産は終了し、サイトは解体されました。ランドマークは消えてしまいました。
上の和訳は、Google翻訳にテコ入れをした文章なので間違っているかもしれません。

Google Mapから


グラスゴーという街
ロスト・ディスティラリーのウイスキーを飲むのは久しぶりです。いつ以来だろうか?東京・銀座のバーではよく飲ませてもらってましたね。グラスゴーという街も、スコットランドで訪れてみたい街の一つです。スコットランド一の経済都市。人口も然り。バンドFranz Ferdinandの出身地でもあります。


それはさておき。


静かで穏やか、どことなくモルティ
香り
フルーティ、甘い、トースト、草原、樽、大麦


ドライ、とうもろこし、モルティ、涼しい、軽やか

余韻
歯に使う薬の後味、ミント系、少しヌタっとしたベタつき

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはエステルな感じに。味わいはより軽くて飲みやすい。余韻は相変わらずヌタっとしているけど薬品的なエッセンスは薄れる。ウッディな感じも出てくる。

よく見るとラベルの裏に書いてある原材料のところに「モルトor グレーン」と書かれています。単純なグレーン・ウイスキーというわけではなく、大麦(モルト)も蒸留に使われている、というのは上記のScotch Whisky.comの説明にも出てきた内容です。なるほど。それがこの「モルティ感」につながっているわけか。素晴らしい。これはアブノーマルなシングル・グレーンの一つかもしれませんね。ロストしてしまったことが残念です。


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