The Observatory Aged 20 Years
オブザーバトリー20年
スコッチ・シングルグレーン
Alc.40%
輸入:フロンティア物産
まずは、武川蒸留酒販売さんによる説明から。
「デュワーズ」7代目マスターブレンダーのステファニーマクラウド女史が手掛ける、100%バーボン樽で熟成させたシングルグレーンウイスキー。オブザーヴァトリーという名前は、スコットランドの海岸線の多数の灯台と天文台に由来しています。
もう少し情報を探ってみます。
こちらはwhisky.deさんによる説明。
The Observatory was produced at the Macduff distillery. The Speyside distillery lies in the shadow of the Macduff lighthouse, one of many lighthouses along the 16,500 kilometres of Scottish coastline. For 20 years, The Observatory matured there into a full-bodied Single Grain.
オブザーバトリーはマクダフ蒸留所で生産されました。このスペイサイドにある蒸留所は、スコットランドの海岸線 16,500 キロメートルに渡る数多くの灯台のうちの 1 つ、マクダフ灯台のすぐ近くにあります。オブザーバトリーはそこで 20 年間熟成され、フルボディのシングル・グレーン(ウイスキー)になりました。
上の翻訳は、Google翻訳を使って細かいところは私の意訳です。マクダフ蒸留所はデュワーズを作っているジョン・デュワー&サンズ社(オーナーはバカルディ社)が所有する蒸留所の一つ。
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Google Mapから |
ちなみに、ハイランド地方からスペイサイド地方を独立させて考えるとき、マクダフ蒸留所はハイランド地方(東ハイランド)に分類される位置にあるので、whisky.deさんの「スペイサイドにある蒸留所」というのはウイスキー文化研究所さんなどの認識とは異なるようだ。
ただ、そんなマクダフ蒸留所でグレーンウイスキーを作っていたなんて。蒸留も行っているのか、キャメロンブリッジ蒸留所とかで製造したニューメークを運んでの樽熟成だけなのか。なかなか興味深いですね。
マクダフ蒸留所 Macduff Distillery
簡単に蒸留所の基本情報を。
東ハイランドに位置する蒸留所で、創業は1960年、蒸留開始は1963年。マクダフとは「ダフの息子」という意味だそうです。ステンレス発酵槽やシェル&チューブ式のコンデンサーなどをいち早く採用した蒸留所としても有名だそうです。
1972年にウィリアム・ローソン社に買収され、その後1993年からバカルディ社(ジョン・デュワー&サンズ社)がオーナーになって現在に至ります。
オフィシャルのシングルモルトは"Glen Deveron"(グレン・デブロン)という名前でリリースされていたそうですが、現在は"The Deveron"(デブロン)という名前で出されています。2016年8月に我が家にもやってきました。
ブレンデッド・スコッチとして出荷量第6位になっているデュワーズとウィリアム・ローソンはどちらも現在バカルディ社が所有するブランドであり、どちらの原酒としても使用されているマクダフですが、ウィリアム・ローソンの方がマクダフ蒸留所との歴史が長いんですね。
それにしてもマクダフ蒸留所で製造されたシングル・グレーン。。。ワクワクが止まらない笑
香り
クリーム、ビスケット、バニラ
味
パン、薄い紅茶、非常にスムーズ、柔らかい舌触り
余韻
少しヒリヒリするが穏やかで長い、ウッディ
ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはウッディさが出てきて甘さが弱まり若干オイリー。味もボディ感が強まるが余韻はあまり変化がない
評価 B
甘すぎない大人なシングル・グレーン。そもそも子ども向けのウイスキーなんてありませんが笑
とうもろこしとか使ってないんじゃないかな?基本「麦」な印象がする。若干オイリーさを感じたのは、イメージとしてはアイリッシュのシングルポットスチルウイスキーに通じるものがあるような、ないような。
ということで、価格面も含めておすすめできる一本です。シングルモルトやブレンデッドで20年オーバーだと、最近とんでもない価格になりますからね。
モルトに比べると個性はやはり少ないのかなと思うグレーン界隈ですが、このオブザーバトリーは、グレーン・スコッチ界隈では結構特徴的なのかなと思います。
それでは皆さん、良い夜を。

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