2023年5月31日水曜日

Berry Bros. & Rudd Small Batch Linkwood 2009


Berry Bros. & Rudd Small Batch Linkwood 2009
ベリー・ブラザーズ&ラッド スモールバッチ リンクウッド2009

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
カスクタイプ:ホグスヘッド
瓶詰:2021年
バッチNo.1
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%
輸入:ウィスク・イー

王室御用達のロンドン老舗酒商
ベリー・ブラザーズ&ラッド社は、個人的に昔から大好きなボトラーズ。1698年創業の老舗ワイン&スピリッツ商。ロンドンのセントジェームズ・3番ストリートに所在。

王室御用達としても有名で、現在でも王室にワインを届けており、2つのロイヤルワラントを所持。

ウイスキーでは「カティサーク」を作ったことでも知られています。
※現在、カティーサークのブランド権は、ラ・マルティニケーズに移っています。

「ブルーハンガー」は最高に美味しい同社のブレンデッドモルト。ブルーハンガー9thリミテッド・リリースは、当ブログのWhisky of the yera 2018で金賞を受賞しました。と言うことで、個人的に超好みです笑

スコッチのボトラーズ事業に参入したのは2002年。グレンロセスをシングルカスク、カスクストレングスでボトリングした新シリーズ「ロニーズ・リザーブ」は、置いている店があれば教えてほしい。すぐにでも駆けつけて飲みたい、憧れのボトルです。

ロンドン・ドライ・ジンの"No.3"も同社の商品。同社の応接室の鍵をモチーフにした独特なボトルと、(私は非常に美味しいと思う)バランスの良い味わい。最近、この鍵の素材がちゃちくなってしまったと言って話題です笑


"Meady and honeyed, sweet banana"

"mead"(ミード)とは蜂蜜酒のこと。蜂蜜酒っぽく、かつ蜂蜜のよう。そして甘いバナナ。
それがこのボトルに書かれている味わいの特徴です。

リンクウッドといえば、これまたスペイサイドの「トップドレッシング」の一つ。2016年に福岡のBar Dramさんで飲んだLinkwood 26 yo THE SCHOOL OF MALT Dave Broom「いちごジャム感」が忘れられません。もう、虜www

蒸留所の仕込み水は、ミルビュイズ湖近くの泉。この湖に飛来するコブハクチョウが描かれた花と動物シリーズのボトルも印象的です。




限りなくスウィート、加水すると焦げ目がつく
香り
パイナップル、青リンゴ、ドライフルーツ、ビスケット、蜂蜜、ココナッツ、アールグレイ、オーク

蜂蜜、マンゴー、メロン、バナナ、ミント、クローヴ、トースト、トフィー、バニラ、アーモンドナッツ

余韻
非常に長くて甘い、やわらかくトロける、少しヒリヒリ3段階に押し寄せてくる甘味の波

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは少し焦げた感じを帯びキャラメリゼ。焼きバナナ。プディング。味も少々苦味を帯びる。全体的なフルーツ感は健在。余韻は相変わらず長い。ヒリヒリはやや弱まる。


レーダーチャート
得点 93点
これは美味しいですね。あまり文句のつけようがない。強いて言えば、もっといろんな顔を覗かせてくれると最高だったかも。でもシングルモルトですからね。本当に十分満足できます。価格的にもお手頃かも。まさか、コスパ最高!?笑


それでは皆さん、良い夜を。

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2023年5月30日火曜日

THE SINGLE CASK FOR WHISKY LOVERS Caol Ila 2008 Aged for 13 Years 1st fill PX Octave The Blue Sky Label


THE SINGLE CASK FOR WHISKY LOVERS Caol Ila 2008 Aged for 13 Years 1st fill PX Octave The Blue Sky Label
ザ・シングル・キャスク・フォー・ウイスキーラバーズ カリラ2008 13年 1stフィルPXオクタブ ザ・ブルースカイレーベル

スコッチ・シングルモルト(アイラ)
蒸留:2008年7月23日
瓶詰:2022年5月4日
カスクNO.314560C
1stフィル・ペドロヒメネス・オクタブ樽フィニッシュ
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
ボトルNo.25 / 72
56.6%
輸入:シングルキャスクジャパン

シングルキャスクジャパンがリリースしたボトラーズもの。今回は岡山市にあるウイスキーラバーズと、これまた岡山市内にあるMalt Bar Nishimotoさんがセレクトしたシングルカスク。

12年以上バーボン樽で熟成された原酒を9ヶ月1stフィルのPX(ペドロヒメネス)のオクタブ(=8分の1、約50~62L)樽で後熟させたと一品。

今年の2月に発売された商品で、以前Nishimotoさんで飲ませていただいた時の様子が以下。


ウイスキーラバーズさん曰く、瞬殺で完売したそうで。タイミングよく購入できて良かったです。改めて、ウイスキーラバーズさんありがとうございました!


ストレートで飲んでいても、時間の経過(空気との接触、気発)によって味わいが劇的に変化していく面白い一本です。


スモークでフルーティ、様々な表情が楽しめるシングルカスク
香り
スモーク、潮、レモン、時間が経つと甘いシェリー、砂糖漬けしたフルーツ、ドライマンゴー、コーヒー

深い海、スモークされた肉、ダークチョコレート、焼きリンゴ、煎った栗、ナッツ、ほんのりスパイス

余韻
非常に長くて柔らかいスモーク、水タバコ、革

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは牧場の土みたいな感じ。向こう側に白や黄色の花が並んで咲いていて、モンシロチョウが飛んでいる。曇天。味は潮っぽさが強まって、舌の上にペタッと残るタンニンのような感じも出てくる。余韻はさらに長くなり、スモークが3段階くらいに渡って押し寄せてくる。

レーダーチャート
得点 95点
暫定で、今年の最高得点。これは美味しい。私の好みドストライク。ん?私の好み??それはそれで、色々好き過ぎて誤解がないようにしたいですが、別にアイラに傾倒しているわけではないので悪しからず。

この複雑な味わいがシングルカスク(バーボンのちにPXで、単純なシングルカスク熟成ではないですが)で出せているってのが激しく感動しますね。

恐ろしい笑


それでは皆さん、良い夜を。

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2023年5月28日日曜日

BAR:大阪SHOT BAR PEKOさんにて

大阪SHOT BAR PEKOさんにて。



The Singleton Auchroisk Aged 10 Years
ザ・シングルトン オスロスク10年

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
43%

いきなり、バーカウンターに並べられた中(というか目の前)で恐ろしく気になったボトルをいただきました。

それがこの「ザ・シングルトン オスロスク10年」。

「ザ・シングルトン」と言えば、現在ではグレンデュラン、ダフタウン、グレンオードで使われているディアジオ社のシリーズですが、実は元々「ザ・シングルトン」を謳っていたのはこのオスロスクなんです。

しかし、個人的に「ザ・シングルトン」オスロスクは見たことがなかったので、お店に入って座席に座った瞬間にお!ってなって注文させていただきました。

こんな恐ろしいボトルをバーカウンターに並べているとは・・・。

おそらく、これに反応するかどうかを見抜くための「オタクホイホイ」なんだと思います。まんまとはめられました笑

味わいはリッチで穏やか。贅沢なシェリー感の後、ピート香が静かで長い余韻に続きました。

もし出会う機会があれば、ぜひ飲んでいただきたい一本です。




Bowmore The Devils Casks Ⅲ -Double The Devil-
ボウモア ザ・デビルズ・カスク3 ダブル・ザ・デビル

スコッチ・シングルモルト(アイラ)
56.7%

ボウモアの悪魔が熟成を手助けする限定シリーズ第3弾。
1stフィルのオロロソシェリー樽原酒とペドロヒメネスシェリー樽原酒をマリッジ。

WHISKY LIFEさんによる説明が分かりやすい、かつ面白いので転載させていただきます。
アイラ島の中心地、ボウモアの町。この町には象徴的な建物が2つあります。それがボウモア蒸溜所とキラロウ教会。このキラロウ教会は円筒型の建物ですが、それは悪魔がこの協会に身を隠す事ができないようにしているそうです。ところが過去に一度だけ、悪魔が発見されました。

教会でミサの最中、悪魔がいる事に気付いた住民たちは総出で捕まえようとしましたが、すんでのところで逃げた悪魔は海辺へと下り、なんとボウモアの第一倉庫に身を隠しました。

ちょうど職人たちが樽を船積みしていたので、この樽に潜り込み悪魔はアイラ島から逃げ出しました。

2013年にリリースした第1弾から数えて今回が第3弾。

今回はノンエイジながらファーストフィルのオロロソ樽原酒とペドロヒメネス樽原酒をマリッジした意欲作。濃厚なシェリー感とPX由来の強い甘味、アイラらしい磯やピートの香りも十分に感じていただけます。

世界的にも珍しい悪魔が仕上げを施したアイラモルト。悪魔が好む味わいとは果たしてどんなものでしょうか。
なるほど。悪魔がボウモア蒸留所の貯蔵庫に隠れたのか。そんなストーリーは初耳でした。いやー、ウイスキーって面白いですねぇ。

このデビルズ・カスク3ですが、最初に驚いたのがその色。写真では分かりづらいかもしれませんが、めちゃくちゃ赤い!

パッケージのワインレッドとまでは流石に行かないですが、ワインレッドと赤茶色の間、とでも言いますか。カラーコードで言うと、maroonくらいは赤かった。

味はと言うと、もう説明の必要がないくらい美味しい。この贅沢感はなんなんですかね?ボウモア最強説。

甘味たっぷりのシェリー、フルーツ感。そこに塩や磯、アイラスモークが堪能できます。

これは、今年バーで飲んだボトルの中で間違いなく指折り。見つけたら絶対飲むべきです!




それでは皆さん、良い夜を。

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2023年5月27日土曜日

BAR:神戸BAR REQUESTさんにて

神戸BAR REQUESTさんにて。

神戸の繁華街・三宮とは逆方向(市役所側)に静かに佇むバーにお邪魔してきました。


Dimple
ディンプル

スコッチ・ブレンデッド
特級
43%

最近、オールドボトル・ハンターみたいになってるな笑
バーでオールドボトルを見かけると頼まずにはいられない・・・。

さて、ディンプルとは「窪み」「笑窪」のことで、ボトルの独特な形状がまさにそのまんまですね。ちなみに現行品は金色のワイヤーみたいなのが絡みついています。

かつ、今回いただいたオールドボトルは1000mlの大容量。

調べてみたところ、かの有名なスコットランド名門Haig(ヘイグ)家によって製造されたブレンデッド。現在はディアジオ社が所有するブランドです。

キーモルトはグレンキンチー。他にグレンロッシーやマノックモアなど。

グレンキンチーは個人的に「飲む蜂蜜」と呼んでおりますが、それほど甘味が強くメローで少しモッタリとした飲み心地が特徴的。

そんなグレンキンチーを中核にブレンドされているのが、このディンプル。

80年代のブレンデッドは、贅沢なシェリー樽感を全面的に感じるものが多い印象ですが、このディンプルはシェリーの主張は少し抑え気味(と言っても現行品のブレンデッドに比べるとやはり贅沢な感じは否めません)ですが、バランスがよく蜂蜜的な甘味がグッド。

オールドボトル、やめられそうにありません笑




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2023年5月26日金曜日

BAR:倉敷ONODA BARさんにて

倉敷ONODA BARさんにて。

毎度毎度、珍しいオールドボトルを楽しませていただいているONODA BARさんで、今回もまたお洒落なオールドボトルをいただいてきました。しかも飲み比べという(贅沢)


The Famous Grouse Vintage Malt 1992
ザ・フェイマス・グラウス ヴィンテージ・モルト1992

スコッチ・ブレンデッドモルト
瓶詰:2004年
40%

写真の左側。2004年ボトリングの12年もの。オールドボトルと言っても、こちらは2000年代なので比較的最近。と言っても19年前ですが・・・。

ザ・フェイマス・グラウス(雷鳥さん)シリーズは、私の大好物。としてこのブログでもしょっちゅう話題に上がっているブランドですが、改めてブランドの紹介を。

製造元:Matthew Gloag & Sons(マシュー・グローグ&サンズ)

マシュー・グローグ社の創業は1800年。創業者のマシュー氏は、パース近郊で貴族の領地管理を仕事としていましたが、奥さんがワイン・食料雑貨店の娘で、その事業を引き継ぎます。

当初はワインを扱い、やがて自社ブランドのウイスキーも手がけて事業拡大。現在にも残っているこの「ザ・グラウス・ブランド」を完成させたのは、孫のマシュー氏で、1897年のことがそうです。

元々は「ザ・グラウス・ブランド」という名で販売されていましたが、「あの有名な雷鳥のウイスキー」と呼ばれるようになったことに目をつけ、「ザ・フェイマス・グラウス」という名前に変更したのは有名な話。

1980年以降、現在でも地元スコットランドで人気No.1を誇るスコッチウイスキー。ブランド名のグラウスは、スコットランドの国鳥であり、ハンティングの対象としても人気の雷鳥(特にアカライチョウ)。

主要モルトは、ハイランドパーク、マッカラン、グレンロセス、タムデュー、グレンゴインなど。グレーンは、ほぼ間違いなく所有者のエドリントン・グループとディアジオが共同で株を保有しているノース・ブリティッシュが使われているはず。

以前、グレンタレット蒸留所(スコットランドに現存する最古の蒸留所、タウザーでも有名)をエドリントングループが所有していた時分は、同蒸留所がザ・フェイマス・グラウスのホーム蒸留所でした。2019年にスイスのアート&テロワール社へ経営権が移り、現在は以前とは全く異なるラリック社製のお洒落なボトルで販売されている、何かと話題に富んだ蒸留所です。

日本へは松下電器が輸入していましたが、その後レミー・コアントローに代わり、現在はなんと正規代理店がないという状況です。なんとも、恐ろしい話ですね・・・。


さて、ヴィンテージ・モルト1992に話を戻しますと、非常に濃いシェリー感。レーズンや林檎。ミディアムからフルボディの間くらいですかね。良い意味でしっかり重みがあって重厚感ってやつですね。ほんのり、ハイランドパークらしい北のピート感。圧倒的に「好きなやつ」ですわ笑


The Famous Grouse Prestige
ザ・フェイマス・グラウス プレステージ

スコッチ・ブレンデッド
輸入:松下電器
43%

写真向かって右のボトル。1990年代に流通していたボトルだそうです。こちらはブレンデッドですので、ノース・ブリティッシュが入っていると思われます。

非常にスムースな飲み口でちょっぴりドライ。蜂蜜の甘味が心地よく広がります。


素敵なボトルとの出会い、これこそ私がバーに行く理由ですね。皆さんも素敵なウイスキーライフを。


それでは皆さん、良い夜を。

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2023年5月20日土曜日

第7回 Hatsukaichi Whisky Freaksを開催しました

私ごとですが、明日はウイスキーエキスパートの試験日。久しぶりに受験生の気分を存分に味わっております笑 頑張ってきます!応援よろしくお願いします。

さて。早いもので、もう開催から1週間経ってしまいましたが、5月14日(日)に廿日市市某所にて第7回Hatsukaichi Whisky Freaks(HWF)が取りおこなれました。

今回のテーマは「アイランズをもっと知りたい」ということで、タリスカー18年(旧ラベル)を飲みながら、参加メンバー全員で意見を出し合いました。


◾️ボトルについて

タイプ

シングルモルト

地域

アイランズ(スカイ島)

メーカー

OB

カスクタイプ

バーボン樽、ヨーロピアンオーク樽

Alc.

45.8%

輸入元

MHD モエ・ヘネシー・ディアジオ


◾️タリスカー蒸留所について

創業年

1830年

創業者

マッカスキル兄弟

現所有者

ディアジオ

ゲール語の意味

傾いた斜面上の大岩

仕込水

背後の丘に点在する泉

発酵槽

オレゴン松×8

蒸留器

初留(バルジ型)×2基 ※ラインアームがU字形・屋外ワームタブ、再留(ストレートヘッド型)×3基

年間生産量

330万リットル

ブレンド銘柄

ジョニーウォーカーなど

輸入元

MHD モエ・ヘネシー・ディアジオ

蒸溜所ツアー

あり


スペックで言うとこんな感じです。


そして、参加メンバーで出し合った意見がこちら。

りんご、りんご酢、BBQ、オレンジ色の花、桃、ハチミツ

煙、胡椒、塩まんじゅう、ドライフルーツ、アニス、海水、ハチミツ、ゴム、ピリピリ

余韻
みかん、正露丸、学校の廊下、オイリー、革、長い

などの意見を出し合いました。そして、このボトルを一言で言えば、と言う会としての結論を話し合ったのですが、「塩対応女性と海でBBQ」に決定しました。

なんて素敵な表現。塩対応なのに、一緒に海でBBQしてくれるなんて笑

HWFは、3ヶ月に一度の頻度で現在は廿日市市で実施しております。廿日市市外からの参加も大歓迎です。気になる方はいつでもコメントまたはメールください。




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2023年5月19日金曜日

BAR:京都BAR K36さんにて

京都のBAR K36 (K36 The Bar & Rooftop)さんにて。

K36さんは、ザ・ホテル青龍 京都清水のルーフトップにあるバーで、清水寺へと続く坂道・清水道の道中にあります。

建築物の高さなどにも厳しい規制のある京都の街で、こんなに見晴らしが良く、かつルーフトップの夜風に吹かれながらお酒を飲める空間。贅沢であり、かつ京都の風景を満喫できる稀有な空間です。

そんなK36さんのバトラーである西田さんは、まさにレジェンド。京都のバーテンダーと言えばってくらい、知らない人はいないでしょう。

さて、そんなK36さんでいただいたのはこちら。


ジョニー・ウォーカー赤ラベル 70年代流通
所謂「特級」のオールドボトル。さすがに状態もよく、とてもスウィート。

ジョニー・ウォーカーといえば、いまだに世界で一番売れているスコッチウイスキー。その知名度は圧倒的なものがあります。

2021年度の出荷数量では、2位のバランタインにダブルスコアを付けるという圧勝ぶり。3位のグランツに対してはクアドラプル(4倍)。スコッチの中で言えば「まだまだ敵なし」状態でしょう。

そんなジョニー・ウォーカー・シリーズで現在最も安価に流通されているのがこの赤ラベル。

現行品に比べ、今回いただいた70年代流通ものは、特に「甘さ」が際立っていました。

おそらく、「延々と飲める」そんなやつです。おお怖いw




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2023年5月13日土曜日

Torabhaig The Legacy Series 2017


Torabhaig The Legacy Series 2017
トラベイグ ザ・レガシー・シリーズ2017

スコッチ・シングルモルト(アイランズ)
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%
輸入:明石酒類醸造

Google Mapで作成

スカイ島第2の蒸留所
2017年、スカイ島でタリスカー蒸溜所(1830年創業)以来、実に187年ぶり2番目に建設された蒸溜所。

ゲール語で「湾を見下ろす高台」という意味を持つ蒸留所は、スカイ島の南岸トラベイグの地にある古い農家を改造して2017年にオープン

故イアン・ノーブル氏の計画を受け継ぐ形で、ボーダーズ地方に本拠を置くボトラーズ会社モスバーン・ディスティラーズ(ハイドンホールディング傘下)が創業。

スチルはバルジ型で初留・再留1基ずつの計2基。

また、トラベイグ蒸留所は、日本の兵庫県明石市に新設された海峡蒸留所と姉妹関係に当たる。そんな縁もあって日本への輸入は海峡蒸留所のオーナーである明石酒類醸造が担っている。


さて、そんなトラベイグのレガシーシリーズ2017は、まさに当蒸留所のファーストリリースボトル。今回、このボトルを手に入れた経緯は、神戸阪急で先月行われた「英国フェア」にお邪魔した際、信濃屋のA氏とお話する機会をいただき、色々教えていただいた中で、このボトルをおすすめいただいたから。いやー、営業って恐ろしいね笑

「Well-Tempered Peat」と呼ぶ特徴的なスタイルで、ピーテッドスピリッツに強いこだわりを持ちウイスキーを製造。アメリカンバーボンバレルの他、シェリー樽、ポートワイン樽、ラム樽、コニャック樽等様々な樽を使用してますが、今回の2017はバーボンバレルのみを使用しているらしい。

フェノール値は16ppmとのことで、アイラ島では比較的フェノール値の低めなボウモア12年(25-30ppm)よりも低いということになります。ちなみに同じスカイ島のタリスカーのフェノール値は18-22ppmとのことで、タリスカーよりも若干低い値ということになるようです。

世界中で32,000本、日本国内はわずか600本という限定流通。これは買ってよかったなー、A氏改めてありがとうございました!!


どこまでも続く塩タンとフルーツ感
香り
レモン、塩タン、葱、油性マジック、芝生、麦芽、苔

メロン、アプリコット、ミント、ビスケット、スモーク、スパイシー、焦げたベーコン

余韻
長くて柔らかい、蝋燭のようにゆっくり溶けて行く

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは塩タン・焼肉のイメージから離れられない笑
味わいはスパイシーさが強まる以外はストレートとほとんど変わらない。余韻も相変わらず。ということで、ドロップ・アップだけではあまり違いが見出せない印象。

トワイス・アップ(1:1で加水)
この焼肉スモークはなぜ変わらないんだ笑
フルーティだけど、どことなく骨太な味わい。スパイシーさは健在。

レーダーチャート

得点 90点
正直言うと、ここまで出来栄えの良い商品だとは思っておらず舐めておりました笑
タリスカーとは違ったアプローチですが、これは人気出るだろうなー。

今年4月に第2弾となる「トラベイグ – アルトグラン レガシーシリーズ セカンドエディション」もリリースされました。今後が楽しみな蒸留所の一つです。これはファンになるかも・・・。