2023年5月26日金曜日

BAR:倉敷ONODA BARさんにて

倉敷ONODA BARさんにて。

毎度毎度、珍しいオールドボトルを楽しませていただいているONODA BARさんで、今回もまたお洒落なオールドボトルをいただいてきました。しかも飲み比べという(贅沢)


The Famous Grouse Vintage Malt 1992
ザ・フェイマス・グラウス ヴィンテージ・モルト1992

スコッチ・ブレンデッドモルト
瓶詰:2004年
40%

写真の左側。2004年ボトリングの12年もの。オールドボトルと言っても、こちらは2000年代なので比較的最近。と言っても19年前ですが・・・。

ザ・フェイマス・グラウス(雷鳥さん)シリーズは、私の大好物。としてこのブログでもしょっちゅう話題に上がっているブランドですが、改めてブランドの紹介を。

製造元:Matthew Gloag & Sons(マシュー・グローグ&サンズ)

マシュー・グローグ社の創業は1800年。創業者のマシュー氏は、パース近郊で貴族の領地管理を仕事としていましたが、奥さんがワイン・食料雑貨店の娘で、その事業を引き継ぎます。

当初はワインを扱い、やがて自社ブランドのウイスキーも手がけて事業拡大。現在にも残っているこの「ザ・グラウス・ブランド」を完成させたのは、孫のマシュー氏で、1897年のことがそうです。

元々は「ザ・グラウス・ブランド」という名で販売されていましたが、「あの有名な雷鳥のウイスキー」と呼ばれるようになったことに目をつけ、「ザ・フェイマス・グラウス」という名前に変更したのは有名な話。

1980年以降、現在でも地元スコットランドで人気No.1を誇るスコッチウイスキー。ブランド名のグラウスは、スコットランドの国鳥であり、ハンティングの対象としても人気の雷鳥(特にアカライチョウ)。

主要モルトは、ハイランドパーク、マッカラン、グレンロセス、タムデュー、グレンゴインなど。グレーンは、ほぼ間違いなく所有者のエドリントン・グループとディアジオが共同で株を保有しているノース・ブリティッシュが使われているはず。

以前、グレンタレット蒸留所(スコットランドに現存する最古の蒸留所、タウザーでも有名)をエドリントングループが所有していた時分は、同蒸留所がザ・フェイマス・グラウスのホーム蒸留所でした。2019年にスイスのアート&テロワール社へ経営権が移り、現在は以前とは全く異なるラリック社製のお洒落なボトルで販売されている、何かと話題に富んだ蒸留所です。

日本へは松下電器が輸入していましたが、その後レミー・コアントローに代わり、現在はなんと正規代理店がないという状況です。なんとも、恐ろしい話ですね・・・。


さて、ヴィンテージ・モルト1992に話を戻しますと、非常に濃いシェリー感。レーズンや林檎。ミディアムからフルボディの間くらいですかね。良い意味でしっかり重みがあって重厚感ってやつですね。ほんのり、ハイランドパークらしい北のピート感。圧倒的に「好きなやつ」ですわ笑


The Famous Grouse Prestige
ザ・フェイマス・グラウス プレステージ

スコッチ・ブレンデッド
輸入:松下電器
43%

写真向かって右のボトル。1990年代に流通していたボトルだそうです。こちらはブレンデッドですので、ノース・ブリティッシュが入っていると思われます。

非常にスムースな飲み口でちょっぴりドライ。蜂蜜の甘味が心地よく広がります。


素敵なボトルとの出会い、これこそ私がバーに行く理由ですね。皆さんも素敵なウイスキーライフを。


それでは皆さん、良い夜を。

D's Whisky Notes、応援よろしくお願いします!


ウイスキーランキング

にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントはこちらから。