2022年5月23日月曜日

John J. Bowman Single Barrel


John J. Bowman Single Barrel
ジョン・J・ボウマン シングル・バレル

アメリカン・バージニア
ストレート・バーボン
50%

https://www.caskers.com/john-j-bowman-single-barrel-bourbon/

訳あって友人からプレミアムなバーボンをお裾分けいただきました。

こちらが蒸留所のオフィシャルサイト。
Our John. J. Bowman Bourbon commemorates the great, great uncle of Abram S. Bowman, who founded A. Smith Bowman Distillery. We hand select some of the oldest barrels in the warehouse to produce a single barrel bourbon with hints of toffee, leather, figs, and almonds. John. J. Bowman was awarded World’s Best Bourbon in 2017. 
私たちのジョン・J・ボウマン・バーボンは、A・スミス・ボウマン蒸留所を設立したアブラム・S・ボウマンの偉大な叔父を記念しています。倉庫で最も古い樽のいくつかを手作業で選択し、トフィー、革、イチジク、アーモンドのヒントがあるシングル・バレル・バーボンを製造しています。ジョン・J・ボウマンは、2017年に世界最高バーボンを受賞しました。
ここに出てくる「世界最高バーボンを受賞」と言うのは、Whisky Magazine社が主催するWorld Whisky Award(WWA)2017での"World’s Best Bourbon"のカテゴリーアワードを受賞したと言うことです。

Google Mapから


「ケンタッキーじゃないのにバーボン?」
ちなみにA・スミス・ボウマン蒸留所はバージニア州サンセットヒルズにあります。地図で言うと、上の場所になります。

そもそもバージニア州で作られているってことで、「それってバーボン?」って思う方も多いかもしれません。私もその一人です。

でもシカゴのKoval(コーヴァル)蒸留所も「バーボン・ウイスキー」出してますしね・・・。

ってことで調べてみたところ、ケンタッキーではなくても「バーボン・ウイスキー」と名乗れるそうです。

バーボン・ウイスキーに関する定義は以下の通り。
・アメリカ合衆国で製造されていること。
・原材料のトウモロコシの含有量は51 %以上であること。
・新品の炭化皮膜処理されたオーク樽を製造に用いること
・80 %以下の度数で蒸留されていること。
・熟成のために樽に入れる前のアルコール度数は62.5 %以下であること。
・製品として瓶詰めする場合のアルコール度数は40 %以上であること。
・着色料は使用禁止

はい。ここテストに出ます笑
ちなみに上記の条件を満たしていても「バーボン・ウイスキー」と名乗る必要はないそうです。その例がジャック・ダニエルなどに見られる「テネシー・ウイスキー」とのこと。ふむふむ。

つまり、アメリカ合衆国であれば、どこでも「バーボン・ウイスキー」を作れるってことですね。ハワイやアラスカでも。グアムでも良いってことですよね?すごい懐のデカいルールだ。

こうなると、「それってバーボン?」って質問は愚問でしかないのかもしれませんね。

そして、バージニア州はバーボンの本場・ケンタッキー州のお隣に当たります。A・スミス・ボウマン蒸留所の創設は1934年で、1950年代までバージニア州で唯一の合法ウイスキー蒸留所だったそうです。

Google Mapから


A・スミス・ボウマン蒸留所
商品画像を頂戴したCASKERSのサイトでは、非常に詳しく蒸留所のことが説明されています。

Following the repeal of Prohibition in 1933, Abram S. Bowman purchased the Sunset Hills Estate, situated in the shadow of the Blue Ridge Mountains of northern Virginia. Together with his sons, Bowman began farming the estate and within a few years, Bowman was able to harvest more corn, wheat and rye than he was able to sell at the market. As a result, Bowman built a distillery at Sunset Hills, and began distilling the excess grains he harvested into bourbon. 
1933年に禁酒法が廃止された後、エイブラム・S・ボウマンは、バージニア州北部のブルーリッジ山脈の陰にあるサンセット・ヒルズの土地を購入しました。ボウマンは息子たちと一緒に農園を始め、数年以内に市場で売ることができるよりも多くのトウモロコシ、小麦、ライ麦を収穫することができました。その結果、ボウマンはサンセット・ヒルズに蒸留所を建設し、収穫した余分な穀物をバーボンに蒸留し始めました。 
John J. Bowman Pioneer Spirit Virginia Straight Bourbon Whiskey pays homage to the legacy and pioneering spirit of Abram Bowman’s great, great uncle, Colonel John J. Bowman. An excellent horseman, Bowman was considered to be one of the “Four Centaurs of Cedar Creek.” In 1779, Bowman led a force of 300 soldiers against the Shawnee town of Chillicothe in order to prevent Native Americans from attacking frontiersman settling in Virginia. Just two years later, Bowman served as justice of the peace over the first county court held in Kentucky and was later appointed military governor of Kentucky County. 
ジョン・J・ボウマン・パイオニア・スピリット・バージニア・ストレート・バーボン・ウイスキーは、アブラム・ボウマンの非常に偉大な叔父であるジョン・J・ボウマン大佐の遺産と開拓者精神に敬意を表しています。優秀な騎手であったボウマンは、「シーダー・クリークの4人のケンタウルス」の1人と見なされていました。 1779年、ボウマンは、ネイティブ・アメリカンがバージニアに定住するフロンティアマンを攻撃するのを防ぐために、ショーニーの町チリコテに300人の兵士の軍隊を率いました。ちょうど2年後、ボウマンはケンタッキー州で開催された最初の郡裁判所で治安判事を務め、後にケンタッキー州の軍事知事に任命されました。 
John J. Bourbon is made from a mash of corn, malted barley and rye that is fermented with a proprietary strain of yeast and distilled three times through “Mary,” a copper-pot still named in honor of John Bowman’s mother. After distillation, the bourbon is aged for ten years in new, American oak casks with a #3 char. Following its decade-long beautyrest, the bourbon is brought to 100 proof before each single-barrel bottle is filled and labeled by hand. 
ジョン・Jのバーボンは、トウモロコシ、モルト(大麦麦芽)、ライ麦のマッシュを独自の酵母菌株で発酵させ、ジョンボウマンの母親にちなんで名付けられた銅製の単式蒸留器「メアリー」で3回蒸留して作られています。蒸留後、バーボンは#3チャーの新しいアメリカンオーク樽で10年間熟成されます。10年にわたるビューティーレストの後、バーボンは100プルーフ(50度)になり、その後、各シングルバレルボトルに手で充填してラベルを付けます。 
John J. Bowman Virginia Straight Bourbon Whiskey has a fragrant nose of marmalade and soft biscuits with notes of toffee, leather, figs and almonds. The center-palette is dominated by signature notes of apples and pears which lead to a long, dry finish. John J. Bowman Bourbon earned the Double Gold Medal at the 2012 San Francisco World Spirits Competition and the Silver Medal at the 2011 Fifty Best Tasting Competition. In addition, it earned a score of 96 points at the Ultimate Spirits Challenge in 2014 – two points more that Pappy Van Winkle’s 15 year old bourbon. 
ジョン・J・ボウマン・バージニア・ストレート・バーボン・ウイスキーは、マーマレードとソフトビスケットの香りがよく、トフィー、レザー、イチジク、アーモンドの香りがします。センターパレットは、リンゴと洋ナシのシグネチャーノートが支配的で、長くドライなフィニッシュにつながります。ジョン・J・ボウマン・バーボンは、2012年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでダブル・ゴールド・メダルを獲得し、2011年のフィフティ・ベスト・テイスティング・コンペティションでシルバー・メダルを獲得しました。さらに、2014年のアルティメット・スピリッツ・チャレンジで96ポイントを獲得しました。これは、パピー・ヴァン・ウィンクル15年(バーボン)よりも2ポイント多くなっています。 
ここで出てきた"#3チャー"について補足。
チャー処理の度合いを表す表現。ナンバーが上がっていくごとに、バーナーで樽の内側を焼く時間が長くなります。

#1Char=15秒
#2Char=30秒
#3Char=35秒(より一般的)
#4Char=55秒(クラシック)

はい。ここもテストに出ます笑


バター&リンゴでドライ、
加水すると表情が一変するけど
これがこれで美味
さて、いよいよ私なりのテイスティングコメントを。
香り
バター、バニラ、ナッツ、メンソール、ビスケット、露草、革

トフィー、タバコ、赤リンゴの蜜の部分、洋梨

余韻
ドライ、ピリピリ感は少ない、長く2回来る、お口爽やか

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはアルコール分が強く出て涙が出る(事実)が、その後ミルク系の入浴剤の印象でなんだかセクシー。味はよりクリーミーでバターから生クリームに変わった感じ。リンゴはアップルパイに入ったリンゴみたいな印象になる。余韻は少しドライ感が薄れて滑らか。

んーー、ってことで非常に美酒です。加水すると全く違う味わいが楽しめます。ロックでも面白く、美味しくいただけそうですね。

調べてみると、日本でも輸入されていたようです。が、今は通販では見受けられません。これは貴重なものをいただきました。改めてありがとうございました。ご馳走様でした。

それでは皆さん、良い夜を。


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