Murray McDavid 'BENCHMARK'
Craigellachie Aged 12 Years 2008
マーレイ・マクダビッド「ベンチマーク」クライゲラヒ12年 2008
スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
マーレイ・マクダビッド社
熟成:シェリー・ホグスヘッド
追熟:1stフィル・ムルサ・トウニーポート
No.900365/366/367
ノンチルフィルタード
ノットカラード
50%
輸入:ウィスク・イー
こちらがマーレイ・マクダビッド社のオフィシャルサイト。
マーレイ・マクダビッド社は、ロンドンに本拠地を置くインディペンデント・ボトラーの会社。1996年創業、スコットランドのインディペンデントボトラーで、他社には真似できない貴重なワインカスクでフィニッシュしたボトルをリリースしてきた。アイラ島のブルイックラディ蒸留所をジム・マッキュワンと共に復活させたことで一躍脚光を浴びた(2001年に再オープン)。
マクダビッド社のレンジには以下のようなものがある。
・Mission Gold(ミッション・ゴールド)
・Benchmark(ベンチマーク)
・Mystery Malt(ミステリー・モルト)
・Select Grain(セレクト・グレーン)
・The Vatting(ザ・ヴァッティング)
・Crafted Blend(クラフテッド・ブレンド)
今回はその中の「ベンチマーク」シリーズ。
ベンチマーク・シリーズは、「卓越・成熟したシングルモルトを提供し、成熟の芸術を披露する私たちのレンジの中心」と説明されています。
クライゲラヒ蒸留所
クライゲラヒ蒸留所は「クライゲラキ」とも訳されます。スペイサイドにある蒸留所で、創設者はホワイトホース社の創業者でもあるピーター・マッキー氏。彼の叔父J.L.マッキーは当時ラガヴーリン蒸留所の所有者だったそうです。創業は1891年。
と言うことで、クライゲラヒは元々ホワイトホースのメイン原酒だった。フィディック川がスペイ川に合流する地点にあるので、地図でも見つけやすい。幹線道A941沿いにあるそうです。近くにマッカラン蒸留所があります。
仕込み水はリトル・コンバルヒルの泉の水を利用。鉄製のワームタブが建物の外に設置されています。現在の所有者はバカルディ社で、デュワーズの原酒として利用されています。
Google Mapから |
ちなみにこちらがクライゲラヒ蒸留所オフィシャルサイト。
シェリー+ポートの被せが強い!
シェリー・ホグスヘッドで11年熟成後、ファーストフィルのトウニーポート(ムルサ社・ポートワイン)樽で15ヵ月追熟。
シェリー+ポートで、これでもかってほどにトドメを指してる感じが良い。
しつこくない酒精強化ワインのバランス感覚
香り
いろんな意味で強く、下手したら刺身醤油くらい濃い。いや、もう少し分かりやすく言うと樽を鼻にくっつけているみたい(余計分かりづらい・・・)。濃いけど、ずっと嗅いでいられる。瑞々しいフルーティな印象とドライでシェープな印象が相まって、それでいてなぜか調和が取れている。
味
口に含むとドライフルーツのような甘さとスパイシーでゼスティ。軽快に舌の上で跳ね回るが、鬱陶しくない。案外タンニンっぽさが薄く、スッキリしてる。カントリーマアム食べてるような感じ。
余韻
非常に長い。ダークチョコレートの甘さが舌の表面を支配しつつ、オーキーなスパイスと心地よさが永遠にも似た感覚で残る。鼻までは駆け上がってこない。非常に重たいと言えば良いんでしょうか、口蓋の最下層でゆらゆらと少しずつ消えていく。そんな感じ。終わったと思ったら、スパイシーが4−5回駆け上がってくる。これは非常に面白いですね。こんな経験は今までなかったかもしれない。
ドロップ・アップ(1滴加水)
だいぶドライな印象が強まる。口に含むとクリーミー。柔らかく、少しだけ相変わらず軽快。余韻は短くなるが程よく、加水は吉。
流石に美味しい。是非お試しあれ。
それでは皆さん、良い夜を。
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