2020年4月26日日曜日

The Famous Grouse Bourbon Cask


The Famous Grouse Bourbon Cask
ザ・フェイマス・グラウス バーボン・カスク

ブレンデッド・スコッチ
40%

The Famous Grouseのオフィサルサイトは以下。
https://www.thefamousgrouse.com/

The Famous Grouse(以下・雷鳥さん)は、スコットランドで最も売れているブレンデッド・スコッチ・ウイスキー。かれこれ私・楠本大介のお気に入りのブレンデッド・ウイスキーとしてこのブログでも紹介させてもらっています。そんな雷鳥さんが、"CASK SERIES"なるシリーズをリリース。

このシリーズには以下の4種類があるそうです。

1.Ruby Cask ルビー・カスク
2.Toasted Cask トーステッド・カスク
3.Bourbon Cask バーボン・カスク
4.Wine Cask ワイン・カスク

"Ruby Cask"は、文字通りルビー・ワインとも言われるポート・ワイン樽を用いたもので、リッチなフルーツケーキの香りが特徴。

"Toasted Cask"は、内側をバーナーでトーストした新樽を用いたもので、軽やかなオーク感とバニラが特徴。

"Bourbon Cask"は、アメリカのバーボン樽を使用したもので、スムーズで蜂蜜、キャラメルといった特徴がある。

"Wine Cask"はスペインのワイン樽を用いたもので、ダークチョコレート、チェリー、ナツメグ、ブラックペッパーといった特徴があるとのこと。

雷鳥さんは過去にもカスク・フィニッシュ・シリーズとでもいうべきシリーズを展開されていました。シェリーやアイラ、ポートといった具合です。これもこれでとても美味でした。おそらく今回のカスク・シリーズはその後継とでもいうべきものなんでしょう。相変わらず良い仕事しますわ。


さて、今回飲んでいるバーボン・カスクは、次のように説明されています。
A blend of whiskies mostly aged in American Oak, including bourbon casks.
A deliciously smooth blend with a layer of vanilla and caramel sweetness.
Combines the unique expertise of our Master of Wood and the skill of our Master Blender to create the perfect balance of smooth and sweet.
(和訳) 
バーボン樽を含むアメリカンオークでほぼ熟成されたブレンド。バニラとキャラメルの甘さが重なったおいしく滑らかなブレンド。マスター・オブ・ウッドの独自の専門知識と、マスター・ブレンダーのスキルを組み合わせ、滑らかで甘いバランスを完璧に作り出しました。
ふむふむ。やはりバーボン樽がスコッチ・ウイスキーに与える影響といえば、バニラやキャラメルといった部分がメインになるんですね。


ベルベットなキャラメル・トースト感
香り
シナモン、キャラメル、シュガーブレッド、トースト


滑らか、ちょっぴりスパイシー、バニラアイス、蜂蜜、オーキー、キャラメル

余韻
すっきり、まろやかさもある、甘い

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはフルーツ的な甘さが増す。マスカットかなー。味はスパイシーさが減って滑らかさが増す、その分輪郭が崩れる印象。余韻はたっすいって感じですかね。ストレートで飲むのが吉かな。

バニラアイスにかけて食べるのは相性が抜群かと思われます。やはり美味。しかし、雷鳥さんの1000mlボトルシリーズはどうにかならないんだろうか?700mlとか750mlくらいで良いんだけど・・・個人消費者としては汗





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2020年4月22日水曜日

Crown Royal Northern Harvest RYE


Crown Royal Northern Harvest RYE
クラウン・ローヤル ノーザン・ハーベスト"ライ"

ブレンデッド・カナディアン
45%

カナディアンの雄、クラウン・ローヤルさんの99%ライ・ウイスキー

クラウン・ローヤルに関するキリン・ビールさんの分かりやすい説明文がありました。
https://www.kirin.co.jp/products/whisky_brandy/c_royal/
1939年、イギリス国王として初めてカナダを訪問したジョージ6世への献上酒として誕生しました。豊富な穀類と清冽な水に恵まれたラ・サール蒸溜所では、600種ものブレンドを試作し、軽快な口当たりとまろやかな味わい、国王の王冠からヒントを得たとされる優美なボトル、そして王室調の紫のオペラバッグにおさめられたCrown Royalを誕生させました。個性的な味わいでありながらクセがなく、コク・香りの絶妙なバランスを追い求めてブレンドされたその深い味わいは、まさに高貴で格調高いお酒といえるでしょう。
その後、シーグラム社の賓客をもてなす際のウイスキーとして少量生産されていましたが、今では世界No.1のカナディアンウイスキーとして世界各国で愛飲されており、プレミアムカナディアンといえば、Crown Royalをおいて他にありません。

クラウン・ローヤルのオフィシャルサイトはこちら。
https://www.crownroyal.com/
Crown Royal Northern Harvest Rye combines the distinctive flavor of Canadian rye grain with the unmistakable smoothness of Crown Royal for a truly exceptional Canadian whisky.
Crown Royal Northern Harvest Rye is the first Canadian Whisky to earn World Whisky of the Year in Jim Murray’s Annual Whisky Bible 2016.
(以下、翻訳)
クラウン・ローヤル ノーザン・ハーベスト・ライは、カナダのライ麦の独特な風味とクラウン・ローヤルの紛れもないスムースネスを組み合わせた、本当に優れたカナディアン・ウイスキーです。クラウン・ローヤル ノーザン・ハーベスト・ライは、ジム・マーレイ氏のウイスキー・バイブル2016で、カナダ・ウイスキーとしては初めてワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しました。
ちなみにジム・マーレイ氏がつけた点数は97.5ptだったそうです。


あまり見かけないカナディアン・ウイスキー
そもそもカナディアン・ウイスキーは、私にとってあまり馴染みのないウイスキー。というのも酒屋さんとかを見てみてもあまり種類がなく、本当に世界五大ウイスキーの一つなのか?ってなってしまう。

wikipediaにも同じようなことが書かれていました。wikipediaによると、日本に輸入されているカナディアン・ウイスキーの実に95.5%がCanadian Club(カナディアン・クラブ)だそうです。恐ろしい笑
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC

wikipediaでみてみると、なかなか数多くのウイスキー銘柄があるようです。「ホワイト・カナディアン」とか飲んでみたいね。

所謂、「透明のウイスキー」とはわけが違うそうです。一般的に「透明のウイスキー」といえば、ニューボーンとかニューポットとか言った蒸留したばかりの熟成していないウイスキーを指すように私は思っていますが、「ホワイト・カナディアン」4回蒸留して3回活性炭で濾過するっていう工程を踏んだ、れっきとしたウイスキーなんですね。しかも味わいは普通のウイスキーと変わらないらしい。これはすごい。是非飲んでみたいですね。

全然関係ないけど、カナディアン・ホワイトっていうグッピーを思い出しました笑

写真はAmazonから

クローブと穀物感がゼスティすぎる、加水してシナモン
香り
穀物、ナッツ、メープル、秋の草原、クローブ、油性マジック


フルーツ、葉物野菜、スパイス、非常にゼスティ

余韻
少しオイリー、甘い果実味が鼻から抜ける

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは甘みがドンと出てくる。メープル、シナモン。味はゼスティが増す。舌の上がピリピリ。余韻も炭酸飲んだ後みたいな感じ。面白い。

不思議ですね。これがライか。ライ麦ってのも目にしてみたいな。もしかしたら見たことあるのかもですが。いや、見てもわかる自信がない笑


瓶を入れる巾着袋もまた吉。







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2020年4月20日月曜日

The Strokes "The New Abnormal"

Amazonから
4月10日、前作"Comedown Machine"(2013年)から実に7年ぶりとなるThe Strokesのニュー・アルバム"The New Abnormal"がリリースされました。通算6枚目のスタジオ・アルバムとなる今作。コロナウイルスによるパンデミックの影響で、無事に届くかどうか怪しかったですが、Tower Recordsさんのおかげで、無事に4月12日我が家に到着しました。めでたい。

Tower Recordsさんによる説明文は以下の通り。
2000年代に「ロックンロール・リバイバル」という一大ムーヴメントを巻き起こし、今もなおロック・シーンに多大な影響を与え続けている、NYが生んだロックンロール・ヒーロー、ザ・ストロークスが、実に7年振りとなるニュー・アルバム『The New Abnormal』をリリース!歴史的デビュー・アルバム『Is This It』から早19年。00年代、10年代と、時代の移り変わりと共に、「新たな基準」と「時代」を提示し続け、常にシーンのトップに君臨してきた彼らが放つ本作は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、カニエ・ウエストらを手掛けた伝説のプロデューサー、リック・ルービンを迎え制作。唯一無二のロックンロール・サウンドを鳴らしつつ、さらなる進化と成長を遂げた作品になっている。また今作のアルバム・ジャケットには、20世紀における最も重要な現代アーティスト ジャン=ミシェル・バスキアによる絵画「バード・オン・マネー」が描かれており、同じNY出身のアーティストとしてリスペクトを感じさせる、ザ・ストロークスならではのこだわりの高い仕様となっている。
https://tower.jp/item/5025007/The-New-Abnormal

ということで細かい説明は私からくどくど書く必要ないと思われ。早速本作について感想などを。まずは曲順。

1.The Adults Are Talking
2.Selfless
3.Brooklyn Bridge To Chorus
4.Bad Decisions
5.Eternal Summer
6.At The Door
7.Why Are Sunday's So Depressing
8.Not The Same Anymore
9.Ode To The Mets

先行シングルとしてMusic Videoがリリースされた"At The Door"を観たとき、正直わけがわからなかった笑

これまでのThe Strokesらしからぬ曲調だったというだけでなく、このビデオのアニメーションの不気味さ。怖いwww



しかし、その後アルバムの発売日前に出された"Bad Decisions"のMusic Videoはなんだか良かった。子どもには見せられない内容だと思うし、うちの5歳のボーイには見せてない笑

こんな2曲を先にインプットしたうえで、やってきたアルバム。これが本当に素晴らしい、ずーっと聴いていられるアルバムになっていると思います。耳に優しい、とでも言いますか。1曲目の"The Adults Are Talking"の陰鬱なリズム・フレーズが最高。「大人たちがおしゃべりしている」という意味ですかね。まんま。「こういう音を待っていた」って気がしました。

5曲目の"Eternal Summer"とかも非常にグッド。「永遠の夏」ってとこですか。ジュリアンさんのファルセットがまた美しいわけですが、対照的に叫び上げるようなシャウトがまた素晴らしいわけです。

そして個人的に一番ハマったのは7曲目の"Why Are Sunday's So Depressing"。「なぜ日曜日はとても憂鬱なのか?」って意味です。この曲にドハマりしました。毎日、頭の中で流れています。最近、コロナウイルス感染拡大によって、色々制限されて陰鬱な日が続いているわけですが、その気分と非常にマッチしているというのもあるかもしれません。

ラストを飾る9曲目の"Ode To The Mets"もこれまた秀逸なナンバー。耳に残って離れない。

ということで、非常に素晴らしい1枚かと。The Strokesのファンになったのは彼らの3rd アルバム"First Impressions Of The Earth"(2005年)のころですね。このアルバムが出たころ私は高校生でした。姪っ子がこの春から高校1年生になりましたが、本当その頃からの付き合いで。好きな音楽ってのは根深いなーって改めて思う次第です。

いつまで経ってもThe Strokesは私のRock'n'rollアイドルですから。生でライブを観たことがないというのが・・・。アイドルだからねー、逆にリアルを観たくなかったりするよね。矛盾しているかな?今年のフジロックにヘッドライナーとして参加が決定しているらしいんですが、はたしてフジロックも無事に開かれるのか??例年より遅い8月開催なので、7月開催よりは可能性としては高いかもしれませんが、どうにもねー。てか、今年のフジロックのヘッドライナーやばいね。最終日の清志郎さんのやつとかも本当に観たいね。ヒロトさんも出るらしいし。去年みたいに今年も5Gで生放送してくれるんだろうか??いや、それより本当に開催できるんだろうか?奇跡を信じる。
https://www.fujirockfestival.com/






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2020年4月15日水曜日

Kilchoman SANAIG


Kilchoman SANAIG
キルホーマン サナイグ

シングルモルト・アイラ・スコッチ
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%

キルホーマン オフィシャルサイト
https://kilchomandistillery.com/

クラフト・ディスティラリーのパイオニア
日本だけでなく、世界中でたくさん生まれている「クラフト・ディスティラリー」。私が思うに、2005年アイラ島最西端の地で産声をあげたキルホーマン蒸留所は、そんなクラフト・ディスティラリーのパイオニアだと思う。アイラ島で実に124年ぶりに新しい蒸留所が誕生した。しかもスコットランドで最小の蒸留所の一つ。それがこのキルホーマン蒸留所。

日本のクラフト・ディスティラリー・ブームの引き金になったのが株式会社ベンチャーウイスキーイチローズ・モルトの成功だとすると、本場スコットランドや周辺のイングランド、ウェールズなんかのビジネスモデルになったのがこのキルホーマン蒸留所だと思うわけです。

昔ながらの製法で、ノンチルフィルタード・ナチュラルカラーにこだわったウイスキー。それこそがキルホーマンのシングルモルトです。


ハウス・スタイルとのコントラスト
キルホーマン蒸留所のハウス・スタイルであるMachir Bay(マキャーベイ)が我が家にやってきたのは、2014年10月。実に5年半年ぶりにキルホーマンのボトルがやってきたわけです。めでたい。

右がキルホーマン マキャーベイ
久しぶりのアイラ島の1本。ピートが冴えます。
このKilchomanさんはとっても若い蒸留所だそうで商品が出たのは近年のことだとか。
アイラ独特の「歯医者の匂い」がとってもキツく、やはり癖になりそうな1本です。
去年飲んだLaphroaig 10年に匹敵するほどキツい。ですが、この抜けの良さ、余韻。
ともにGoodです。アイラモルトを初めて飲むというひとにもオススメできる。そう思います。
  
https://d-ksmt.blogspot.com/2014/10/sunny-sound.html
というのがマキャーベイに対する当時の感想。マキャーベイは、バーボン・バレル80%、オロロソ・シェリー・カスク20%といったブレンドで当蒸留所のハウス・スタイルになっています。それに対して今回飲んでいるサナイグは、オロロソ・シェリー・カスク70%、バーボン・バレル30%というブレンド。まさに「マキャーベイの逆」というに相応しい一本です。

「サナイグ」というその名にもマキャーベイとのコントラストが色濃く表れている。武川蒸留酒販売さんの説明が非常に分かりやすい。
「サナイグ(Sanaig)」とは、蒸溜所から北西に位置する岩の多い小さな入り江の名前。美しく広がるサンドビーチ「マキヤーベイ」と対照的なアイラ島の海岸線です。 
https://mukawa-spirit.com/?pid=104931789

脱線になりますが、キルホーマンシングルカスク・シリーズもこれまた素敵。
昨秋、従兄弟と一緒に訪れた新宿のバー・BAR HERMIT SCOTCH SIDEさんで最後に飲んだKilchoman Bourbon Matured Single Cask(キルホーマン バーボン・マチュアード・シングル・カスク)

BAR HERMIT SCOTH SIDEにて
これはバーボンのシングルカスク。これまた素晴らしい一杯でした。
長い夜のトリを飾ったのはキルホーマン。2005年にアイラ島西部に創立したこの蒸留所から、わずか15年足らずの間に素晴らしいボトルがいくつも世にリリースされています。
キルホーマンのフラッグシップブランド、Machir Bay(マキャーベイ)を飲んだのは買って何年前だろうか?
キルホーマン蒸留所のオフィシャルサイトがとにかくお洒落。
https://kilchomandistillery.com/
このバーボン・マチュアード・シングル・カスクは、8年もの。どうやらファーストフィルのバーボン樽で熟成されたそうで、マキャーベイっぽさがもっと強調されている感じですかね。ピート感と甘くて長い余韻。
日本もそうですが、世界中で新しい蒸留所がどんどん産声をあげている昨今。このキルホーマン蒸留所はそんな新鋭シングルモルトたちの、まさにフラッグシップモデルになるんでしょう。本当に素晴らしいブランディング。見習いたいものです。

ヘビリー・ピーテッド・ウイスキー
ちなみに、サナイグの蒸留に使われているモルトのフェノール値は50ppm。これはマキャーベイと同じです。このフェノール値は、ラフロイグ10年やポート・シャーロット10年(ブルイックラディ蒸留所)、昨年のウイスキーof the year 2019で金賞に輝いたブナハーブン  モアンヌを凌ぐもので、ヘビリー・ピーテッドなウイスキーと言って間違いないと思います。ちなみにさらにヘビリーなものとなると、55ppmのアードベッグ10年、約200ppmのオクトモア・シリーズ(ブルイックラディ蒸留所)くらいになります。改めてオクトモアのフェノール値って異常ですね笑


ピートとビターな時間

香り
強く華やかな香り、オレンジピール、ロゼワイン、チャーされたバーボンバレル、キャラメル、バニラ


ピート、フルボディ、バター飴、塩分、ビターチョコレート、枝付きレーズン

余韻
少しピリッとしたスパイシーさ・ゼスティさを残しながら心地よくピートが鼻から抜けていく、ぶわっとレーズンが漏れる、後に穏やか

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは、オレンジピール、キャラメルが前面に出てくる。少しバニラも強調される。味は塩分が濃くなる。焚き火感が増す。レーズンは味が薄まる。余韻はベタっと口蓋に張り付くタンニンの印象が強まり、ピートは抜けがやや悪くなり、より重たさを伴う。

これは癖になるね。個人的にはマキャーベイよりも好きだ。




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2020年4月13日月曜日

Redbreast Aged 12 Years


Redbreast Aged 12 Years
レッドブレスト12年

シングルポットスチル・アイリッシュ
40%


レッドブレスト=ヨーロッパコマドリ
以下オフィシャルサイト。
https://www.redbreastwhiskey.com/en-EN/
Our signature bottling, Redbreast 12 boasts the flavour complexity and distinctive qualities of Pot Still whiskey. Matured in a combination of bourbon and sherry casks, the distinctive Redbreast sherry style is a joy to behold in each and every bottle. 
(適当な和訳)   
我々のとっておきのボトリングであるレッドブレスト12年は、ポットスチルウイスキーの味の複雑さと独特の品質を誇ります。バーボンとシェリーのキャスクを組み合わせて熟成された独特のレッドブレスト・シェリースタイルは、すべてのボトルにその喜びが見出されます。
レッドブレストは、アイルランドのミドルトン蒸留所で蒸留されたシングルポットスチル・ウイスキー。"レッドブレスト"とは、「赤い胸」という意味でヨーロッパコマドリErithacus rubecula(英名Robin)のこと。ヨーロッパコマドリは、イギリスの国鳥でもあります。※ちなみにアイルランドの国鳥ミヤコドリ(Haematopus ostralegus)。
ヨーロッパコマドリ wikipediaから
パッケージに書かれたヨーロッパコマドリ
コルク栓の上にも掘られています

ミドルトン蒸留所とは
1825年に操業を開始。1975年に世界最大の蒸留機を有する新ミドルトン蒸留所が、旧来のミドルトン蒸留所の背後に完成した。4種類の単式蒸留機によってアルコール度数の異なる原酒を造り出し、ジェムソン、パディー、パワーズなどのほか、レッドブレストやグリーンスポットなどのシングル(ピュア)ポットスティルウイスキーの銘柄も手掛けている。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC#%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3)
ミドルトン蒸留所の位置
アイルランド南部のコーク州にあるミドルトン蒸留所。アイリッシュ・ディスティラリーズ傘下の蒸留所で、いろいろな銘柄を輩出しているアイリッシュ・ウイスキーの名門。

昨年10月に飲んだPaddy(パディ)も美味しいウイスキーだった。
https://d-ksmt.blogspot.com/2019/10/paddy.html

Paddy

夏の草原+洋梨・りんご蜂蜜=至福


香り
オーク、レーズン、バニラ、洋梨、夏の草原、りんご蜂蜜、ふくよかさ


軽やかなワイン、果実的な甘みが強い、はじめ口の横のあたりにスパイシーなピリピリ感が来る、少しタンニンっぽさも残るが爽やかな飲み口、ウッディ、複雑

余韻
穏やか、上品、滑らかな舌触り、心地よさが続く

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはふくよかさが増し、オークや洋梨が前に出てくる。味は果実味が薄れ、ウッディさやタンニンっぽさが強まる。余韻は短くなる。という感じでドロップ・アップすると、全体的に「崩れる」印象。ストレートがオススメですね。

という感じで、これは非常に美味。1日の終わりに飲みたい、これを飲んで1日を終わりたい、そんなウイスキー。新しいスタンダードになりそうです。





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2020年4月10日金曜日

花見に一杯

今週末は、広島県でもコロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛要請。まー、天気も下り坂のようですが。。。じっとしているより他ないですね。こればかりは仕方ない。

前回の月見に一杯とは前後しますが、先週の土日は見事なお花見日和でした。桜も至る所で満開。

まずは近所の神社に咲いていたソメイヨシノ。



まさに満開。お見事でした。この花が目一杯咲いている様子がなんとも。「たわわ」と言う言葉がぴったりです。

そしてこちらは湯来町、湯の山温泉にあるしだれ桜。通称"竹下桜"



たまたまGoogle Mapで見つけて見に行ったのですが、樹齢80年の巨大なシダレザクラで、非常に見事な桜でした。大勢のカメラマンにパシャパシャされておりました。その大きさと言い、佇まいと言い、「素晴らしい」の言葉に尽きますね。車を運転していたので、昼間っからウイスキーは飲みませんでしたが、この桜を見ながらウイスキーを飲めたものなら2-3時間は飲み続けることができましたね笑

まさに花見に一杯。
Pixtaから
花札をする際、手札に「さくら」があれば必ず狙う役ですね。月のぼうずと足して「鉄砲」。

・・・花札が無性にしたくなってきた笑

外出自粛ですのでカードゲームなど楽しむのも一興ですね。


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2020年4月8日水曜日

月見に一杯

4月の満月は「ピンクムーン」
本日は満月。仕事が早くあがれたということで、兼ねてからしたかった満月の撮影に出かけました。息子も一緒にお月見に行きたいと言うので少し肌寒かったですが二人で19時前後の時間帯に出かけてきました。

日の入りは18:37だったのですが月の出は18:50。しばし、月を待って二人であーだこーだやっているうちに、淡いストロベリー色の月が西の空に登りました。あとで知ったのですが、4月の満月を「ピンクムーン」というそうで。昨日の「スーパームーン」は撮影できずでしたが、「ピンクムーン」を拝めて素敵な時間でした。息子も「ピンクムーン」を"幻の月"と言いながら、コンパクトデジカメでパシャパシャしておりました笑


徐々に高度を上げていく月は、赤味が和らぎだんだん黄色に。

だんだん黄色になっていった月
20分ほどで上の写真のように黄色い月になりました。これまた神秘的。

まさに「月見に一杯」ということで、家に帰ってきてからは晩ご飯を食べながらいつも通りウイスキーをいただいております。

写真はpixtaから
実家では小さい頃から親戚が集まると、みんなでトランプの"かぶ"と、花札をよくしておりました。まさに正月の風物詩ですね。トランプの"かぶ"については、以下のサイトでルールを説明してくれています。我が家のルールとはちょっと違うけど。これもこれでおもしろそう。http://www.page.sannet.ne.jp/mikotan/cardgame/kabu.htm

花札やっぱ買おうかな。姪っ子が小さい頃に「花見に一杯」「月見に一杯」「鉄砲」って言ってはしゃいでいたのを思い出します。小さい子が言うと、これまた滑稽で面白い。それにしてもなんで「鉄砲」なんだろうか・・・?




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2020年4月4日土曜日

Johnnie Walker Green Label Aged 15 Years


Johnnie Walker Green Label Aged 15 Years
ジョニーウォーカー ・グリーンラベル15年

ブレンデッドモルト・スコッチ
43%


息子の誕生日を祝うウイスキーCragganmore
今日は息子の誕生日。5歳になりました。本当に大きくなりました。4-5歳の成長ぶりってのは目を見張るもので、身体的にもそうですが、頭脳というか精神的な成長がすごい。いろんな情緒が出てきて楽しいし、ちゃんと「会話」ができます。いやー、感服。

そんな息子の誕生日を祝うウイスキーがCragganmore(クラガンモア)です。これは単純に息子が生まれた日に飲んでいたウイスキーがクラガンモア12年だった、ことによります。毎年、息子の誕生日にはクラガンモアもしくはクラガンモアをブレンドに使用したウイスキーを飲んでおります。そんな因果で今年はクラガンモアをキーモルトとして謳っているブレンデッドモルト・ウイスキーであるジョニーウォーカー ・グリーンラベル15年に白羽の矢が立った次第です。


リンクウッド、クラガンモア、カリラ、タリスカー



パッケージには次のように書かれています。(適当な翻訳は楠本による)
タリスカー:スモークとスパイシー
リンクウッド:鮮度と活気
クラガンモア:フレグランスとモルティ
カリラ:大きな海のキャラクター、強烈で明確なスモーキー

この4つの蒸留所名を並べただけでも唾を飲むものです。現在ジョニーウォーカーを所有しているディアジオ社の息のかかった素晴らしい蒸留所たち。そんな4蒸留所の原酒をキーモルトにしたブレンデッドモルト・ウイスキーがこのジョニーウォーカー ・グリーンラベル15年です。

思い返せば大学生のころに「15年物」っていうのと「ブレンデッドモルト」っていう響きで私のアイドルになっていたボトル。大学生のころにも2回ほど酒屋さんで買って飲んだ記憶があります。最高に美味いんですよ、本当に。

2012年に廃止されたグリーンラベル。それが復活を遂げたのがこの2016年でした。当時のことを綴った記事が以下。
https://d-ksmt.blogspot.com/2016/09/johnnie-walker-green-label-is-here.html
2012年秋。ジョニーウォーカーは、ディアジオの子会社になり、ラベルの見直しでグリーンは廃止された。僕の大好きなウイスキーがなくなるだって!?とてもショックを受けた出来事だった。おそらくは僕のウイスキー史上、指折りの大事件だった。それから4年。グリーンラベル復活!!
ってことで早速買いましたよ。ブレンデッド・モルト・ウイスキーの15年もの。キーモルトとして紹介されているのは次の4モルト。
1.タリスカー
2.リンクウッド
3.クラガンモア
4.カリラ
この4つの名前を見ただけでも鳥肌ものだけれど、それらが絶妙なバランスでブレンドされているという事実。本当に生きてて良かった。こんな嬉しい再会はなかなかない。
さて、肝心なお味の方はというと、それこそ僕の言葉で何を表現していいのか。
上の4モルトは、1つ1つを掻い摘んでしまえるほど、個性が際立っていてよく伝わってきます。骨格を形成しているのはクラガンモアかな。と思いつつリンクウッドもパンチ力があるし、やっぱりタリスカーが重要な位置を占めているような。でもそれらをぐっとまとめているのがカリラ。そんな印象があります。複層的で、編み込まれたバランス感覚。やっぱり、大好きだったウイスキーってのは特別なものがありますね。雷鳥さんに浮かれていた最近の自分を省みるような、元サヤとでもいうのか。古いアルバムを読み返しているような気分でもあります。
風景だったり、自分の写真だったり、家族の写真だったり。同じものを見ても、見ている自分の年齢や精神状態なんかで感じ方はまったく違うもの。このグリーンラベルを久しぶりに呑むと、なぜだかそんな気分になってしまいます。
間違いなく、今年のウイスキー of the yearの一席に座るでしょう。カリラとタリスカーの優しいスモーキーフレーバーも心躍ります。そこにグッとくるシェリー由来(?)の甘さ。イチゴジャムのような感じはやはりリンクウッドによるものか。楽しいってのはこういうことなんだなと、改めて感じさせてもらいました。感謝の最上級・サンキストですわ!
この言葉通り、2016年のウイスキー of the yearで銀賞を受賞。
https://d-ksmt.blogspot.com/2016/12/of-year-2016.html

やはり、大好きなマストなウイスキーの一つです。


コルク栓ヘッドが金色


これはいままで気づかなかったのか。それともパッケージが新しくなっているのか。グリーンラベル15年のコルク栓ヘッドは金色なんです。我が家では息子のおもちゃとして、そして私のコレクションとして、飲み終えたボトルのコルク栓を残しているのですが、金色のヘッドってのは他にない。早速、息子はこのコルクを狙っております笑


複雑、それこそ至高のブレンデッドモルトの証
改めてテイスティングコメントを。

香り
上品な果実味、いちご、モルティ、スモーク、塩、非常に複雑


ウッディ、バニラ、モルティ、スモーキー、レモン

余韻
ウッディでありスモーキー、それでいて華やかに甘い

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはウッディとフレグランス。塩感は減退。味はスモーキーさが前に出てくる。余韻は図太くなる。甘さは控えめに。

総じてやはり「複雑」。それこそ至高のブレンデッドモルトの証だと思われる。改めてスコッチ・ウイスキーの面白さ、奥深さを感じさせてくれる素晴らしい1本です。ディアジオさん、2度と廃止しないでね笑





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