2019年9月23日月曜日

Inchgower 2007


Inchgower 2007
インチガワー2007
Signatory Vintage ‘The Un-Chillfiltered Collection’
(スコッチ・シングルモルト)
Aged : 10 years
Distilled on : 30.08.2007
Bottled on : 27.02.2018
Matured in : Hogsheads
Cask Nos : 801153+801154
Bottle No. : 93
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー

インチガワー蒸留所は、スペイサイドの古い港町・バッキーに位置する。インチガワーとは、「川のそばの山羊の放牧地」という意味らしい。

オフィシャルでは、花と動物シリーズから14年ものがリリースされています。




このインチガワー14年のラベルにはミヤコドリ(Haematopus ostralegus)が描かれています。ミヤコドリはチドリ目ミヤコドリ科に属する水鳥で、バッキーではよく見られる鳥らしい。ちなみになぜ「ミヤコドリ」という和名が付いたのかは諸説あるが、色々読んで見た結果、以下の説明がもっとも適切だと思う。

もともと「ミヤコドリ(都鳥)」とは、チドリ目カモメ科のユリカモメ(Larus ridibundus)のことを指していました。古くは、古今和歌集にも登場しています。ユリカモメは、現在でも東京都の鳥にも指定されています。警戒心の少ない鳥であることから、街中の池や河原などにも現れる。そんなユリカモメを指す「都鳥」が現在のミヤコドリに移り変わってしまった原因は、ユリカモメ夏羽の特徴が「頭が黒く、嘴が赤い、腹面は白」そして「海辺にいる」というミヤコドリとの共通点がいくつかあることで、正式名称を付ける際に不思議なことが起きてしまったんじゃないか、という説。

ユリカモメ 一番手前が夏羽 2015年廿日市市にて
ミヤコドリ wikipediaから

んーーー、写真で改めて並べてみると・・・似てないにもほどがある汗

さて、鳥の話はここまでにして。インチガワー蒸留所は、1824年設立されたそうですが、当時はトーヒニール(Tochineal)という現在とは違う場所にあったそうで、現在の場所に移ったのは1871年のこと。蒸留所の創立者はアレクサンダー・ウィルソン氏だそうです。アーサー・ベル&サンズが売却してからは、ブレンデッドウイスキー・ベルの主要原酒に。現在でもベルホワイトホースなどに使用されています。


今回飲んでいるシグナトリー・ヴィンテージ「アンチルフィルタード・コレクション」のインチガワー2007ですが、これがまた秀逸。

香り
フローラル、花、チョコレート、潮、少しスパイシー、それでいてクリーミー

スイート、ドライ、少し塩っぱい、ピリピリする、胡椒が入ったチョコレート

余韻
爽やか、ドライ、ちょっぴりクリーミー

ドロップ・アップ(水を1滴追加)
ハチミツやバニラの香り・味わいが顔を出す。果実感も強まり、イチジクとか桃みたいな感じ。塩のヌメッとした舌触りがより印象強く感じられる。

なんとも複雑で色々な要素が顔を出す美酒。幸せな時間です。





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