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2023年5月20日土曜日

第7回 Hatsukaichi Whisky Freaksを開催しました

私ごとですが、明日はウイスキーエキスパートの試験日。久しぶりに受験生の気分を存分に味わっております笑 頑張ってきます!応援よろしくお願いします。

さて。早いもので、もう開催から1週間経ってしまいましたが、5月14日(日)に廿日市市某所にて第7回Hatsukaichi Whisky Freaks(HWF)が取りおこなれました。

今回のテーマは「アイランズをもっと知りたい」ということで、タリスカー18年(旧ラベル)を飲みながら、参加メンバー全員で意見を出し合いました。


◾️ボトルについて

タイプ

シングルモルト

地域

アイランズ(スカイ島)

メーカー

OB

カスクタイプ

バーボン樽、ヨーロピアンオーク樽

Alc.

45.8%

輸入元

MHD モエ・ヘネシー・ディアジオ


◾️タリスカー蒸留所について

創業年

1830年

創業者

マッカスキル兄弟

現所有者

ディアジオ

ゲール語の意味

傾いた斜面上の大岩

仕込水

背後の丘に点在する泉

発酵槽

オレゴン松×8

蒸留器

初留(バルジ型)×2基 ※ラインアームがU字形・屋外ワームタブ、再留(ストレートヘッド型)×3基

年間生産量

330万リットル

ブレンド銘柄

ジョニーウォーカーなど

輸入元

MHD モエ・ヘネシー・ディアジオ

蒸溜所ツアー

あり


スペックで言うとこんな感じです。


そして、参加メンバーで出し合った意見がこちら。

りんご、りんご酢、BBQ、オレンジ色の花、桃、ハチミツ

煙、胡椒、塩まんじゅう、ドライフルーツ、アニス、海水、ハチミツ、ゴム、ピリピリ

余韻
みかん、正露丸、学校の廊下、オイリー、革、長い

などの意見を出し合いました。そして、このボトルを一言で言えば、と言う会としての結論を話し合ったのですが、「塩対応女性と海でBBQ」に決定しました。

なんて素敵な表現。塩対応なのに、一緒に海でBBQしてくれるなんて笑

HWFは、3ヶ月に一度の頻度で現在は廿日市市で実施しております。廿日市市外からの参加も大歓迎です。気になる方はいつでもコメントまたはメールください。




それでは皆さん、良い夜を。

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2023年2月26日日曜日

6th Hatsukaichi Whisky Freaksを開催致しました

本日は6th Hatsukaichi Whisky Freaksを開催致しました。お越しいただいた皆さん、お時間をいただき、また遠方からお越しいただき誠にありがとうございました。

今回のテーマは「スペイサイドど真ん中」
その中で選ばれたボトルが、The Coopers Choice LONGMORN1993 Aged 21 Years



The Coopers Choice LONGMORN1993 Aged 21 Years
ザ・クーパーズ・チョイス ロングモーン1993 21年

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
メーカー:ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー・リミテッド
カスクタイプ:ホグスヘッド
蒸留:1993年
瓶詰:2014年
Cask Ref.0854
アン・チルフィルタード
ナチュラル・カラー
46%
Bottle No.275
輸入元:有限会社ウィック

ロングモーン蒸留所の基本情報。

創業年

1894年

創業者

John Duff ジョン・ダフ

現所有者

ペルノ・リカール

ゲール語の意味

聖人の場所 Place of the holyman

仕込水

ミルビュイズの泉

発酵槽

ステンレス(約3万8000リットル)×8

蒸留器

初留(ストレートヘッド型)×4基、再留(ストレートヘッド型)×4基 

※スチーム加熱、1994年までは初留は石炭直火焚き。そのため、初留・再留の部屋が別れている

年間生産量

450万リットル

ブレンド銘柄

シーバスリーガル、ロイヤルサルート、100パイパーズ、パスポート

輸入元

ぺルノ・リカール・ジャパン

蒸溜所ツアー

なし


果実感と蜜、これぞスペイサイド
香り
りんごの蜜、麦

はちみつ、紅茶、マンゴー、後半にかけて渋み

余韻
非常に長い。ずっしりとした重厚感、満足感。ウッディ、ナッツの皮、パイナップル、オレンジ、薔薇

ドロップ・アップ(1滴加水)
加水すると渋みが薄くなり、非常に甘くてスイスイ飲めました。

やはりロングモーンにハズレはありませんね。ハズレ知らず。毎回毎回、高いクオリティの出会いが約束されています。

2014年のボトリングなので、瓶詰から9年も経っている商品ですが、なんでこんな美酒が売り切れずに残っていたのか・・・。良いボトルとの良い出会いに感謝。

またやりましょう。


それでは皆さん、良い夜を。

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2022年8月25日木曜日

第5回Hatsukaichi Whisky Freaksを開催しました


Black Adder Raw Cask 
Tomatin Aged 12 Years 2008
ブラック・アダー ロウ・カスク トマーティン12年 2008

蒸留:2008年1月23日
瓶詰:2020年11月
カスクNo.12006
カスクタイプ:ホグスヘッド
ボトルNo.205 / 268
ノンカラーリング
ノンチルフィルタード
カスクストレングス
59.5%

先日開催された第5回Hatsukaichi Whisky Freaks(HWF)のボトル。

個人的に憧れの強いブラック・アダーさんをいただくことができました。


樽出しそのままを製品化したい


ブラック・アダー社は、1995年にロビン・トゥチェック氏がイングランドのサセックス州にて創業したインディペンデント・ボトラー業社。

http://www.gaiaflow.co.jp/blog/blackadder-int

ウイスキーの香りや旨味の元となる樽からの成分を、樽出しのままの状態で製品化するという信念によりノンチル、ノンカラーリング、カスクストレングスと言う条件を徹底。ボトリングに際し、樽材の破片さえ取り除くことなく製品化する「無濾過」(RAW CASK=ロウカスク)の徹底ぶりが愛好家の熱烈な支持を得ています。

現在はスコットランドからスウェーデンに拠点を移しています。
ちなみに、日本の正規代理店はガイアフロー。静岡蒸留所でお馴染みですね。


日本企業が所有した最初のスコッチ蒸留所

トマーティン蒸留所は北ハイランドに位置します。現在の所有者は日本の宝酒造。「ネズの木の茂る丘」という意味。

蒸留所は標高300mの高地にあり、付近にはカロデンの戦い(1746年)ゆかりの「別れの丘」がある。仕込み水はオルタ・ナ・フリスと言う小川で、これは「自由の丘」の意味だそうです。

第二次大戦後のウイスキーブームに乗り、1956年まで2基だったスチルが1961年に10基、1974年には23基まで増設。最盛期の生産量は年間2200万リットルに及びました。

しかし、1980年代のウイスキー不況で倒産。この苦境を救ったのが宝酒造と大倉商事のベンチャー企業で、1986年に日本企業が所有する最初のスコッチ蒸留所になりました。

現在スチルは初留6基、再留6基の計12基で、年間500万リットルを生産しています。

トマーティン蒸留所のオフィシャルサイトはこちら。

ちなみに、今回のボトルについては武川蒸留酒販売さんで以下のように説明されていました。
2020年に創業25周年を迎えたブラックアダー記念ボトルのひとつ。
高品質なモルトを輩出しているハイランドのトマーティン蒸溜所。熟成のほとんどはバーボン樽で、その中からホグスヘッドサイズの樽で熟成された中熟のシングルカスクをボトリング。

「トマーティン 12年 2008」は25 周年記念にふさわしい、青リンゴのような爽やかさと、濃厚な甘み、パンのようなふくよかな穀物の味わいをお愉しみいただけます。

<テイスティングノート>
香り:青リンゴ、りんご飴、梨、モルティ、アップルパイ、スパイシー。
味わい:麦汁、ザラメのような強い甘さ、パンを食べた後のような穀物感、麦芽の香味を強く感じる。
フィニッシュ:ウッディでスパイシー。

ロウカスク・シリーズ 3つの特徴
・CASK STRENGTH … 樽出し原酒に加水しておらず、原酒そのままの度数である
・NO ADDED COLOUR … カラメルを添加して着色しておらず、本来の色合いである
・NO CHILL FILTRATION … 冷却濾過をしないので、香味成分をそのまま残されている
※本製品内には、樽由来の炭化した黒い小さな木片が、意図して添加されております。
やはり一番わかりやすい笑

「青リンゴ」と言うテーマで選ばれたボトルです。「青リンゴ」を感じるには時間と割水が結構必要だったが、モルティで厚みのある一本でした。ストレートよりも加水すると分かりやすく甘味が出てきます


それでは皆さん、良い夜を。

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2022年7月11日月曜日

第4回Hatsukaichi Whisky Freaksを開催しました


Michter's US★1 American Whiskey
ミクターズUS1 アメリカンウイスキー

アメリカン
Batch No.17912258
41.7%

第4回Hatsukaichi Whisky Freaksのボトル。今回のテーマは「一度ハマると抜けられない。プレミアムバーボンの世界」ということで、テーマに沿ってピックアップしたボトルの中から、投票でこのボトルが選ばれた次第です。
(まるで「マ●コの知らない世界」みたいなタイトルだ笑)


Michter'sとは?
アメリカで最古のウイスキーの蒸留所をルーツに持つ、プレミアムウイスキーブランド。

もともとはシェンクス、後にボンバーガーズとして知られ、最終的にミクターズとして知られるようになったウイスキー会社(蒸留所)は、1753年にペンシルベニア州スカエファーズタウンでスイス出身の農家であるジョン・シェンクによって設立されました。

“最高のアメリカンウイスキーをつくる”という使命のため、何よりも品質を追求し、コストや時間を惜しまないウイスキーづくりを一貫。

今回のミクターズUS★1アメリカンウイスキーはモルト、コーン、ライをバランス良く使用。2019年度のドリンクスインターナショナルではアメリカンウイスキー部門のTop Trending Brands(話題のブランド)にて第1位を獲得するなど、世界中のバーテンダーから注目されています。

バーボンウイスキーやライウイスキーと異なり、新樽ではなくバーボンバレルで5年以上熟成を行うことで、豊かでまろやかな味わいを作り出しています。


バーボンともライトもコーンとも違う
独特の味わい
バナナやメロンといった果実系のフレーバーが色濃く、その中にレモンが爽やかに顔を出します。

味わいもプラムやドライフルーツのニュアンス。バニラは一様に感じられますが、時間が経つと一気にキャラメルが支配します。

スパイシーさはほとんど感じられず、紅茶のようなナッツ系のような甘さがバターを纏いながら消えていきます。

余韻は複雑な感じが一瞬どっと来ますが非常に短い。

新樽ではなく、バーボン樽の1stフィルで熟成されているということが起因しているような気もするパンチの弱さ。でもまとまりとしては非常に良いです。

時間を置いてからがおすすめ。本当にキャラメルの支配に心躍ります。

ボトルには「アンブレンデッド・アメリカン・ウイスキー」と書かれています。単独の蒸留所で造られたということを強調しているんだと思います。バーボン・ウイスキーやライ・ウイスキーなどに全く属さない代物なので若干扱いは難しいですが・・・。

そもそも今回のタイトルである「バーボン」ではないって辺りが渋い笑

非常にユニークで経験値の上がる一本でした。


そして今回もO氏によるウイスキーとの「マリアージュ」企画。クリームチーズを生ハムで巻き、オリーブオイルと胡椒で仕上げる。美味くない訳が無い。何本でも食べれる笑

ということでウイスキー狂信者たちの宴はまた次回に続きます。乞うご期待。

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2022年6月12日日曜日

第3回 Hatsukaichi Whisky Freaks を開催いたしました

6月10日、第3回 Hatsukaichi Whisky Freaks を開催いたしました。

改めてHWFとは「廿日市のウイスキー狂信者たち」の意味。皆でお金を出し合って高価なウイスキーを購入し、そのウイスキーについて勉強しながら味わう集まりです。わかりやすく言うと、ウイスキー好きが集まってボトルを購入して飲むと言うサークルみたいなものです。


The Cooper's Choice 
Single Cask Release
Blair Athol 2009 
Sauternes Cask Finish
ザ・クーパーズ・チョイス ブレア・アソール2009 ソーテルヌ・カスク・フィニッシュ

51.5% , Cask Strength
Matured : 11 years
Non-chillfiltered
Natural Colour
1 / 288 bottles

第3回Hatsukaichi Whisky Freaks(HWF)のボトル。今回のテーマは「ソーテルヌの甘い誘惑」ということで、厳選したボトルから投票によりこのブレア・アソールが選ばれました。

https://www.vintagemaltwhisky.com/

ザ・クーパーズ・チョイスは、The Vintage Malt Whisky Company Limited(ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー・リミテッド)がリリースしているシリーズ。

同社はボウモア蒸留所で20年以上ゼネラル・マネージャーとして務めたブライアン・クルック氏によって、1992年にグラスゴーのバーズデンにて創業。

「クーパー」とは樽職人のことで、ラベルに樽造りの様子が描かれた「ザ・クーパーズ・チョイス」シリーズは、同社の代表的ブランド。ブライアン氏によって選び抜かれた樽ごとにカスク・ストレングスもしくは46度 or 43度でボトリング。

またザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー・リミテッド社からは他に次のようなブランドがリリースされています。

Finlaggan フィンラガン アイラ・シングル・モルト
Islay Storm アイラ・ストーム アイラ・シングル・モルト
The Ileach ジ・アイリーク アイラ・シングル・モルト
Smoke Stack スモーク・スタック ブレンデッド・モルト
Glenalmond グレンアーモンド ハイランド・ブレンデッド・モルト


https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g186566-d2043577-Reviews-Blair_Athol_Distillery-Pitlochry_Perth_and_Kinross_Scotland.html

次にBlair Athol(ブレア・アソール)について。
南ハイランドに位置する蒸留所。創業1798年。ゲール語で「新しいアイルランド(の平野)」の意。名前の由来となったアソール公爵のブレア城は、蒸留所から12〜13kmほど北に行ったところにあり、昭和天皇が皇太子時代に滞在したことでも知られている。

テイ川周辺にはかつて30近い蒸留所があったが、現在はブレアアソールとエドラダワー、アバフェルディくらいしか残っていない。

蒸留所の所有者はピーター・マッケンジー社(ホワイトホースの生みの親)、アーサー・ベル社(ベルの生みの親)などを経て、現在はディアジオ社。※1932年〜1949年は閉鎖

現在はベルの主要原酒

発酵槽:ステンレス製で円型×6基 
    ※かつては四角い形をしたユニークなものも使っていた

ポットスチル:ストレートヘッド型×4基

仕込水:ベンヴラッキー山から流れ出るオルト・ダワー川(テイ川の支流)の水 
    ※オルト・ダワーとは「カワウソの小川」の意

「花と動物シリーズ」でもラベルにカワウソの姿がデザインされている。


そしてソーテルヌ・ワインについて。
ソーテルヌ (Sauternes)は、フランスのAOCワインの1つ。

ガロンヌ川左岸のコミューンであるソーテルヌとその北に続くボンム、フォルグ、プレイニャック、バルサックの5つの村で生産される。セミョン種とソーヴィニョン・ブラン種のブドウで作られる貴腐ワインで、極甘口で蜂蜜のような香味を持ち、デザートワインとして味わわれている。

有名な生産者としてはシャトー・ディケム(Château d'Yquem)が挙げられる。

ソーテルヌも1855年に、メドックと同様に格付けが行われ、特別1級Grand premier cruにシャトー・ディケムが、1級Premier cruにシャトー・ラ・トゥール・ブランシュなど11の生産者が、第2級Deuxième cruにシャトー・ド・ミラなど13の生産者が選ばれている。

なお、この5村のうちでいちばん北にあるバルサックBarsac村(面積1448ha, 人口1948人)は、独自のAOCバルサックを持っており、格付けワインはACバルザックかACソーテルヌのどちらを名乗ってもよく、双方が市場に出荷されている。

最後はテイスティング・コメントです。
香り
ソーテルヌワインを彷彿とさせる甘やかさとレモンのような爽やかさ

ボディ感(特にオーク)が強く、思っていたよりソーテルヌ感は薄い印象でしたが、徐々に南国フルーツの甘さが出てきて個人的にはパイナップルのような感じがありました。少しスパイシーなヒリヒリが奥から込み上げてきます。ジンジャーという表現が良いのかどうかといったところ。

余韻
程よく長い。緩やかな波が2~3度押し寄せてくる

いやぁ、楽しかったなぁ。次回、第4回にも乞うご期待。
それでは皆さん、良い夜を。


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2022年4月3日日曜日

第2回 Hatsukaichi Whisky Freaks を開催いたしました

春うらら。花粉症が今年は酷くて、1日中目が痒いし、最近は鼻水もひどい。肌も荒れて・・・って感じですがみなさんいかがお過ごしでしょうか?笑

先週末に第2回 Hatsukaichi Whisky Freaks(以下HWF)を開催いたしました。第1回が昨年12月。そこから蔓延防止措置の影響で次回開催が延びに延びて・・・。ようやく、第2回開催することができました。

改めてHWFとは「廿日市のウイスキー狂信者たち」の意味。皆でお金を出し合って高価なウイスキーを購入し、そのウイスキーについて勉強しながら味わう集まりです。

わかりやすく言うと、ウイスキー好きが集まってボトルを購入して飲むと言うサークルみたいなものです。

第2回のテーマは「アイランズ」。と言うことで、選りすぐりのボトルの中からメンバーで投票を行い、今回いただくことになったのがこちら。


Darkness Tobermory Aged 17 Years
ダークネス トバモリー 17年

メーカー:マスター・オブ・モルト
地域:アイランズ(マル島)
カスクタイプ:オロロソシェリーフィニッシュ
カスクストレングス
度数:50.2%
容量:500ml

インディペンデント・ボトラーであるマスター・オブ・モルト社が手がける「ダークネス」シリーズは標準的なシェリーバットの1/10サイズ(50リッター)に組み替えたフレッシュなファーストフィルシェリーの樽で3か月以上フィニッシュをかけたものをカスクストレングスでボトリング。

繊細さ、落ち着き、優雅さとは対照的な「力強さ」、「濃厚さ」、「ボリューム感」を楽しむシリーズだとのことで。

トバモリー17年はオロロソシェリーカスクでフィニッシュした17年熟成。

というスペック。このスペックだけでも恐ろしいことです。50Lのファーストフィル・シェリー樽。わおwww


https://tobermorydistillery.com/

トバモリー蒸留所
インナー・ヘブリディーズに位置するマル島にある蒸留所。

設立:1798年、ジョン・シンクレア氏(海運業を営んでいた)

現オーナー:ディスティル社(バーン・スチュワート社)
※2013年にバーン・スチュワート社を南アフリカの飲料会社ディスティル社が買収

発酵槽:オレゴン松×4基

蒸留器:初×2 再×2

仕込み水:レダイグ川

年間生産量:75万L (100万L) ※100%アルコール換算値,()内はキャパシティ

ブレンド銘柄:スコティッシュリーダー、ブラックボトル、シックスアイルズなど

ノンピート麦芽で作られる"Tobermory"(トバモリー)と、35ppmのヘビリーピーテッド麦芽で作られる"Ledaig"(レダイグ)という2種類のシングルモルトをリリースしている蒸留所です。


Mater Of Malt

次に、インディペンデント・ボトラーであるマスター・オブ・モルトですが、こちらは1985年にロンドン南東部のロイヤル・タンブリッジウェルスに創業したウイスキーショップ。

ウイスキー・マガジン誌の「アイコンズ・オブ・ウイスキー」で「ワールド・ベスト・
オンライン・ウイスキー・リテイラー」を3度受賞。

また、シングルカスクだけでなく、オリジナルのブレンデッドウイスキーやリキュールをプロデュース。WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)2015では、「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」、「ワールド・ベスト・グレーン」、「ワールド・ベスト・フレーバード・ウイスキー」の3部門を制覇。

同社のブランドであるブティック・ウイスキー(That Boutique-y Whisky)は、すべてスモールバッチ、年数表記をしないオリジナルシリーズで、私も個人的におしゃれだなーって思ってしょっちゅう狙っていますが、なかなか高価なため1回しか買ったことがない汗


気品あふれる落ち着き,スウィートなひととき
そして、いよいよ今回のダークネス トバモリー17年です。「ダークネス」シリーズが、そもそも繊細さ、落ち着き、優雅さとは対照的な「力強さ」、「濃厚さ」、「ボリューム感」を楽しむシリーズだと説明されていました。

しかし、実際に飲んでみると「力強さ」ではなく、非常に落ち着きのある味わいで、オロロソシェリーカスクのスパイシーがガツンと来るのかと思ったら優しいスパイス具合で優雅な美酒でした。加水すると果実的な甘みが増し、より楽しめました。

香り
ラズベリー、赤い果実、ナッツ、バニラ、桃、湿気、タール

リッチ、オレンジ、ナッツ、少し胡椒

余韻
ほんのりスパイシー、優雅でやや長い、ワイン

加水(ドロップ・アップも含む)
スパイシーな要素はアニスのスパイスへ変化。カシスなどの赤い果実感が増して甘みが強まる。

と言うことで非常にデリシャスな一本でした。素敵。


マリアージュ
そして今回はメンバーのO氏たっての希望でマリアージュを行うことに。マリアージュとは「料理との組み合わせによって新たな美味しさを引き出すこと」です。




しめ鯖、レーズンバター、燻製ナッツ。どれも素敵でした。お皿もこだわっていただいて。
また、レーズンバターを食べた後、ウイスキーを口にするとウイスキーのエグみ(特にシェリー樽由来のワイン感やスパイス)を強く感じて咳き込んだのは良い発見になりました。こういった発見や経験がウイスキーに対するメンバーの知見を深めていってくれると思います。次回もお楽しみに!

それでは、良い夜を。


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2021年12月13日月曜日

第1回 Hatsukaichi Whisky Freaks を開催いたしました

今週は気温低下が急加速するそうで。すでにめっちゃ寒いんですが・・・
週末はもっと寒くなって、廿日市にもいよいよ雪が降る予報も出ています。

先月末に県北で吹雪の中、シラガホオジロを観察したのが思い出される。あれは寒かったwww

さて、そんな寒い師走。第1回 Hatsukaichi Whisky Freaks(以下HWF)を開催いたしました。このHWFとはなんぞや?ってところから説明したいと思います。


HWFとは?
「廿日市のウイスキー狂信者たち」
皆でお金を出し合って高価なウイスキーを購入し、そのウイスキーについて勉強しながら味わう集まりです。

わかりやすく言うと、ウイスキー好きが集まってボトルを購入して飲むと言うサークルみたいなものですかね。

私も主催者ということで(発起人ではない)、色々準備などさせてもらいました。


「シェリー爆弾」
第1回のテーマは「シェリー爆弾」。というのも、私が一番飲みたい気分だったのがシェリーだったので笑 次回以降は、参加者にもテーマを頂きながら進めていくつもりです。

このテーマに沿って、3本に絞ってそこから参加者で多数決を行って購入するボトル1本を決定しました。

それが、Glenfarclas 25年でした。


Glenfarclas Aged 25 Years
グレンファークラス25年

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
43%
輸入:ミリオン商事

記念すべき、第1回に相応しいシェリー樽ウイスキーの王道の一つだと思います。個人的にも飲んだことがなかったボトルだったので非常に楽しめました。


グレンファークラス蒸留所
ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」の意。スコットランド・ハイランド地方スペイサイドで1836年に創業。1865年にグラント家が蒸留所を購入して以来、6世代にわたり家族経営を続けるとともに、伝統的なスペイサイドスタイルによるウイスキー造りにこだわりつづける、現在では数少ない蒸留所の一つ。

グレンファークラスの仕込み水は、蒸溜所の背後にあるスコットランド最高峰のベンリネス山から湧き出る清廉な湧き水。山の中腹に独自の水源を持っており、良質な湧き水を安定して調達。 また原料となるモルトは、ピートを一切焚かないノンピートモルトを使用。

今では非常に珍しくなったガスバーナーによる直火炊き蒸留。かつて、より効率的で経済的な間接加熱も実験したが、それではグレンファークラスの個性が出せないと結論付け、昔ながらの直火炊き蒸留を続ける。現在、スペイサイド最大級、3対6基のボール型直火炊き蒸留器が稼働。

直火炊き蒸溜と並んで強いこだわりを持つのが、シェリー樽での熟成。非常に高価なシェリー樽だが、フィニッシュのみの使用は一切行わず、100%シェリー樽熟成を続ける。シーズニングのシェリーは、全ての種類を試した結果、最終的に行きついたのがオロロソシェリー。30年以上前から契約するスペインの生産者から、安定して良質なオロロソ樽の供給を受けている。また、1stフィルから4thフィルまでのオロロソ樽を使い分けることによって、さまざまな味わいを生み出し、幅広いラインナップを提供。10年ではリフィルの使用比率を増やし、ニューメイクの持つフルーティーさを、また25年では1stフィルをふんだんに使用し、濃厚なダークチョコなどの深いコクと余韻を生み出している。

熟成庫のスタイルも、100年以上前から変わらない。約10万樽のストックは、蒸留器に併設された背の低いダンネージ式熟成庫で熟成。40を数える熟成庫のサイズはまちまちだが、共通しているのは最大3段までしか樽を積まないこと。ベンリネス山から吹き降ろす風の影響もあり、天使の分け前は年間0.05%と非常に低く、ゆっくりと熟成が進む。グレンファークラスの個性の源は、熟成環境への変わらないこだわりにもある。

以上、出典Amazon.co.jp


字面で改めて見ると、とてもユニークな要素が満載で際立ってますね。素晴らしい。


シェリー樽ウイスキーの王道
25年は、革製品のような香りや青リンゴ、レーズン、少しトロピカルフルーツの印象。湿った森のような印象もあり、後半にかけてスパイシー。そして非常に長い余韻。まさに「王道シェリー樽ウイスキー」でした。

運営としては、手探りな部分が多く、もっと内容を固めなければならないなど反省点もありましたが、どんどん磨いていきたいと思います。

ご興味のある方がいらっしゃれば、当ブログへのコメントもしくはkusumo10dice@gmail.comまでメールをお願いします。

毎月開催する方向で調整中です。廿日市市での開催になります。

それでは。




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