Black Adder Raw Cask
Tomatin Aged 12 Years 2008
ブラック・アダー ロウ・カスク トマーティン12年 2008
蒸留:2008年1月23日
瓶詰:2020年11月
カスクNo.12006
カスクタイプ:ホグスヘッド
ボトルNo.205 / 268
ノンカラーリング
ノンチルフィルタード
カスクストレングス
59.5%
先日開催された第5回Hatsukaichi Whisky Freaks(HWF)のボトル。
個人的に憧れの強いブラック・アダーさんをいただくことができました。
樽出しそのままを製品化したい
ブラック・アダー社は、1995年にロビン・トゥチェック氏がイングランドのサセックス州にて創業したインディペンデント・ボトラー業社。
http://www.gaiaflow.co.jp/blog/blackadder-int |
ウイスキーの香りや旨味の元となる樽からの成分を、樽出しのままの状態で製品化するという信念によりノンチル、ノンカラーリング、カスクストレングスと言う条件を徹底。ボトリングに際し、樽材の破片さえ取り除くことなく製品化する「無濾過」(RAW CASK=ロウカスク)の徹底ぶりが愛好家の熱烈な支持を得ています。
現在はスコットランドからスウェーデンに拠点を移しています。
ちなみに、日本の正規代理店はガイアフロー。静岡蒸留所でお馴染みですね。
日本企業が所有した最初のスコッチ蒸留所
トマーティン蒸留所は北ハイランドに位置します。現在の所有者は日本の宝酒造。「ネズの木の茂る丘」という意味。
蒸留所は標高300mの高地にあり、付近にはカロデンの戦い(1746年)ゆかりの「別れの丘」がある。仕込み水はオルタ・ナ・フリスと言う小川で、これは「自由の丘」の意味だそうです。
第二次大戦後のウイスキーブームに乗り、1956年まで2基だったスチルが1961年に10基、1974年には23基まで増設。最盛期の生産量は年間2200万リットルに及びました。
しかし、1980年代のウイスキー不況で倒産。この苦境を救ったのが宝酒造と大倉商事のベンチャー企業で、1986年に日本企業が所有する最初のスコッチ蒸留所になりました。
現在スチルは初留6基、再留6基の計12基で、年間500万リットルを生産しています。
トマーティン蒸留所のオフィシャルサイトはこちら。
ちなみに、今回のボトルについては武川蒸留酒販売さんで以下のように説明されていました。
2020年に創業25周年を迎えたブラックアダー記念ボトルのひとつ。高品質なモルトを輩出しているハイランドのトマーティン蒸溜所。熟成のほとんどはバーボン樽で、その中からホグスヘッドサイズの樽で熟成された中熟のシングルカスクをボトリング。「トマーティン 12年 2008」は25 周年記念にふさわしい、青リンゴのような爽やかさと、濃厚な甘み、パンのようなふくよかな穀物の味わいをお愉しみいただけます。<テイスティングノート>香り:青リンゴ、りんご飴、梨、モルティ、アップルパイ、スパイシー。味わい:麦汁、ザラメのような強い甘さ、パンを食べた後のような穀物感、麦芽の香味を強く感じる。フィニッシュ:ウッディでスパイシー。ロウカスク・シリーズ 3つの特徴・CASK STRENGTH … 樽出し原酒に加水しておらず、原酒そのままの度数である・NO ADDED COLOUR … カラメルを添加して着色しておらず、本来の色合いである・NO CHILL FILTRATION … 冷却濾過をしないので、香味成分をそのまま残されている※本製品内には、樽由来の炭化した黒い小さな木片が、意図して添加されております。
やはり一番わかりやすい笑
「青リンゴ」と言うテーマで選ばれたボトルです。「青リンゴ」を感じるには時間と割水が結構必要だったが、モルティで厚みのある一本でした。ストレートよりも加水すると分かりやすく甘味が出てきます。
それでは皆さん、良い夜を。
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