2020年7月21日火曜日

Starward Nova


Starward Nova
スターワード・ノヴァ

シングルモルト・オーストラリアン
41%
レッドワイン・バレル熟成


オーストラリアン・ウイスキー初上陸
ついに我が家にオーストラリアン・ウイスキーがやってきました。これまでもその存在は存じ上げておりましたが、やっと手頃に購入できる価格の商品が市場に出回りました。まさに「待ってました!」ってやつですね。

先駆けて、今月2回オーストラリアン・ウイスキーに関する記事を書かせてもらいましたが、それは他ならぬこのウイスキーを購入したからです。それにしてもオーストラリアのウイスキーがこんなに歴史のあるものだったとは。しかも現在ウイスキーを製造している蒸留所が約50も存在している、ものすごいインパクトでした。


ビクトリア州のスターワード
ビクトリア州はオーストラリア本土の南東部に位置する州で、現在7つの蒸留所が稼働しています。スターワード蒸留所は、そんなビクトリア州の州都・メルボルンに位置しています。

https://starward.com.au/

オフィシャルサイトでは、メルボルンという街を「カジュアルな輝きに満ちたオーストラリアの食通の都」と表現しています。「フレーバー(味)に焦点を合わせている」街だそうです。恐ろしいほどに自らハードルをあげている気がする笑

「ウイスキーの熟成に赤ワイン樽を使う」ということがスターワード蒸留所のポリシーのようです。そのために、このメルボルンという街を離れるわけにはいかないのだとか。


数々の受賞歴
Tawny(タウニー)がサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・アワード(SWSA)2020でダブルゴールドに輝いたり、Two-Fold(トゥー・フォールド)が同じくSWSA2020で金賞、ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2019でベスト・オーストラリアン・ベレンデッド・ウイスキーに輝くなどブランドは近年のウイスキー・コンペを賑やかにしています。

また蒸留所自体も2019年にIcons Of Whisky Australia Visitor Attraction of the year(アイコン・オブ・ウイスキー・オーストラリア・ヴィジター・アトラクション・オブ・ザ・イヤー)に選出されるといった話題性の豊富な蒸留所です。


レッドワイン・バレル熟成の
シングルモルト
Nova(ノヴァ)もその例外ではなく、SWSA2019及び2020で金賞を受賞しています。オフィシャルサイトに書かれているNovaの説明文全文。
Nova is matured exclusively in red wine barrels from wineries making great Australian shiraz, cabernets and pinot noirs. This whisky reflects Melbourne in every sip. From the vibrant foodie scene to the wild weather to the world-class, cool climate wine.
ノヴァは、オーストラリアの偉大なシラーズ、カベルネ、ピノノワールを製造するワイナリーの赤ワイン樽だけで成熟しています。このウイスキーは、すべての一口にメルボルンを反映しています。活気に満ちた食通から荒天、世界クラスの涼しい気候のワインまで。
Nose / Like we took bright flavours of red berries and orchard fruit and coated them in soft oak spice.
Palate / Imagine a rich red berry pudding covered in vanilla, caramel and spice.
Finish / Balanced and long. The sweetness fades and the delicious flavour goes on.

香り/赤い果実と果樹園の果物の明るい風味であり、柔らかいオークのスパイスでそれらをコーティングしたみたい。
味わい/バニラ、キャラメル、スパイスで覆われた濃厚な赤いベリーのプリンを想像してください。
フィニッシュ/バランスが取れていて長い。甘さが薄れ、美味しい味わいが続きます。
Nova borrows from tradition but breaks away from it too. This whisky’s distinctly delicious flavour all starts with our new-make spirit.
All Nova’s carefully sourced ingredients come from just a day’s drive away.

ノヴァは伝統を借りていますが、かつその伝統からも脱却します。このウイスキーの際立っておいしい風味は、すべて新しいスピリッツから始まります。
丁寧に調達したノヴァの元(樽)は、車でわずか1日の場所にあります。
We double distill our single malt whisky using Australian malted barley. Borrowing from the craft brewing scene, we ferment our barley with brewers’ yeast for an extra bold flavour. Then we installed custom water jackets on our giant copper stills to better control the distillation. It's tricks like this that mean we can pick the fruity characters we like and keep each batch consistent.
オーストラリアの麦芽大麦を使用して、シングルモルトウイスキーを2回蒸留します。クラフトビールの醸造シーンを取り入れ、大麦を醸造用酵母で発酵させ、さらに大胆な風味を生み出しています。次に、蒸留をより適切に制御するために、巨大な銅製スチルにカスタムウォータージャケットを取り付けました。このようなトリックは、私たちが好きなフルーティーなキャラクターを選び、各バッチの一貫性を保つことができることを意味しています。
Then come the barrels.
We go local. We source barrels from wineries in the nearby Yarra Valley and Barossa Valley so they keep their fresh red wine flavour profile. Then, they’re lightly charred or steamed. Often, the barrels are still wet with wine when we fill them.

その後、樽の出番。
(樽の)地元に行きます。ヤラバレーとバロッサバレーといった近くのワイナリーから樽を調達しているので、(樽は)新鮮な赤ワインの味を維持しています。その後、軽く焦がしたり蒸したりします。多くの場合、樽を満たしても樽はまだワインで濡れています。
For us, it's all about the flavour. As we fill our barrels at a lower alcohol proof than other single malts, our whisky takes in all the more red wine fruit characters and tannins.
私たちにとって、それは風味についてのすべてです。他のシングルモルトよりも低いアルコール耐性で樽を満たしているので、私たちのウイスキーは赤ワインフルーツの特徴とタンニンをより多く取り入れています。
Next, Melbourne’s intensely reactive climate gets to work. A far cry from the sunny Australian stereotype, Melbourne is famed for experiencing ‘four seasons in a day’. Bad news for beachgoers, good news for whisky. Fluctuating weather makes Nova work hard in the barrel, extracting maximum flavour from the wood in just a short time. We call this elemental maturation.
And it’s why we couldn’t make Nova anywhere else.

次に、メルボルンの激しい反応性気候が機能し始めます。日当たりの良いオーストラリアのステレオタイプとはかけ離れたメルボルンでは、「1日4シーズン」を体験することでできることが有名です。それはビーチファンにとっては悪いニュース、ウイスキーにとっては良いニュース。天候の変化により、ノヴァは樽の中で一生懸命働き、木材から最大の風味を短時間で抽出します。これを"元素成熟"と呼びます。
そして、それが私たちが他の場所でノヴァを作ることができなかった理由です。

癖になりそうなブライトで
フルボディな赤ワイン
香り
果実味、ぶどう、ベリー、チャーされた樽、ウッディ、ほんのりスパイシー


濃い赤ワイン、明るいウッディ、キャラメル、ベリー、少しバニラ

余韻
舌の上にべたっと残るタンニンっぽさ、すっきりと甘い、少しゼスティ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは果実由来の甘さが薄くなりウッディぽさが前に出てウイスキーらしくなる。味はキャラメルやバニラの甘さが強調され、余韻は少し焦げた印象に。

シェリー樽ではない樽を使ったウイスキーでここまでフルボディなウイスキーってのはこれまで飲んだことがないかもしれない。これは非常に面白い。個人的には結構革命的な一本。グッときますね。オススメ。





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