ゴールデンウィークに訪れた余市蒸留所について。第2弾。
前回の第1弾は、入り口から蒸留棟までのことを書かせていただきました。
今回は、まず蒸留塔の隣にある混和棟から。
こちらにはウイスキーの貯蔵に欠かせない樽について、詳しく資料が展示されておりました。まず、出迎えてくれたのはミズナラの原木。ジャパニーズウイスキーならではの樽材。これを縦に4〜8等分に割るそうです。
カット・乾燥した側板を2〜3時間蒸した状態で、型に入れてプレス。樽独特のカーブを生み出すとのこと。側板にカーブをつけて並べながら中に入れる液体が漏れることがないようにする非常に重要な工程と説明されていました。
こんなことも教えてくれるんですね!改めて勉強になりますっていう資料が。
樽の種類と名前を一覧で簡潔に教えてくださっているありがたいものです。
文字に起こしてみます。
バレル BARREL
容量/約180リットル。別名バーボン樽。バーボンウイスキーには、内部を焼いた新樽は1度しか使いません。バーボンの空樽は、モルトウイスキーやグレンウイスキーの熟成に適しており、貯蔵に使用されます。
ホッグスヘッド HOGSHEAD
容量/約250リットル。ホッグ(HOG)は養豚業者が使う言葉で、成長した食肉用の雄豚のことです。この樽と豚一頭の重さが同じらしく、愛称のようにホッキーともいわれます。
パンチョン PUNCHEON
容量/約500リットル。ずんぐりと短く太い樽で、もともとはワインや、ビールの貯蔵に使われた樽を意味する名のようです。
シェリーバット SHERRYBUTT
容量/約500リットル。パンチョンと同じ容量でも、形はかなり違います。シェリー酒の空樽は、モルトウイスキーの熟成に適しており、貯蔵に使用されます。
とてもわかりやすい。素晴らしい!
次に向かったのは発酵棟。
これまたものすごく大きな発酵槽。
写真は本当にごく一部なのでなかなか迫力が伝わりづらいですが、本当に大きいんです。
それから給食室の前を通り。
竹鶴政孝氏の胸像を拝み。
旧竹鶴邸へ。
竹鶴邸には、奥さんであるリタさんがよく弾いていたというピアノが流れ、所謂「客間」が一般開放されているわけですが、家全体の模型が以下。
玄関の天井もとても高く素敵。
そして、竹鶴氏が毎日1瓶のウイスキーを飲んでいたとのことで、ボトルとグラスが。テレビドラマ「マッサン」でも毎日1瓶飲むことは紹介されていましたね。 それは飲みすぎだ、とさすがに思います笑
それから一号貯蔵庫へ。
実際に眠っているウイスキー樽を見ることができるのは本当にありがたい。とても貴重な経験でした。ここに少なくとも3年は眠っているわけで。エンジェルシェアが少しずつ樽内部から消えていきながら・・・って考えてたら、ものすごいロマンですよね。本当にウイスキーって素晴らしい!
続く。
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