前半は小樽を拠点に、小樽・積丹・余市を観光。後半は旭川を拠点に旭山動物園と美瑛ドライブ。小樽から旭川への移動日には札幌市内をぶらり観光。といった旅でした。
そんな旅の中で、私的に一番の目玉としていたのが、余市蒸留所訪問。
何を隠そう、ジャパニーズウイスキーのシングルモルト中、一番好きな蒸留所がここ余市。日本ウイスキーの父・竹鶴政孝氏が創業したニッカウヰスキーの総本山。他のジャパニーズウイスキーでは味わえない独特のスモーキーと塩味。そこにフルーティなエッセンスが随所に感じられる最高のシングルモルトの一つが余市だと思っています。
余市蒸留所では、案内付きの見学もできますが、今回は家族で行っていたこともありますし、自由に移動させてもらいたいという考えから自由見学をさせていただきました。
小樽駅から20分弱、電車に揺られて降りた余市駅。坂の多い小樽とは違い平坦な大地が印象的。「ウイスキーと果物の町」という表記を何箇所かで見ました。実際、リンゴやブドウをはじめとする果物が多く栽培されているようで、余市ワインも有名。ニッカウヰスキーでもリンゴワインなんかも作ってますしね。
余市駅から徒歩3分。アクセスのとても素晴らしい位置に蒸留所はあります。上の2枚目の写真がまさに駅から歩いてきて初めに目にする入り口の門です。蒸留所内の見学は無料でできるんです。案内付きの見学は予約が必要ですが、こちらも無料。これまた素敵。
門を潜ると、そこは異世界。スコットランドの景色かってくらいスコットランド感。
ニッカウヰスキーのHPでも「日本のスコットランド」って書かれてましたが、なるほど。本当にびっくりします。ワクワクが収まらない。。。
門から入ってすぐ左にある見学待合所。ニッカウヰスキーの優しい顔のおっさんがお洒落なステンドグラスで迎えてくれました。
改めて外に出て程なく、乾燥棟がありますが、中は立ち入り禁止になっていました。そして、その乾燥棟の向かいあたりにあるのが、この蒸留棟。世にも有名な注連縄がなされた蒸留窯は神々しく、見ていて圧倒されます。
蒸留棟の中は、少し蒸し暑く、酵母の甘い香りと炭の香りで満たされていて、とても気持ちの良い場所でした。
正面からNo.1の蒸留窯を拝む。やはり神々しい。世界で唯一になってしまった石炭直火蒸留。貫かれた余市蒸留所の精神を感じていると、まさに炭を入れる作業の方がおいでになり、じっと見入ってしました。
当たり前のことではありますが、炭を入れる扉を開けたら中は燃えているわけで。とても熱かった。その迫力はとんでもないものでした。
最後に改めて全体像を。こうして見ると、蒸留窯がたくさん並んでいることがわかります。4月に廿日市の中国醸造さんが新しい取り組みとして作られた桜尾蒸留所を見てきましたが、やはり規模が違う。クラフト蒸留所とは比べ物にならない設備の大きさ・規模・充実。さすがは老舗のジャパニーズウイスキーメーカーです。初留基が4本、再留基が2本稼働しているそうです。が、全部で8基あったような気がします。いやー、写真で見直しても本当に神々しい。素晴らしい場所です。
続く。
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