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2020年7月23日木曜日

Glendalough Double Barrel


Glendalough Double Barrel
グレンダロッホ ダブル・バレル

シングルグレーン・アイリッシュ
42%

2013年設立の
クラフト・ディスティラリー
 今回はwhiskyではなくwhiskeyをいただいています。
アイルランドのクラフト・ディスティラリーであるグレンダロッホ蒸留所は、2013年にわずか5人で設立されたそうです。

https://www.glendaloughdistillery.com/

ウイスキーの他にジンやポチーン(アイルランドの密造酒、1997年から解禁された)を製造。ウイスキーも、ポットスチルウイスキーやシングルモルト、シングルグレーンと様々な種類のウイスキー製造を行っている。


カフェ式蒸留機からのダブル・バレル
武川蒸留酒販売さんによる説明がわかりやすいです。
https://mukawa-spirit.com/?pid=104947061
原料・・・アイルランド産大麦ととうもろこしを使用
蒸溜・・・連続式蒸溜機(カフェ式)
熟成・・・アメリカンオークのファーストフィル・バーボンバレルにて3年6か月
後熟・・・スパニッシュオークのオロロソシェリーカスクにて6か月以上特性・・・アイルランドの気候と潮風が2種類の樽に重要な印象を与えている
香り・・・わずかではあるけど疑うことない豊かさ さくらんぼ・干し葡萄・イチジクなどクリスマスケーキ レモングラスとわずかにナツメグの香り
味わい・・甘くてクリーミーな味わい 甘美なバーボン樽に由来するバタースコッチや蜂蜜 こしょうの実などを伴って マラスキーノ・チェリーやひとつまみのブラウン・シュガーとともにドライフルーツが現れる
後味・・・生姜のスパイシーさが長く続く かすかにアーモンドの味わい 最初から最後に至るまで非常に複雑なアイリッシュウイスキー



クリーミーなショートケーキ&フルーツ
香り
樽、ベリー、ハーブ、微かに柑橘、クリーミー


ショートケーキ、クリーム、バター飴、スパイシー

余韻
ふっくらとした甘み、ジンジャーエール、杏仁豆腐、フルーツポンチ

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは鰹節、出汁、味わいはバーボン樽由来のクリーミー感が増す、後味のスパイシーさは少し抑えられる。


なかなか複雑。丁寧で上品な感じが良いですね。スコッチのシングルグレーンとは違ったアプローチが素敵。和食にも合うしデザートにも合う。ということでずっと飲めます笑



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2020年5月19日火曜日

Port Dundas 2006 (SIGNATORY VINTAGE)


Port Dundas 2006 (SIGNATORY VINTAGE)
ポート・ダンダス2006(シグナトリー・ヴィンテージ)

シングル・グレーン・スコッチ
43%
蒸留:2006年9月12日
瓶詰:2019年7月29日
ロスト・ディスティラリー


シグナトリー・ヴィンテージさんのシングル・グレーン・コレクションから。ロスト・ディスティラリーであるポート・ダンダスの12年もの。

武川蒸留酒販売さんによる説明。
https://mukawa-spirit.com/?pid=146957355
ポートダンダス蒸溜所は1811年から1813年にグラスゴーの中心地から1マイルほど離れた運河沿いに創立されたスコットランドで最も古いグレーンウイスキー蒸溜所のひとつ。
ホワイトホースと強いつながりを持っていましたが2009年に閉鎖されました。

ポート・ダンダス蒸留所
Scotch Whisky.comによる紹介ページ。
https://scotchwhisky.com/
Glasgow’s Port Dundas distillery was a landmark, even though not many people actually knew what it was. It was built in 1811 at the highest point in the city next to the banks of the Forth & Clyde Canal. Another distillery, Cowlairs, started operation soon after and in 1860 the two sites – by then both with Coffey stills installed – merged. In 1877, Port Dundas was one of the founding members of the grain distillers’ conglomerate DCL.
With its good transport links and prime location in the city, which had become the blending powerhouse of Scotland, Port Dundas grew in size to become the largest distillery in Scotland. By 1885, its three Coffey and five pot stills were producing over two million gallons a year and, in an approach we’d today label as innovative, was using ‘American corn’, barley, and rye.
Its neighbour, Dundashill (which itself would be absorbed within the complex in 1902), was at that time the largest pot still distillery in the world, its two wash stills and 10 spirit stills making both double- and triple-distilled malt, peated and unpeated. There was a cooperage, housed in the former Dundashill building, and a piggery – the swine being fed on draff.  The whole site was topped by a 138-metre brick chimney, for a time the highest in the world.
Two fires at the start of the 20th century didn’t stop it for long, though by the 1970s it was in need of modernisation. At that point, production increased once more and a dark grains plant was installed.
In 2010 however its owner Diageo decided to concentrate its grain production at the vastly expanded Cameronbridge. Although there were offers from rival distillers to buy Port Dundas they foundered – possibly because of the potential cost of another upgrade. In 2011, production ceased and the site was demolished. The landmark had gone. 
 
グラスゴーのポート・ダンダス蒸留所は、多くの人々が実際にそれを知っていたわけではありませんが、ランドマークでした。1811年に、フォース&クライド運河のほとりにある市内で最も高い場所に建てられました。別の蒸留所であるカウエアーズもその後すぐに操業を開始し、1860年には2つの拠点が統合されました。1877年、ポート・ダンダスは穀物蒸留業者の複合企業DCLの創設メンバーの1人でした。交通の便が良く、スコットランドのブレンデッドの原動力となった街の絶好のロケーションにあるポート・ダンダスは、スコットランドで最大の蒸留所になるまでに規模が大きくなりました。1885年までに、3つのコフィーと5つのポットスチールが年間200万ガロンを生産し、「アメリカンコーン」、大麦、ライ麦を使用していました。これは私たちが今日では革新的と位置付けているアプローチです。その隣のダンダシル(それ自体が1902年に複合施設内に吸収される)は、当時、世界最大の蒸留所であり、2つのウォッシュスチルと10のスピリットスチルでそれらを2倍精製し、ピーテッド(タイプ)とアンピーテッド(タイプ)のモルトを3倍蒸留していた。元ダンダシルの建物に収容されていた協同組合と豚舎がありました。敷地全体は、かつて世界最高の138メートルのレンガの煙突で覆われていました。20世紀初頭の2つの火災は、それを長く止めることはできませんでしたが、1970年代までには近代化が必要でした。その時点で、生産量は再び増加し、暗い穀物工場が設置されました。しかし2010年に、ライバルの蒸留業者から(おそらく別のアップグレードの潜在的なコストのために)ポート・ダンダスを購入するという申し出がありましたが、その所有者のディアジオは、その穀物生産が大幅に拡大されたキャメロンブリッジに集中させることを決定しました。 2011年に生産は終了し、サイトは解体されました。ランドマークは消えてしまいました。
上の和訳は、Google翻訳にテコ入れをした文章なので間違っているかもしれません。

Google Mapから


グラスゴーという街
ロスト・ディスティラリーのウイスキーを飲むのは久しぶりです。いつ以来だろうか?東京・銀座のバーではよく飲ませてもらってましたね。グラスゴーという街も、スコットランドで訪れてみたい街の一つです。スコットランド一の経済都市。人口も然り。バンドFranz Ferdinandの出身地でもあります。


それはさておき。


静かで穏やか、どことなくモルティ
香り
フルーティ、甘い、トースト、草原、樽、大麦


ドライ、とうもろこし、モルティ、涼しい、軽やか

余韻
歯に使う薬の後味、ミント系、少しヌタっとしたベタつき

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはエステルな感じに。味わいはより軽くて飲みやすい。余韻は相変わらずヌタっとしているけど薬品的なエッセンスは薄れる。ウッディな感じも出てくる。

よく見るとラベルの裏に書いてある原材料のところに「モルトor グレーン」と書かれています。単純なグレーン・ウイスキーというわけではなく、大麦(モルト)も蒸留に使われている、というのは上記のScotch Whisky.comの説明にも出てきた内容です。なるほど。それがこの「モルティ感」につながっているわけか。素晴らしい。これはアブノーマルなシングル・グレーンの一つかもしれませんね。ロストしてしまったことが残念です。


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2019年9月9日月曜日

Bain's Cape Mountain Whisky


Bain's Cape Mountain Whisky
ベインズ ケープ・マウンテン・ウイスキー
(南アフリカ・シングルグレーン)
43%

ウイスキー・マガジンで取り上げられた記事を発見。
http://whiskymag.jp/grn_hg2/
南アフリカのジェームズ・セジウィック蒸溜所で蒸溜所長を務めるアンディ・ワッツだ。グレーンウイスキーを売りだそうと動き出した1999年のことを振り返る。
「1994年以降に南アフリカのウイスキー消費者層が変化したのを目の当たりにし、軽めのスタイルのウイスキーが理想の製品をもたらしてくれると信じるようになったのです」
その結果、生まれたのが「ベインズケープマウンテンウイスキー」。約5年の熟成を経て2009年に製品化されると、世界中で数々の賞に輝いた。

武川蒸留酒販売さんによる紹介文。
https://mukawa-spirit.com/?pid=144908321
「べインズ アフリカン ウイスキー」は、2009年にリリースされた 南アフリカ初のシングルグレ-ン・ウイスキーです。
南アフリカは、生産される穀物の品質の高さは勿論のこと、その温暖な気候がウィスキーの熟成を促進させるため、長期熟成のような滑らかさがウィスキーに与えられます。
また、「べインズ」は「ダブル熟成(double maturation)」というエイジング手法をとっており、一度1stフィルバーボンカスクで3年間熟成された後、違う樽で2年間の追加熟成を行っています。そうすることで、樽由来のフレッシュなフレーバーがウィスキーにうつり、非常に豊かなフレーバーをもつウィスキーに仕上がるのです。
<テイスティングノート>
香り:グレープフルーツ、カスタードクリーム、アイシングシュガー、ナツメグ、バニラ、軽やか
味わい:柔らかい、まろやかなバニラクリーム、新鮮な洋ナシ、バナナ、カルダモン、オーク
フィニッシュ:甘やかなシトラス
<受賞歴>
2010年 International Wine & Spirits Competition 金賞
2016年 International Spirits Challenge 金賞
2018年 World Whisky Award 金賞
ふむふむ。IWSCやWWAでも金賞受賞という輝かしい受賞歴。「ダブル熟成」というのは、最近のムーブメントでもあるそうですが、それをこのベインズさんも実施されているそうで。素晴らしいですね。


ライトで飲みやすいクリーミーグレーン
香り
柑橘、ザラメ、バニラ、クリーム、ニス、樽

味わい
クリーミー、オーキー、とても軽やか(ライト)

余韻
シトラス系で爽やか、ちょっとヌメリが舌に残る、クリーミー

ドロップ・アップ(1滴垂らす)すると、香りはあまり変わらない。が、味わいはオーキーが強くなり飲みごたえが増す。


ロックで飲むとかき氷(いちご)に!
さらにロックにすると、また全然違ったニュアンスに。バニラアイスクリームみたいな香り。味わいはかき氷(いちご味に練乳)。余韻もいちごシロップに。これは面白い。ぜひお試しいただきたい。ベインズはロックで飲むとかき氷(いちご)になる!大発見です笑

かき氷にシロップ代りにこのベインズを掛けて食べるのも良いかも。今度やってみよう。



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2019年3月7日木曜日

宮城峡蒸留所設立50周年

ニッカウヰスキーさんの宮城峡蒸留所が、設立50周年というアニーバサリーイヤーを迎えました。

特設サイト
https://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/50th/

写真はニッカウヰスキーさんのオフィシャルサイトから。

宮城峡蒸留所は、1969年設立。宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地にある、ニッカウヰスキーのウイスキー蒸溜所。敷地面積は20万㎡。日本ウイスキーの父・竹鶴政孝氏が、余市とは違うシングルモルトを作るために探し当てた地がこの広瀬川と新川に挟まれた緑豊かな峡谷だったのです。

ウイスキーマガジン(Whisky Magazine)さんに詳しい記事が。
http://whiskymag.jp/miyagikyo50_1/
http://whiskymag.jp/miyagikyo50_2/


「ハイランド余市とローランド宮城峡」と言われるそうですが、個人的には宮城峡はローランドというよりスペイサイドのようなウイスキーという印象があります。非常にスムーズで甘美なウイスキー。現在、スコッチのシングルモルト蒸留所が密集しているウイスキーのメッカ・スペイサイド。そこで作れる上品で口当たりの柔らかなシングルモルトに近いかと。


シングルモルト宮城峡リミテッド・エディション2019
今回の目玉と言ってもいいでしょう、シングルモルト宮城峡リミテッド・エディション2019。一緒にシングルモルト余市リミテッド・エディション2019もリリースされています。


これがまた、とんでもない逸品。というのも、60年代・70年代・80年代・90年代・2000年代の厳選してヴァッティング。特に宮城峡の「60年代」といえば、1969年設立なので、稼働した最初の原酒ということになります。




「宮城峡の竣工は1969年の5月10日ですが、実は3月に試作した本当のファーストドロップがありました。竹鶴政孝が初めて味わい、感謝を込めて新川に流したという原酒です。このウイスキーには、まさにそのスピリッツを50年熟成した原酒も入っているんです」(Whisky Magazineから引用)

だそうです。末恐ろしい。
価格はオープン価格ですが、参考小売価格は30万円だそうです。これまた末恐ろしい。


宮城峡との思い出
自分自身の飲んできた宮城峡を振り返っておこうと思います。

過去振り返ってみますと、2013年に「宮城峡」をボトルで購入して飲んだ記録が残っておりました。

その後、2015年。この年はニッカウヰスキーさんが、シングルモルトの12年ものをリリースせず、代わりにノンエイジものを発売することが決まった運命的な年でありました。その際、いただいた試供品を飲みました。


懐かしい。ノンエイジものの余市、宮城峡、そして同時に発売されたブラックニッカのディープブレンド。ちなみに、宮城峡ノンエイジの感想は、

次に「宮城峡」これまで宮城峡の年ものを飲んだことがなかったので率直に「ありじゃない?」って感じです。スペイサイドでこんなシングルモルトを飲んだことがある。余市とのキャラクターの違いが際立っている感も受けました。個性が強い余市に対して、万人受けしそうなど真ん中なシングルモルトって感じです。https://d-ksmt.blogspot.com/2015/07/blog-post_22.html

と言っておりました。


昨年の夏に飲んだカフェモルトもこれまた美味でしたね。
https://d-ksmt.blogspot.com/2018/08/nikka-coffey-malt-whisky.html



カフェ式連続式蒸留機と言えば、宮城峡の代名詞存在だと思います。

カフェ式連続式蒸溜機では、トウモロコシを主原料とするグレーンウイスキーがつくられます。
宮城峡蒸溜所にある蒸溜機は1830年代にイギリスで発明されたもので、西宮工場を経て、この蒸溜所にやってきました。
カフェ式連続式蒸溜機は、今ではスコットランドでも珍しい蒸溜設備です。
他の連続式蒸溜機と比べて操作が難しく、アルコールをとりだす効率も劣るのですが、原料の香味が残るため、ウイスキー本来の美味しさが引き出せます。

ニッカウヰスキーのオフィシャルサイトより。https://www.nikka.com/guide/miyagikyo/map/map02.html

「モルト」が原料ですが、シングルモルトではなくグレーンウイスキーに該当します。それがすごく衝撃的だった。確かに単純な話で、単式蒸留機(ポットスチル)で蒸留されてないもんね、って思うんですが、「モルト」って言われるとねーって去年の夏、何時間か考えておりました笑

まず香りですが、大麦そのものって感じと、バニラとかハチミツ。メロンや桃みたいな果実。味わいは意外とスパイシーでありながら円く形が整ったバナナやバニラ。マンゴー。ミルクキャラメル。年数が若いんでしょうか、若干角がたった感じも否めない。最後に凝縮された苦味が残るけど、これがまた嫌じゃない。余韻はザラメ。シュガートースト。爽やかですね。
総じて非常に美味しい心軽やかになれるウイスキーです。ぜひ、このシリーズの10年とか12年とかの年代物が飲みたい。

というのが当時の感想。


それから2017年に飲んだ伝説のブレンデッドウイスキー
https://d-ksmt.blogspot.com/2017/12/blog-post_23.html


バーで飲んだもので、結構に酔っ払っていたので「うまかった」という感想しか覚えてませんが(笑)、こんな伝説のブレンデッドウイスキーに出会えたことに感謝ですよね。ちなみに、昨年訪れた余市蒸留所で限定販売されておりました。宮城峡蒸留所でも販売されているのかな?


それから、THE NIKKA 12年
https://d-ksmt.blogspot.com/2014/10/blog-post.html


鶴の後継者、ニッカウヰスキーのブレンデッドウイスキー。これがまた美味い。

日本ウイスキーここにあり!といえる絶品です。香りは甘いハチミツや林檎、バニラを感じます。口当たりは柔らかい反面、少しスモーキーであり、余韻は華やか。全体を通して個人的な印象では「りんご」です。
これは本当に美味い酒です。今年のウイスキー of the year(僕が勝手に選出する賞)に名前が並ぶこと間違いなし。ネットで買い損ねてショボンとしていた僕を、このウイスキーと出会わせてくれたやまやさんに感謝です。

冗談抜きに「りんご」ですよね。りんご感だけで言えばシーバスリーガルに近いか(?)リッチで上品な素晴らしいブレンデッド。


それから、去年嫁さんの弟さんから「会社にあって誰も飲まないし」ってことでいただいたThe Blend of Nikka Selection Maltbase Whisky
https://d-ksmt.blogspot.com/2018/05/the-blend-of-nikka-selection-maltbase.html


非常に上品は代物と云いましょうか、ニッカのブレンデッドシリーズである「ブラックニッカ」や「鶴」(いまは市販されなくなった)、「フロム・ザ・バレル」、「THE NIKKA」のどれとも違う、これまた素敵なブレンデッドです。
香りはフルーティでありながら、どちらかというとフローラルな感じ。花。ツツジとか。味わいは急にお爺さんが登場。って感じのノスタルジックなスモーキーと、タンニン、リンゴ、ハチミツ、メロン、ビターなチョコレート。余韻はやや重めで、じっくり。
THE NIKKAや鶴の甘さが前に来る印象とは違い、オールディーズな落ち着く味わいのウイスキーでした。これがまた美味。

そう、他のシリーズとはまた全然違うって印象が忘れられない。これだからウイスキーは止められないんですよね。

結局何が言いたかったかというと・・・宮城峡蒸留所50周年おめでとうございます!今後さらなる発展を祈って!!


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2018年11月26日月曜日

Cameron Brig

秋ですねー、って思っていたらもう11月も終盤。
12月がドドドってやって来て、気づいたら年末になるんだろうね。

年賀状準備はお早めに。


Cameron Brig
キャメロンブリッジ
40%

シングルグレーンスコッチウイスキー。

キャメロンブリッジ蒸留所は、世界初のグレーンウイスキーを製造した1824年設立の老舗蒸留所。ジョン・ヘイグ氏が設立。最初の連続式蒸留機(CONTINUOUS STILL)を作ったのが、ジョン・ヘイグのいとこのロバート・スタイン(とエイニス・コフェイ)。で、この蒸留機によって、最初のグレーンウイスキーが生産されたらしい。蒸留所はファイフという町にあるそうです。

以前読んだWHISKY Magazineの記事「ディアジオ帝国の心臓 キャメロンブリッジ」を参考までに。



ジョニーウォーカーなどの重要な原酒。これまで呑んできたグレーンウイスキーとは違うアプローチ。誰がグレーンウイスキーのことを「静かなウイスキー」って言ったんだろう・・・。ってくらいうるさい笑 十分に飲みごたえのある一品。

香り。
ハニートースト、メープルシロップ、こんがり焼いたパン、コーン、バニラ、草原、芝生。

味わい。
がつんとは来ないが柔らかくて軽いタッチ。メロー。りんごの蜜の部分。ミルクチョコレート。

余韻。
程よい。長すぎず、短すぎず。

てな、感じですかね。なかなか素敵なシングルグレーン。個人的にはバニラっぽさの際立ったグレーンウイスキーの方が飲みやすいと思っていますが、これはこれで秀逸なグレーンウイスキーかと。決して静かではないあたりがまた良いね。


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価格:2353円(税込、送料別) (2018/11/26時点)


2018年10月27日土曜日

Loch Lomond Single Grain Finest Malted Barley


Loch Lomond Single Grain Finest Malted Barley
ロッホローモンド シングルグレーン ファイネストモルテッドバーレイ
46%

 大麦麦芽を原料としたグレーンウイスキー。シングルモルトもグレーンウイスキーも自分たちで作るロッホローモンドならではの一品。ちなみにロッホローモンドは樽製造も自社で行うっていう何でも屋さんらしい。ニッカのカフェモルトとかが、似てるって言えば似てるのかな。やってることとしては。


ちなみに、3年前に購入して飲んだインチマリン15年。
https://d-ksmt.blogspot.com/2015/07/blog-post_22.html


同じロッホローモンド蒸留所のシングルモルト。ロッホローモンドでは、ロッホローモンド、インチマリン、オールド・ロスドゥー、グレンダグラス、クロフテンギア、インチファッドというそれぞれ特徴が異なるシングルモルトがリリースされている。そして、今回のシングルグレーン。

実に多彩なウイスキーを提供している蒸留所。

ロッホローモンドの意味は、ローモンド湖のこと。この湖はネス湖をしのぐ湖面面積を持ち、それはイギリス最大らしい。

蒸留所はこの湖の南端にあたる。

地域は南ハイランドだが、ローランドとの境に非常に近い。グレンゴインみたいな例ではないようだが。


さて本題。テイスティングノートを綴ります。

香り
モルティで軽く油っぽい。インクみたいなニュアンスも。季節で言えば11月。まさにこれからの時期。ちょっと寒い。バニラと蜂蜜っぽさもありながら、やはり強いのは大麦か。


シルクのような上品でマイルドな舌触り。急にやってくる黄色みの強い柑橘系。が、スパイス感も含みながら舌の上で跳ね回る。これこそゼスティってやつだ。

余韻
ライトボディのシングルモルトを飲んだあとのような軽やかな印象。爽やかであっさりしている。余韻自体は長くない。

ということで、全体的にとても個性的であり、秀逸なグレーンウイスキーというのが印象。ただのグレーンウイスキーという楽しみ方ではなく、シングルモルトにも似た印象を持ちつつって感じ。比較して見ると、ニッカ カフェモルトよりも素直で飲みやすい。けれども印象的ではないかな。まぁまぁというグレーなニュアンスで置いておきます。


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2018年8月15日水曜日

ニッカ カフェモルトウイスキー Nikka Coffey Malt Whisky



ニッカ カフェモルトウイスキー 
Nikka Coffey Malt Whisky
45度

お盆休みをいただき、昨日まで実家のある高知市に帰省しておりました。よさこいの雰囲気を楽しんだり、カツオのたたきを食べたり、おじいさんやおばあさんに会いに行ったり、新しい家族に会ったりと、いつもと変わらないようでいつもと違う非日常を全力で楽しんで疲れ果てた、そんなお盆休みでした。

毎回、帰省するときには欠かさず飲んでいるウイスキーを持って帰るんですが、今回まさかまさかで忘れてしまうという失態・・・。ということで、よさこい祭りで騒がしい中、急遽高知市内の酒屋さんに駆け込み、購入したのがこのニッカ カフェモルトウイスキー。

ニッカによる紹介ページは以下。
https://www.nikka.com/products/grain/coffeymalt/

インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2017にて、グレーンウイスキー部門で最高賞「トロフィー」を獲得したのは記憶に新しいですね。

竹鶴政孝氏のこだわったカフェ式連続式蒸留機による円い膨らみの感じられる甘み。単式蒸留機(ポットスチル)とは異なったモルトの味わいが素敵です。今年のゴールデンウィークに余市蒸留所に訪れましたが、ぜひ宮城峡蒸留所に行ってこのカフェ式連続式蒸留機を目にしたいものです。

ということで、このニッカ カフェモルトウイスキーは、原材料モルトですが、「グレーンウイスキー」に分類されるそうで。なんだか不思議な気分ですが、まーそのへんは置いておいて。肝心のテイスティングノートはというと・・・。

まず香りですが、大麦そのものって感じと、バニラとかハチミツ。メロンや桃みたいな果実。味わいは意外とスパイシーでありながら円く形が整ったバナナやバニラ。マンゴー。ミルクキャラメル。年数が若いんでしょうか、若干角がたった感じも否めない。最後に凝縮された苦味が残るけど、これがまた嫌じゃない。余韻はザラメ。シュガートースト。爽やかですね。

総じて非常に美味しい心軽やかになれるウイスキーです。ぜひ、このシリーズの10年とか12年とかの年代物が飲みたい。


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