ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内PREMIUM
Blended Japanese Whisky Togouchi Premium
ジャパニーズ・ブレンデッド
サクラオブルワリー&ディスティラリー
40%
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「戸河内ウイスキー」なるブランドは以前から存在しておりましたが、今回ついに「ジャパニーズ・ウイスキー」の定義に準ずる商品にリニューアル。
日本洋酒酒造組合が作成したジャパニーズウイスキーの定義は、ざっというと以下の通り。
1.以下の品質基準を満たすこと。・原材料には麦芽、穀類、日本国内で採水された水のみを使用すること。また、麦芽は必ず使用すること。・糖化、発酵、蒸留は日本国内の蒸留所で行うこと。また、蒸留留出時のアルコール分は95%未満であること。・貯蔵に当たっては、内容量700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること。・色調の微調整のためにカラメルの使用を認める。2.表記上は「ジャパニーズ」と「ウイスキー」の文字を統一的且つ一体的に表示し、文字の間を別の用語で分断してはいけない。
3.「日本ウイスキー」「ジャパンウイスキー」等の同義語や外国語への翻訳時にも上記の品質基準を満たしていなければならない。
4.日本を想起させる人名・都市名や山岳名等の地名・日本国の国旗及び元号等も、上記の品質基準を満たしていないものに使用してはいけない(品質基準を満たしていないことを明示している場合を除く)。
この内規に則った商品として生まれ変わったのが今回の「戸河内ウイスキー」ということです。
この内規が定められたのが2021年2月で、同年3月31日以前に販売されたウイスキーについては表記の変更まで3年、つまり2024年3月までは猶予期間となっております。よって、来年4月からは猶予期間が終わっていよいよ色々とジャパニーズ・ウイスキーとしての取り締まりが始まるというわけです。
ただ、この内規はあくまでも組合内での取り決めであって、法的罰則はありません。
従って、組合に属していない企業がどうしてようが関係ないわけで。
私個人としては、私の目が黒いうちにこれを法律に持っていくのが定めだと思っております。
それがジャパニーズ・ウイスキーの品質やブランドを担保するとともに、先人たちの思いでしょう。
でも、最近よく思うことには、「ジャパニーズ・ウイスキーかどうか」を気にしている人は非常に少ないという事実です。
上記の内規について知っているという方は非常にレアで、ほとんどの人が「ウイスキー」と書かれていて日本のメーカーが作っているものであれば、それ即ち「ジャパニーズウイスキー」として取り扱う流れはなかなか変わらないと思います。
やはり法律として「ウイスキーとは何か?」を正す必要があると思いますが、時間がかかりそうです。私の目の黒いうちにね笑
さて、小難しい話はここまでにして改めて「ブレンデッドジャパウイスキー戸河内PREMIUM」について。
これは、サクラオブルワリー&ディスティラリーで蒸留されたモルトとグレーン100%で作られた「ジャパニーズ・ウイスキー」です。
まず、国内でグレーンウイスキーを製造している会社はまだまだ少なく、大手のサントリーやニッカ、キリンの他には吉田電材やマルス、嘉之介くらいでしょうか。すいません、このへんは勉強不足です。
とりあえず2023年10月現在で、ジャパニーズのブレンデッド・ウイスキーを自社原酒で市販できているのは先述したサントリー、ニッカ、キリン以外にはこのサクラオブルワリー&ディスティラリーしかありません。ここは特筆すべきですね。
また、サクラオブルワリー&ディスティラリーのグレーンウイスキーは、単式蒸留(2回蒸留)で、かつ大麦麦芽:未発芽大麦=1:10で作られています。割合比率は違いますが、アイリッシュのシングルポットスチルウイスキーみたいな原材料です。
フルーティー&ナッツ、バニラな余韻
香り
りんご、バナナ、ミント、レモン、アールグレイティー、ナッツ
味
ミルクチョコレート、アーモンドナッツ、ビスケット
余韻
程よく長い、軽やかにウッディ、バニラ、ハチミツ
レーダーチャート
得点 82点
まだまだ熟成期間が若いであろうことは否めないブレンデッド。ただし、スコッチの若い熟成のブレンデッドよりも色濃くグレーンの甘味が出ていると思います。
強いて言えば、グレーンの樽がまだ若い。「バーボン感がうるさい」という感じですかね。後味が時にバーボンのうっすい感じになる。2ndフィル、3rdフィルになるに従って落ち着いていくのかなぁと思いながら。
本当、シングルポットスチルウイスキーな甘味の出方かと。それでいて、さらに柔らかさを感じるのはジャパニーズならではかもしれませんね。
何はともあれ、ジャパニーズウイスキーでこの値段は本当におすすめ。我が家は常備する方向で検討中です。
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