大晦日。今年も残すところ数時間。昨日の続きで、「ウイスキー of the year」の後半をお届けします。
⑤ボトル of the year
これぞ、「ウイスキー of the year」の本質。今年家で飲んだボトルで美味しかったTOP3。
銅賞 Bronze
響ブロッサムハーモニー2022
Hibiki Blossom Harmony 2022
ジャパニーズ・ブレンデッド
43%
香り花、桜、金木犀、青リンゴ、アプリコット、樽味スムーズ、穏やか、洋梨、ハチミツ、ヘーゼルナッツ、桜餅、あんこ、胡椒余韻非常に長く心地よい、瑞々しい新緑ドロップ・アップ(1滴加水)香りはより円やか、果実味が増す。味も洋梨感が強まり甘味は少し抑えられてスッキリした印象に。後半にかけてのスパイスが強まる。余韻は相変わらず長い。水の音が聞こえる森の中。全体的な骨格は響のままに、桜樽由来の独特な花、桜餅のニュアンスが楽しめる非常にユニークな一本。ついつい心が躍ってしまいますね。素敵な夜。
今年嬉しかったことのTOP10に入るのが、「響ブロッサムハーモニー2022」の購入権を獲得して購入できたことですね。一緒に応募した「山崎2022」は見事に抽選落ちしましたが笑
非常にバランスが良いボトルだったのですが、今でも忘れられないのが「あんこ」のニュアンスですね。桜樽で紅熟させるとこんな「桜餅」のニュアンスが付くのかー、ていうか敢えて強調するしてるだろう!って感じでしたね笑
来年も購入できるように頑張ります。
銀賞 Silver
Glenmorangie Signet
グレンモーレンジィ シグネット
スコッチ・シングルモルト(ハイランド)
46%
輸入:スピンザワールド
香りホワイトモカ、カプチーノ、ダークチョコレート、シナモン、チャー処理された樽、焼き菓子、スポンジケーキ、ティラミス味コーヒー、ダークチョコレート、レーズン、オレンジピール、軽やかなにスパイシー、おこげ、ナッツ、バター余韻スパイシー、モカ、アマレット(まさに!)、ブラックベリー、ポンカンドロップ・アップ(1滴加水)香りはよりフルーティー、穏やかなウッディが顔を出す。香ばしさが増し、口に含むとスパイシーが結構強まってゼスティでピリピリ。コーヒーのニュアンスは終盤に固まる。余韻は苦いモカ、カプチーノというかエスプレッソ。全体的に後半の苦味が増す。これはこれで非常に面白い。ということで、非常に面白い、忘れられないウイスキー。人生で指折りでしょうね。最近よく言ってる気がする笑
今年の「デザイン of the year」とダブル受賞。最もオシャレだったこの一本は、見た目だけでなくその味わいでもインパクトを残しました。チョコレートモルトってだけでこんなに「モカ」になるのか!って感じでしたね。
「ウイスキーって苦手」って人にも是非おすすめ。というか多分誰でも飲める。だってほぼ「チョコレート」ですからね笑
金賞 Gold
Springbank Cask Strength
Aged 12 Years
スプリングバンク・カスクストレングス12年
スコッチ・シングルモルト(キャンベルタウン)
55.9%
輸入:ウィスク・イー
香りリッチでフローラル、ラベンダー、スミレ、アプリコット、紅茶、ハーブティー、ミント、苔味穏やかで濃厚なピート、土っぽい、モルティ、ダークチョコレート、ソルティ、ドライ、力強いがしつこくないヒリヒリ、アーモンド余韻非常に長く複雑、甘い含み香を感じさせながらドライでしっかりまとまっているドロップ・アップ(1滴加水)香りはより土っぽい感じに。味はゼスティさが強まり塩辛い印象が強烈に続く。余韻は相変わらず長い。複雑さは和らぐ。相変わらずドライ。ということで、これはとんでもないものに出会ってしまった感じですね。特にドロップ・アップしてから一気に拡がった印象がありました。加水が吉ということでしょう。
今まで、あまりスプリングバンクを意識してきませんでしたが、これは凄い。大人気な理由が窺えました。ハマるわ。
今年はなんの迷いなく、ダントツでこのボトルでしたね。TOP of TOPです。岡山の某ウイスキー専門店で購入させていただいた一本。スプリングバンクがどんどん入手しにくい銘柄になっている中、本当に素敵なボトルをいただきました。改めてありがとうございました。
スプリングバンクは、正直そこまで意識してこなかった蒸留所。ファンが非常に多いということは承知しておりましたが。でもこの「カスクストレングス」を飲んで考えが一変しました。
これはね、絶対に飲んでおくべき一本ですね。特に「シングルモルト好き」を公言している方は。いや、すでにみんな飲んでるかwww
スプリングバンクの良さがギュッと詰まっている、伝わってくる素晴らしい一本。どっかBARで見かけないかなー・・・。
⑥ショット of the year
さて、最後はBARで飲んだものの中から選ぶTOP3です。
銅賞 Bronze
The Bottlers Port Ellen 1981
19 Years Old
ザ・ボトラーズ ポートエレン1981 19年
蒸留:May 1981
瓶詰:July 2000
カスクタイプ:Refill Sherry Butt
カスクNo.1550
カスクストレングス
59.4%
香りは、年老いた感じで柔らか過ぎるくらい。ピート感もほんのり。味は塩っぽさもピートも感じられるが、シェリーはリフィルのためかだいぶ穏やか。全体的に優しく気品が漂う。飲んだ後も30分くらいは胸にしっかりその味わいが沁み込んだのが、とても印象的。あまり煩くないアイラピートと柔らかく甘いシェリーが贅沢でした。もちろん、ポートエレンという名前がここまでの高揚感を引き起こしていることは否めませんが、非常に良かった。本当に飲めて良かった。
岡山県倉敷市のONODA-BARさんにていただいたこちらの一杯。遂に憧れだったポートエレンに辿り着いてしまいました。しかもこの半年後にはローズバンクも飲んでしまったわけで。
閉鎖蒸留所(ローズバンク蒸留所は復活して再稼働中。ポートエレン蒸留所は復活に向けて準備中)のボトルを飲むのって、やはり特別感があるんですよね。妙な緊張感もある。だって、飲み干してしまうともうなくなってしまうんですよ!っていうね。
ONODAさん曰く、ストックはまだあるらしい。これは倉敷に行った時は絶対ですね!
銀賞 Silver
Strathconon 12 Years Old
ストラスコノン12年
スコッチ・ブレンデッドモルト
43%
以前、大阪のBar Augustaさんでもお目にかかったボトル。今回初めて飲むことができました。マスターも「天才」と呼ぶジェームズ・ブキャナン氏によるブレンデッドモルト。ジェームズ・ブキャナン社と言えば、ロイヤルハウスホールドやブラック&ホワイトなど素敵なブレンデッドを製造しているメーカー。ストラスコノン12年は、ハイランド的なピートが穏やかに感じられ、蜂蜜や洋梨のような甘さとしっかりとしたボディ感。流石です。また見つけたら是非飲もう。見つけられるかどうかはわかりませんが笑
岡山県津山市のBar Ritzさんにて。故ジェームズ・ブキャナン氏が残したブレンデッドには偉大な銘柄が多いですよね。ブラック&ホワイトも大好きですし、ロイヤルハウスホールドなんてもう最高のウイスキーの一つ。
そんなブキャナン氏の「ブレンデッドモルト」。美味しくないはずがない。
ブレンデッドモルトっていうジャンルはもう少し光を当てられるべきだと思うんですよねぇ。ジョニーウォーカー・グリーンにしても、ネイキッド・モルトにしても。どれも本当に美味しいし、シングルモルトのように癖が強すぎないし。しかも価格もシングルモルトより手頃。
実は一番コスパが良いウイスキーの気がするんですよね。わっかるかなー?笑
金賞 Gold
The Whisky Agency × Three Rivers Artwork Longmorn 1992 Aged 25 Years
ザ・ウイスキー・エージェンシー×スリーリバース
アートワーク ロングモーン1992 25年
スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
蒸留:1992
瓶詰:2017
カスクタイプ:ホグスヘッド
ボトル総数:273
48.1%
んー、これはエグい汗 達観してしまった、行き着いてしまったような一本。間違いなく美味しい。スペイサイドの雄、永遠に。
神戸市中央区のThe Nineteenth Barさんにて。これはね、本当に完璧。というべき一本でしたね。実はこの2ヶ月後にThe Nineteenth Barさんで「おかわり」しましたがやっぱり美味しかった笑
「美味しいスペイサイドモルト」が全部詰まってます。問答無用。無敵。天井。こんな感じですかね笑
それにしてもスリーリバースさんのボトルって以前から評判良いですが、本当にどれも美味しいんですよね。名声も頭ひとつ飛び抜けていくような気がする。そんな予感がしたロングモーンが今年の「ショット of the year」Bestです。おめでとうございました!!
はい、ということで「ウイスキー of the year 2022」はこれにて終了。今年も酒飲みのグダグダなブログに最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました!
来年もグダグダだとは思いますが、少しずつクオリティを上げていけたらと思っております。
引き続きよろしくお願いいたします。
それではみなさん良いお年を!
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