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2023年12月24日日曜日

Busker Blended


Busker Blended 
バスカー ブレンデッド

アイリッシュ・ブレンデッド
40%
輸入:ウィスク・イー
バスカー アイリッシュウイスキーは、アイリッシュの魅力であるトロピカルフルーツフレーバーが味わえるウイスキーで、バーボン樽、シェリー樽、マルサラワイン樽の3種の樽を贅沢に使用しています。
また、バスカーを構成する3タイプのウイスキー(シングルモルト、シングルポットスチル、シングルグレーン)のうち、味わい豊かなシングルモルトとシングルポットスチルの構成比の合計が、一般的なアイリッシュに比べて高く、マルサラワイン樽も老舗トップブランドの「フローリオ」の樽のみを使用しています。
このマルサラワイン樽に由来する華やかなフルーツのアロマと柔らかな甘味が加わることで、なめらかでトロリとした口当たりがあり、スタンダードのアイリッシュでは感じられないワンランク上の味わいがお楽しみいただけます。
「2023年を代表するウイスキー」と言っても過言ではないと思いますね。バスカー。日本での人気ぶりはまさに異常な状況で、製造元であるロイヤルオーク蒸留所もなぜこんなに日本で売れているんだ!?という状況だそうです。

なんでも、世界中の売り上げのおよそ半分が日本に集中しているそうです。恐るべし、ウィスク・イー。

最近はスーパーやドラッグストアなどでも普通に取り扱われていますよね。

それまで日本でも一番人気だったアイリッシュ・ジェ○ソンを抜いてしまったそうで・・・怖い笑

そんな飛ぶ鳥を落としまくっているバスカー。

実際飲んでみると、なるほどなーって納得しますわ。この値段でこの味わいかってね。

バスカーを作っているロイヤルオーク蒸留所は、旧称ウォルシュウイスキー。そう、かの"The Irishman"(ジ・アイリッシュマン)"Writer's Tears"(ライターズ・ティアーズ)を作っている蒸留所です。バーナード・ウォルシュ氏が創設。アイルランド南東のカーロウ州に2016年オープン。

ロイヤルオークというのは蒸留所が所在する地名だそうです。

https://royaloakdistillery.com/

フォーサイス社製のポットスチル3基、コラムスチル1セット。地元産のノンピート麦芽で2回蒸留のモルトウイスキー、3回蒸留のポットスチルウイスキー、他にグレーンウイスキーを生産。

なるほどね。調べれば調べるほど好きになるわ笑

特にWriter's Tears(ライターズ・ティアーズ)の美味しさについては先日も述べたところでして。

これはね、ペルノリーカル・ミドルトン蒸留所は割と本気を出さないと日本での復権は厳しいですな。一時的な人気ではない。その品質に裏付けされた人気の高さがバスカーシリーズにはありますわ。

まぁ、生産量の全体像を見れば、ミドルトン蒸留所が本腰上げる必要は今のところないでしょうが。

そもそもジェ○ソンとは味わいの方向性が全く違いますからね。

3回蒸留でライトな味わいを限りなく表現しているジェ○ソンに対して、同じ3回蒸留でもバスカーはかなり味が濃い。

若い樽のエッジが色濃く、それでいて心地よく感じられます。

スコッチに慣れており、かつハイボール文化の強い日本人には特に合うはずです。なるほどね。納得しました。



スパイシーが際立つフルーツ&チョコレート
香り
オーク、ジューシーなフルーツ、ハチミツ、干し草

ミディアムボディ、チョコレート、バニラ、スパイシー

余韻
短めだが十分、ライト、少しヒリヒリする

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは若干ペッパー感が増す。味もホワイトペッパーなスパイス感が加わり、シナモンやアニスも。余韻はかなりヒリヒリ。

おそらく、ストレートもしくはハイボールが最適。ロックはあまり相性が良くない気がします。

ハイボールにしても甘味のエッジが強く、「甘くて美味しいウイスキー」という印象がずっと残る。これは恐ろしい笑

レーダーチャート

結構、偏った印象になりましたね。スパイスとフルーツ(トロピカル)が多めで他は満遍なく高め。ただしフローラル、スモーク、ピート、ハーブはほぼ0に近いというのが特徴的。

得点 80点
あまり高得点でないなーって思われるかもしれませんが、価格帯を考えると十分に及第点。買う価値あり、でしょう。




それでは皆さん、良い夜を。

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2023年12月22日金曜日

BAR:神戸Bar Main Maltさんにて

神戸Bar Main Maltさんにて。

いつもお世話になっている「西の聖地」です。

昨日の記事、西宮の焼鳥こにしさんでいただいたクーリー21年もこちらメインモルトさんの30周年記念のボトルでした。


Blue Spot Aged 7 Years 
Cask Strength
ブルー・スポット7年 カスク・ストレングス

アイリッシュ・シングルポットスチル
ミドルトン蒸留所
Alc.58.7%

Blue Spot’s name was derived from the Mitchell’s practice of marking their maturing casks of whiskey with a mark or daub of coloured paint to determine the age potential of the whiskey. Blue Spot was a 7 year old whiskey, Green Spot (10 year old), Yellow Spot (12 Year Old) and Red Spot (15 year old).

ブルー・スポットの名前は、ミッチェル家がウイスキーの熟成を判断するために、熟成したウイスキーの樽に色付きの絵の具でマークを付けたり塗ったりする習慣に由来しています。ブルー・スポットは7年物のウイスキー、グリーン・スポット(10年物)、イエロー・スポット(12年物)、レッド・スポット(15年物)というものです。

As a colourful history would have it, this revered Blue Spot remained underground until now and its introduction reunites the historical Spot Family for the first time in over 56 years.

多彩な歴史があるように、この崇拝されているブルー・スポットは今まで地下にありましたが、その導入によって歴史的なスポット・ファミリーが 56 年以上ぶりに戻ってきました。
なるほど。ブルーは一番若かったのですね。メインモルトさんには、全カラー揃っておりました。


uncreateさんの説明が日本語でしたし分かりやすかったのでぜひご参考に。

スポットウイスキーは、1800年代初頭、ダブリンのリフィー川のほとりにある有名なミッチェル&サンワイン商人で生まれました。伝説的なラインは1950年代に最後に完成し、グリーンスポット、イエロー、レッド、そして現在はブルーが含まれています。家族に戻った最後のメンバーも117.4の証拠で最も強力であり、バーボン樽、シェリー樽、ポルトガルのマデイラ樽の混合物で熟成するのに時間を費やしています。ブルースポットは数ヶ月前に海外で再発売され、1964年以来初めて米国で利用可能になりました—そしてちょうど聖パトリックの日に間に合いました。
ふむふむ。なんだか分かるようで分らないような汗

ひとまず「56年以上ぶりに復活した」ということを記憶しておきたいと思います。

シングルポットスチルらしい、オイリーさ(良い意味で重たい)とトロピカルな香りと味わい。そしてスパイシー。ドライな感じもして飲み応えがグッド。



Writer's Tears Inniskillin Ice Wine Cask
ライターズ・ティアーズ イニスキリン・アイスワイン・カスク

アイリッシュ・ブレンデッド
カスクNo.560
ボトルNo.004 of 354
Alc.46%

ライターズ・ティアーズのシリーズはとても私の舌に合うようです。以前飲んだスタンダードボトルも非常に美味しかったですし、今回いただいたこの「イニスキリン」さんも抜群に美味しかった。

イニスキリン・アイスワインとは、カナダのアイスワイン。アイスワインについては、wikipediaをご覧ください。

そしてポットスチルウイスキーとモルトウイスキーがブレンドされております。

アイリッシュらしくジューシーな感じで濃厚なんですが、それでいてこのボトルがユニークなのは綿飴のような、スースーして溶けていくラムネのような不思議な食感(?)が舌の横を抜けていくんです。

こんな感覚を受けたウイスキーは今までなかった気がします。新しい出会いに感謝。


それでは皆さん、良い夜を。

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2023年11月24日金曜日

The Famous Grouse 90年代流通


The Famous Grouse 90年代流通
ザ・フェイマス・グラウス

スコッチ・ブレンデッド
43%
輸入:松下電器産業

さて、久しぶりのオールドボトルです。とは言っても「特級」表記はない90年代流通と思われるボトルです。

容量750mlというのもオールドボトルならではのボリューム感。「松下電器産業」と共に「引取先及び総発売元 レミー・ジャポン」という表記が見られます。


相変わらず大好きな雷鳥さん。「オールドボトルにはもう手を出さない」と思っていたのですが、雷鳥さんは別ですね笑


オールディーズな渋みと長めの余韻、
さまざまな表情が楽しめる美酒
香り
ドライフルーツ、カシス、スミレ、トースト、革、紅茶、キャラメル、アーモンド

ダークチョコレート、マンゴー、シナモン、ハチミツ、ビスケット、キャラメル、オーク

余韻
なかなか長い、渋みが舌の上で跳ねる、柔らかなスモーク、甘さが舌の横を駆け抜けていく


レーダーチャート
得点 88点
ブレンデッドらしさが溢れるライトでスムースな口当たり。さすがは雷鳥さんです。アルコールもしっかり残っていて抜けてしまった感じはしません。

この頃のボトルに特有の「渋み」は何が由来なんですかね?シェリー樽?バーボン樽?それとも原材料(大麦)??

「瓶内熟成」というのはウイスキーにおいては存在しない、と私は思っていますのでそれの影響ではないはず。

やはりシェリー樽の割合が多いのかなぁ。単純な比率の問題だけではないとも思うし。。。

まぁ、何はともあれ雷鳥さんはやはりレベルが高い。みなさん、是非雷鳥さんをよろしくお願いしますよ!!バーで見かけたら飲んでくださいね。酒屋さんで見かけたら買ってね!!


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ザ フェイマスグラウス 40度 箱なし 700ml
価格:1,925円(税込、送料別) (2023/11/24時点)


なんか、値段上がってるなぁ涙

って思いながらリンク貼っておきます。現行品ですが。


それでは皆さん、良い夜を。

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2023年10月31日火曜日

The Famous Grouse Sherry Cask Finish


The Famous Grouse Sherry Cask Finish
ザ・フェイマス・グラウス シェリー・カスク・フィニッシュ

スコッチ・ブレンデッド
40%
輸入:コルドンヴェール

大好きな雷鳥さんシリーズからの新作。(と言っても何ヶ月か前に出ていたはず)
多分、半年くらい前に神戸のBar PuzzLeさんで飲んだのが初めてだと思う。

ただ店頭でお目にかかることもなかったので、個人的に流してしまっていたのですが、久しぶりにお邪魔したやまやさんで見つけたので即買いwww

やはり、雷鳥さんシリーズは全部飲んでおきたいですもんね。

雷鳥さんシリーズは、現在正規代理店が見つかっていないという状況でして。以前のレミーコアントローさんとの契約が終わった後、並行輸入で入ってはいるんですが、あまり落ち着いていない状況。このままでは私の大好きな雷鳥さんがレアになってしまう(?)と危惧しております。「雷鳥を救えキャンペーン」でもやろうかな?笑


ラベルに描かれているのはおそらくカラフトライチョウ(英名:Willow Grouse またはWillow Ptarmigan 学名:Lagopus lagopus) 。

wikipediaによると、旧大陸・新大陸含めて北部地域に広く分布しているようです。北海道にいないのが逆に不思議。サハリンにはいるようですが。だからカラフトライチョウなのか。ふむふむ。


シェリーは赤みの強いフルーツ香に
香り
オレンジ、マンゴー、ラズベリー、ブラックベリー、ドライフルーツ、芝生、ビスケット、トースト、紅茶

バニラ、シナモン、シェリー、ウッディ

余韻
程よく長い、甘くほのかに樽香

レーダーチャート

得点 84点
価格を考えるとやはりコスパが良いですね、雷鳥さんは。

味はほぼほぼフェイマスグラウスの通常にほんのりシェリーが乗っているかなという感じ。ですが、香りはかなり通常とは違う、赤みの強いフルーティが結構乗っかっています。香るだけで幸せ。




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2023年10月24日火曜日

BAR:大阪Bar UKさんにて

大阪Bar UKさんにて。

マニアックなオールドボトルを良心的かつ明朗会計でいただける素敵なお店。


古い余市10年を注文させてもらったところ、現在は廃盤中の竹鶴12年をサービスいただきました。なんとも至福。

余市10年を飲むと10数年前、大学生の頃を思い出します。あの頃は酒屋さんに行けば普通に変えてましたから。大学生からしたら安いとは言えない価格帯ですが、社会人になってみるとめっちゃお得だったなぁと。あの頃の私は「一番美味しいシングルモルト・ジャパニーズは余市だ」としょっちゅう言ってましたねぇ。いまだにそう思っていますが笑


J&B15年のオールドボトル(特級)。オールドボトルのシェリー樽の古臭い香りってたまりませんよね。心臓が落ち着くって感じ。心臓はあんまり落ち着いたらダメか笑


こちらのBlack & White(特級)もサービスでいただきました。メニューにあった「ブラック&ホワイト12年」を注文したところ、「奥から出すのが大変」と言うことで、こちらをサービスで・・・汗

Black & Whiteは現行品もそうですが、ハイランドと思われるピート感が程よく、そして土っぽさや華やかな香り・甘さが絶妙。そりゃ、長年愛されるわけですわ。敵いません。



それでは皆さん、良い夜を。

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2023年10月8日日曜日

ポケモンカード

最近、息子がポケモンカードに激ハマりしておりまして。

今日は広島某所で開催された小学生以下の大会(といっても3人しかおりませんでしたが)に参加するため家族で出掛けてきました。

カードゲームで子どもたちが戦っている様子をマジマジと見るのは今回が初めて。

年上の子達が初心者の息子に対して優しく説明してくれて、非常に有り難い経験となりました。

私は現在34歳で、ポケモンが始まったのは小学生の頃。と言うことで、ポケモン世代ど真ん中と言っても過言ではない世代ですが、周りの子がポケモンにハマっているのを横目にしながら、野鳥ばかり追いかけておりました笑

ポケモン人気は長生きで、まさか自分の息子がハマるとは。

一緒に見ていると、なんだかこっちが色々揃えてやりたくなって、「これは絶対必要」みたいなことを言って、ついつい買ってしまうわけで。良くできた商売ですね笑


さて、そんなポケモン大会終了後、家族でショッピングをしていたところ、前々から気になっていた(というか何度かイベントで飲んだことがある)BUSKERがゆ○タウンに売っていたので買ってみました。


アイリッシュのブレンデッドウイスキーで、ロイヤルオーク蒸留所で製造されているものです。

他にもシングルモルトやシングルポットスチルもありますね。

このブレンデッドは最も低価格なレンジで、2000円弱で購入できます。

ウィスク・イーさんが輸入している商品ですが、同社的に初めてと言って良いくらいの「量販向け」商材でしょう。最近はスーパーマーケットやドラッグストアなどで、見かけないことがないくらい良く見る。

ペルノ・リカール社が輸入している王道アイリッシュ、ジェムソンよりも価格が安いと言うこともあり、「今最も勢いのあるアイリッシュ」と言って過言ではないでしょう。

ロイヤルオーク蒸留所といえば、個人的にも非常に評価が高い「ライターズティアーズ」や「ジ・アイリッシュマン」の製造元でもあります。

と言うことで、品質の高さは折り紙付きと言うことですね。そりゃ、売れるわ笑

詳しくはまた後日書かせてもらいます。




それでは皆さん、良い夜を。

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2023年10月4日水曜日

ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内PREMIUM


ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内PREMIUM
Blended Japanese Whisky Togouchi Premium

ジャパニーズ・ブレンデッド
サクラオブルワリー&ディスティラリー
40%

オフィシャルサイトはこちら。

「戸河内ウイスキー」なるブランドは以前から存在しておりましたが、今回ついに「ジャパニーズ・ウイスキー」の定義に準ずる商品にリニューアル。

日本洋酒酒造組合が作成したジャパニーズウイスキーの定義は、ざっというと以下の通り。

1.以下の品質基準を満たすこと。
・原材料には麦芽、穀類、日本国内で採水された水のみを使用すること。また、麦芽は必ず使用すること。
・糖化、発酵、蒸留は日本国内の蒸留所で行うこと。また、蒸留留出時のアルコール分は95%未満であること。
・貯蔵に当たっては、内容量700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること。
・色調の微調整のためにカラメルの使用を認める。

2.表記上は「ジャパニーズ」と「ウイスキー」の文字を統一的且つ一体的に表示し、文字の間を別の用語で分断してはいけない。 
3.「日本ウイスキー」「ジャパンウイスキー」等の同義語や外国語への翻訳時にも上記の品質基準を満たしていなければならない。 
4.日本を想起させる人名・都市名や山岳名等の地名・日本国の国旗及び元号等も、上記の品質基準を満たしていないものに使用してはいけない(品質基準を満たしていないことを明示している場合を除く)。
この内規に則った商品として生まれ変わったのが今回の「戸河内ウイスキー」ということです。

この内規が定められたのが2021年2月で、同年3月31日以前に販売されたウイスキーについては表記の変更まで3年、つまり2024年3月までは猶予期間となっております。よって、来年4月からは猶予期間が終わっていよいよ色々とジャパニーズ・ウイスキーとしての取り締まりが始まるというわけです。

ただ、この内規はあくまでも組合内での取り決めであって、法的罰則はありません。

従って、組合に属していない企業がどうしてようが関係ないわけで。

私個人としては、私の目が黒いうちにこれを法律に持っていくのが定めだと思っております。

それがジャパニーズ・ウイスキーの品質やブランドを担保するとともに、先人たちの思いでしょう。

でも、最近よく思うことには、「ジャパニーズ・ウイスキーかどうか」を気にしている人は非常に少ないという事実です。

上記の内規について知っているという方は非常にレアで、ほとんどの人が「ウイスキー」と書かれていて日本のメーカーが作っているものであれば、それ即ち「ジャパニーズウイスキー」として取り扱う流れはなかなか変わらないと思います。

やはり法律として「ウイスキーとは何か?」を正す必要があると思いますが、時間がかかりそうです。私の目の黒いうちにね笑


さて、小難しい話はここまでにして改めて「ブレンデッドジャパウイスキー戸河内PREMIUM」について。

これは、サクラオブルワリー&ディスティラリーで蒸留されたモルトとグレーン100%で作られた「ジャパニーズ・ウイスキー」です。

まず、国内でグレーンウイスキーを製造している会社はまだまだ少なく、大手のサントリーやニッカ、キリンの他には吉田電材やマルス、嘉之介くらいでしょうか。すいません、このへんは勉強不足です。

とりあえず2023年10月現在で、ジャパニーズのブレンデッド・ウイスキーを自社原酒で市販できているのは先述したサントリー、ニッカ、キリン以外にはこのサクラオブルワリー&ディスティラリーしかありません。ここは特筆すべきですね。

また、サクラオブルワリー&ディスティラリーのグレーンウイスキーは、単式蒸留(2回蒸留)で、かつ大麦麦芽:未発芽大麦=1:10で作られています。割合比率は違いますが、アイリッシュのシングルポットスチルウイスキーみたいな原材料です。


フルーティー&ナッツ、バニラな余韻
香り
りんご、バナナ、ミント、レモン、アールグレイティー、ナッツ

ミルクチョコレート、アーモンドナッツ、ビスケット

余韻
程よく長い、軽やかにウッディ、バニラ、ハチミツ

レーダーチャート
得点 82点
まだまだ熟成期間が若いであろうことは否めないブレンデッド。ただし、スコッチの若い熟成のブレンデッドよりも色濃くグレーンの甘味が出ていると思います。

強いて言えば、グレーンの樽がまだ若い。「バーボン感がうるさい」という感じですかね。後味が時にバーボンのうっすい感じになる。2ndフィル、3rdフィルになるに従って落ち着いていくのかなぁと思いながら。

本当、シングルポットスチルウイスキーな甘味の出方かと。それでいて、さらに柔らかさを感じるのはジャパニーズならではかもしれませんね。


何はともあれ、ジャパニーズウイスキーでこの値段は本当におすすめ。我が家は常備する方向で検討中です。

2023年9月27日水曜日

Dewar's ILEGAL SMOOTH Aged 8 Years


Dewar's ILEGAL SMOOTH Aged 8 Years
デュワーズ イリーガル・スムース 8年 

スコッチ・ブレンデッド
40%
輸入:バカルディ ジャパン

デュワーズは、1846年にスコットランド・ハイランド地方で誕生。

手間と時間を惜しまない「ダブルエイジ製法」により非常になめらかな味わいを実現。

今回の「イリーガル・スムース」とは、イリーガル・メスカルというブランドが使用しているメスカル樽でフィニッシュ。デュワーズ・ブランドとしては珍しく、少しスモーキーな印象も与えています。


「ダブルエイジ製法」
モルト原酒、グレーン原酒それぞれ熟成を終えた後、ブレンドしさらに樽に入れて後熟させるという方法。通称「マリッジ」とも言われる方法で、主にモルト原酒とグレーン原酒の結合を誘導し、より統合された液体に仕上げることが目的となる工程。「後熟」とも。

デュワーズの他、フェイマス・グラウスやホワイト&マッカイなどで採用されている(orされていた)方法です。


メスカルとは?
こちらがイリーガル・メスカルのオフィシャルサイト。

wikipediaから引用。
リュウゼツランを主原料とするメキシコ特産蒸留酒の総称。特定のリュウゼツラン品種から法定産地で製造されるテキーラは世界的に有名である。
つまりテキーラは、「メスカルの一種」ということですね。ざっくりしていますが笑

ホセ・クエルボが所有するブッシュミルズ蒸留所から、いずれ「テキーラカスク」みたいな商品が出てくることでしょう。もしかしたら、もう出ているのかも・・・。


さて、今回いただいているイリーガル・スムースですが、端的に言えば「緑色の植物」を感じさせる青々とした仕上がりになっていると思います。


青々としたライムや芝、まさかの焼き鮭の皮
香り
ライム、ラベンダー、芝生、ビスケット、革、苔、オーク、スモーク、焼き鮭の皮

ライムジュース、青々とした草、タバコ、キャラメル

余韻
短いが優しい、軽やかに抜けていく、雑味なし

レーダーチャート
得点 83点
好みが分かれそうな一本ではあります。が、個人的には好きな部類ですね。「青々とした」ニュアンスとスモーキーなバランスが、他にはない唯一無二なイメージ。これくらいいい意味で「尖った」作品を今後も期待します笑