2023年4月30日日曜日

Old Parr Aged 18 Years


Old Parr Aged 18 Years
オールド・パー18年

スコッチ・ブレンデッド
40%
輸入:MHD モエ ヘネシー ディアジオ

毎年、息子の誕生日にはクラガンモア(関連のボトル)を飲むということで。

今年はクラガンモアがキーモルトに使用されているオールドパーで誕生日をお祝いしました。

早いものでもう8歳。小学2年生。最近は野球に夢中になり、どうも地元の野球部に入部する方向です。

流石にパー爺さんほど長生きしろとは言いませんが(享年152歳)、健康で一生をまっとうしてほしいなと。

そんなことを思いながら、パー爺さんの銘酒をいただいております。乾杯。


製造元はMacdonald Greenlees Distillers(マクドナルド・グリンリース・ディスティラー社)で、ディアジオ社系列です。152歳まで生きたトーマス・パーの名声にあやかり命名されたブレンド。

ブランドの誕生は1871年、エアシャー出身のジェームズとサミュエルのグリーンリース兄弟によって設立されたのグリーンリースブラザーズ社から。

1873年、日本の岩倉具視使節団が持ち帰ったウイスキーとしても有名。

その後、吉田茂や田中角栄元首相のお気に入りだったこともよく知られていますね。

グリーンリースブラザーズ社は、その後アレクサンダー&マクドナルド社に吸収合併され、1925年にDCL社(現ディアジオ)の傘下に。

角型のボトルはグリーンリース兄弟のアイデアで、ひび割れ模様は「クラックルパターン」と呼ばれる19世紀の陶器ボトルをイメージしたものだそうです。

ラベルのトーマス・パーの肖像画は17世紀の巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスによるものなんだとか。

何かと歴史が詰まったデザインなんですね。

キーモルトは、クラガンモア、グレンダランなど。



穏やかな、心落ち着くお爺さんとのお喋り
香り
イチジク、カシューナッツ、レモン、バニラ

ハチミツ、穏やかなモルト、ウッディ、少しクリーミー、蒸気

余韻
非常に長い、物静か、穏やかで柔らかい、少しアルコール感

ドロップ・アップ(1滴加水)
紅茶みたいな香り。少し渋みが出てくる。口にするとバターみたい。蒸気が舞い上がって煙ったくなる。これはこれで面白い。


レーダーチャート
得点 85点
とてもバランスよくて飲みやすいブレンデッドであることは間違いないと思います。が、あまり印象的な要素がなく・・・。という理由での得点です。

18年ものにしては「アルコール感」が感じられて、そこは減点対象かなと。
でもやんわりお爺さんの話を聞きながら飲みたい夜にはもってこいです。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

オールドパー 18年 40度 箱付 750ml 正規
価格:8,248円(税込、送料別) (2023/4/30時点)



それでは皆さん、良い夜を。

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2023年4月26日水曜日

BAR:大阪Bar 聚闇(JUAN)さんにて

大阪Bar 聚闇(JUAN)さんにて。



Blue Hanger 25 Year Old - 2nd Limited Release
ブルーハンガー25年 2ndリミテッド・リリース

スコッチ・ブレンデッドモルト
ベリーブラザーズ&ラッド社
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
45.6%

これを興奮せずにいられるわけがない。実際この日は興奮してましたね笑
本当に大好きなBB&Rさんのブルーハンガーシリーズ、しかも第2弾に出会えてしまった夜。

そもそも「ベリーズ・ベスト」のボトルを見つけて、注文できるかどうか尋ねたところ「予約済みのボトルでNG」とのことで、マスターがBB&R好きならと、出していただいたのがこのボトル。

後でネットで調べたのですが、内容がまたエグい。
The second release of Berry Brothers & Rudd's much lauded Blue Hanger limited edition series. This was a mixture of 4 hogsheads of Glenlivet, 1 sherry butt of the same and two hogsheads of Glen Grant. Despite all the whisky being the same vintage (1974) and it being bottled in 2004, this is labelled as only a 25 year old.

ベリー・ブラザーズ&ラッドの絶賛されたブルーハンガー・リミテッドエディションシリーズの第2弾。これは、グレンリベット(蒸留所)の4つのホッグスヘッドと1つのシェリーバット、グレングラント(蒸留所)の2つのホッグスヘッドをブレンデッドしたもの。すべてのウイスキーが同じヴィンテージ (1974 年) であり、2004 年に瓶詰めされているにもかかわらず、これはわずか 25 年とラベル付けされています。
確かに、なんで30年ものと呼んで良いはずなのに25年なのでしょうか??

まぁ、それはさておき本当に素敵なものを飲ませていただきましたよ。なんなんですかね、この美味しさ。もはや美しい。

願わくは一生飲んでいたい笑

ブルーハンガー・シリーズには特に、畏敬の念を。



Cutty Sark Old Bottle
カティーサーク(オールドボトル)

スコッチ・ブレンデッド
ベリーブラザーズ&ラッド社
ナチュラルカラー
43%

現在でも1000円台で購入できてしまう庶民派ブレンデッド・スコッチの一つ、カティーサーク。元々のブランド所有者はBB&R社で、現行品はエドリントン・グループに移っています。

現行品は、非常にライトで飲みやすいけどもなんだか物足りない感じで、個人的にはあまり好きではないブランドですが、昔のBB&R社時代のボトルはやはり美味しい。

このオールドボトルは、私がBB&R社好きであることを認識してくださったマスターが奢ってくれました。改めて感謝。

贅沢な時間でしたね。悠久と言いますか。マスター曰く、「モルトの含有率が高い」ってのが結構この年代の決め手のようです。私は使われているシェリー樽の感じも違うってのが以前から感じていた点ですが、この含有率っていう指摘はしっくり来るものがありました。

みなさんも是非、見かけたら飲んでみてください。


それでは皆さん、良い夜を。

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2023年4月25日火曜日

BAR:大阪Bar Minmore Houseさんにて

大阪Bar Minmore Houseさんにて。


The Glenlivet Single Cask Edition 13 Years "Faemussach"
ザ・グレンリベット シングルカスクエディション13年「フェムサック」

スコッチ・シングルモルト(スペイサイド)
カスクNo.40127
瓶詰:2008年10月3日
59.1%

シングルモルトのど真ん中ザ・グレンリベットのボトルがたくさん並んでいるお店で、グレンリベットを飲まない訳には行かないでしょう!ということで、飲ませていただいたのがこちらの「フェムサック」(正しい発音は不明www)。

2ndフィル・シェリーバット熟成という、素敵な穏やかさ、上品さを感じさせてくれるシングルカスク。

2008年瓶詰とか、激アツですね笑 15年前か。大学生やったわ・・・

バニラやクリーム感が強いのは、2ndフィルによるものですかね?
シェリーの悪い意味での渋みみたいなのはほとんど感じられず、優しい美味しさがぎゅっとなったようなボトル。さすがはザ・グレンリベットですわ。



Chivas Brothers Cask Strength Edition Strathclyde Aged 12 Years
シーバス・ブラザーズ カスクストレングスエディション ストラスクライド12年

スコッチ・シングルグレーン
バッチNo.ST 12 001
蒸留:2001年
瓶詰:2013年
ノンチルフィルタード
62.1%

人生初のストラスクライド。しかもオフィシャルもの。マスターがスコットランドの蒸留所を訪れた際に購入してきたものだとか。なんともマニアックなボトル。現在、日本の市場ではボトラーズものが流通しています。が、これまで縁がなく飲む機会がなかった。

ストラスクライド蒸留所はザ・グレンリベット同様、現在のオーナー企業はペルノリカール社。1928年から稼働しており、元々はシーガー・エバンス社傘下のスコティッシュ・グレーン・ディスティリング社が設立したとのこと。

「サイレント・スピリッツ」の呼び名通り、非常にクセがなく静かなウイスキーだと思いました。が、しっかり樽由来の香味は出ていて、スイスイ飲みやすい。60度オーバーのアルコール度数を全く感じない、角がしっかり取れた美酒でした。

シーバス・リーガルやバランタイン(の原酒として使われているはず)が、あんなに美味しいのが頷ける内容でした。


そいえば、文末で申し訳ないですが先日はWHISKY HARBOUR KOBE 2023、みなさんお疲れ様でした。

合計1700名のご来場者様がいらっしゃり、大賑わいで最高に楽しい1日でした。来年も楽しみです。

今年は毎月最低一度(ない月があったらすいません笑)、どこかで大きなウイスキーイベントが行われます。

私個人としては今回の神戸を皮切りに、5月の琵琶湖、6月のウイスキーフェス大阪、・・・と続いていきます。

またどこかでお会いしましょう!

それでは皆さん、良い夜を。

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2023年4月22日土曜日

BAR:大阪LITTLE BARさんにて

大阪LITTLE BARさんにて。

大阪駅と北新地駅の間にある駅ビルの第2ビルにあるバーで、マスターの大北氏は第11代マスター・オブ・ウイスキー。

そんなマスターのお店で、世界一のシングルモルトとたまたま出会いました。


M&H Elements Sherry Cask
M&H エレメンツ シェリー・カスク

イスラエリ・シングルモルト
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%

人生初のイスラエル産ウイスキー。M&H(ミルク・アンド・ハニー)蒸留所は、2013年テルアビブに設立。2015年から蒸留開始。現在はディアジオ社が所有。

この「シェリー・カスク」はオロロソシェリー、ペドロヒメネスシェリーで熟成。

先月末に発表されたウイスキー・マガジンが主催しているウイスキー・コンペティションのWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)2023において、「世界一のシングルモルト」に輝いたので、ご存じの方も多い銘柄かと思われます。

マスターに聞いたところ、「賞を取る前から置いていたボトル。賞を取ったことで、最近よく注目いただいている。有名になったためにボトルが買えない状態になっているので買っておいて良かった」とのことでした。

確かに。こないだ買っておけばよかった笑

「テルアビブの太陽の下で熟成」という内容をボトルでも謳っていますが、おそらく暑い場所でエンジェル・シェアも多いため、熟成は早いのだと思います。

若さを微塵も感じさせないまろやかで芳醇な熟成感。バランスも良いですし、世界一に輝いたのも納得できます。

余韻も結構ありますし。甘さとドライさのバランスが特に良いです。これにアンティーク感とか、古酒のようなニュアンスが加わると最強になるのでは?という予感を抱かせる素敵なボトルでした。


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2023年4月21日金曜日

BAR:大阪BAR PARKMOREさんにて

大阪BAR PARKMOREさんにて。

大阪・北新地に所在するモルトバーです。この日は、ここからモルトおたくな夜が始まりました。(私は決してモルトおたく、モルト小僧ではありません。ブレンデッドもアイリッシュも大好きなウイスキー博愛主義者です笑)



Fuji Gotemba Distiller's Select Cask Strength
富士御殿場 ディスティラーズ・セレクト カスク・ストレングス

ジャパニーズ・シングルモルト
蒸留:2014年5月
ボトルNo.1238
51%

1杯目と言うことで、おすすめのハイボール(「〇〇なハイボール」とか言うメニューでしたが忘れました笑)を注文したところ作っていただいたのがこちら。

乾いた喉にちょうど良い一杯。ちょうど良いマニアックさ笑

個人的に富士御殿場は、グレーンが非常に美味しくてモルトはあまり評価しておりませんでしたが、このモルトは良いですね。骨太な印象とバランスの良さ。



Method and Madness Single Pot Still Mulberry Cask Finish
メソッド・アンド・マッドネス シングルポットスチル マルベリー・カスク・フィニッシュ

アイリッシュ・シングルポットスチル
46%

"Mulberry"(マルベリー)とは、「桑(くわ)」のことで、このボトルはバーボン・バレルで熟成後、桑樽でフィニッシュをかけたものだそうです。

そもそもこの「メソッド・アンド・マッドネス」とは、アイルランド・ミドルトン蒸留所の実験的なシリーズだそうです。

そのレンジにはシングルポットスチルの他に、シングルモルト、シングルグレーンなどが含まれています。

飲んでびっくりしたことは、アイリッシュというよりバーボンに近いこと。「桑」の要素は個人的にはあまり分かりませんでしたが、逆にバーボンっぽく回帰している(という表現が正しいのか分かりませんが・・・)のかってほどにバーボンぽかった汗

これは、「バーボン樽熟成のアイリッシュやスコッチ」という意味ではなくて、I.W.ハーパーやジムビームのような「バーボン」を指しています。

アイルランドの老舗・ミドルトンの新提案、挑戦的なシリーズというところでしょうか。これは面白い。



William Lawson's (1980s bottle)
ウィリアム・ローソン 80年代ボトル

スコッチ・ブレンデッド
43%

PARKMOREさんで最後にいただいたのはオールドのブレンデッド・スコッチ。

ウィリアム・ローソンといえば、2022年の出荷ベースでスコッチウイスキー第5位。ブランド所有者はバカルディ社、製造元はジョン・デュワーズ&サンズ社です。日本ではより有名なデュワーズやホワイトホースよりも出荷量は上なんですよね。

キーモルトになっているのは、マクダフ蒸留所の原酒。現在はマクダフ蒸留所もバカルディ社がオーナーです。

ウィリアム・ローソンはフランスでよく売れていたそうですが、ロシアや東欧、スペイン、ポルトガルで急激に売り上げを伸ばしているそうです。

現行品はやまやさんではよく見かけますし、普通にオンラインでも購入できます。しかも1,000円台で。

残念ながら現行品の一番安価なレンジは飲んだことがない。13年ものは以前購入した履歴があります。

今回いただいた80年代ボトルは、やはりオールドボトルらしい「湿気っぽさ」「カビやホコリ」は感じますが、これはオールドの楽しみの一つということで。ご愛嬌ですね。

シェリーがやはり贅沢に感じられ、「モルト含有率の高さ所以」とマスターもおっしゃっていましたが、やはり味が濃い。

どうしてもアルコールは少し抜けたような印象はありますが、状態は健全だと思われました。

状態の良いオールドボトルに出会えると、本当興奮しますよね笑



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2023年4月15日土曜日

BAR:倉敷市水島Bar Takemotoさんにて

倉敷市水島Bar Takemotoさんにて。


久しぶりにお邪魔したBar Takemotoさんで、色々贅沢なものを飲ませていただきました。

まずは、Dewar'sの飲み比べ。ブレンデッドの話で意気投合しまして。こんなものがあるよってことで出していただいたわけです。が、これまためちゃくちゃうまい。

(左)
Dewar's Aged 25 Years
デュワーズ25年

スコッチ・ブレンデッド
40%

(右)
Dewar's Double Double Aged For Ultimate Smoothness Aged 21 Years 
デュワーズ ダブルダブル21年

スコッチ・ブレンデッド
46%

デュワーズは、スコッチ出荷ランキングで第7位(※2021年実績)を誇る老舗のブレンデッド・スコッチ。John Dewar's & Sons(ジョン・デュワーズ&サンズ)社が製造元で、現在の所有者はBacaldi(バカルディ)社。

創業者ジョン・デュワーは、ラベルを貼ったボトルにウイスキーを詰めて販売した初めての人物だそうです。1846年創業。

デュワーズの名声をロンドンで不動のものにしたのは、彼の息子トーマス。

1891年、アメリカの「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギー氏が「アメリカ大統領にデュワーズの樽を届けて欲しい」という内容の手紙を送ってきたことがきっかけとなり、「ホワイトハウスには、デュワーズの樽が常備されている」と後々噂されるように。

1896年、アバフェルディ蒸留所建設。

1906年、デュワーズ・ホワイトラベル誕生。禁酒法解禁後のアメリカで大ブーム。

1915年、ジェームズ・ブキャナン社と合併。

1925年、DCL社傘下に。

1998年、バカルディ社により買収。

原酒として使われているモルト蒸留所は、現在バカルディ傘下のアバフェルディ(南ハイランド)やオルトモア(スペイサイド)、ロイヤルブラックラ(北ハイランド)、クライゲラキ(スペイサイド)他。

「ダブルダブルシリーズ」は、アメリカで開催されるインターナショナル・ウイスキー・コンペティション2019年、2020年の2年連続で「最優秀マスターブレンダー・オブ・ザ・イヤー」に選出されたステファニー・マクラウド氏が手掛けたシリーズ。

手間と時間を惜しまない4段階熟成プロセスで、デュワーズ史上最高峰のなめらかな味わいに仕上げているそうです。

こちらがオフィシャルサイト。

4段階熟成プロセスについて詳しくは説明されていませんが、その工程を経て最終的にオロロソ・シェリー樽で熟成させているようです。だいぶ端折ってすいません笑

飲み比べて見ると、25年は非常にバランスの良い一本です。が、ダブルダブル21年の方が、より濃厚でありコクのようなものを感じる、贅沢な一本だと思いました。

さすがはアメリカでNo.1シェアのスコッチです。


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デュワーズ 25年 40度 箱付 750ml
価格:18,117円(税込、送料別) (2023/4/15時点)







White Heather Aged 15 Years
ホワイト・ヘザー15年

スコッチ・ブレンデッド
グレンアラヒー・ディスティラーズ
46%

かの有名なビリー・ウォーカー氏が復活させたグレンアラヒー蒸留所。そのグレンアラヒーから出されているブレンデッド。

12年熟成のグレーン原酒とハイランド、スペイサイド(グレンアラヒー含む)、アイラの3つの地域のモルト原酒をブレンドした後、ペドロヒメネス・シェリーパンチョン、オロロソ・シェリーパンチョン、アメリカン・ヴァージンオーク樽で3年追熟。それらをブレンドしてつくられたブレンデッドウイスキーだそうです。

モルト含有率が高いのか、なかなかしっかりとしたボディ感と香りの立つ一本です。穏やかなスモーク感も素敵。





Special Suntory Blended Whisky "ERIKA 50th Anniversary" 
スペシャル・サントリー・ブレンデッド・ウイスキー「絵里香50周年記念」

ジャパニーズ・ブレンデッド
43%

バー絵里香さんは、東京都中央区銀座にある老舗バー。1968年創業。2018年の創業50周年記念で作られたサントリーのスペシャルブレンデッド。とんでもないね汗

飲んでみると、複雑な味わいなんですがミズナラとパンチョンが個人的には強く印象に残るブレンデッドでした。シングルモルトで言うと、山崎が本当に色濃いと思います。間違ってたらすいません汗


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2023年4月10日月曜日

BAR:京都Annie Hall Barさんにて

京都Annie Hall Barさんにて。

JR京都駅から程近く、またお昼の12時から営業されている最高にアクセスの良いバーです。

そんなAnnie Hall Barさんで、LAGGの飲み比べをさせていただきました。


左から
①LAGG inaugural release Oloroso Sherry Cask
②LAGG inaugural release Red Wine Cask
③LAGG inaugural release Bourbon Cask

いずれもピート麦芽を使用し、ノンチルフィルター・ノンカラー、アルコール度数50%でボトリング。


Lagg Distillery

1995年に、当時としては新興蒸留所の代表みたいな位置付けで誕生したアラン蒸留所。創業者は元シーバス・リーガル社のハロルド・カリー氏。アラン島の北部ロックランザに位置。

2019年に、アラン蒸留所の第2蒸留所として島の南部に誕生したのがこのラッグ蒸留所。この地には1825~37年の間、同名の蒸留所が存在していたとのこと。またラッグ蒸留所のオープンを機に、アラン蒸留所はロックランザ蒸留所に改名。

Google Mapより

今回飲み比べをさせていただいたイノーギュラス(初回)リリースは、今年の3月に発売されたばかり。

まずバーボンカスク
すいません、これは嫌い笑
若々しさが全面に出ていて、なんだか青臭い。ヤングアイラのような「若々しさ」「力強さ」「真っ向勝負」といったポジティブなメッセージよりも、「若輩者」「世間知らず」「向こう見ず」のようなネガティブな若さが際立って感じられる。

誰にでもそういう時期はあるよね、と優しく見守ってやりたいところですが、結構なお値段で市販されている状況を見ると、一言物申したくなるのは私だけではないはず笑



続いてレッド・ワイン・カスク
常々、「赤ワイン樽熟成は苦手」と言っている私ですが、これは案外飲める。ヘビリーピートと赤ワインは相性が良いのかも知れません。ただ、やはり若い。致し方ないんですが、もの足りない感じが残念。3つの中で最も塩気を感じるのは面白い特徴でした。



最後にオロロソ・シェリー・カスク
シェリー樽とピートの相性の良さは今更云うまでもありませんが、これもまた然り。3つの中では最も安定感があり、満足できる仕上がり。トフィーとかココアな感じがしっかり感じられます。余韻はまだまだ短いですが、及第点だと思います。

という感じで、非常に上から目線でもうしわけないですが(笑)、今後に期待ということで。

最後に、このボトルで最も楽しいのはコルクが丸いことですね。これはコレクター心をくすぐる。なんとしてもこのコルクが欲しい。欲を言えば、コルクだけでも良い笑


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2023年4月9日日曜日

BAR:京都Bar Rocking chairさんにて

京都Bar Rocking chairさんにて。

世界一を獲得された坪倉さんのお店ということで、海外のお客さんが満員御礼、店の外にも列を成しているという超人気店。

そんなBar Rocking chairさんで、グレンバーギーの飲み比べを贅沢にさせていただきました。

なぜグレンバーギーかというと、この日の昼間にバランタインの5代目マスター・ブレンダーであるサンディ・ヒスロップ氏がバランタインの主要原酒に関して語っている記事を読んで、グレンバーギーのことを「バランタインの心臓」と称していたからです。

すいません、動機はそれだけです笑


(左側)
Glenburgie 1995 23Y

The Whisky Hoop Dec 2019 Release, Signatory Vintage

Distilled on 13.06.1995
Bottled on 06.03.2019
cask type: boubon hogshead
cask No. 6507
227 bottles
54.7%

ザ・ウイスキー・フープから2019年にリリースされた23年もの。比較的、非常に甘みの強い香りと飲み口。麦芽由来の甘さとリンゴや南国系のフルーツがしっかりと濃く感じられる。終盤にかけて尾を引かず重たくないのが、これまた見事。


(右側)
Glenburgie 1998 21Y

Whisky Trail, Elixir Distillers

Distilled on 10.12.1998
Bottled on 07.01.2020
cask type: boubon hogshead
cask No. 751400
203 bottles
55.6%

エリクサー・ディスティラーズ(旧:スペシャリティ・ドリンクス)はロンドンで1999年に設立。2005年から自社ラベルを販売。2017年に社名変更。昨年、スペイサイドのトーモア(Tormore)蒸留所をペルノ・リカールから買収。また、アイラ島にポートナトゥルアン(Portintruan)蒸留所を準備中ということで、非常に精力的に活動しているボトラーズの一つ。

フルーティな印象は瑞々しさではなく、少しドライな感じでビワとか柿。ミント的な要素も感じられ、甘さよりも爽やかさが強く感じられました。ただし、飲み終わる頃に、蜜の濃い甘みが出てきて最後の最後で非常に甘い。むむむ、好印象www

どちらも甲乙つけ難い名作。どちらかに絞れと言われると、フープを選ぶかなー??んー、どうだろう笑

グレンバーギーの底知れない魅力を再認識させられたそんな素敵な夜でした。



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2023年4月8日土曜日

Bell's ‘OLD’ Scotch whisky bottle ceramic bell shape vintage decanter


Bell's ‘OLD’ Scotch whisky bottle ceramic bell shape vintage decanter
ベル "オールド"スコッチ・ウイスキー 陶器製ヴィンテージ・デカンタ

スコッチ・ブレンデッド
43%
750ml
輸入:日本酒類販売

Arthur Bell & Sons Ltd.(アーサー・ベル&サンズ社)が製造する本場UKで一番人気のブレンデッド・スコッチ。設立は1825年と明記されていますが、1825年は"希代の名ブレンダー"アーサー・ベル氏が生誕した年で、実際にアーサー・ベル&サンズ社が登場するのは1895年のこと。

1933年にブレアアソール蒸留所ダフタウン蒸留所を買収。1936年、インチガワー蒸留所を買収。ベル一族による経営は1942年までで、その後は国際企業となり、1985年にギネスグループに買収されて、そのまま現在はディアジオ社の系列となっています。


アーサー・ベル&サンズ社のモットーは"afore ye go"(旅たちの前に)で、戦地に赴く兵士に同社のウイスキーが届けられたことがその由来。イギリスでは門出を祝う酒として定着しており、特に「ウエディングベル」との連想から、結婚式に欠かせないアイテムだそうです。

そういうプロモーションというか、マーケティング良いですねぇ。

今回購入したオールドボトルは、「特級」表記がないことから90年代流通と思われます。残念ながらコルクはめげておりました。これは、オークションの所有者も事前に「もしかしたら」とのことだったので仕方ありません。



オールド・ヴィンテージの痛み・ひね感が出た味わい
香り
木片、りんご、紅茶、アニス

焦しキャラメル、ドライ、スパイシー、少しひねている、湿気、アンティーク

余韻
少しゼスティでありながら長い、オールドボトルにしては軽やか


レーダーチャート
得点 75点
全体的にそれほど状態の良いボトルではなかったので、あくまでも陶器製のデカンタボトル狙いという位置付けです。

少しアルコールも抜けた感じがあります。やはり、オールドボトルを評価するのは難しい。

しかし、アタック感は割としっかり残っているというか強めなので、それが元々のものなのかは疑問。


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