2026年5月29日金曜日

Busker Single Pot Still


Busker Single Pot Still
バスカー シングル・ポット・スチル

アイリッシュ・シングルポットスチル
Alc.44.3%
輸入:ウィスク・イー

アイルランドのロイヤルオーク蒸留所で作られるウイスキー「バスカー」。もはや日本ではお馴染みのアイテムになっております。

最も安いブレンデッドが主流ではありますが、同銘柄でシングルモルトやシングルグレーン、そしてこのシングルポットスチルもリリースされております。


ロイヤルオーク蒸留所(Royal Oak Distillery)は、アイルランド共和国カーロウ州に所在。2016年創業当時は旧称ウォルシュウイスキー(Walsh Whiskey)を名乗っておりましたが現在は地名から蒸留所名をとっているようです。

Google Mapから

3基のポットスチルとコラムスチルが同居する施設で様々な原酒を製造し、製品化しているわけですが、バスカー以外にもライターズ・ティアーズジ・アイリッシュマンなどのスマッシュヒットなボトルもリリースしている、とても素敵な蒸留所であります。

ライターズ・ティアーズに関して昔書かせてもらった記事はこちら。

こちらがジ・アイリッシュマンの記事。

ついでにバスカー(ブレンデッド)の記事。

こう見てみると、めっちゃお世話になってますわ笑

ちなみに"Busker"とは「大道芸人」の意味で、ウィスク・イーさんは夏フェスとかにこのバスカーで協賛とかしてたなぁ、ということが思い出されます。

一説によるとバスカー(特にブレンデッド)は、日本で売れすぎている商品だそうです。一時は飛ぶ鳥を落とす勢いでして、かのジェムソンを売上で抜いたとかなんとか。

コロナが流行った頃の「家飲み需要」に完全にマッチしたことが要因とも分析されてますが、まさに今の20~30代にとって最も刺さった商品の一つなんじゃないかなとも思われます。

バスカーがきっかけでアイリッシュ・ウイスキーを知ったとか飲むようになったという方は結構いるんじゃないかな?アイリッシュって美味しい銘柄多いですからね。ブッシュミルズやジェムソンはもちろん、私が敬愛してやまないレッドブレストとかね。もっとスコッチくらいに普及しても良いのになぁとか思いつつ。 ・・・結局のところ私もスコッチ派ですからね笑


ここで改めて、「シングルポットスチル・ウイスキー」とは?という話。

大麦麦芽、未発芽大麦を主原料としてそれぞれを穀物全体の30%以上、かつ他の穀物は5%以下(つまり大麦麦芽、未発芽大麦の2つで95%以上)使用し、一つの蒸留所の単式蒸留器で2~3回蒸留を行い、木製の樽で3年以上貯蔵されたものを指します。
※ピート麦芽は使用できない

大麦麦芽と未発芽大麦以外の穀物の使用率に関しては議論されており、レギュレーションが変更される可能性があるようです。

かつ、このポットスチルウイスキーが生まれた背景には、当時アイルランドを植民地にしていたイギリスからの「麦芽税」の影響があり、麦芽比率を下げたウイスキーづくりを開始したという歴史もあるわけです。興味深い。

ちなみにこのシングルポットスチルは3回蒸留で製造されており、貯蔵はバーボン樽とシェリー樽で行われています。


香り抜群だが味わいは少し単調
香り
明るい小麦色、ドライアプリコット、スミレ、ミント、干し草、バター、蜂蜜、バニラ、ナッツ

スパイシー、オイリー、オリーブオイル、ビスケット

余韻
スパイシーだが穏やかに広がる

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは麦感が増し、少し瑞々しさが加わる。味はよりオイリーでよりアイリッシュらしい。余韻も少しベタつく。

評価 B
とても上から目線で申し訳ないですが、及第点という印象のボトルです。ライターズ・ティアーズは感動を覚えるボトルなので、同社のシリーズだとそちらの方がおすすめかな。もちろん個人的には、ですが。

よくできている1本ではありますが、レッドブレストなどと比較すると、まだまだ若いというか味が重いというか。香りは非常に豊かなのですが味わいは少し単調な印象で、今後のエイジングに注目です。


それでは皆さん、良い夜を。

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