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2017年12月28日木曜日

ウイスキー of the year 2017

さてさて、今年もこの記事を書く日がやってまいりました。
“ウイスキー of the year 2017”今年でこの企画も節目の5回目。おかげさまでこんな飲んだくれ企画が5年間も続いているという奇跡www

改めて、この表彰の内容をおさらいさせてもらいます。ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞。次に、ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に送る「デザイン of the year」。そしてボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に送る「グラス of the year」。というものです。

まずは、今年のノミネートボトルをずらりと並べてみたいと思います。

<Single Malt>
Craigellachie 13年
Ben Nevis 10年
Fettercairn FIOR 
Edradour 10年
Glen Grant 10年
The Corriemhor cigar reserve
Cragganmore DOUBLE MATURED 13年
The Singleton Dufftown "SUNRAY"
Jura SUPERSTITION
Octomore ochdamr-mor EDITION:07.2 5年 Scottish barley
Glen Spey 12年
Glenlossie 10年
Glenfarclas 10年 
Hazelburn 8年
Linkwood 12年
Auchroisk 10年
Caol Ila "MOCH" 
Glengoyne 18年
Royal Lochnagar 12年
The Singleton Glen ord 12年
Blair Athol 12年
Teaninich 10年
Glencullen 10年 
The Glenrothes Vintage Reserve 12年
Ballantine’s Blended Malt 12年
Ledaig 10年  
Aultmore of the foggie moss 12年
Balblair 2003
The Glenlivet Nadurra First Fill Selection American White Oak Cask

<Bottler's>
Longmorn 2002 (Bottled 2016) by GORDON&MACPHAIL 

<Blended Malt>
Smokey Joe
Ballantine’s Blended Malt 12年

<Blended>
Royal Household
Ballantaine's Limited Edition CHRISTMAS RESERVE
Dewar's 12年
Johnnie Walker Gold Label Reserve BULLION
Long John
Johnnie Walker X-RAY Aged 21 Years THE LEGACY BLEND
Old Parr SUPERIOR
The Famous Grouse MELLOW GOLD
Usquaebach RESERVE
The Antiquary 12年

<Taiwan>
Kavalan Classic 

<Outland>
Nomad Outland Whisky

ほぼスコッチ。内訳はシングルモルト29本、ボトラーズ1本、ブレンデッドモルト2本、ブレンデッド10本、台湾が1本、アウトランドが1本。合計44本となりました。中にはミニボトルのものも含んでいますが、まー例年同様、今年も結構呑みましたね。そんなボトルたちの写真を今年はすべてinstagramにアップしたということで、その写真たちを集めた画像を作ってみました。


すでにネタバレですが、では発表に移ります!

◆ボトル of the year 銅賞
Smokey Joe
スモーキー・ジョー

アイラモルトを使ったブレンデッド・モルト。昔でいうヴァッテッド。アイラ臭さが病みつき。香りはピーティーではあるが明るい感じ、甘いレモン。飲んだらガツンとピート、そしてヨード香の至福な味わい。少々塩味を含んだ素敵な余韻。素晴らしい一本ですね。スモーキー・ジョーって端的な名前もわかりやすくてGOOD。このスモーキー・ジョーさんはブレンデッド・ウイスキーだとばかり思っていました。バーで1回くらい飲んだことがあったんですがね。まったくマスターの説明を覚えていないのかな?笑 ブレンデッド・モルトだったなんて。病みつきですわ。本当、一気にボトルから液体が消えていっている笑

というのが当時のコメント。かなりピーティー贔屓なところが個人的にあるなーってのがそのまんま反映された銅賞ですね笑 スタンダードに常に置いておきたい、そんな1本。ノンチルフィルターってあたりも素敵です。思い出したら、本当呑みたくなってきた!


◆ボトル of the year 銅賞
The Glenlivet Nadurra First Fill Selection American White Oak Cask
ザ・グレンリヴェット ナデューラ ファーストフィルセレクション アメリカン・ホワイト・オーク・カスク


ザ・グレンリヴェットといえば、僕が一番好きなシングルモルトの一つ。そのグレンリヴェットをより自然な状態で楽しめるのがこの「ナデューラ」シリーズ。「ナデューラ」とはゲール語で「ナチュラル」の意味だそうです。ノンチルフィルタリングで加水なしのカスク・ストレングス。香りは濃厚なバニラ&バナナ。味わいは、バーボン樽由来のバニラ風味が存分に感じられ、それを下地にしてパイナップルやバナナといった熱帯系のフルーツ。シナモン的なスパイス。青いレモンみたいなシトラス感。素晴らしく爽やかでありながらリッチなウイスキー。甘いフルーティなスイーツをいただいているような、至福の一本です。本当に素敵なウイスキーです。ナデューラシリーズには他にシェリー樽の「オロロソ」や、今年発売された「ピーティッド」なんかがあります。「オロロソ」は以前、バーで飲んだことがありこれまた非常に美味しかったのを記憶しています。最新作の「ピーティッド」も飲まないわけには行きませんね。本当、素敵なウイスキーで今年の締めくくりができて幸せです。ありがとうございます。

今年は銅賞が2つ。もう一つの銅賞はザ・グレンリヴェット・ナデューラ。今年の最後の1本ということで、まだ半分くらい残っています。これは美味しいウイスキーの典型だと思います。樽出しで度数が高めなので誰にでもオススメって訳ではありませんが、トロピカルなフルーツ感とバニラ。とってもスウィートで素敵な1本です。


◆ボトル of the year 銀賞
Craigellachie 13 years old
クライゲラキ(クライゲラヒ)13年



スペイサイドのシングルモルト。総評するに「ほうじ茶生チョコ」野郎ですわ笑
これを「美味い」と言わずにはいられまい。香りはスパイシーで力強い。ナッツ系ともレーズンともとれる。ドライな感じですね。口に含めば一気に鼻に抜ける心地よく力強いアルコール感。舌の上でスパークした後、ズンとくる重み。でも重過ぎず程よい重み。やっぱり乾いている。ドライだ。ピーティーでもある。後味のこのほうじ茶とか、生チョコな感じは一体何!?おいおい、冗談じゃないよ!ってくらい美味い。以前、福岡でマスターに勧められて飲んだことで知った銘柄。あの時はよくわからなかったけど、改めて飲んでみるとこんなに美味いものだったなんて。こいつは「美酒」だ。素敵。

今年の1月に飲んだ1本。コメントを見る限り、なかなか興奮してますね笑 しかし、その興奮通りのいまだに忘れらないほうじ茶生チョコ野郎でした。こういうウイスキーを食後酒に合うウイスキーって言うんでしょうね。食事中だと、チョコっぽさが料理の邪魔をしてしまうような気がします。食後にデザートと一緒に飲めば、それはそれは素敵な時間になること間違いなしでしょう。


◆ボトル of the year 金賞
OCTOMORE ochdamr-mor EDITION:07.2 Aged 5 years Scottish barley
オクトモア エディション07.2 5年 スコティッシュ・バーレイ


フェノール値PPM:208、度数58.5%。
兼ねてから憧れのウイスキーの1本であった“世界一ピーティーなウイスキー”オクトモア。ゴールデンウィーク前に購入して、今回の家族旅行でも持ち運び、各地で楽しみました。原料の大麦に含まれるフェノール値が208ppm。通常のアイラモルトが40〜60ppm。昨年飲んだバラントルーアンが88ppmでヘビーと称されていたことを思うと、この「208」って数字がいかにぶっ飛んだ値であることか。スッと縦に伸びた黒いボトルデザインも素敵ですよね。ちなみにスコットランド産の大麦を使用したこの「スコティッシュ・バーレイ」と違い、アイラ島の大麦だけを使用した「アイラ・バーレイ」は半透明のボトル。これがこれでまたおしゃれなんだよなー。これまた憧れのウイスキーの1つです。

さて、憧れのオクトモア。そのお味はというと。。。
香りも味も同じく、ピーティーさを存分に楽しめる一方で感じる果実的な甘さ。口当たりの良さ。飲みやすさ。アルコール感を感じさせない角の取れた円み。その後にくる「土っぽい」ピート。これがまた癖になる。度数が高めってこともあって、飲んだ後キツさはあるけども。ヘビーピーティーという響きからは考えられないほどの甘みと飲みやすさ。ヴァッティング技術の高さが身に沁みるそんな一本です。出会えてよかった。ありがとうございます。

そして堂々の金賞が、このオクトモア!!やはりこのヘビーピートでありながら、スッキリした爽やかさ、呑みやすさは「チャレンジ精神」と「完璧なバランス感覚」の賜物だと勝手に思っています。鬼のように呑みやすかった。もうサラサラと喉を流れていくわけです。コメントでも言っているけど、本当に出会えてよかった。なんの迷いもなく、今年の一番です。ここは今月に入って、ウイスキー of the yearを考え出したことから、固く決まっていましたね。揺るぎないです。今年は特に美味しいウイスキーをたくさん飲んで、自分史上一番に選考が難しかった年ですが、オクトモアの1位だけはもう、なんの躊躇もなかったですね。本当に感謝です。


◆デザイン of the year
Balblair 2003
バルブレア2003(12年)


創業1790年。現存するスコットランドの蒸留所の中で2番目に古い蒸留所。北ハイランド。蒸留年を表記したヴィンテージを展開している珍しいシングルモルト。瓶詰めが2015年とあるので、12年もので間違いない(はず)。背が低くて丸みがあるボトル。草的な模様が面白い。ナチュラルカラーで、ノンチルフィルターってのも売り。香りは濃い桃とか杏。ドライでありながらスウィートな飲み口。たっぷりな果実味と軽めのピート。桃味のバニラアイスって感じですかね。余韻も果実感に溢れていて素敵。それでいてダラッとしないのは、ドライさ故。例えるなら、会心の一撃を食らったって感じ。わかりづらい笑

丸くて背が低いボトルがなんともオシャレで可愛らしい。今回はボトル・デザインでの受賞ですが、味もとても美味しいです。何がどうデザイン的にってのは説明しづらいですが、私のなかで今年1番です。オクトモアとも悩んだんですがね。オクトモアさんはボトル of the yearで金賞も獲得しているし、ダブル受賞ってのもありかなーって思っていましたが、12月に入って購入したこのバルブレアさんに心射抜かれました。素敵。


◆グラス of the year
SAMAROLI'S PEATY 20yo 1995
サマローリ・ピーティー 20年 1995

画像がないのが申し訳ないですが、昨日バーで飲んだサマローリ・ピーティー、これが今年のグラス of the yearです。スコットランド以外で初のボトラーとなったサマローリさんが亡くなられたことを思い出し、是非サマローリさんのボトルを呑みたいと思って呑んだのがこのピーティー20年。

ボトラー・サマローリについては、以下参照。
https://www.musashiya-net.co.jp/products/list.php?category_id=1396

ピーティー20年は、アイラのラフロイグとオークニーのハイランドパークを使ったブレンデッドモルト。どちらの良さも前面に出ていて、呑みごたえのある一杯でした。今後サマローリのボトルは値段も上がり続けるでしょう。近いうちにまた、別のサマローリボトルを呑んでみたいと思います。

ということで、ウイスキー of the year 2017の発表はこれにて終了。最後までご静聴いただきありがとうございました!来年も相変わらずな感じでウイスキーな日々を送っていこうと思います。よいお年を!!

2016年12月29日木曜日

ウイスキー of the year 2016



いよいよ来てしまいましたね、年末。皆さんは無事に年越しの準備お済みでしょうか?
明日から実家に帰省するため、我が家は少し早めにいろいろ完了させました。(大掃除半分諦めたけど笑)

http://d-ksmt.blogspot.jp/2015/12/of-year-2015.html

昨年書いた「ウイスキー of the year 2015」の記事。自分で読み返して見ると、ちゃんと一年振り返って文章書いてるってことにびっくり笑

今回は、そんな真面目に振り返って書こうなんて気はさらさらないのですが、昨年書いていた今年の目標「深める」ってのはなかなか実現できたんじゃないかなって思います。一番深まっていったのは魚を刺身におろすことな気もするけど笑

D:KSMTの1stフルアルバム『一筆啓上仕り候。』も2017年1月22日リリース予定ですが、今年1年を通じて収録曲を何度繰り返し聴いたことか。これも「深める」の一つだったと思います。何度も何度も聴いて、ここの音をもっと出すとか出さないとか、曲と曲の間はどうだとか、いろいろ磨いて磨いてやっと納得のいく形に仕上げることができました。皆さんにぜひ聴いてほしいって思える音源に仕上がったと自負しております。本当にレコーディングからミックス、マスタリングまでやってくれた星田くんには頭が下がる。改めてありがとう!

そして来年2017年はというと、「力をつける」年にしたいと思います。
音楽面での演奏力や表現力はもちろん、行動力とか社交力(これが一番の課題www)とか。ウイスキーに関しても野鳥観察にしても、どんどん前へ出ていくための「力をつけ」ないとね。お魚の刺身に関してもね。

おい、早く「ウイスキー of the year 2016」発表しろよ!ってそろそろ突っ込まれそうですが、最後にもう一つ触れておきたいのは家族について。息子も順調にすくすくと育ち、1歳と8ヶ月。まだはっきりしゃべったりはしないけれども、最近「うん」って言いながら頷くようになった。素敵!

それに、基本的に超寂しがり屋の僕が改めて思うことは、家族って「毎日会っている」のに、「毎日会いたい」って思えるのが凄いよなーってこと。まー、超寂しがり屋ってのが一番の原因だとは思うけれど、そんな存在が自分の一番近くにいてくれるってのがどれだけ有難いことか。感謝ですね。



ということで、いよいよ「ウイスキー of the year 2016」の発表です!!
早速、今年のノミネートは以下のとおり。

<Single Malt>
Highland Park 18年
Glen Scotia 12年
Knockando 12年
Royal Brackla 12年
Tullibardine 225 Sauternes Finish
The Ardmore Legacy
Port Charlotte (Bruichladdich)
Strathmill 12年(UD社 花と動物シリーズ)
The Deveron 12年(Macduff)
Speyburn 10年
Deanston finished in virgin oak
Auchentoshan 12年
Tamdhu 10年
The Glenlivet Founder's Reserve
Old Ballantruan(Tomintoul)

<Blended Malt>
The Famous Grouse 30年
J&B Exception 12年
Johnnie Walker Green Label

<Single Glain>
Haig Club

<Blended>
Teacher's Highland Cream
Cutty Sark Fukuoka Sailing Edition
White & Mackay 13年
The Famous Grouse
Chivas Regal Revolve
The Famous Grouse Port Wood Finish
Black Bottle
Lismore 18年
The Naked Grouse
The Famous Grouse Married Strength
Sir Malcolm
Vat 69
Inver House Green Plaid
McGibbon's Red Ribbon

<Bottler's>
BLACKADDER RAW CASK Cragganmore 1993 19年
SIGNATORY VINTAGE Glenburgie 1995 19年
SIGNATORY VINTAGE North British 1997

シングルモルト15、ブレンデッドモルト3、シングルグレーン1、ブレンデッド14、ボトラーズ3、合計36本。今年はすべてスコッチという一年でしたね。アイリッシュもジャパニーズもなしなんていうのは、本当に人生で初です。それくらい気になるスコッチの銘柄がたくさんあった一年。The Ardmore Legacy(アードモア・レガシー)といった新商品やJohnnie Walker Green Label(ジョニー・ウォーカー・グリーン・ラベル)の復活とかね。スキャパやバランタインの新商品に手が出せなかったのはちょっと残念ではあるけども。

次に賞の概要。ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞。次に、ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に送る「デザイン of the year」。そしてボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に送る「グラス of the year」。ってことで早速発表いきます!!


◆ボトル of the year 銅賞
Royal Brackla ロイヤル・ブラックラ 12年


王室御用達。ROYALを冠するスコッチ・シングルモルトは全部で3蒸留所だそうです。Royal Bracklaロイヤルブラックラ、Royal Lochnagarロイヤルロッホナガー、グレンユーリーロイヤル(1985年に閉鎖)。その中でも最も古い1835年に王室御用達となったのがこのロイヤルブラックラ。味は間違いなく美味です。香りはシェリー香がほどよく感じられ、ナッツとか干しぶどう。アロマティックなあま〜い印象です。まろやかな口当たりに干しぶどう系の甘味が際立って舌の上で軽やかに踊ります。余韻も干しぶどうに近い印象で、総評してレーズンと表現しておきます。いいバーで飲む酒って感じの雰囲気ですね。12年ものとはとても思えない。

と、言っておりました。まー、当時のコメントどおりいいバーで飲む酒って感じ。素晴らしい余韻と満足感。王室御用達を舐めてはいけませんね。上品な味わいも相まって、本当にオススメできる一本でした。


◆ボトル of the year 銀賞
Johnnie Walker Green Label ジョニー・ウォーカー・グリーン・ラベル


2012年秋。ジョニーウォーカーは、ディアジオの子会社になり、ラベルの見直しでグリーンは廃止された。僕の大好きなウイスキーがなくなるだって!?とてもショックを受けた出来事だった。おそらくは僕のウイスキー史上、指折りの大事件だった。それから4年。グリーンラベル復活!!

ってことで早速買いましたよ。ブレンデッド・モルト・ウイスキーの15年もの。キーモルトとして紹介されているのは次の4モルト。

1.タリスカー
2.リンクウッド
3.クラガンモア
4.カリラ

この4つの名前を見ただけでも鳥肌ものだけれど、それらが絶妙なバランスでブレンドされているという事実。本当に生きてて良かった。こんな嬉しい再会はなかなかない。

さて、肝心なお味の方はというと、それこそ僕の言葉で何を表現していいのか。
上の4モルトは、1つ1つを掻い摘んでしまえるほど、個性が際立っていてよく伝わってきます。骨格を形成しているのはクラガンモアかな。と思いつつリンクウッドもパンチ力があるし、やっぱりタリスカーが重要な位置を占めているような。でもそれらをぐっとまとめているのがカリラ。そんな印象があります。複層的で、編み込まれたバランス感覚。やっぱり、大好きだったウイスキーってのは特別なものがありますね。雷鳥さんに浮かれていた最近の自分を省みるような、元サヤとでもいうのか。古いアルバムを読み返しているような気分でもあります。

風景だったり、自分の写真だったり、家族の写真だったり。同じものを見ても、見ている自分の年齢や精神状態なんかで感じ方はまったく違うもの。このグリーンラベルを久しぶりに呑むと、なぜだかそんな気分になってしまいます。

間違いなく、今年のウイスキー of the yearの一席に座るでしょう。カリラとタリスカーの優しいスモーキーフレーバーも心躍ります。そこにグッとくるシェリー由来(?)の甘さ。イチゴジャムのような感じはやはりリンクウッドによるものか。楽しいってのはこういうことなんだなと、改めて感じさせてもらいました。感謝の最上級・サンキストですわ!

と、言っておりました。興奮しすぎててさすがに長い笑
ということで加えて説明の用なし。本当に嬉しかったんです、このカムバックが!


◆ボトル of the year 金賞
Highland Park ハイランド・パーク 18年


Highland Parkといえば、スコットランドで最も北にある蒸留所。オークニー諸島のメインランド島のカークウォールという町にあるそうです。調べてみるとHighland Parkに関する素敵な記事を発見。http://openers.jp/article/23135
シェリーカスクで18年過ごしたこのボトルは、独特の抜けの良いピートと、青リンゴの酸味を感じさせる素敵な飲み口。香りもピートの煙臭さがしつこくない程よい距離感を保ちながら誘ってくる。飲んだときにグッと深く来る感じも素敵。そして何よりも余韻がとても長く、甘さやスパイシーや煙やら、贅沢してるって感じにさせてくれる。以前に12年を飲んだことはあるけれども、やっぱり全然違う。12年もほんと美味いんだけど、その3倍以上うまい。こういう"本物"って言える作品がずーーっと残っていけることに微力ながら全力を注ぎたい。Highland Parkっていえば、大好きなThe Famous Grouseのキーモルトの一つ。やっぱり自分が好きなものってのは誤魔化せないなー。

と、言っておりました。間違いなく今年飲んだウイスキーの中でベストです。“本物”ですよ、これは。個人的にピーティーなのが好きだということもあるだろうけども、ピートと青リンゴ、スパイス。すべてが贅沢。ここまでの表現力はなかなか出会えない。そう感じさせてくれた一本です。このウイスキーに出会えた2016年という一年に改めて感謝!!



◆デザイン of the year
Chivas Regal Revolve シーバス・リーガル リヴォルヴ


Revolveとは「回転する」ってこと。スライムみたいな丸いボトルの底面中央に突起があって、それを軸に回転させることができる不思議なボトル。飲み終わったら息子のおもちゃになること間違いなし!笑

さて、内容はというとシーバス・リーガルさんの(ネットによると)17年ものが入っているそうな。シーバスといえば、キーモルトのストラスアイラ。林檎のようなまろやかな甘みが癖になるシングルモルトですが、このリヴォルヴにもそのストラスアイラの要素を感じることができます。でもスパイシーな面も結構強く出ていたり、ちょっぴりピーティーだったりと、これは美味いわ。

何よりもボトルが回せるって楽しい笑

気づけば回しちゃってるもんね。あ、回すときは机の上とかでやりましょう。
カーペットとかだとボトルが沈んでしまってうまく回りませんので。底が軽く浮いている状態が大切です。回していると息子もとても喜んでくれます。まっこと素敵なお酒です。

と、言っておりました。愛らしいその形から敬意を込めて「スライム」と呼んでいます。最近までずーっと家に飾ってました。大掃除の断捨離で手放すことになりましたが。息子とたまに回転させて遊びながら笑 味ももちろん素晴らしいんです。さすがはシーバス・リーガルさん。


◆グラス of the year
Linkwood 26 yo THE SCHOOL OF MALT Dave Broom
リンクウッド 26年 ザ・スクール・オブ・モルト (デイブ・ブルーム)


世界的なウイスキー評論家であるデイブ・ブルームが樽を厳選し、その蒸留所の特徴がよく表れているものを瓶詰めしたシリーズだそうです。53度もあったっけ・・・??

さて、リンクウッドという蒸留所は初めて飲むものでした。シェリーバットで26年熟成されたこのウイスキー。香りはというと果実味が重く濃厚。味わいはこれがまた不思議。苺ジャムみたいな味。のどごしや舌触りもなんとなく重くて、液体じゃないみたい。どうやったらこんなウイスキーが出来てしまうのか。不思議なものをいただいて、また新たな窓を開いたそんな夜でした。サンクス。

と、言っておりました。本当に忘れられない一杯。濃厚な苺ジャム。味わいだけでなく、舌に感じる重み。いま思い出しても、こんな出会いもまたとないですね。


と長文になりましたが最後まで読んでいただいてありがとうございました。
また、来年も宜しくお願いします。2017年が素敵な一年になりますように。

2015年12月28日月曜日

ウイスキー of the year 2015

早いものでいよいよ年末。
広島での諸々は一旦完了し、明日から帰高します。昨年の夏以来の帰高で、テンション上がっております。が、事故などなく無事に年始に広島に戻ってこられるように浮かれすぎないように過ごしたいと思ってます。

さて、2015年を振り返ってみると、個人的にいろんなことがあった1年でした。
まず、何と言っても4月の第一子誕生。自分の人生にとって、指折りの大きな出来事となりました。息子はすくすく育っております。その息子誕生に先立ち、嫁の入院などで僕自身が瘦せおとろえて衰弱した2月。嫁の実家にてマスオ生活をさせてもらった3〜4月。息子が生まれて、なかなか予定が合わないからゴールデンウィークまで会いに行けないと言っていた高知の父母が、息子誕生後の1週間以内に突然現れたこと。息子が生まれてからの生活というのは、これまでとはまるっきり違うわけで。それがまた楽しい。日々成長していく息子。写真フォルダは鳥の写真だらけから、息子の写真だらけに。ゴールデンウィークには兄弟や姪っ子、親友なども訪れてくれて。一層、賑やかな生活になりました。

それから音楽に関しても、ホソミチコミチは活動することができなかったですが、D:KSMTでは8月に「土佐日記」「東の空が明るい」「いま、きみと三人」の3曲をオンラインリリース。初の試みとなったiTunesやAmazon、music.jpでの配信。ライブは2月に横川Apple Jam、10月にCafe&Bar Kanayama Baseさんと2回させていただきました。今年はアコギと過ごす時間が俄然増えて、相棒さんととても仲良くなってきたと感じています。

ウイスキーも今年はいろんな出会いがあった。福岡や東京での素晴らしいバーとの出会い。いままで手を出したことがなかったボトラーズものとの出会いも、どんどん広がっていく感じで楽しめています。

さて、ほかにももっともっと盛りだくさんだった充実の2015年。来る2016年は、「深める」ってことを一つのキーワードとして頑張っていきたいと思います。2015年に、新しいこととの「出会い」をたくさんいただいたわけで、それを今度は「深める」ってことで。


では、ここらへんでいよいよ、ウイスキー of the year 2015の発表に移りたいと思います。まずは、この賞の概要。ほぼ毎週1本購入しているウイスキーたちの中から、これは本当に美味い!!って思ったベスト3を勝手に選ぶのが「ボトル of the year」の金・銀・銅賞。次に、ボトルのデザインが単純に超おしゃれだったって1本に送る「デザイン of the year」。そしてボトルを自分では買ってないけど、バーで飲んだものの中で一番GOODだった1杯に送る「グラス of the year」。ってことで早速発表いきます!!

まずは今年のボトル・ノミネート(ボトルを購入したものたち)。

<Single Malt>
The Macallan 18年
The Glenlivet 18年
Tobermory 10年
Tomintoul 33年
Ancnoc 12年
Glengarioch 12年
Strathisla 12年
Oban 14年
Cragganmore 12年
Tullibardine 1993
Benromach 10年
Glenkinchie 12年
The Arran Malt 10年
Bunnahabhain 12年
Bruichladdich Scottish Barley
Aberfeldy 12年
Inchmurrin 15年
Aberlour 10年
The Glenrothes Select Reserve
The Glendronach 18年 ALLARDICE
The Secret Treasures Strathisla 1998(Bottled Sept.2007)
Laphroaig Quarter Cask

<Vatted Malt>
The Six Isles

<Blended>
White Horse 12年
John Player Special 15年
Grant's
The famous grouse celebration blend, decanter
The Naked Grouse
Black&White
The Famous Grouse Islay Cask Finish
The Famous Grouse Aged 12年 GOLD RESERVE
The Black Grouse
Label5 12年
The Black Grouse Alpha Edition

<Irish>
Connemara

<Japanese>
響 12年
Super Nikka
響 JAPANESE HARMONY
余市 Non Aged
宮城峡 Non Aged
Black Nikka Deep Blend
知多 The Chita

計42本。中にはチビボトルも含みますが、まー今年もよく呑んだ。

◆ボトル of the year 銅賞
「Strathisla 12年」

写真の左から2番目。シーバス・リーガルのキーモルトの一つだそうです。これを呑んだ当時の僕のコメント。


「アイラ」という名が付いていますが、アイラ島とは関係なくスペイサイドの蒸留所。見事なまでのリッチなスウィート感。これは誰が飲んでも美味しいというであろう「ザ・スペイサイド」って1本。背が低く丸いボトルに表現されているように、角が取れてシンプルで、口当たり、味、余韻すべてパーフェクトなウイスキー。初めてシングルモルトを飲むという人に是非飲んでもらいたい。「ウイスキーってこんなに美味しいんだ!」って思ってもらえるそんなやつです。


最近、Strathislaのボトラーズもの「SECRET TREASURES Strathisla ストラスアイラ Single Cask 1998 (Bottled Sept. 2007)」ってのを飲みましたが、このボトラーズものは「リンゴ」の風味がとても際立っていました。それに比べて、オフィシャルの12年は、リンゴっぽさも十分に感じさせつつ、全体的なバランスがとれた口に入れるたびに、新しい味や風味の発見がある、そんな素敵な一本に仕上がっていると思いました。


◆ボトル of the year 銀賞
「The Glenrothes Select Reserve」

スペイサイドのシングルモルト。ドライでフルーティな口当たり。官能的な余韻がとっても長く続く。一言で言えば「艶やかな」ウイスキーって感じ。色で言えば「白」かな。


酔ってたんでしょうね。なんか言葉遣いが変だ笑 しかし、このウイスキーの美味しさは本物。「官能的な余韻」と言ってますが、本当にいやらしい、Sexyな舌触りと味、余韻なんです。そしてそれが長く続く。忘れられない一夜って感じです。これでNon Agedとかおそろしい。あまりに忘れられなくて、先日東京のバーでこの蒸留所の別のボトルを呑みましたが、バーで呑んだ分はシェリーが強く主張していました。しかし、そのSexyさはやはり健在で、この蒸留所のエロさとその品質維持の高さを感じさせます。





◆ボトル of the year 金賞
「The famous grouse celebration blend, decanter」

スコットランドで一番愛されているブレンデッド・ウイスキー「ザ・フェイマス・グラウス」さんのちょっと贅沢な一本。なんでもマスターブレンダー Gordon Motionさんの最初のブレンドだそうです。それを瓶ではなく陶器に入れた代物。箱も紙で出来たマグネット付きで写真のようにぱかっとできる仕様になっていて、高級感が漂う実際の味もバランス感覚抜群の甘みと力強さ、そして長い余韻と後口にちょっぴりスパイシーさも加わる素敵なウイスキーです。ブレンデッドといえば、大好きなJohnnie Walkerがやはり自分の中では重要なシリーズですが、このThe Famous Grouseシリーズ。これが新しい主流になりそうな予感です。



僕の人生でここまでおいしいブレンデッドは、それこそ指折だと思う。キーモルトであるハイランドパークとマッカラン、どちらの良さも抜群のバランスで表現されて、楽しくて仕方がない。それでいて、心穏やかなひと時を演出してくれるこの安定感。The Famous Grouseシリーズに出会ってからというもの、自分の中でのブレンデッドウイスキーの主流が完全に変わってしまった。これまで主流だったJohnnie Walkerシリーズは一通り呑んだからということもあるにはあるけど、今年はついに1本も買わなかった。バーでは2・3回呑んだけど。それぐらい、The Famous Grouseは僕にとって大きな事件。ボトル of the yearの金賞をこの12月は本当にずーっと悩んでいたけれど、やっぱり自分の感覚に嘘はつけずという結果です。見返してみると、このデカンタを含めて、今年買ったブレンデッドウイスキー全11本中7本がThe Famous Grouseシリーズ。我ながら贔屓が過ぎる。



◆デザイン of the year
「Bruichladdich Scottish Barley」

とにかくオブジェになる。
Bruichladdichシリーズは普通の瓶づめではなく、陶器(?)のようなものに詰められている。その中でも今年購入したこのScottish Barleyは水色を基調としたボトルで、おしゃれ以外の何物でもない。来年はぜひ、Islay barleyやPort Charlotte、Octomoreも飲んでみたい。ちなみに、当時のコメント。

再びアイラの蒸留所。これでアイラ島の現存する蒸留所のものは一通り、1本は飲んだことになります。閉鎖されたPort Ellenは、いずれ必ず飲んでやろうと思ってますが。さて、このブルイックラディさんでも今回のは"Scottish Barley"という名前で、「スコットランド産の大麦だけを使用」した代物。他にも「アイラ島の大麦だけを使用」した"Islay Barley"なんてのもあります。この二つのシリーズの共通点は"UNPEATED"ピートなし!!アイラ・モルトの特徴「歯医者の匂い」の根源であるピートを使っていないというもの。ってこともありすっきり飲みやすい。ですが、度数が50度。通常40度以上といったところなので、回りやすいことはご想像の通り。このブルイックラディさんは他にもシングルモルト・ウイスキーのシリーズ"Port Charlotte"や一番煙臭いということで有名な"Octomore"なんていうシリーズも作っていてなかなか面白そうです。今後もお世話になります!!



◆グラス of the year
「Royal Household」
東京のバーで5月とこの12月に呑んだブレンデッド。

でました。贅沢ブレンデッド・ウイスキーの定番品。ジェームズ・ブキャナン社さんが提供する「英国王室の酒」。世界でも3箇所でしか飲むことができないとか。英国王室と昭和天皇との友好な関係により、世界で日本でのみ一般販売が許されているという逸品。バーのマスター曰く、「めでたい時に飲むお客さんが多い酒の代表」になっているらしいです。昔はバランタイン30年がその役目だったそうな。飲みやすく、絹のような上品な舌触りと、とっても長〜い余韻。「浸れるウイスキー」です。これは是非、まるまる1本買って飲んでみたいなー。


前回もこちらのバーでいただいた一杯。個人的に神格化されつつある銘柄。スタンダードっていやあスタンダードな、まさに中道って感じ。しかし、この平均台をまっすぐ歩けるバランス感覚はやっぱりそのブランディングに相応しい内容だと思う。扱っているバーでは飲まないと終われないそんな逸品。


これらのコメント通り。もうこれ以上の説明は必要ないです。とことん美味い。
やっぱり、ブレンデッドが好きなんだなー。

ということで発表はここまで。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

また、今年もブログともどもありがとうございました!一応、ブログの更新は年内はこれで最後です。2016年にまたお会いしましょう!!みなさん、よいお年を!!

2015年1月3日土曜日

ウイスキー of the year 2014

明けましておめでとうございます。
今年も一年、頑張っていきましょう!

では、ウイスキー of the year 2014の発表をしていきたいと思います。
まず、今年のノミネート。

<スコッチ・シングルモルト>
Ardbeg 10年
Caol ila 12年
Talisker 10年
Glenmorangie 10年
Cardhu 12年
Tomintoul 10年
Clynelish 14年
Scapa 16年
Glen Moray 12年
Glencadam 15年
Old Pulteney 12年
Mac Cleland's
The Balvenie Signature 12年
The Dalmore 12年
Glen Elgin 12年
Mannochmore 12年
Kilchoman ~Machir Bay~
Dalwhinnie 15年
Jura Origin

<スコッチ・ブレンデッド>
Royal Salute 21年
Johnnie Walker Black
Johnnie Walker Green
Johnnie Walker Platinum
Isla Mist 8年
Johnnie Walker Red
Ballantine's 12年
The Naked Grouse
Bushmills 400th Anniversary
The Spice Tree
Glen Turner Double Wood
The Black Grouse
Marry Born
Scottish Leader
Old St.Andrews

<ウェリッシュ>
Penderyn

<アイリッシュ>
JAMESON 12年

<ジャパニーズ>

余市 12年
あかし Single Malt
Ichiro's Malt Double Distilleries
山崎 12年
THE NIKKA 12年

計42本。まー飲みましたね笑
賞は「ボトル of the year」(金・銀・銅)※自分で買ったウイスキー(上の一覧)から美味しかったもの3品、「グラス of the year」※お店で飲んだもののベスト、「デザイン of the year」※自分で買ったウイスキーのボトルデザインがベストのもの、の全5種。

では早速、「ボトル of the year」

銅賞 「Tomintoul 10年」

スペイサイドのシングルモルト。独特の甘い香り、「レモングラス」と評されてました。没個性的とも言えるかなー、ですがこれぞ王道の味。癖もなく飲みやすい。ウイスキーって苦手って人に勧めたい一本。やまやさんは結構Tomintoulを推しているようで、10年を筆頭に33年ものまで取り揃えてて、今年は上を狙っていきたいと思います。このお酒に感動して「Tomintoul」って名前の歌を作ってしまった2014年。忘れられない一本です。


銀賞 「The Naked Grouse」

スコッチ・ブレンデッド。香り・味・余韻どれをとっても完璧なバランス感覚。ブレンデッドといえば大好きな「Johhnie Walker」シリーズ。今年はグラウスさんシリーズに浮気してしまいそうなほど、結構持っていかれましたね。グラウスとは「雷鳥」のこと。この「The Naked Grouse」は、ボトルに雷鳥のイラストが形どられているのが良い。このグラウスさんシリーズは、The Famous Grouse社さんのブランドですが、ちょっとこれは来たね。うん、我ながら来た。


金賞 「The Balvenie Signature 12年」

スペイサイド・シングルモルト。堂々の金賞です!!1点の迷いもありません。これは最高のウイスキーだ。僕が勝手にブレンデッドを作るなら、これをキーモルトにするでしょう。それっくらいお気に入りになりました。ぜひ飲んで欲しい。伝わるはずです。
http://www.suntory.co.jp/whisky/balvenie/サントリーさんがBalvenieさんについて紹介しているページを発見したので興味がございましたらご覧ください。このウイスキーを飲んだのは8月のこと。ネットでいつものように、翌週のウイスキー探しをしていたときに何の理由もなく、ポンっと買ってしまった一本。まーだいたいがそうですが笑
しかし、ここまでの出会いはなかなかない。一口で好きになる。飲む。飲む。また飲む。止まらない。が、飲めばもちろんどんどん少なくなっていく。切ない。んー、飲む。の繰り返し。こんなに恋しい一本はまたとないでしょうね。いや、そのうちあるかも笑
しかし、これまで飲んできたウイスキーの中でも一番でしょう。2014年のNo.1だけにとどまらず、ここまでのウイスキー歴5年ほどの間でNo.1です。今年はこのBalvenieさんの違うシリーズにも手を出していきたいと思います。いやー、本当ありがとう。


続きまして、「グラス of the year」=「The Macallan Fain Oak 12年」
バーで飲んだものなので、写真はありません。普段、なかなか外で飲まない超家飲み派なので、あまりこの賞を選ぶためのエントリーがないんですが、広島のとあるバーで飲んだマッカランさんが一番です。マッカランといえば、ご存知シェリー樽につけた独特の上質な甘みが特徴ですが、このファインオークさんはシェリー樽だけでなく、バーボン樽につけたものもブレンドしています。そのため、マッカランらしさは少ないですが、飲みやすく心くすぐるものがあります。次はボトルを買って飲もうと企んでいます。

最後に「デザイン of the year」=「THE NIKKA 12年」

マッサン、観てますか?僕は毎日録画して観ています。そんなマッサンのニッカウイスキーさんから出た新ブランド「THE NIKKA」12年と40年が販売されてますが、40年は到底手が届く代物ではないので、12年を。このデザイン、とってもGOOD。大きなコルク、ボトルのくぼみ、四角な感じ、とってもGOOD。ボトルだけでなく、味も最高です。ウイスキー of the yearの選考でも最後の最後まで頭を悩ませた逸品。これからも日本のウイスキーの発展を望んで止みません。

ウイスキー of the year 2014の発表はこれで終了。最後まで読んでいただきありがとうございました!今年も相変わらずな感じで飲んでは書き、飲んでは書きをやっていくと思いますが、どうぞよろしく!ではでは!!

2013年12月30日月曜日

ウイスキー of the year 2013

今年もあと2日。
なんか忘れているなと思っていたところ、このブログを書くことでした笑

しかも今回は前の記事で宣言した「ウイスキー of the year 2013」の発表という大事な記事。これを書かずして来る2014年のウイスキーは始めれません!!

ということで早速。表彰していきます。
まずは今年のおさらい。

<Single Malt>(スコッチのシングルモルト)
Tomatin 12年
Benriach 12年シェリーウッド
Glenfiddich Rich Oak
The Glenlivet 12年
Macallan 12年
Bowmore 12年
Lagavulin 16年
Laphroaig 10年
Springbank 10年
Highland Park 12年

<Blended>(スコッチのブレンド)
Ancient Clan
Ballantine's 30年
Bell's
Chivas Regal 12年
Claymore
Cutty Sark
Dewar's
Dimple 12年
The Famous Grouse
Snow Grouse
Johnnie Walker RED
Johnnie Walker BLACK
Johnnie Walker DOUBLE BLACK
Johnnie Walker SWING
Johnnie Walker GOLD
Old Parr 12年
Monkey Shoulder(Vated)
Buchanan's 18年

<Irish>(アイルランド)
Bushmills Original(White)
Tullamore Dew 12年

<Japanese>(日本)
山崎
白州
サントリーオールド
サントリー角瓶 プレミアム
響 12年
余市
宮城峡
竹鶴 12年
フロム・ザ・バレル
富士山麓(KIRIN)
イチローズモルト (ベンチャーウイスキー)
駒ヶ岳 (マルスウイスキー)

ではいよいよ受賞ウイスキーの発表です!!
部門は「ボトル of the year(TOP3)」「グラス of the year」「デザイン of the year」の3部門。計5品を選びました。


「ボトル of the year」
今年一年、自分でボトルを買って飲んだものの中からセレクト。

金賞 Bushmills Original(White)
アイリッシュのシンプルな味わい。
この独特な飲み口が「また飲みたい!」と懇願してしまうそんな一本。このすっきり感。創業1608年というのは、世界最古だそうです。3回蒸留するという昔ながらの作り方もその美味しさの秘訣でしょう。来年はBlackに手をつけたい。


銀賞 Benriach 12年シェリーウッド
スコッチ・スペイサイドモルトです。
シェリーウッドだから少し反則気味かもしれませんが、この甘さ、とろんとした舌触りが癖になりそうで、堂々の2位。当時撮影した写真ですが、前のパソコンが映り込んでいて、懐かしい。







銅賞 Lagavulin 16年
スコッチ・アイラモルトです。
アイラモルト独特の「歯医者のにおい」が結構強かったですが、まろやかさもあり、バランスが良いって感じです。そのため一時期、逆にこの「歯医者のにおい」がないウイスキーが甘っちょろく思えてしまうほどになりました。発見できて良かったと思える一本です。




「グラス of the year」
バーやお店で飲んだ中で一番美味しかったものをセレクト。

響 21年
奈良県天理市にあるバーで飲んだ1杯。ご存知、日本が誇るSUNTORY WHISKYの最高峰「響」の21年もの。ISC2013でトロフィーを穫ったこの響21年を飲んでみようという好奇心で頼んだ1杯が忘れられないものになりました。まさにトロフィー。口の中でパーッと広がる香り、アルコール感、甘さ。まさに自分の中でオーケストラがシンフォニーを演奏している。そんな素敵な時間を過ごせた1杯でした。
(写真はSUNTORYのウェブサイトより)


「デザイン of the year」
単純に、今年買ったウイスキーの中でボトルデザインがもっともオシャレだったものをセレクト。

Johnnie Walker SWING
大好きなスコッチ・ブレンデッドのJohnnie Walkerから。ロッキングボトルでグラグラ揺れます。ただでさえ、大好きなこの味。それがこんなオシャレなボトルで楽しめるなんて。・・・贅沢だ。旅行に行くときはこれを持って歩こうと思う一本でもあります。









さて、発表はこれで終了。今年も一年、音楽の話や旅行、メダカ、そしてウイスキーの話ばっかりのブログにお付き合いいただきありがとうございました。来年はホソミチコミチもD:KSMTもアルバムを制作・発売する予定です。個人的に来年、2014年は「実り」の一年にしたいと考えています。いろいろな面で「実り」となるように頑張っていきたいと思います。

それでは。これから僕は鹿児島・別府&高知里帰り弾丸ツアーに行ってきます。
帰ってきたらまたブログを書きたいと思います。2014年が皆さんにとって素敵な一年となりますように。

よいお年を!