2018年2月28日水曜日

余韻

ザ・クロマニヨンズのTOUR LUCKY & HEAVEN 2017-2018 廿日市さくらぴあにて行われたライブに行って来ました。それがこないだの日曜日。10年ぶりの参戦でしたが、相変わらず本当にすごいっすわ。10年前は3rdアルバム『FIRE AGE』でクアトロでのライブでした。そっから、今回で11枚目のアルバムってことで、出てくる曲のバリエーションというか厚みというか、本当にすごかった。感動しっぱなしって感じでした。

っていうのも、ご本人が出て来た瞬間から涙が溢れ、5曲目くらいまで声が発せられなかったんです笑

その後も都度泣かされそうになりながら、貫禄のある骨太なロックンロールを堪能させてもらいました。個人的には「エルビス(仮)」がやばかったっすね。それまでわりかし落ち着いてノッていたんですが、バスドラの連打が始まるやいないや、飛び跳ねてしまいました。

それにしても今回のアルバム『LUCKY & HEAVEN』は、本当聴きごたえのあるアルバムだなーって、全曲ライブで演ってもらって改めて思いました。


シングルの「どん底」も素晴らしいですが、オープニングの「デカしていこう」とか、2曲目の「流れ弾」とか。やっぱり「ユウマヅメ」とか。「ジャッカル」と「散歩」もグッとくるものがあります。いや、どれを取っても本当に深い。歌詞の一言一言に魂を感じるし、メジャーコードとマイナーコードがここまで情緒を持って音を乗せてるってのも半端ないです。あらためて度胆を抜かれました。


P.S.今週のウイスキー
Tamnavulin Double Cask 
タムナヴーリン ダブルカスク


スペイサイドのシングルモルト。アメリカンオークからのシェリーカスク・フィニッシュっていうやつ。暗い茶色に水色の文字っていうパッケージが個人的には一番衝撃だった笑

蒸留所の正式名称は「タムナヴーリン・グレンリヴェット」で、正真正銘リヴェット川沿いに位置する蒸留所だそうです。「タムナヴーリン」の意味はパッケージにも「THE MILL ON THE HILL」と書かれているように「丘の上の水車」とのこと。創業は1966年。1996年に閉鎖されてますが、2007年に操業再開。

さて、このダブルカスクはというと、香りはちょっと塩っぽいキャラメル。ドライな感じ。油っぽさもある。味わいはバターキャンディ。キャラメルっぽさは薄くなる。ヌメッとした舌触り。フィニッシュは急に力強く、塩っぽさやら乳臭さが一気にパッと抜けていく感じ。

総じて面白い1本です。変わり種として、レパートリーに入れておくのも悪くないかと。

2018年2月24日土曜日

ギター修理完了

2007年夏に購入して、10周年に達したエレキギターHISTORYのレスポールGH-LC(SWH)さんを木定楽器さんに修理に出していたのが完了しまして、今日取りに行きました。ギターについては、以下を参照ください。

http://d-ksmt.blogspot.jp/2014/11/blog-post_15.html

コンデンサーも新しくアメリカ産のヴィンテージ感あるものに変えてもらって、よりドライな音が楽しめるようになりました。音の粒もビシッとしていて、お店のアンプで試奏させてもらいましたが、「え?こんなに??」ってくらい音が違う!これは完全にグッド!!そして、ぶっ壊れていたピックアップ部分も修復され、完璧な状態で帰って来たのです。本当に木定楽器さんに心から感謝。10年に1度は修理に行かなきゃね。メンテのためにも(メンテはもっとこまめにやれよ笑)

そうこうしているうちに、明日はいよいよさくらぴあでクロマニヨンズさんのライブです!ワクワクが止まらず、今日も息子と一緒にずーっと聴いていました笑

息子と「ホッテンダー」を聴きながら掘る動作を延々としてみたり、「這う」で這うダンスをしてみたりと笑 いや、このあたりの曲はちょっとマニいので、今回のライブでは出ないかなー?出たら勝手に超盛り上がるんですが笑

連日連夜のカーリング観戦ですが、未だにさっぱりルールがわからず・・・笑

P.S.今週のウイスキー
Bushmills singlemalt irish whiskey aged 10 years
ブッシュミルズ シングルモルト10年


世界最古を謳う1608年創業の超老舗。アイリッシュ・ウイスキーのブッシュミルズ蒸留所から、シングルモルト10年もの。今更ながら、ブッシュミルズがアイルランドではなく、北アイルランド(つまりイギリス)であることを知った。。。汗

バーボン樽とオロロソ・シェリー樽で最低10年寝かされた原酒を使用したこのブッシュミルズは、アイリッシュ特有の3回蒸留による(?)オイリーでスムーズな口当たりと香り、そしてバニラやバナナみたいな果物感を感じさせてくれる、とても安定感抜群な逸品。この飲みやすさとちょっと苦目の蜂蜜とも言える味わいは素晴らしいバランス感覚のもとに作られているんだなーと思います。さすが400年を超える歴史ある蒸留所です。

これまでブッシュミルズ・オリジナルと400年アニバーサリーを飲んだことがあります。これらはどちらもブレンデッド・ウイスキーです。オリジナルは、ウイスキー of the yearの1回目で、記念すべき金賞に輝いたものです。

ブレンデッドも素晴らしいですが、このシングルモルトもこれまた素晴らしい。おそるべきブッシュミルズ。今年はスコッチ以外のウイスキーを買う機会が増えそうです。続く。

2018年2月19日月曜日

Always Ascending

先週、我が家に届いたFranz Ferdinandの新譜『Always Ascending』


先行シングル「Always Ascending」のオフィシャルビデオです。


いやー、年とりましたね笑
前作『Right Notes, Right Words, Wrong Order』(2013年)から実に5年。彼らのライブを観たのは2012年のサマーソニック。懐かしいです。そりゃー、年をとるわけですわ、お互い笑

2009年に発表した3rd Album『Tonight』の頃からファンになりました。まさに踊れるロックンロール、その代表的なバンドだと勝手に思っています。スコットランド出身ってのも親近感が湧く笑

01. Always Ascending
02. Lazy Boy
03. Paper Cages
04. Finally
05. The Academy Award
06. Lois Lane
07. Huck And Jim
08. Glimpse Of Love
09. Feel The Love Go
10. Slow Don’t Kill Me Slow

『Always Ascending』の曲目は以上の通り。1曲目の「Always Ascending」は、上のYOUTUBEでおわかりいただける通り、官能的でありながら相変わらずなダンスロックかと。個人的には3曲目の「Paper Cages」とラストの「Slow Don’t Kill Me Slow」がお気に入り。ゆったりしたリズムで、色気があり中毒性のあるメロディ。最後のあたりは、気絶しそうになりますもんね笑

まー、まだまだ聴き込めてないので、あまり感想にもならん程度ですが、触りとしてはこんな感じですかね。日本にはお越しになるのかな?前作のツアーのときは、確か大阪で木曜日だった。一介のサラリーマンには平日日帰り関西ライブは手に届かないもので、ついに諦めてしまったのを今でも覚えています。土日だったらどこまでも行っちゃうよ!!カモン、フランツ!!

と、言いつつ次の日曜日はいよいよ、待ちに待ったザ・クロマニヨンズのライブがここ、廿日市であります!!万歳

3rdアルバムの『FIRE AGE』以来なので、10年ぶりのヒロト&マーシー。しかもまさか廿日市に来てくださるとは!!ワクワクが止まりません。あー、アドレナリンが出まくっている気がするー。それでは。

2018年2月14日水曜日

南極で見つかったウイスキー

Mackinlay’s Rare Old Highland Malt Whisky  
マッキンレー レアオールド ハイランド モルトウイスキー 
47.3%


マッキンレーさんがリリースしているレアオールド・ハイランドモルト・ウイスキー。ブレンデッドモルトです。パッケージも不思議です。


このどこから開けたらいいのかわかりづらい箱。"Open Here"と書かれていなかったら、本当にわからなかった汗


そして、藁みたいなものに包まれたボトル。


付属品がいっぱい。航海の地図とか、写真とか。

ボトルに書かれた説明をそのまま綴ってみます。

マッキンレー レア・オールド・ハイランド・モルト・ウイスキー
〜100年前の味わいをそのままに〜

1907年、かの有名な探検家アーネスト・シャクルトンは、マッキンレーのハイランド・モルト・ウイスキーを南極大陸へ持ち込みました。その後氷に閉ざされた地中奥深くで眠りについた数本の彼のウイスキーは、約1世紀の時空を経て偶然発掘されました。悠久の昔の探検家から不朽の精神を受け継いだこの逸品を、当時の外観そのままに、最高のブレンド技術を結集してオリジナルに限りなく忠実に再現しました。

というウイスキー。

グレンファークラスやマノックモア、タムナブーリン、グレンロセスなどのスペイサイドモルトとプルトニーやベンネヴィスといったハイランドモルト、年代物のジュラによりフローラルなフレーバーが加わった。8年〜30年の様々な年代のモルトがブレンドされ、最高のシェリーバットでマリッドさせた、とのことです。

香りはフローラルそのもの。上品な百合の花。かすかにシナモン。シェリー由来の果実風味も。結構生っぽいフルーツ感ですね。フレッシュと言いますか。

味わいは結構「男っぽい」。オイリー(ベンネヴィス由来?)であり、スパイシーでもある。甘さはあまり表に出ず、力強さとキリッとした味わいが印象的。中に感じる塩味。これはプルトニーからかな?ジュラかな?良い意味で「汗」っぽい。良い意味ですよ笑

余韻はあまり長くはなく、スッキリしていますが、やはり力強く鼻の奥を刺激される。若干、タンニンっぽく舌の上や口の壁に残って行く感じもまた良い。そして少なからずショッパイ。「焦げすぎたザラメ」みたいな甘くもあり、苦くもある後味がまた楽しい。

と、いろいろ楽しませてくれる、考えさせらるウイスキーですね。素晴らしいウイスキーの一つでしょう。安くはないですが、オススメできる逸品。

2018年2月11日日曜日

印象派

寒い日が続いてます。毎週毎週寒波がやってきて風が冷たくて痛い。ってことで、そんな冬を存分に満喫してやろうと今日は家族で島根県のスキー場へ行って来ました。

道中、広島県内のスキー場にするか、島根県まで行くかで悩みましたが高速道路からのアクセスの良さと、広島県側がかなりガスっていたことにより、島根県のスキー場に決定。

息子と一緒にそり遊びや雪だるま作り、誰かが作ったカマクラに入るなど、なかなか遊べました。妻はスノボ。自分もスノボをしようかと思ってましたが、時間が午後からになってあまり長居できなかったことと、大学時代の板を処分してしまって、短時間のためにわざわざレンタルするのも勿体ないと思い、今日は息子との遊びに専念。それはそれで楽しい1日でした。

さて、タイトルに「印象派」と書いたのは、どうも自分が好きな画家さんの絵がそういう派閥に分けられているらしいので書いた、ただそれだけです笑

最も好きと思うのはゴッホ。で、最近のパソコンの壁紙はモネです。よくわからないけれど、好きですね。

P.S.今週のウイスキー


The Famous Grouse SMOKY BLACK 
ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラック

大好きな雷鳥さんシリーズから。以前あったThe Black Grouseがリニューアルしたものです。パッケージが違うだけではなく、中身もなんか違う感じがします。

自分のブログを振り返ってみると、ブラックグラウスについて感想を書いているのが2件。




http://d-ksmt.blogspot.jp/2014/12/blog-post.html
スコットランドでもっとも愛されるブレンデッド・ウイスキーと評されるTHE FAMOUS GROUSEさんのブラックもの。JOHNNIE WALKERのブラック同様、ピート感が強く、スモーキーな奴です。しかし、この飲みやすさ。すっかりTHE FAMOUS GROUSEさんのファンです。

ブラック・グラウスというのは文字通り「クロライチョウ」

デザインがとってもいいですね。いやー見てみたいなクロライチョウ。


http://d-ksmt.blogspot.jp/2015/11/blog-post_10.html
最近、依怙贔屓なThe Famous Grouseさんから。昨年も飲んだぶつですが改めて。アイラモルトが使われたピート感を強く感じられる一本。先日飲んだThe Famous Grouse Islay Cask Finishより、やはりピート感が強く、ハイランドパークのスモーキーとはまた違ったアイラ独特のピート感が効いた素晴らしいバランス。ずっと飲んでられる。いつでも飲んでられる。食前、食中、食後、問わない。Johnnie Walker Blackと比べると、BLACK感は物足りないかもしれません。が、このバランスが好きだ。あ、言ってしまった。これでは完全なる浮気www自分の中で完全に雷鳥さんがスタンダードになりつつある今日この頃。


また、ブラックグラウスの「Alpha Edition(アルファ・エディション)」が1件。



http://d-ksmt.blogspot.jp/2015/12/diy.html
大好きな雷鳥さんシリーズの日本では販売されていないらしい1本。スコットランドから取り寄せましたよ!!アイラモルトをブレンドしたThe Black Grouseよりもさらに「アイラ臭さ」を感じることができます。しかし、花を連想させる香りやアイラがクンッと来ながらも抜群の味わい、そして官能的な余韻。どれをとっても文句なしです!なぜ日本では取り扱われてないのか。意味不明ってくらい、相変わらず最高な雷鳥さんなのでした。この華やかな円みはいったいなんなんでしょうか?知れば知るほど、好きになっていく雷鳥さんシリーズ。個人的には、今年飲んだ雷鳥さんの中でも1・2を争う美味さかと。抜群のバランス感覚にアイラが心弾ませるそんな代物です。

こんな具合です。恥ずかしくなるぐらいの雷鳥さん贔屓なコメントの数々www
調べてみると、この新パッケージ"Smoky Black"は、アイラモルトを使用しているとは明記していません。

「希少なピーテッドタイプのグレンタレットを含むピーティーなモルトをブレンド」しているとラベルに書かれています。

香りは華やかで、ピーティーさをあまり感じさせません。シェリーが前に出ています。味わいは軽やかなピートと、ボディはやはりThe Famous Grouse "Finest"と同じものを感じます。飲みやすく、それでいてリッチなシェリー由来の果実味・甘み。ピリピリとした胡椒のような舌触りが後に残ります。

正直な話、以前のThe Black Grouseの方が好みです。この"Smoky Black"は、本当に"Finest"に軽いピートを乗せた、そんな一本だと思います。決して美味しくないわけではないですが、個人的には物足りない。

Finestについて言えば、昨年4月に書いたブログで、新パッケージのFinestについて次のように語っていました。


http://d-ksmt.blogspot.jp/2016/04/the-famous-grouse-finest.html
昨年からブレンデッドウイスキーの中で最も好きなブランドになった雷鳥さんシリーズ。その中でも一番安価で買うことができるFINESTが、新デザインになった。多分、今年の初めくらいの話だ。1月くらいに変わったのを初めて見た。そこから3ヶ月くらい経ってしまったけど、やっと買いました。

感想。
むむむ・・・。これは雷鳥さんなのか?何やらこれまでのイメージと違う。パッケージのデザイン変更に合わせて中もちょっと変えた??個人的に思うには、Teacher's Highland Creamに似たような印象。メローでクリーミー。だけどもピーティーがちょっと弱まってないか?ブラックグラウスとの差別化ですかね??いや別に美味しくないわけじゃない。香りはとてもグッド。シェリーがぴっかぴか。でもなんだろう。この飲んだ時の柔らかい感じ。なのに、鼻につんと来るアルコール感。物足りない・・・。やっぱり、ブラックとかネイキッドとかを飲めということですかね。まー、まだボトル開けたてだからかもしれないけども。むむむ・・・。

どうやら私、雷鳥さんの新パッケージたちに文句があるらしい笑
でもMELLOW GOLDは褒めていたなー。



http://d-ksmt.blogspot.jp/2017/07/blog-post.html
雷鳥さんシリーズのパッケージ変更に伴って、新しくラインナップに加わったメローゴールド。白島のやまやさんでやっと見つけました(そんなに探していたわけではなかったけど、たまたま笑)。香りは圧縮したセイロンティーの茶葉。青臭さすら感じる香りですが、飲んでみるとこれがまたくせになるバランス感覚。ハチミツとかメープルシロップ・キャラメルといった「甘み」が前に出てくるインパクトのある一本。スモーキーさはほとんど感じられないけども、青臭さからくる「飲みごたえ」がグッと力強い印象を与えている。単に甘いわけではない、深みあるブレンデッドです。さすがは雷鳥さん。

総じて言えば、やはり好きですね笑
好きなだけに求めてしまうみたいなやつかな。まー、もうこの辺にしときます笑

2018年2月5日月曜日

Mortlach Rare Old

あれやこれやで早くも節分を過ぎ、2月5日。2018年もあっという間に日々過ぎていきます。相変わらずのんびりしております。

息子は最近は所謂「イヤイヤ期」というやつで、言ったことの反対を言い、行うというなかなか難しいお年頃。なかなかイヤイヤ期というのは草臥れるものですね。しかしこれもこれで可愛いんですが。

巷ではインフルエンザが流行っているようですが我が家は今のところ大丈夫。でもなんだか風邪気味な日々が続いたりしていて、週末もあまり遠くへは出かけずゆったりしている今日この頃。

そいえば、先々週末に広島県立美術館で行われている「遊べる浮世絵展」に家族で行って来ました。
中盤から息子の集中力が切れてしまい、後半は駆け足での観覧になりましたが、なかなかグッドでしたし、触って遊べるコーナーなんかもあって楽しかったですね。勝手にリンク貼っておきます。

http://www.hpam.jp/


P.S.今週のウイスキー




Mortlach Rare Old 
モートラック レアオールド

なかなか飲む機会がなかった憧れの1本、モートラック。このレアオールドは、一番リーズナブルなボトル。ジョニー・ウォーカーの原酒モルトでもあるらしい。「2.81回蒸留」が最大の特徴。詳しくはウイスキー・マガジンさんの以下のコラムをどうぞ。

http://whiskymag.jp/mortlach/

さて、香りはというとドライでシルキー。オイリーな感じも少々。シェリーっぽさもうっすら感じられるけれども爽やかなメロンみたいな香り。味わいは結構ウッディ。軽やかなシェリー感。ちょっぴりメロンと桃とかトロピカルなフルーツ。グッとくるのはやはりウッディかな。余韻は複雑だけど枯葉みたいなイメージ。そんなに深くない森の中。秋のね。