2019年12月7日土曜日

ウイスキーの言葉 ⑤ソーテルヌ

久しぶりに「ウイスキーの言葉」企画復活www

前回まで、私の好きな「ピート」について、①スモーキー ②ピーティ ③メディシナル ④ハーシュと続けて書いてみました。「ピート」の項が一段落して何について次は書こうかなと色々考えてみたところ、やはり「自分が好きなもの」の方が話も進みますし、入り口として適しているかなと思い、今回は「ソーテルヌ」について書こうと思い至った次第です。


Sauternes
これまたマニアックな切り口で本当に申し訳ないのですが、そもそも「ソーテルヌ」とは?

「ソーテルヌ」(Sauternes)とはソーテルヌワインのこと。フランスの貴腐ワインです。
wikipediaによる説明は以下。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%8C_(%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3)

写真はwikipediaから
このソーテルヌワインの樽で熟成を行ったスコッチウイスキーが美味いのなんの。個人的に大好物であります。



これまでソーテルヌワイン樽が使われたウイスキーとして、私が飲んできたのは次の2本。

Glenmorangie NECTAR D’OR aged 12 years
グレンモーレンジィ ネクタードール12年
https://d-ksmt.blogspot.com/2018/10/glenmorangie-nectar-dor-aged-12-years.html



ソーテルヌワイン樽でフィニッシュさせた爽やかで奥行きのある果実味と酸味が素敵。ココナッツミルク感も強い。なので、杏仁豆腐にも必ず合うはず。
食前酒に打ってつけです。食後のお口直しにも。まー、いつでも何を食べてる時も呑んでる僕にとっては食中酒でもありますが。心地よいって感じです。




Tullibardine 225 Sauternes Finish
タリーバディン 225 ソーテルヌ・フィニッシュ
https://d-ksmt.blogspot.com/2016/05/58.html


ソーテルヌというワインの樽でフィニッシュさせたというタリバーディンのノンエイジもの。ノンエイジとは思えないほど、ふくよかな甘みを持った1本です。でもよくよく飲んでみるよちょっと雑味を感じる節もある。香りは、干しぶどうとかナッツとかバニラアイス&蜂蜜。味わいとしては、ワイン由来の果実味が結構強く感じられます。鼻の抜けがぷふーって来るけど、嫌味がない感じ。後味はすごくすっきりしていますが、この後味の部分にちょっと雑味を感じる。総じて、女性的なウイスキーって感じです。





世界三大甘口ワイン
フランスのソーテルヌワインは、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイと並んで世界三大甘口ワインの一つとされています。

この甘さが強いアクセントとなってウイスキーに伝わっていて、スウィートなフルーティさを与えているのが特徴だと思われます。

一回、ソーテルヌワイン自体も飲んでみたいなー。あまりワインは得意ではないけど笑





もっとちゃんと探せばいろいろあるんでしょうけど、ソーテルヌワインの中でも特別1級とされているシャトー・ディケム(Château d'Yquem)のボトルがなかなか高級品でびっくり。こんな贅沢なワインの樽とかが使われているというのか・・・?恐るべし。



「せらワイン」は甘口ワインとして優秀だと思う
貴腐ワインというジャンルには入らないのだと思われますが、広島県世羅町のせらワイナリーで作られる「せらワイン」の甘口ワインは非常に甘いくて美味しい。私もあの味は大好きです。ということで、せらワインの甘口ワイン樽を熟成に使うというのも面白そうですよね。それこそ、桜尾蒸留所あたりがやってそうな話ですが。私がウイスキーメーカーだったら絶対やってるな笑




ということで、「ウイスキーの言葉」第2章突入。これからワイン関連の話が続く予定です。ワインに無知すぎてどこまで行けるかわかりませんが笑

思えば、シェリーカスクにしても、ポートカスクにしてもスコッチやアイリッシュ、ジャパニーズに使われる樽にとってワインは欠かせませんからね。飲んだことなくても知識は増えていく一方です。



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