2026年1月11日日曜日

Redbreast Aged 21 Years


Redbreast Aged 21 Years
レッドブレスト21年

アイリッシュ・シングルポットスチル
Alc.46%
輸入:ペルノリカールジャパン

新年あけおめの一杯。2026年はレッドブレスト21年にさせていただきました。

思い返せば、社会人1年目の2012年正月から、毎年正月は高価なウイスキーで始めるということを続けております。

年初めのウイスキーはこれまでこんな流れで来ております。

2012年 Johnnie Walker BLUE スコッチ・ブレンデッド
2013年 Ballantine's 30年 スコッチ・ブレンデッド
2014年 Royal Salute 21年 スコッチ・ブレンデッド
2015年 The Macallan 18年 スコッチ・シングルモルト
2016年 The Famous Grouse 30年 スコッチ・ブレンデッド
2017年 Royal Household スコッチ・ブレンデッド
2018年 Blue Hanger 9th Limited Release スコッチ・ブレンデッドモルト(BB&R)
2019年 The Double Single スコッチ・ブレンデッド(コンパスボックス)
2020年 Usquaebach "An Ard Ri" スコッチ・ブレンデッドモルト
2021年 Over An Islay Rainbow 2016 スコッチ・ブレンデッドモルト(サマローリ)
2022年 Glenmorangie Signet スコッチ・シングルモルト
2023年 Phenomenology スコッチ・ブレンデッドモルト(コンパスボックス)
2024年 The Perspective Series No.1 25年 スコッチ・ブレンデッド(BB&R)
2025年 Glen Rothes 1996 25年 Cask Strength Collection スコッチ・シングルモルト(シグナトリーヴィンテージ)
2026年 Redbreast 21年 アイリッシュ・シングルポットスチル

ということで、かなりの偏重ぶりが見て取れます笑

なんと、今回のレッドブレスト21年は、初のスコッチ以外での選出というわけです。以前からアイリッシュのシングルポットスチルウイスキーはとても好みだと言っていたわけですが、まさか年初めは今回が初とは。

さて、気を取り直して。「シングルポットスチルウイスキー」とは?
簡単に説明しておきたいと思います。

・アイルランド内の単一蒸留所で製造
・原料にモルト(大麦麦芽)と未発芽大麦をそれぞれ最低30%以上使用
 ※ピーテッド麦芽は使用禁止
・その他の穀物(オート麦、小麦、ライ麦など)を最大5%まで使用可
・糖化は大麦麦芽に含まれる酵素によって行う
・単式蒸留器で通常3回(2回でも可)蒸留
・アイルランド国内、700L以下の木製樽で最低3年間熟成
・ボトリング時のアルコール度数は最低40%
・添加物や着色料を含まない(カラメル着色は可)

ポイントは、「連続式蒸留機は使えない」「ピート麦芽は使えない」といったところでしょうか。歴史的にはモルトウイスキーで使用するモルトに対して当時の宗主国であるイギリスが高い税をかけたので、モルト以外の原材料を混ぜて製造するようになったのが始まりだそうです。

また、レッドブレストはモルト、未発芽大麦のみを原料としており、その他の穀物は含まれていないようです。これが旧来の「シングルポットスチルウイスキー」であるという主張もあるそうで、その他の穀物を含んでいたり、最近ではピート麦芽を使って製造する業者も出てきていて、アイリッシュの現場では「シングルポットスチルウイスキーの定義論争」が繰り広げられているとかいないとか。


そして"Redbreast"という名前。これは直訳すると「赤い胸」ヨーロッパコマドリ(Robin ロビン)を指します。

wikipediaから

正式には登録されていないようですが一般的にイギリスの国鳥とされている小鳥です。ちなみにアイルランドの国鳥はミヤコドリ。

アイリッシュなのにヨーロッパコマドリをわざわざ描いているのは不思議だなぁと思って調べてみたところ、こちらのサイトに詳しく経緯が書かれておりました。

要点をまとめると、レッドブレスト・ブランドを製造したのはイギリスのギルビー社(ギルビージンで有名)ギルビー社の会長が大の鳥好きで、鳥の名をつけたということだそうです。なるほど。気が合いそうな気がする笑


レッドブレストのオフィシャルサイトはこちら。

はい。蘊蓄はここまでにして、テイスティングコメントを綴っておきたいと思います。

アイリッシュウイスキーの一つの完成形
香り
クリーム、オイル、バニラ、焦がした樽香、ナッティ、ドライフルーツ

焼いたトロピカルフルーツ、バニラ、シェリーを纏ったウッド、舌触りはメローだが後半にかけてスパイシー

余韻
オイリーだがスパイシーなおかげでベタベタではない、クリーミーで柔らかい甘みが広がる、ピートを炊いていない麦芽や大麦の含み香が広がる

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは焦げ感が強まるが口に含んだ際の甘みは増し、スパイス感はやや薄れる。と思っていると余韻でスパイスが強く出てきて変化に富んで面白い。

評価 S
これは素晴らしい出来栄え。この半分が木製の箱に入れて保存してちびちび少しずつ消費していきたいと思います。と言いながら、この後ソーダ割も飲んでみようと思ってます笑

アイリッシュウイスキーの一つの完成形と言っても良いのではないでしょうか。評価"S"は実は2025年では1本も出さなかった評価。ということは、昨年飲んでたら間違いなく、ボトル of the yearだったことになります。それくらい、「完璧」に近いウイスキーなのではないかなと。この味わいの変化、複雑さが素晴らしいですね。

これは是非みなさん味わってみてください。

https://amzn.to/3Ne4QLo


それでは皆さん、良い夜を。

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