神戸のLe Cochelet(ル・コシュレ)さんにて。
Longrow RED Aged 11 Years Tawny Port Cask Matured
ロングロウ レッド11年 タウニー・ポート・カスク・マチャード
スコッチ・シングルモルト(キャンベルタウン)
57.5%
「タウニー・ポート」とはポートワインの一つで、「ルビー」などよりも長期間熟成されたものだそうです。ちなみに「タウニー」の意味は黄褐色。
ロングロウは、スプリングバンク蒸留所で製造されるシングルモルトの一つ。同蒸留所のシングルモルトには、大きく3銘柄があります。
①スプリングバンク:2回半蒸留、ミディアム・ピーテッド
②ヘーゼルバーン:3回蒸留、ノンピート
③ロングロウ:2回蒸留:ヘビリー・ピーテッド(50~55ppm)
ロングロウ自体、飲むのが久しぶりですがやはり美味。フェノール値は高めですが、良い意味で田舎臭いというか土臭いスモーク。塩味もあってポートワイン由来と思われる甘さが後半にかけて拡がっていきます。
Kilchoman Sauternes Cask Matured 2016
キルホーマン ソーテルヌ・カスク・マチャード 2016
スコッチ・シングルモルト(アイラ)
50%
今度はアイラから。50ppmのヘビリー・ピーテッドタイプ。2001年設立、2005年に公式オープンした蒸留所で、現在のようなクラフト蒸留所ブームの先駆けと言いますか。昔は「超新参者」という扱いでしたが・・・。
レギュラー商品の「マキャーベイ」や「サナイグ」など、ヤングアイラの力強さとともに、リッチな味わいも持つ非常に優れたウイスキーをリリースしている蒸留所の一つだと思います。
個人的にめちゃくちゃ応援しています。
さて、今回いただいたのはソーテルヌ・カスク熟成のボトル。ソーテルヌ・ワインは、このブログでもよく出てくる貴腐ワイン。フランスのAOCの一つです。
ソーテルヌワインでフィニッシングを行った製品としては、グレンモーレンジィのネクタードールとか有名ですね。
今回のキルホーマンはフィニッシングではなく、マチャード(熟成)と書かれているので、全期間ソーテルヌ樽で熟成された液体という認識で間違いないかと思います。
飲んでみた感想ですが、最初は「ハズレ」だと思いました笑
エグ味が強くて、とてもソーテルヌらしい甘さやクリーミーさは感じられませんでした。
が、時間が経つと美味しくまとまって行ったのでビックリ。とてもスイートな果実感とミルクチョコレートのような甘さ。
一口目で「ハズレ」と決めつけてしまわずに、是非時間の経過による変化を楽しんでもらいたい一本です。
それでは皆さん、良い夜を。
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